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フロイライン

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再合流

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凛太郎、大輝と合流する時間の一時間半前に広島駅に着いてしまった遥は、昼ご飯を食べようと、2階にあるレストラン街に行った。

お正月で、どこも混んでいて入れないところも多かったが、比較的回転のいいラーメン屋が早く案内してくれる雰囲気だったので、遥は列に並び、二十分後に店内に入る事が出来た。


「えっと、からか麺の味玉入りで。」

遥は、注文を通すとホッと一息つき、グラスの水を一口飲んだ。


少食の遥は、替え玉など勿論せず、出てきたラーメンを食べ、スープはほとんど残して席を立った。

店を出て、時計を見ると、まだ四十分も時間がある。

遥は、レストラン街の先にあるお土産屋に寄って、幼稚園に持って行くお土産を購入した。

もみじ饅頭一択なので、迷うことなく購入したが、まだ三十分の余裕があった。


とりあえず、新幹線の改札内に入り、突き当たりにあるコーヒーショップでカフェラテを購入し、それを飲みながら二人を待つ事にした。

カフェラテを受け取り、空いてる席を探す遥だったが、やはり混んでいて、座れる席はなかった。

しかし

「こちらにどうぞ」

と、遥に親切に声をかけてくれる人がおり、振り返ってみると、凛太郎と大輝がニヤニヤしながら座って、遥の方を見ていた。

「なんだー、もう着いてたんだ。」


「おう、乗り遅れたら終わりじゃけえ」

凛太郎はそう言って笑った。

「だよね。
これだけ人がいたら、新たに切符取るのなんて無理だよね。」


「なんだよ、遥
もみじ饅頭なんか買って。
カレシにか?」

大輝は遥が持っていた紙袋を見てツッコミを入れた。

「違うよ。
これは職場に持ってくやつ。

カレのはそごうで買ったよ。」


「お前、百貨店が好きだよなあ。
行きも帰りも寄ってんじゃねーか」

凛太郎は呆れた口調で言った。


「そうだね。
好きといえば好きかな。」


「俺はゆめタウンよ。
遥の実家の近くにもあるよな?」


「あるよ。
年末年始はお母さんと行きまくったよ」

遥はそう言って笑った。


「で、どうだったんだよ?
実家や親戚の反応は」


「えっ、ワタシ?

お母さんはともかく、従兄弟とか叔父さん叔母さんにはなかなか理解してもらえないんじゃないかと思ってたけど、なんとかわかってくれたよ。
従兄弟が結構色々間に入ってくれてね。」


「そうか、それはよかったな。」

大輝は遥を見つめながら、優しげな口調で言った。
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