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immorality
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「私も前の男と別れたばかりだったし、時期的にもちょうどエアーポケットにハマり込んだっていうか…」
「先輩、この話っていつ起きた事なんですか?」
「この前の日曜日」
「うわっ、最近なんですね…」
「ねえ、遥ちゃん…
どうしたらいいと思う?」
「とりあえずは海斗君のお父さんと接触しないようにする事だと思います。」
「それは、ワタシもわかってるのよ…
でも、すごく気になるっていうか…彼に会いたいって思う自分がいるのも確かなの…」
恋愛未経験者の遥が、彩の気持ちがわかるわけもなく、もう会うべきではないという一択という意見しか出せなかった。
だが、沙耶香は
「ありがとう、遥ちゃん
私も頭ではわかってるのよ。こんな先の見えないものに縋っちゃいけないって。
会わないから安心して。
多分、誰かに聞いて欲しかったんだと思う…
その証拠に、遥ちゃんに聞いてもらったら、気持ちがスッキリしたわ。」
「先輩…」
「こんなんだったら、樋谷先生みたいにコンパ開催して彼氏探した方がよっぽど健全だよね。
よしっ、今度はワタシらが楽しめる2対2のミニコンパでも計画しよっか」
沙耶香は楽しそうに笑って言った。
「はいっ!」
「遥ちゃんて、どんな男がタイプなのよ?
付き合った事なくても好きなタイプとかはあるんじゃないの??」
「えーっ、タイプ…」
遥は少し考える素振りを見せたが、すぐに
「あっ、優しい人」
と、元気よく答えた。
「何よ、ソレ
あんまり面白味がないわねえ」
「そうですか…ショック」
「顔は?どんなのが良いの??」
「顔ですか…
顔は別に…
不潔な感じさえしなかったら」
「遥ちゃんのハードル低すぎやん。
その外見だから、向こうもどうせ無理だろうって諦めて、なかなか寄ってこないだろうけど、その本性を知ったら、多分…
殺到するね。交際希望者が…」
「そんな事ないです…」
「まあ、いいわ
もし、恋に悩む事があったら、私に相談しなさい。
私も大した事ないけど、遥ちゃんよりは場数踏んでるから。」
彩はそう言って大笑いした。
遥はぺこりと頭を下げて恥ずかしそうにしていたが、それからしばらくして、生まれて初めて恋の悩みというものを経験するのだった。
「先輩、この話っていつ起きた事なんですか?」
「この前の日曜日」
「うわっ、最近なんですね…」
「ねえ、遥ちゃん…
どうしたらいいと思う?」
「とりあえずは海斗君のお父さんと接触しないようにする事だと思います。」
「それは、ワタシもわかってるのよ…
でも、すごく気になるっていうか…彼に会いたいって思う自分がいるのも確かなの…」
恋愛未経験者の遥が、彩の気持ちがわかるわけもなく、もう会うべきではないという一択という意見しか出せなかった。
だが、沙耶香は
「ありがとう、遥ちゃん
私も頭ではわかってるのよ。こんな先の見えないものに縋っちゃいけないって。
会わないから安心して。
多分、誰かに聞いて欲しかったんだと思う…
その証拠に、遥ちゃんに聞いてもらったら、気持ちがスッキリしたわ。」
「先輩…」
「こんなんだったら、樋谷先生みたいにコンパ開催して彼氏探した方がよっぽど健全だよね。
よしっ、今度はワタシらが楽しめる2対2のミニコンパでも計画しよっか」
沙耶香は楽しそうに笑って言った。
「はいっ!」
「遥ちゃんて、どんな男がタイプなのよ?
付き合った事なくても好きなタイプとかはあるんじゃないの??」
「えーっ、タイプ…」
遥は少し考える素振りを見せたが、すぐに
「あっ、優しい人」
と、元気よく答えた。
「何よ、ソレ
あんまり面白味がないわねえ」
「そうですか…ショック」
「顔は?どんなのが良いの??」
「顔ですか…
顔は別に…
不潔な感じさえしなかったら」
「遥ちゃんのハードル低すぎやん。
その外見だから、向こうもどうせ無理だろうって諦めて、なかなか寄ってこないだろうけど、その本性を知ったら、多分…
殺到するね。交際希望者が…」
「そんな事ないです…」
「まあ、いいわ
もし、恋に悩む事があったら、私に相談しなさい。
私も大した事ないけど、遥ちゃんよりは場数踏んでるから。」
彩はそう言って大笑いした。
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