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第一章 ヤンデレと呼ぶには、少し症状が進み過ぎている
5縛 同棲スタート
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思い立ち、蛇口を捻って冷水で顔を濡らすと、タオルで強く擦り顔面に押し付けた。決意を固めるには、何も見えない真っ暗な場所で孤独になる必要があるからだ。
決意は、一人で抱き続けるモノだ。誰かに明かせば、挫けそうな時にその人間の方へ傾いてしまう。だから、これはヤバい時に顔面にタオルを押し付けて、この瞬間を思い出す為のルーティーンみたいなモノだな。
「……よし」
ケトルの湯が沸いたと同時に、俺はタオルから顔を離した。籠っていた熱が解放されて、じんわりとした感覚。解く様に、ゆっくりと目を開けると。
「それ、私のバスタオルです」
水滴を床に垂らして、ポツリと呟く矢箕が目の前に立っていた。裸のままで。
「あ、あぁ。すまん」
隠せよ。つーか、シャワールームの中から言えよ。と、なるべく平常心を装って答えた。決意しておいて、本当に良かったです。
「どうですか?時生さんの好み通り、ウェストを細く出来るように努力していたのですが」
「み、見せるな!」
どうしてそんなにおおっ広げなんだよ、このアホは。
「すいません、胸は小さくならなくて。あの、大きいのは好きじゃないですか?」
「恥じらいが無いのが好きじゃないんだよ!」
「勘違いしないでください。私、とっても恥ずかしいですよ。でも、どうせずっと一緒に暮らすんですから、今のうちに慣れておかないと心を落ち着けられません」
「分かった!分かったから、とりあえず体を拭いて服を着ろ!やめろ!足を絡めてくるな抱き着くな!」
「かわいい」
明日にでも、更衣室を用意しなければ。上からカーテンをぶら下げればいいだろうか。チクショウ、壁に穴を開けるのは嫌だったのに。カッコつけたモノローグの後に、何とも締まりのない結末だ。
「……カップラーメン、好きなんですか?」
ひと悶着の後に、ちゃぶ台の前に座った矢箕が訊いた。パジャマは白。髪の毛は、まだしっとりと濡れている。長いと、こういう手間が大変そうだ。
「あ、あぁ」
近所のスーパーで永遠に安売りされている、わかめ入りの醤油ラーメン。気に入っているのは、味じゃなくて値段だ。
「こういうモノばかり食べていると、栄養が足りなくて倒れてしまいますよ。ただでさえ、体が大きくてカロリーをたくさん使いますのに」
「昼にフライドチキンとか食べてる、コンビニのヤツ」
「極端です。お料理はしないんですか?」
「あんまり」
「なら、私がしてあげます。食器や調理器具は、今週末に買いに行きましょう。この部屋には、割りばしと取り皿とグラスしかありませんから」
そんなに買い物出来るほど、資金に余裕はないのだが。まぁ、茶碗とフライパンくらいはあった方がいいのもまた事実だ。
「分かった」
「それでは、これを食べたら今日は寝ましょう。明日も学校です、新学期早々に遅刻はダメです」
「そういうところは、しっかりしてんだな」
時計を見ると、時刻は22時を過ぎた頃だった。
「私は、みんなに頼りにされてしまっています。本当は、そんなもの全て捨てて時生さんに甘えてたいですが、急に生活を変えてしまうと驚かれてしまうかもしれないので」
基本的な常識や、周囲に気を配る心はあるようだった。確か、テストの成績も俺と大して変わらなかったような気がする。恋愛スタイルが狂っている事を除けば、やっぱり才色兼備の学園アイドルであるらしい。
しかし、助かったな。少なくとも、学内では一人での時間を獲得できそうだ。
「そこで、時生さんには四つのルールを設けさせてもらいます」
「なぜ?」
「私が、時生さんを好き過ぎるからです。どれくらい好きなのかと言えば、亡くなった時生さんのお母様や、なでしこの保母さんにすら嫉妬するくらいです」
「意味が分からんし、この上なく独りよがりだな」
