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慰めの墓標編
第57話 勇者グリント(シロウの過去)
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× × ×
エンゼルプレグが発覚してから、この街の治安は『最悪』から『超最悪』になった。辛うじて保たれていた秩序が、自分たちの寿命がもう残されていない事を知ってしまった住民によって完全に破壊されたからだ。
「4番、出番だ」
「……あぁ」
言われ、立ち上がって剣を取る。
「早く死ねよ。今日は、俺も賭けてんだからよ」
「死なねぇよ」
そして、この見世物闘技場に、291番よりも後の戦士は存在していない。なぜなら、誰も死ななくなったからだ。
だからいつの間にか、この闘技場は子供が魔物を殺す事に金を賭ける場所ではなく、魔物が俺を殺す可能性に金を賭ける場所になっていた。一人になってから、もう何度戦っただろうか。よく、覚えてねぇ。
「……悪いな」
大勢の前で、今日も魔物を殺した。独眼の、ミノタウロス。通常のサイズを遥かに超えた体のパワーも桁違いの魔物だが、今回も俺の勝ちだ。
この闘いは、作業だ。
負けを確信して俺を恐れるミノタウロスを、致命傷を負って背中を向け逃げ出そうとするヤツを。俺は、なんの慈悲もなく殺す。
だが、どうせこいつは俺が見逃しても殺される。ならせめて、真剣勝負をした相手がトドメを刺してやるのが筋ってモンだろう。この闘いに、誉なんてねぇ。
俺もお前も、ただ運が悪かったんだよ。
頭蓋から剣を引き抜いて歩くと、ギャンブルに負けた観客がいつものようにゴミを投げ込む。石や容器が俺の体に当たって、時々水で体を濡らす。少しの冷たさは、むしろ心地が良かった。
……エンゼルプレグの犯人が誰だったのか、それは今でもわからない。ひょっとするととっくに復讐されて殺されてるかもしれないし、どこか別の街でのうのうと生きてるかもしれない。
ただ、もしも俺がそいつを見つけたとして、復讐するとは思えない。物心付いたときからいつ死んでもおかしくない生活を続けて、大人には早く死ねと言われ続けて、命の大切さを知らねぇからだ。
きっと、俺ももう、心を殺されている。閉じ込められて、外の世界を知らないで。だからここで戦い続けてる。
もう二度と、俺以外の誰も死なないように。その想いだけを抱いて。
……。
「なぁ、キミ」
「……あ?」
話しかけられたのは、地下牢でさっきのミノタウロスの肉を齧っている時だった。その男は、銀色の鎧と盾を持ち、銀色のブロードソードを腰に携えていた。
「強いね。あのミノタウロスは、先日我々のパーティが仕留められなかった魔物だ。それを、一人で倒すだなんて。目に傷があったから、すぐ分かったよ」
「急に気持ち悪いな。誰だよ、テメー」
「私は、勇者のグリント。王様から勅命を受けて、旅をしている者だ」
……ここの連中は、そんなヤツが殺し損ねた魔物をどうやって捕まえてきたんだよ。
「それで、その勇者がなんだよ」
「今、仲間を探しているんだ。実は私の仲間が、あのミノタウロスに全滅させられてしまってね。だから、一緒に魔王と戦ってくれないか?」
「……テメー、頭がオカシイのか?」
「とんでもない、マトモさ。ただ、もう1週間は泣き続けたからね。これ以上、クヨクヨしていられないのさ。どうだい?一緒に行かないかい?」
妙に爽やかなのに、妖しい雰囲気を放つ男。それが、グリントに抱いた感想だった。
「行かねぇ。つーか、お前どうやってここに来たんだよ」
「警備を殺してきた。あ、そうだ。実は、まだ地獄の場所を知らなくてさ。ナロピア大陸から遠いこの場所ならなにか手がかりが見つかると思ったんだけど、キミなんか知らない?」
「殺した?嘘だろ?」
「嘘じゃないよ。ところで、キミの名前は?」
「ふざけるな!そんなことしやがったら、ここにいる奴隷や女がどうなるのか分かってんのかよ!?」
「分かってるよ。だから、もう助けた」
「……は?」
言って、牢屋の扉を開ける。
「いやさ、王様も近くの街のギルドも、ウェイストにだけは行くな!なんて言うからさ。それって、逆に私が何をやっても文句ないんじゃないかと思ったんだ。だから、好き勝手にやらせてもらったよ」
「……それ、勇者としてどうなんだよ」
訊くと、グリントは急に冷めたような目で俺を見て、一切の温度を感じられない締め付けるような声で言った。
「仲間やられて、イラついててさ。別に、誰でも良かったんだ」
……ミノタウロスを殺したのは、俺だ。俺の方が、間違いなくこいつより強い。それなのに。
「なにか、問題が?」
何故だろうか。俺はこの男に勝てる気が、一切しなかった。
「いや、ねぇよ」
「それはよかった。それで、一緒に行ってくれる?」
「……俺は、ここ以外の生活を知らねぇ」
「なら、王都に帰るついでに保護した子たちをタワリって街に連れてくつもりだから、そこに着くまでに考えといてよ。まさか、ここにいるなんて言わないよね?そこまでは、一緒に行くよね?」
「……あぁ」
半ば、流されていた。これまで俺に投げられる言葉は「死ね」と「殺す」だけだったから、こんなに色んなことを言われるのに慣れていなかったんだ。おまけに、一緒に来いだなんて。そんな事があってもいいのか?
