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境遇
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「広野さんて、ニューハーフなんですか?」
会話を交わすうちに、だんだん慣れてきて、俺は広野さんに色んな質問をした。
「女装して、性転換手術までしたんだから、ニューハーフって事になるのかなあ…
でも、ワタシ、そういうお店で働いてるわけではないの。」
「えっ、そうなんですか」
「うん。まだ大学に通ってるから」
「へえ、すごっ
学生なのに手術したんですね」
「子供の時からの夢だったから」
「あ、でも、就職とかどうするんですか?」
「それが色々と問題なんだけど…
でも、昔と違って今は企業もワタシみたいな人間を雇うのに、そんなにハードルが高いって事はないの。
だから、女性の姿でお仕事を探そうと思ってる。」
「そうなんですね」
「手術も受けたし、近いうちに戸籍の性別変更をするつもり。
そしたら、フツーの女性として生活しやすくなるし。」
広野さんの話は、初めて聞くことばかりで、俺は一々驚いた。
お母さんは、今後の俺の人生の事を考えているのか、やたらと広野さんに質問をした。
「広野さん。
その性別変更の申請って、この子も可能なんでしょうか?」
「はい。大丈夫だと思いますよ。
最近、裁判で性適合手術…ワタシと翔太さんのような性転換手術を受けていなくても、女性への移行が認められたんです。
これから、性別変更をするのに、それほどの苦労はしなくなると思います。」
さすが、よく調べてるよ…
俺…女として生きていくしか道はないのかなあ…
会話を交わすうちに、だんだん慣れてきて、俺は広野さんに色んな質問をした。
「女装して、性転換手術までしたんだから、ニューハーフって事になるのかなあ…
でも、ワタシ、そういうお店で働いてるわけではないの。」
「えっ、そうなんですか」
「うん。まだ大学に通ってるから」
「へえ、すごっ
学生なのに手術したんですね」
「子供の時からの夢だったから」
「あ、でも、就職とかどうするんですか?」
「それが色々と問題なんだけど…
でも、昔と違って今は企業もワタシみたいな人間を雇うのに、そんなにハードルが高いって事はないの。
だから、女性の姿でお仕事を探そうと思ってる。」
「そうなんですね」
「手術も受けたし、近いうちに戸籍の性別変更をするつもり。
そしたら、フツーの女性として生活しやすくなるし。」
広野さんの話は、初めて聞くことばかりで、俺は一々驚いた。
お母さんは、今後の俺の人生の事を考えているのか、やたらと広野さんに質問をした。
「広野さん。
その性別変更の申請って、この子も可能なんでしょうか?」
「はい。大丈夫だと思いますよ。
最近、裁判で性適合手術…ワタシと翔太さんのような性転換手術を受けていなくても、女性への移行が認められたんです。
これから、性別変更をするのに、それほどの苦労はしなくなると思います。」
さすが、よく調べてるよ…
俺…女として生きていくしか道はないのかなあ…
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