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男モードで街に繰り出したワタシは、佳澄と手繋ぎデートを楽しんだ。
元々性自認が男だったわけだし、別に男に戻っても、何の不自由もなくすごせる
なんて思ってたワタシだけど、若干の誤算があった。
それは、過去に男モードで働いている時にも感じた事だけど、長年の女性ホルモンの投与で、体の中から女になってしまっていて、外見をいくら取り繕ってみても、内から醸し出される女臭を消すことが出来なくなっているのだ。
それと、やっぱり、一番大きいのが、タマを喪失してることだ。
この去勢という行為は、ワタシ自身が、もう男じゃないと思い知らす効果が絶大で、この二つの小さなタマタマが存在しないだけなのに、ワタシの本来持っていた男らしさ的なものを全部無くさせた。
宦官って制度が昔の中国であった事実に、妙に納得するワタシであった。
でも、それ以外の部分では、男としてすごす興味に支配され、ワクワクが止まらなかった。
「ねえ、ユキ」
隣を、歩いていた佳澄が、ワタシに声をかけてきた。
「みんな、ユキの方を見てるよ。」
「えっ?」
「やっぱ、そうなんだよ。
こんなキレイな男の子、そうはいないからね。」
佳澄は、そう言うと、ニコッと笑った。
「そんなことないよ。
これくらいの男なんて、山ほどいるだろ?
てか、その昔、男として暮らしてたときなんて、全然モテなかったぞ。」
ワタシは、相変わらずの男声で佳澄に言った。
「一度、女の子を経由しての今だから、いい風になったんじゃない?
中性的で、きれいな男子がやっぱ、モテるのよ。」
佳澄の言葉に、ワタシは首を傾げた。
そんなものかねえ。
元々性自認が男だったわけだし、別に男に戻っても、何の不自由もなくすごせる
なんて思ってたワタシだけど、若干の誤算があった。
それは、過去に男モードで働いている時にも感じた事だけど、長年の女性ホルモンの投与で、体の中から女になってしまっていて、外見をいくら取り繕ってみても、内から醸し出される女臭を消すことが出来なくなっているのだ。
それと、やっぱり、一番大きいのが、タマを喪失してることだ。
この去勢という行為は、ワタシ自身が、もう男じゃないと思い知らす効果が絶大で、この二つの小さなタマタマが存在しないだけなのに、ワタシの本来持っていた男らしさ的なものを全部無くさせた。
宦官って制度が昔の中国であった事実に、妙に納得するワタシであった。
でも、それ以外の部分では、男としてすごす興味に支配され、ワクワクが止まらなかった。
「ねえ、ユキ」
隣を、歩いていた佳澄が、ワタシに声をかけてきた。
「みんな、ユキの方を見てるよ。」
「えっ?」
「やっぱ、そうなんだよ。
こんなキレイな男の子、そうはいないからね。」
佳澄は、そう言うと、ニコッと笑った。
「そんなことないよ。
これくらいの男なんて、山ほどいるだろ?
てか、その昔、男として暮らしてたときなんて、全然モテなかったぞ。」
ワタシは、相変わらずの男声で佳澄に言った。
「一度、女の子を経由しての今だから、いい風になったんじゃない?
中性的で、きれいな男子がやっぱ、モテるのよ。」
佳澄の言葉に、ワタシは首を傾げた。
そんなものかねえ。
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