「別に、無ければ無いで構いません。学校を辞めて、二人でアラスカに移住するだけです」
「ルールを頼む」
最後の麺を啜ってから、矢箕はお茶を飲んだ。
「まず、絶対に私以外の女子と会話をしないでください」
「おん」
これは、分かってた事だ。
「次に、私以外の女子を一秒以上見ないでください」
「おん」
これも、分かっていた事だ。
「それから、私の視界から勝手に消えないでください」
「おん」
これくらいは、言うだろうと思っていた事だ。
「最後に、私が合図を出したら必ず校舎裏のきりかぶに集合してください」
「おん」
これについては、理由も全く分からない事だ。
「いいですか?破ったら、次の日からお友達が一人減ってるかもしれません」
前言撤回。学校にも、一人の時間はない。クラスメイトの運命も、俺の肩に乗ってしまった。重てぇ。
「分かった、守れるように努力する。ただし、俺からも一つルールを提出させてくれ」
「なんですか?時生さんのシャツを洗濯する前に持ち出してはいけない、とかですか?無理ですよ?」
「それも当たり前のようにダメなワケだが、ルールは別にある」
「はい」
はいじゃないが、まぁいい。
「俺たちの関係は、公にしない事だ。同棲は、他人には言ってはいけない」
「何故ですか?私は、明日から人妻女子高生と自称するつもりだったのですが」
結婚もしてないのに何が人妻女子高生だよ、このアホ。
「お前は、学校での自分の立場を理解しているみたいじゃねぇか。だったら、矢箕京という女に男の影があれば、相手の俺が探りを入れられる可能性だって分かるだろ?」
「しかし……」
「恋バナ好きな女子に問い詰められたら、会話せざるを得な――」
「分かりました。そのルールは呑みます。まぁ、事実さえあれば私はそれだけで幸せですので」
食い気味に言うと、何故か背後に周って首筋を噛んできやがった。甘噛みで、唾液の感触が……。
「ちょ!なんなんだよお前は!人を噛むなよ!」
「嫉妬したので」
「なんでだよ!?」
「他の女子と会話するとか言うからです」
……どうやら、矢箕の甘噛みはメンタルサインとして捉えて良さそうだ。さっき指を噛まれたのも、家に帰ると強く反発した時だったしな。心が悪い方向へ揺れると、甘噛みしてくるらしい。
死ぬほどめんどくせぇ。
決意は、一人で抱き続けるモノだ。誰かに明かせば、挫けそうな時にその人間の方へ傾いてしまう。だから、これはヤバい時に顔面にタオルを押し付けて、この瞬間を思い出す為のルーティーンみたいなモノだな。
「……よし」
ケトルの湯が沸いたと同時に、俺はタオルから顔を離した。籠っていた熱が解放されて、じんわりとした感覚。解く様に、ゆっくりと目を開けると。
「それ、私のバスタオルです」
水滴を床に垂らして、ポツリと呟く矢箕が目の前に立っていた。裸のままで。
「あ、あぁ。すまん」
隠せよ。つーか、シャワールームの中から言えよ。と、なるべく平常心を装って答えた。決意しておいて、本当に良かったです。
「どうですか?時生さんの好み通り、ウェストを細く出来るように努力していたのですが」
「み、見せるな!」
どうしてそんなにおおっ広げなんだよ、このアホは。
「すいません、胸は小さくならなくて。あの、大きいのは好きじゃないですか?」
「恥じらいが無いのが好きじゃないんだよ!」
「勘違いしないでください。私、とっても恥ずかしいですよ。でも、どうせずっと一緒に暮らすんですから、今のうちに慣れておかないと心を落ち着けられません」
「分かった!分かったから、とりあえず体を拭いて服を着ろ!やめろ!足を絡めてくるな抱き着くな!」
「かわいい」
明日にでも、更衣室を用意しなければ。上からカーテンをぶら下げればいいだろうか。チクショウ、壁に穴を開けるのは嫌だったのに。カッコつけたモノローグの後に、何とも締まりのない結末だ。
「……カップラーメン、好きなんですか?」
ひと悶着の後に、ちゃぶ台の前に座った矢箕が訊いた。パジャマは白。髪の毛は、まだしっとりと濡れている。長いと、こういう手間が大変そうだ。
「あ、あぁ」
