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買い出し
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外出するとき、ワタシと沙耶香は手を繋ぐ。
どちらともなく自然にそうなったんだけど、他人から見て、やっぱりおかしく思うんだろうな。
気まずくないかと、沙耶香に聞くと
「韓国だったら女の子同士手を繋いだり腕組んで歩くのがフツーなんだって。」
と、あっけらかんと言う。
「えっそうなの?
でも、ここは日本だしなあ」
「ユキってそういうの気にするんだ。」
「うん。」
女装して平気で外歩いてるくせに、なんかこういうのにはすごく気になるというか、周りの目が気になるというか…
好きだからいいか
スーパーに着くと、沙耶香がカートを押す役目を買って出た。
「沙耶香、今晩何か食べたいものある?」
「んー
そう言われるとなあ。
ユキは?」
「えーっと…
何も思い浮かばない」
「お鍋にしようか」
「いいね!
何の鍋にする?」
「さっき韓国の話してたし、チゲ鍋かな」
「いいね、いいねー
決まり」
ワタシ達は材料を買い込み、それと缶ビール6缶入りセットを買った。
帰りは、大きい方の袋をワタシが持ち、小さい方は沙耶香が持って、なんて事ない話をしながらゆっくりとした足取りで歩いた。
「ユキ」
「えっ」
「いつもごめんね。」
「えっ、何?」
「こういうのに全部お金を出してもらって…」
「それは言わない約束でしょ
沙耶香が働き出したら倍返ししてもらうから」
「うん。約束する」
「でも、こういう生活ってすげー楽しいんだけど。
ワタシだけかな?」
「私も楽しいよ。
すごく幸せ感じる…
ずっとこんな風に笑って暮らせたら最高だろうな」
「沙耶香がずっとそばにいてくれたら続くよ。」
「ホントに迷惑じゃない?」
「だから、迷惑じゃないって
ワタシの望んだ世界がこれなんだから。」
「ありがとう、ユキ
大好きっ!」
沙耶香はワタシにまとわりつくように抱きつき、ワタシの肩に頬をスリスリしてきた。
「可愛い仕草すんなよ
キスするぞ」
って言ってやったら、向こうからしてきた。
飛びつくようにして、前から。
どちらともなく自然にそうなったんだけど、他人から見て、やっぱりおかしく思うんだろうな。
気まずくないかと、沙耶香に聞くと
「韓国だったら女の子同士手を繋いだり腕組んで歩くのがフツーなんだって。」
と、あっけらかんと言う。
「えっそうなの?
でも、ここは日本だしなあ」
「ユキってそういうの気にするんだ。」
「うん。」
女装して平気で外歩いてるくせに、なんかこういうのにはすごく気になるというか、周りの目が気になるというか…
好きだからいいか
スーパーに着くと、沙耶香がカートを押す役目を買って出た。
「沙耶香、今晩何か食べたいものある?」
「んー
そう言われるとなあ。
ユキは?」
「えーっと…
何も思い浮かばない」
「お鍋にしようか」
「いいね!
何の鍋にする?」
「さっき韓国の話してたし、チゲ鍋かな」
「いいね、いいねー
決まり」
ワタシ達は材料を買い込み、それと缶ビール6缶入りセットを買った。
帰りは、大きい方の袋をワタシが持ち、小さい方は沙耶香が持って、なんて事ない話をしながらゆっくりとした足取りで歩いた。
「ユキ」
「えっ」
「いつもごめんね。」
「えっ、何?」
「こういうのに全部お金を出してもらって…」
「それは言わない約束でしょ
沙耶香が働き出したら倍返ししてもらうから」
「うん。約束する」
「でも、こういう生活ってすげー楽しいんだけど。
ワタシだけかな?」
「私も楽しいよ。
すごく幸せ感じる…
ずっとこんな風に笑って暮らせたら最高だろうな」
「沙耶香がずっとそばにいてくれたら続くよ。」
「ホントに迷惑じゃない?」
「だから、迷惑じゃないって
ワタシの望んだ世界がこれなんだから。」
「ありがとう、ユキ
大好きっ!」
沙耶香はワタシにまとわりつくように抱きつき、ワタシの肩に頬をスリスリしてきた。
「可愛い仕草すんなよ
キスするぞ」
って言ってやったら、向こうからしてきた。
飛びつくようにして、前から。
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