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不安・罪悪感に泣いた
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私はレオに横抱きにされたまま、アイテムボックスから王宮を中央に置き、皆の家を順番に置いていった。
皆でまったりとした夕食を食べ、眠れなくて色んな事を考えながら広場まで歩き、回りを見渡した。
これで当分は何とかなるでしょう。
自由に魚も果物も取れるし、野菜は考えてなかった。
野菜の種が必要だから、何処かの国で購入しないと。
あとは何が要るのかな?
私は広場にある焚き火近くの椅子に座り、1人で考えていた。
「こんばんは。
1人で何か考え事かい?」
顔を上げると、ゼクスのお父さんが立っていた。
「こんばんは。
隣ですが、どうぞ座って下さい。
考え事は、野菜の事とか他に何か要る物があれば、何処かの国へ買い出しに行こうと思ってます」
「そうか、野菜は確かに必要だな。
だが、買い物は明日以降にした方が良いよ?
こんな大掛かりな事をして身体に負担がかからない訳がないならね。
誰かを頼る事も必要だよ?
ゼクスから今までの事は聞いている、誰でも良いから頼って欲しい」
「ゼクスからは、私を含めた『SSランクの英雄』となってるアーサーとアーサーの叔父さん、叔母さん、そしてアールが異世界からの転生者の話も聞いてますか?」
「あぁ、聞いているよ。
初めはツラかっただろうに、貴女は良く頑張ったよ。
この世界で、こんな凄い魔法が使えるのは『ミオさん』だけだ、何か思い詰めているんだろ?
話せば少しは楽になるよ?」
私は頷き、私の不安に思っている事を話した。
「……ずっと、私が頑張らなきゃ皆がって思ってました。
この23年間誰かを頼って生きた事がなかったので、頼る事を忘れてしまっているんです。
私だけが国外追放なのに、皆を巻き込んでしまった罪悪感やこれからの事を考えてたら、どうしたら良いのか分からなくて怖いんです」
「私達貴族も初めは悩んだ。
だが、1人で全てを抱え込んで思い詰めるのは良くないね。
私も1人ではなく、執事や皆に支えて貰いながらだったんだよ。
だから、私でも良い誰かを頼っておくれ」
ゼクスのお父さんに、頭を撫でて貰った瞬間、これまでの事が込み上げて来た。
私は俯き涙を流しながら「ありがとうございます」と言った時に、後ろから口喧嘩しながら来るゼクスとルシア。
「何で俺が悪いんだよ!」
「貴方は、一言が余計なのよ!」
「はぁっ!
俺がいつ余計な事を言ったんだよ!」
「さっきだってそうじゃない!」
「はぁっ!!」
凄い言い合いだな、初めて見たけどなんて言うか『ラブラブ』にも見えるよね。
「………………」
ゼクスのお父さんは、ゼクスを白い目で見てるし。
あっ! 目が合った瞬間に駆け寄って来た。
「親父、何でミオを泣かせてるんだよ!」
「ゼクス、おじさんは私の話を親身になって聞いてくれただけだよ。
泣いてるのは、皆を巻き込んでしまった事で、これからの事が心配なのと罪悪感があるから、どうしたら良いのか分からなくて泣いちゃっただけなの」
ルシアに抱かれながら、頭を撫でてもらい。
「ミオは思い込みが激しすぎだ。
俺達は迷惑だと思ってないし、少しでも不安があるなら此処について来てないから。
皆はミオについて行きたいのもあるけど、皆の心が1つになったから、皆はここにいるんだ!
ミオは誰にも出来なかったこの大陸を開拓してんだから凄えよ!!」
「ゼクス、ダン達に『ミオが号泣してる』って伝えて来て。
きっと突進する勢いで来るわよ」
ゼクスは頷き、ダン達に知らせに行った。
皆でまったりとした夕食を食べ、眠れなくて色んな事を考えながら広場まで歩き、回りを見渡した。
これで当分は何とかなるでしょう。
自由に魚も果物も取れるし、野菜は考えてなかった。
野菜の種が必要だから、何処かの国で購入しないと。
あとは何が要るのかな?
私は広場にある焚き火近くの椅子に座り、1人で考えていた。
「こんばんは。
1人で何か考え事かい?」
顔を上げると、ゼクスのお父さんが立っていた。
「こんばんは。
隣ですが、どうぞ座って下さい。
考え事は、野菜の事とか他に何か要る物があれば、何処かの国へ買い出しに行こうと思ってます」
「そうか、野菜は確かに必要だな。
だが、買い物は明日以降にした方が良いよ?
こんな大掛かりな事をして身体に負担がかからない訳がないならね。
誰かを頼る事も必要だよ?
ゼクスから今までの事は聞いている、誰でも良いから頼って欲しい」
「ゼクスからは、私を含めた『SSランクの英雄』となってるアーサーとアーサーの叔父さん、叔母さん、そしてアールが異世界からの転生者の話も聞いてますか?」
「あぁ、聞いているよ。
初めはツラかっただろうに、貴女は良く頑張ったよ。
この世界で、こんな凄い魔法が使えるのは『ミオさん』だけだ、何か思い詰めているんだろ?
話せば少しは楽になるよ?」
私は頷き、私の不安に思っている事を話した。
「……ずっと、私が頑張らなきゃ皆がって思ってました。
この23年間誰かを頼って生きた事がなかったので、頼る事を忘れてしまっているんです。
私だけが国外追放なのに、皆を巻き込んでしまった罪悪感やこれからの事を考えてたら、どうしたら良いのか分からなくて怖いんです」
「私達貴族も初めは悩んだ。
だが、1人で全てを抱え込んで思い詰めるのは良くないね。
私も1人ではなく、執事や皆に支えて貰いながらだったんだよ。
だから、私でも良い誰かを頼っておくれ」
ゼクスのお父さんに、頭を撫でて貰った瞬間、これまでの事が込み上げて来た。
私は俯き涙を流しながら「ありがとうございます」と言った時に、後ろから口喧嘩しながら来るゼクスとルシア。
「何で俺が悪いんだよ!」
「貴方は、一言が余計なのよ!」
「はぁっ!
俺がいつ余計な事を言ったんだよ!」
「さっきだってそうじゃない!」
「はぁっ!!」
凄い言い合いだな、初めて見たけどなんて言うか『ラブラブ』にも見えるよね。
「………………」
ゼクスのお父さんは、ゼクスを白い目で見てるし。
あっ! 目が合った瞬間に駆け寄って来た。
「親父、何でミオを泣かせてるんだよ!」
「ゼクス、おじさんは私の話を親身になって聞いてくれただけだよ。
泣いてるのは、皆を巻き込んでしまった事で、これからの事が心配なのと罪悪感があるから、どうしたら良いのか分からなくて泣いちゃっただけなの」
ルシアに抱かれながら、頭を撫でてもらい。
「ミオは思い込みが激しすぎだ。
俺達は迷惑だと思ってないし、少しでも不安があるなら此処について来てないから。
皆はミオについて行きたいのもあるけど、皆の心が1つになったから、皆はここにいるんだ!
ミオは誰にも出来なかったこの大陸を開拓してんだから凄えよ!!」
「ゼクス、ダン達に『ミオが号泣してる』って伝えて来て。
きっと突進する勢いで来るわよ」
ゼクスは頷き、ダン達に知らせに行った。
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