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藤原京子
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「この世に強すぎる未練を残してて、その思いがこの霊の力を増幅させているわ。」
「えーっ、じゃあどうすれば?」
圭吾と霊媒師である京子のやり取りが続く中、同行していた圭吾の姉、花音が京子に言った。
「先生
弟に憑いている霊が、直接弟に何かを伝えたいようです。」
「そのようね。
聞いてみる?」
「あの、先生
私に弟に憑いてる霊を降ろしてもらってもいいですか。」
「えっ。」
「弟に直接伝えたいみたいなんで、誰かを媒介しないと、弟は霊感ゼロなので全く伝わりません。」
「なるほどね。
わかったわ。
やってみましょう。」
京子は、花音の首元に手を置き、何やら念仏のようなものを唱えた。
すると、花音は催眠術にでもかかったようにガクンと頭を垂れた。
そして、徐に顔を上げると、圭吾を睨みつけ、地の底から聞こえるような低い声で唸りだした。
「降りたわね
さあ、何か言いなさい!」
京子が強い口調で言うと
「うるせえ!ババア!」
花音は、鬼のような形相で悪態をついた。
「まあ、口の悪い悪霊だこと。
この子に言いたいことがあるんでしょ?
早く話しなさい。」
「ああ、そうだった。
おい、ガキ」
「は、はい!」
相手は姉には違いなかったが、その顔つき、声が全くの別人のため、圭吾はガチガチになりながら返事をした。
「えーっ、じゃあどうすれば?」
圭吾と霊媒師である京子のやり取りが続く中、同行していた圭吾の姉、花音が京子に言った。
「先生
弟に憑いている霊が、直接弟に何かを伝えたいようです。」
「そのようね。
聞いてみる?」
「あの、先生
私に弟に憑いてる霊を降ろしてもらってもいいですか。」
「えっ。」
「弟に直接伝えたいみたいなんで、誰かを媒介しないと、弟は霊感ゼロなので全く伝わりません。」
「なるほどね。
わかったわ。
やってみましょう。」
京子は、花音の首元に手を置き、何やら念仏のようなものを唱えた。
すると、花音は催眠術にでもかかったようにガクンと頭を垂れた。
そして、徐に顔を上げると、圭吾を睨みつけ、地の底から聞こえるような低い声で唸りだした。
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さあ、何か言いなさい!」
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「うるせえ!ババア!」
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「まあ、口の悪い悪霊だこと。
この子に言いたいことがあるんでしょ?
早く話しなさい。」
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