近所のスーパーで永遠に安売りされている、わかめ入りの醤油ラーメン。気に入っているのは、味じゃなくて値段だ。
「こういうモノばかり食べていると、栄養が足りなくて倒れてしまいますよ。ただでさえ、体が大きくてカロリーをたくさん使いますのに」
「昼にフライドチキンとか食べてる、コンビニのヤツ」
「極端です。お料理はしないんですか?」
「あんまり」
「なら、私がしてあげます。食器や調理器具は、今週末に買いに行きましょう。この部屋には、割りばしと取り皿とグラスしかありませんから」
そんなに買い物出来るほど、資金に余裕はないのだが。まぁ、茶碗とフライパンくらいはあった方がいいのもまた事実だ。
「分かった」
「それでは、これを食べたら今日は寝ましょう。明日も学校です、新学期早々に遅刻はダメです」
「そういうところは、しっかりしてんだな」
時計を見ると、時刻は22時を過ぎた頃だった。
「私は、みんなに頼りにされてしまっています。本当は、そんなもの全て捨てて時生さんに甘えてたいですが、急に生活を変えてしまうと驚かれてしまうかもしれないので」
基本的な常識や、周囲に気を配る心はあるようだった。確か、テストの成績も俺と大して変わらなかったような気がする。恋愛スタイルが狂っている事を除けば、やっぱり才色兼備の学園アイドルであるらしい。
しかし、助かったな。少なくとも、学内では一人での時間を獲得できそうだ。
「そこで、時生さんには四つのルールを設けさせてもらいます」
「なぜ?」
「私が、時生さんを好き過ぎるからです。どれくらい好きなのかと言えば、亡くなった時生さんのお母様や、なでしこの保母さんにすら嫉妬するくらいです」
「意味が分からんし、この上なく独りよがりだな」
「別に、無ければ無いで構いません。学校を辞めて、二人でアラスカに移住するだけです」
「ルールを頼む」
最後の麺を啜ってから、矢箕はお茶を飲んだ。
「まず、絶対に私以外の女子と会話をしないでください」
「おん」
これは、分かってた事だ。
「次に、私以外の女子を一秒以上見ないでください」
「おん」
これも、分かっていた事だ。
「それから、私の視界から勝手に消えないでください」
「おん」
これくらいは、言うだろうと思っていた事だ。
「最後に、私が合図を出したら必ず校舎裏のきりかぶに集合してください」
「おん」
これについては、理由も全く分からない事だ。
「いいですか?破ったら、次の日からお友達が一人減ってるかもしれません」
前言撤回。学校にも、一人の時間はない。クラスメイトの運命も、俺の肩に乗ってしまった。重てぇ。
「分かった、守れるように努力する。ただし、俺からも一つルールを提出させてくれ」
「なんですか?時生さんのシャツを洗濯する前に持ち出してはいけない、とかですか?無理ですよ?」
「それも当たり前のようにダメなワケだが、ルールは別にある」
「はい」
はいじゃないが、まぁいい。
「俺たちの関係は、公にしない事だ。同棲は、他人には言ってはいけない」
「何故ですか?私は、明日から人妻女子高生と自称するつもりだったのですが」
結婚もしてないのに何が人妻女子高生だよ、このアホ。
「お前は、学校での自分の立場を理解しているみたいじゃねぇか。だったら、矢箕京という女に男の影があれば、相手の俺が探りを入れられる可能性だって分かるだろ?」
「しかし……」
「恋バナ好きな女子に問い詰められたら、会話せざるを得な――」
「分かりました。そのルールは呑みます。まぁ、事実さえあれば私はそれだけで幸せですので」
食い気味に言うと、何故か背後に周って首筋を噛んできやがった。甘噛みで、唾液の感触が……。
「ちょ!なんなんだよお前は!人を噛むなよ!」
「嫉妬したので」
「なんでだよ!?」
「他の女子と会話するとか言うからです」
……どうやら、矢箕の甘噛みはメンタルサインとして捉えて良さそうだ。さっき指を噛まれたのも、家に帰ると強く反発した時だったしな。心が悪い方向へ揺れると、甘噛みしてくるらしい。
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