答えは、分からなかった。分からなかったが、俺はきっと、嬉しかった。だから、差し伸べられた手を握ったんだ。
「じゃあ、行こうか」
剣を担いで、グリントの後を追う。途中で、助け出したらしい奴隷と女と合流したが、全員がグリントを恐れていた。一体、どんな殺し方をしたんだ。
「キミの故郷は?」
「ねぇよ。気がついたら、ここにいた」
「そうなんだ。実は、私も故郷が無いんだよ。奇遇だね」
「なんで、そんなに嬉しそうなんだよ」
「そりゃ、キミが好きだからさ」
意味が分かんねぇ。一体、この人は何を言っているんだろうか。こんなボロを纏って、血と下水の匂いが染みついた汚ねぇ奴隷以下の存在を、好きだって?
そういう、モノなのか?そもそも、好きってなんだよ。この人と一緒にいれば、その意味も教えてくれるのか?
「タワリには、すごく大きな病院があってね。その場所は、いつも職員を募集しているんだ。だから、みんなそこで働くといいよ。大丈夫、私がうまく口利きを……」
瞬間、グリントの胸に、剣が突き刺さった。そして、一瞬だけ俺を見ると、ゆっくりと倒れて。
「……タワリ、だよ。連れてって……、あげ、てね。シロ……ウ……」
それっきり、もう動かなかった。
エンゼルプレグが発覚してから、この街の治安は『最悪』から『超最悪』になった。辛うじて保たれていた秩序が、自分たちの寿命がもう残されていない事を知ってしまった住民によって完全に破壊されたからだ。
「4番、出番だ」
「……あぁ」
言われ、立ち上がって剣を取る。
「早く死ねよ。今日は、俺も賭けてんだからよ」
「死なねぇよ」
そして、この見世物闘技場に、291番よりも後の戦士は存在していない。なぜなら、誰も死ななくなったからだ。
だからいつの間にか、この闘技場は子供が魔物を殺す事に金を賭ける場所ではなく、魔物が俺を殺す可能性に金を賭ける場所になっていた。一人になってから、もう何度戦っただろうか。よく、覚えてねぇ。
「……悪いな」
大勢の前で、今日も魔物を殺した。独眼の、ミノタウロス。通常のサイズを遥かに超えた体のパワーも桁違いの魔物だが、今回も俺の勝ちだ。
この闘いは、作業だ。
負けを確信して俺を恐れるミノタウロスを、致命傷を負って背中を向け逃げ出そうとするヤツを。俺は、なんの慈悲もなく殺す。
だが、どうせこいつは俺が見逃しても殺される。ならせめて、真剣勝負をした相手がトドメを刺してやるのが筋ってモンだろう。この闘いに、誉なんてねぇ。
俺もお前も、ただ運が悪かったんだよ。
頭蓋から剣を引き抜いて歩くと、ギャンブルに負けた観客がいつものようにゴミを投げ込む。石や容器が俺の体に当たって、時々水で体を濡らす。少しの冷たさは、むしろ心地が良かった。
……エンゼルプレグの犯人が誰だったのか、それは今でもわからない。ひょっとするととっくに復讐されて殺されてるかもしれないし、どこか別の街でのうのうと生きてるかもしれない。
ただ、もしも俺がそいつを見つけたとして、復讐するとは思えない。物心付いたときからいつ死んでもおかしくない生活を続けて、大人には早く死ねと言われ続けて、命の大切さを知らねぇからだ。
きっと、俺ももう、心を殺されている。閉じ込められて、外の世界を知らないで。だからここで戦い続けてる。
もう二度と、俺以外の誰も死なないように。その想いだけを抱いて。
……。
「なぁ、キミ」
「……あ?」
話しかけられたのは、地下牢でさっきのミノタウロスの肉を齧っている時だった。その男は、銀色の鎧と盾を持ち、銀色のブロードソードを腰に携えていた。
「強いね。あのミノタウロスは、先日我々のパーティが仕留められなかった魔物だ。それを、一人で倒すだなんて。目に傷があったから、すぐ分かったよ」
「急に気持ち悪いな。誰だよ、テメー」
