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ステータスとサラマンダー

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 目が覚めると朝日が昇り始めだった。


 ステータスって見た事無いよね?

 見てみよう「」。

 パッと目の前に表示されて初めは『ビクッ』となったが、私のステータスを早く見ないと!

 …………。

「えぇっ!」両手で口を塞ぎながら、キョロキョロと回りを見……今はまだ就寝時間なんだから静かにしないとね。


  ミオ   15歳

  Lv 12 

  HP 180 

  MP ♾ (無限)

  攻撃力 250

  防御力 280

  素早さ 120

  魔法  ♾(無限)


  スキル

  スペールディ神の加護

  アイテムボックス

  治癒魔法

  賢者
  *空飛ぶ箒はアイテムボックスに出し入れ可能


「あれっ?
 いつの間にか神様の加護が付いてるし、あっ! 箒の事忘れてた」


 ステータス見るのに集中しすぎて、ゼクス・ルシア・ダンが起きて私のステータスを後ろで見ている事に気付かなかった。


「すっげ~な! スペールディ神の加護があるの初めて見たぜ」

『うん』頷きながら私もそう思うよ。

 
「あらっ、賢者ってMPと魔法が無限なんて凄いわね!」

 無限って良いよね。私もそう思うよ! また頷いていた。


「攻撃力……無いな、HPが少ないぞ! これ攻撃されたら終わりだぞ!」

「はあぁっ、やっぱり? 私も思ってたんだよね。
 んっ、私って誰と話して」


 後ろを振り返ると「ぎゃぁっ!」

 ビックリして変な声が出ちゃったよ。


 ゼクスが「ぎゃぁって何だよ、もっとこう、きゃぁんっ! とか無かったのか?」

 いきなりだったからだよ。


 それに何で私が『きゃぁんっ!』って気持ち悪い声出さないといけないのよ!


「ミオは今が15歳だから、あと1年くらいで立派なレディになるわね」

 えっ! 私もルシアみたいに綺麗な女性になれるかなぁ、なれたら嬉しいな~! 

「ミオはHPが本当に少ないからなぁ、これは……心配だな!」

 そう、それな!!

 私も見てビックリしたのよ、敵に2~3発くらったら終わりだよね?

 直ぐ人生終わるのは嫌だ!


 ゼクス・ルシア・ダンの順で話してるけど。

「盗み見しましたよね? 私のステータスを、それも弱すぎのを……」拗ねてしまった私です。

「ミオは小さいんだから、これから成長して大きくなるし、強くもなるわよ!」

 ルシア、は身長の事なんて気にしてないん、貴女の身長どれ位ですか?

 絶対に170センチはあるでしょう!

 隙を見て、ゼクスは絶対に190センチはある!!

 それから、バッと後ろを振り返りダンを見て

「絶対2メートルはある」ボソリと呟いた。


 そんな私を見たゼクスが、ニヤニヤしながら近付き。

の事か?」と耳にささやきながら、これから成長するって! たぶんな?

 遊んでる、絶対私で遊んでる!


 頬を膨らませて怒る私に

「まだ成長期だから、これからよ」

 ルシアはやっぱり優しい、どっかの誰かさんより優しくて天使に見えてくるよ。


「飯をモリモリ食って、戦って体を動かしてたら俺のようになるって!」

 ハハハハハハッ!

 笑ってるダンだけど、私は笑えない。

 筋肉モリモリマッチョにはなりたくない!!


 でも、この人達と一緒に冒険するのはきっと毎日が楽しいんだろうな。

 野宿は初めての経験だけど、それでも楽しい。


 そろそろ出発するか!

 ダンが言った後

「アビーネスって街に帰るから、疲れたら言えよ」

 ゼクスはなんだかんだ言って優しくて面倒見が良い兄貴系だ。

 こういうのってモテるよね絶対に、行く度に女の子に『きゃぁきゃぁ』言われるんだ。


 私にとっては何もかもが初めてだらけで新鮮なんだけど

 まだよく分からない、まあ今は歩くのみ!


 ダンってば歩くの早いよ!

 みんな私の存在忘れてるよね。


 あっ、何か良い匂いがする。

 回りを見ると「果実発見!」

 近くまで行くと、この前のと違うけど『大トカゲ?』がいた。

 トカゲの皮膚が光ってる?

 トカゲの皮膚が硬くて光ってんのかな?

 それとも逆とかかな~~って考えてたら、トカゲが私に気付き火を吐いて来た!


「えっ、サラマンダー?
 ヒイッ!」

 コイツの火炎、コワッ!

 ゴゴゴオオオオォォォッ!!

 横に跳び退いたが腕に当たり「アツっ、痛っ」

 火傷をしてしまった『風刃! ウィンドカッター!!』風攻撃が効かない!

 コイツは火だから、水か氷じゃないと!

「あっ! ヤバッ!!」

 ゴゴゴオオオオォォォッ!


「ヨッと! ミオ大丈夫か? コイツはまたA級じゃねーかよ!」

 私はダンに横抱きにされ、ルシアの所まで運ばれた。

 私は自分で『ハイヒール』を使いキラキラ光り皮膚が復元した。


 ガゴンッ!

「コイツの身体硬いな! ウオッと、あっぶね~~な!」

 ゴゴゴオオオオォォォッ!

 ゼクスも苦戦中だ!


「ハアッ! ゴオンッ!! 俺の大剣も無理なのかよ!」

 ダンも駄目となったら、サラマンダーは炎なんだから、私は水か氷の魔法を使えば倒せるはず!

「ミオ、危ないから駄目! ミオ!」

「ルシア、私も一緒に頑張りたいの! それに試したい事あって、サラマンダー倒せるから」

 ルシアに許可を得てサラマンダーの前に出た私


「ミオ! 駄目だ下がれ!!」

 ダンは私の方へ走るが、私も必死にサラマンダーの方へ走り


『水撃! ウォーターショック!!』バシュンッ! バシュンッ!!

『氷撃! アイスショック!!』ザシュンッ! ザシュンッ!!

 
 サラマンダーの動きが鈍くなった。あと少し!


「……!!」

 サラマンダーは身体を回転させながら攻撃し、尻尾が私に当たり吹っ飛ばされた。

「ミオ~~!! くそったれがぁ!」ザクッ!


「……!! ルシア、ミオを頼む! ミオのお陰で身体が軟化してやがるぜ!」

 私、動けない。HPヤバイかな?

「ゴホゴホッ!」吐血? 内臓やられたかな。

「ヒール、ミオ大丈夫?」

 ルシア? 私は頷いて返事をし、ダンとゼクスを見た。


 ゼクスはサラマンダーの横腹を貫き、ダンは背中に着地すると同時に大剣で貫いた。


『グギャゴオオォォォッ!!』サラマンダーは叫び倒れた。

 ドドゴゴゴオオンッ!!

 
 ゼクスはガッツポーズ。

 ダンは歩いて来て私を抱きしめてくれた。

「怖かっただろ? 危険を顧みず一緒に戦ってくれて、ありがとな」


 私は頷き、A級のサラマンダーをアイテムボックスに入れた。
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