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入所
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俺が一年間すごす施設には、家から2時間ほど電車に乗り、その後バスに乗り、やっとの思いで到着した。
その建物は、山間にひっそりと立っていた。
刑務所っぽいや。
守衛に名前を伝えて施設に入ると、担当の女性が待っていて、部屋に案内してくれた。
「ようこそ。菅原乃亜さんですね。
ここのセンター長の吉岡奈緒です。
よろしくね」
歩きながら吉岡さんは施設の中を丁寧に紹介してくれた。
すごく綺麗な女性だ。
どうせ性転換するなら、俺もキレイになりたいな。
そんな事を考えていると、吉岡さんが足を止めて
「菅原さん、この部屋でしばらく待っていて。
もう少ししたら説明会を開くから。」
恐る恐る中を覗き込むと、学校の教室のように机が何列も置いてあり、まばらに間隔を空けて人が座っていた。
全部で十人くらいか…
多分、俺と同じように第一回目の募集に応募して、合格した人たちなんだろうと思う。
みんな若い感じだけど、二十代っぽくて、多分俺が一番若いんだろうなって思った。
勿論全員男だ。
皆が一斉にこっちを見つめる中、俺は俯き加減で彼らとなるべく視線を合わせないようにして、一番後ろの席に腰掛けた。
その建物は、山間にひっそりと立っていた。
刑務所っぽいや。
守衛に名前を伝えて施設に入ると、担当の女性が待っていて、部屋に案内してくれた。
「ようこそ。菅原乃亜さんですね。
ここのセンター長の吉岡奈緒です。
よろしくね」
歩きながら吉岡さんは施設の中を丁寧に紹介してくれた。
すごく綺麗な女性だ。
どうせ性転換するなら、俺もキレイになりたいな。
そんな事を考えていると、吉岡さんが足を止めて
「菅原さん、この部屋でしばらく待っていて。
もう少ししたら説明会を開くから。」
恐る恐る中を覗き込むと、学校の教室のように机が何列も置いてあり、まばらに間隔を空けて人が座っていた。
全部で十人くらいか…
多分、俺と同じように第一回目の募集に応募して、合格した人たちなんだろうと思う。
みんな若い感じだけど、二十代っぽくて、多分俺が一番若いんだろうなって思った。
勿論全員男だ。
皆が一斉にこっちを見つめる中、俺は俯き加減で彼らとなるべく視線を合わせないようにして、一番後ろの席に腰掛けた。
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