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関係性
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「おはよう。」
ワタシが朝食の準備をしていると、圭太が起きてきた。
あんな事しちゃった翌朝だけに、何となく気まずい雰囲気になっている。
「パン焼けたから、先に食べちゃって。」
ワタシは当たり障りのない会話で、昨日の事には一切触れなかった。
圭太も敢えて何も言わず、椅子に座るとテレビをつけた。
パン以外に簡単なサラダと目玉焼きにベーコンを焼いたものをテーブルに置き、完成。
牛乳も二人分出した。
「ありがとう。いただきます。」
ワタシ達は、静かに食べ始めた。
でも、そこは関西人の圭太の事だ。すぐに静寂を破り、核心に触れてきた。
「ユキ、昨日の事やねんけど」
「うん?」
「あの、ああいう事があったから言うわけとちゃうから誤解はせんとって欲しいねんけど‥
俺、前からユキの事好きやってん。」
「‥」
「こうやって同居してるし、フラれたら、これからの生活が気まずい感じになるから、今まで言わへんかってんけど。
もう自分の気持ちにウソはつかれへんし、隠したままにすんのもしんどなってきたから。」
「圭太はさあ、フツーに女性が好きなんでしょ?」
「それは‥うん。」
「多分、今は好きな女の子とかいないから、ちょっと錯覚してるだけで、もう少し自分の気持ちについて、よく考えてみる方がいいよ。」
「そんなん、ずーっと考えてた。
たしかに、俺は浪人生の時から女に飢えて、大学入ってからもコンパ行ったりガツガツ動いてきたけど。
でも、ユキが女として暮らし始めてから、意識してたんもまた事実やねん。
けっこう早くから、好きやった。」
「‥」
「関係性が壊れて、この生活がおかしくなるのも覚悟の上で言うわ。
俺と付き合って欲しい。」
圭太は真顔で、ワタシの顔を見つめながらそう言った。
「圭太‥
気持ちは嬉しいけど、ワタシは男っていうか、ニューハーフだし、それって決して小さな事じゃないと思うんだよね。
一時の気持ちの盛り上がりでこんな感じになっても、きっと後悔する時が来るから。」
「自分の事は自分でようわかってるつもりや。
お前に正直な気持ちを言わないままにする方が、よっぽど後悔するわ。」
あくまで真っ直ぐな気持ちをぶつけてくる圭太。
ワタシはそこから何も答えず、暫くの間が出来たが、すぐに考えがまとまった。
「ワタシも圭太の事が好きだよ。」
「ホンマ?」
「好きだから言うんだけど、圭太にはやっぱりフツーの女子と付き合ってほしいの。
これはワタシの正直な気持ち。
だから、約束して欲しいんだけど、ちゃんと好きな子が出来たら、ちゃんとワタシに言ってね。」
「そんなこと‥」
「それが、ワタシが圭太の気持ちを受け入れる条件よ。」
「うん。わかった。
まあ、そんな事にはならへんけど、ユキがそれで俺と付き合ってくれるんやったら、約束するわ。」
圭太はあっさりとワタシの提案を受け入れた。
ワタシが何でこんな提案をしたかというと、やっぱり圭太にはフツーの女子とフツーの恋愛をして欲しいというのが一つ。
それと、将来的に好きな女子が出来た時、アイツ、律儀で真面目なヤツだから、きっとワタシがいるから、好きな女子の事を諦めてしまうと思う。
だから‥。
ワタシもメンタルが鉄で出来ているわけじゃないし、自分の知らないところで浮気されて、後で知ると、きっと傷付くから、先にこう言う事で、予防線を張った感じ。
とはいえ、ワタシらは付き合う事になった。
これからどうなっていくんだろ。
ワタシが朝食の準備をしていると、圭太が起きてきた。
あんな事しちゃった翌朝だけに、何となく気まずい雰囲気になっている。
「パン焼けたから、先に食べちゃって。」
ワタシは当たり障りのない会話で、昨日の事には一切触れなかった。
圭太も敢えて何も言わず、椅子に座るとテレビをつけた。
パン以外に簡単なサラダと目玉焼きにベーコンを焼いたものをテーブルに置き、完成。
牛乳も二人分出した。
「ありがとう。いただきます。」
ワタシ達は、静かに食べ始めた。
でも、そこは関西人の圭太の事だ。すぐに静寂を破り、核心に触れてきた。
「ユキ、昨日の事やねんけど」
「うん?」
「あの、ああいう事があったから言うわけとちゃうから誤解はせんとって欲しいねんけど‥
俺、前からユキの事好きやってん。」
「‥」
「こうやって同居してるし、フラれたら、これからの生活が気まずい感じになるから、今まで言わへんかってんけど。
もう自分の気持ちにウソはつかれへんし、隠したままにすんのもしんどなってきたから。」
「圭太はさあ、フツーに女性が好きなんでしょ?」
「それは‥うん。」
「多分、今は好きな女の子とかいないから、ちょっと錯覚してるだけで、もう少し自分の気持ちについて、よく考えてみる方がいいよ。」
「そんなん、ずーっと考えてた。
たしかに、俺は浪人生の時から女に飢えて、大学入ってからもコンパ行ったりガツガツ動いてきたけど。
でも、ユキが女として暮らし始めてから、意識してたんもまた事実やねん。
けっこう早くから、好きやった。」
「‥」
「関係性が壊れて、この生活がおかしくなるのも覚悟の上で言うわ。
俺と付き合って欲しい。」
圭太は真顔で、ワタシの顔を見つめながらそう言った。
「圭太‥
気持ちは嬉しいけど、ワタシは男っていうか、ニューハーフだし、それって決して小さな事じゃないと思うんだよね。
一時の気持ちの盛り上がりでこんな感じになっても、きっと後悔する時が来るから。」
「自分の事は自分でようわかってるつもりや。
お前に正直な気持ちを言わないままにする方が、よっぽど後悔するわ。」
あくまで真っ直ぐな気持ちをぶつけてくる圭太。
ワタシはそこから何も答えず、暫くの間が出来たが、すぐに考えがまとまった。
「ワタシも圭太の事が好きだよ。」
「ホンマ?」
「好きだから言うんだけど、圭太にはやっぱりフツーの女子と付き合ってほしいの。
これはワタシの正直な気持ち。
だから、約束して欲しいんだけど、ちゃんと好きな子が出来たら、ちゃんとワタシに言ってね。」
「そんなこと‥」
「それが、ワタシが圭太の気持ちを受け入れる条件よ。」
「うん。わかった。
まあ、そんな事にはならへんけど、ユキがそれで俺と付き合ってくれるんやったら、約束するわ。」
圭太はあっさりとワタシの提案を受け入れた。
ワタシが何でこんな提案をしたかというと、やっぱり圭太にはフツーの女子とフツーの恋愛をして欲しいというのが一つ。
それと、将来的に好きな女子が出来た時、アイツ、律儀で真面目なヤツだから、きっとワタシがいるから、好きな女子の事を諦めてしまうと思う。
だから‥。
ワタシもメンタルが鉄で出来ているわけじゃないし、自分の知らないところで浮気されて、後で知ると、きっと傷付くから、先にこう言う事で、予防線を張った感じ。
とはいえ、ワタシらは付き合う事になった。
これからどうなっていくんだろ。
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