「私は、勇者のグリント。王様から勅命を受けて、旅をしている者だ」
……ここの連中は、そんなヤツが殺し損ねた魔物をどうやって捕まえてきたんだよ。
「それで、その勇者がなんだよ」
「今、仲間を探しているんだ。実は私の仲間が、あのミノタウロスに全滅させられてしまってね。だから、一緒に魔王と戦ってくれないか?」
「……テメー、頭がオカシイのか?」
「とんでもない、マトモさ。ただ、もう1週間は泣き続けたからね。これ以上、クヨクヨしていられないのさ。どうだい?一緒に行かないかい?」
妙に爽やかなのに、妖しい雰囲気を放つ男。それが、グリントに抱いた感想だった。
「行かねぇ。つーか、お前どうやってここに来たんだよ」
「警備を殺してきた。あ、そうだ。実は、まだ地獄の場所を知らなくてさ。ナロピア大陸から遠いこの場所ならなにか手がかりが見つかると思ったんだけど、キミなんか知らない?」
「殺した?嘘だろ?」
「嘘じゃないよ。ところで、キミの名前は?」
「ふざけるな!そんなことしやがったら、ここにいる奴隷や女がどうなるのか分かってんのかよ!?」
「分かってるよ。だから、もう助けた」
「……は?」
言って、牢屋の扉を開ける。
「いやさ、王様も近くの街のギルドも、ウェイストにだけは行くな!なんて言うからさ。それって、逆に私が何をやっても文句ないんじゃないかと思ったんだ。だから、好き勝手にやらせてもらったよ」
「……それ、勇者としてどうなんだよ」
訊くと、グリントは急に冷めたような目で俺を見て、一切の温度を感じられない締め付けるような声で言った。
「仲間やられて、イラついててさ。別に、誰でも良かったんだ」
……ミノタウロスを殺したのは、俺だ。俺の方が、間違いなくこいつより強い。それなのに。
「なにか、問題が?」
何故だろうか。俺はこの男に勝てる気が、一切しなかった。
「いや、ねぇよ」
「それはよかった。それで、一緒に行ってくれる?」
「……俺は、ここ以外の生活を知らねぇ」
「なら、王都に帰るついでに保護した子たちをタワリって街に連れてくつもりだから、そこに着くまでに考えといてよ。まさか、ここにいるなんて言わないよね?そこまでは、一緒に行くよね?」
「……あぁ」
半ば、流されていた。これまで俺に投げられる言葉は「死ね」と「殺す」だけだったから、こんなに色んなことを言われるのに慣れていなかったんだ。おまけに、一緒に来いだなんて。そんな事があってもいいのか?
答えは、分からなかった。分からなかったが、俺はきっと、嬉しかった。だから、差し伸べられた手を握ったんだ。
「じゃあ、行こうか」
剣を担いで、グリントの後を追う。途中で、助け出したらしい奴隷と女と合流したが、全員がグリントを恐れていた。一体、どんな殺し方をしたんだ。
「キミの故郷は?」
「ねぇよ。気がついたら、ここにいた」
「そうなんだ。実は、私も故郷が無いんだよ。奇遇だね」
「なんで、そんなに嬉しそうなんだよ」
「そりゃ、キミが好きだからさ」
意味が分かんねぇ。一体、この人は何を言っているんだろうか。こんなボロを纏って、血と下水の匂いが染みついた汚ねぇ奴隷以下の存在を、好きだって?
そういう、モノなのか?そもそも、好きってなんだよ。この人と一緒にいれば、その意味も教えてくれるのか?
「タワリには、すごく大きな病院があってね。その場所は、いつも職員を募集しているんだ。だから、みんなそこで働くといいよ。大丈夫、私がうまく口利きを……」
瞬間、グリントの胸に、剣が突き刺さった。そして、一瞬だけ俺を見ると、ゆっくりと倒れて。
「……タワリ、だよ。連れてって……、あげ、てね。シロ……ウ……」
それっきり、もう動かなかった。
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