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41 旅立つ家族【最終話】
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翌日にはメンバーが決まっていた。
「ルナ、旅立つ前に挨拶をして来なさい」
「俺もドルバル・レイブン・レンに引き継ぎをしねぇと」
2人に手を振って「行って来ます」と元気に外へと走った。
『ルナ、マロン、乗れ』
スオウはマロンを乗せ既に浮いているが、私は走りある魔法を発動させ、空中でスオウに乗った。
「浮遊」体を浮かせ、スオウに乗った。カッコイイ乗り方よね。
「このままおじい様のお屋敷へ行って」
『分かった』
おじい様、おばあ様と挨拶とハグをし。
「必ずお役目を果たして帰ってきます」
「「ルナたん」」大きくうなずいたおじい様とおばあ様に約束をし、エメルロ侯爵の長のお屋敷を後にした。
私達が次に訪れたのはエメルロ侯爵家、お父様の兄であるおじ様のお屋敷。
「必ず使命を果たして帰って来ます!」
「必ずだぞ?」
「体に気をつけてね」
「ルナの帰りを待ってるからね」
私は大きくうなずき、お屋敷を出た。
次に訪れた先は、王宮だ。
「突然の訪問申し訳ございません。
わたくし達は明日他国へ旅立ちます。
わたくしは、ここに宣言いたします!
必ずお役目を果たし、スリチア国へ帰って来ます!」
「ルナ、酷な……いや、大変だが元気に帰って来ておくれ」
「わたくし……スンスン……。
必ず、帰って来てね……ルナ」
「母上、ルナが不安になってしまいますよ。
こんな時、ライアンならこう言うだろう。
何もかもパパっと終わらせて元気に帰っておいでってね……だから、元気に帰って来て」
「はい!」と元気に返事をし、リミレニー様を見ると。しゃくり泣き、言葉になってないが、ギュッと抱きしめて小さな言葉を聞いた。
その言葉は「絶対に帰って来て」だった。だから私も「絶対に帰って来ます」と約束をした。
王宮を出て次に向かった先はベルおじ様のところ。
私はベルおじ様の胸に走って飛び込み。
「 明日、他国を へ行きます。
お体に気をつけて、一日でも早くスチリア国へ避難……移住して下さい!
ここはスオウとマロンの加護、結界が解かれています。だから!」
「あぁ、分かってる。
明日にはスチリア国へ行けるよ」
「その言葉を聞いて安心いたしましたわ」
ベルおじ様はギュッと抱きしめ返し「必ず帰っておいで」「はい!」と言葉を交わし、お屋敷を出た。
残すはノワール公爵家。
お屋敷へと訪れ、いつものように挨拶をし他国を巡る長い旅の話をすると。
「大丈夫ですよ。息子から聞いております。
あの子は一生独身になることを覚悟で私達の養子になったのだが。ルナ様には感謝してもしきれない、あの子を……どうぞよろしくお願いいたします!」
「頭を上げてください!
わたくしは……ルーク様をお慕いしております。
ルーク様の気持ちが変わらない限り大丈夫ですわ」
「ふふふ、わたくしに娘まで出来るのね。楽しみだわ!
ルナ様、無事にスチリア国へ帰ってきてください」
「はい、必ず全員で帰って来ることをお約束いたしますわ!」
ノワール公爵家のお屋敷を後にし、ギルドへ帰って来た。
ギルドのみんなに挨拶をし、みんなとハグをいっぱいした。
──翌日──
旅立つメンバーは『私・ルーク様・ママ・パパ』の4人。
「俺達は今日、旅立つが……必ず帰って来る。誰1人欠けることなく帰って来ることを誓う!!
ドルバル、レイブン、レン、ドリアン、ローラン、ライラ……あとのことは頼む!!」
6人は大きくえなずいた。
「集まって下さった皆様。わたくし達は今日、各国を見て回り、自然に返す国、結界を張る国をスオウとマロンとで……判断して参ります。
そして、父と同様誰1人欠けることなく無事に帰って来ることを誓います!」
スオウとマロンは大きくなり、翼をバサッと伸ばした。パパとママはスオウに乗り。ルーク様はマロンに乗っているが私はまだ乗ってない。
「ルナ? 早くマロンに乗って!」
「ルナ?」
「早く手を伸ばして!」
「大丈夫よ。スオウ、マロン先に行ってて」
『ははは、アレをするのか』
『了解だよぉ』
なぜ乗らないのかと不安の者もいるが、スオウとマロンはバサリと飛び立った。
パパは慌てたがスオウとマロンは一気に上昇し降りることは出来なかった。
「ルナたん?」
「ふふふ、おじい様。皆様、見てて下さいね。
こんな魔法もあるのですよ」
私はみんなに振り向き、笑顔で一言「行ってきます!」と言って走りながらある魔法の言葉を発した。
「浮遊!」
手を振り空高く飛び、マロンへと乗った。
みんなの表情はポカーンとしていたが、私達が見えなくなるまで手を振ってくれた。
ここから家族での長い長い旅が始まる。
「ルナ、旅立つ前に挨拶をして来なさい」
「俺もドルバル・レイブン・レンに引き継ぎをしねぇと」
2人に手を振って「行って来ます」と元気に外へと走った。
『ルナ、マロン、乗れ』
スオウはマロンを乗せ既に浮いているが、私は走りある魔法を発動させ、空中でスオウに乗った。
「浮遊」体を浮かせ、スオウに乗った。カッコイイ乗り方よね。
「このままおじい様のお屋敷へ行って」
『分かった』
おじい様、おばあ様と挨拶とハグをし。
「必ずお役目を果たして帰ってきます」
「「ルナたん」」大きくうなずいたおじい様とおばあ様に約束をし、エメルロ侯爵の長のお屋敷を後にした。
私達が次に訪れたのはエメルロ侯爵家、お父様の兄であるおじ様のお屋敷。
「必ず使命を果たして帰って来ます!」
「必ずだぞ?」
「体に気をつけてね」
「ルナの帰りを待ってるからね」
私は大きくうなずき、お屋敷を出た。
次に訪れた先は、王宮だ。
「突然の訪問申し訳ございません。
わたくし達は明日他国へ旅立ちます。
わたくしは、ここに宣言いたします!
必ずお役目を果たし、スリチア国へ帰って来ます!」
「ルナ、酷な……いや、大変だが元気に帰って来ておくれ」
「わたくし……スンスン……。
必ず、帰って来てね……ルナ」
「母上、ルナが不安になってしまいますよ。
こんな時、ライアンならこう言うだろう。
何もかもパパっと終わらせて元気に帰っておいでってね……だから、元気に帰って来て」
「はい!」と元気に返事をし、リミレニー様を見ると。しゃくり泣き、言葉になってないが、ギュッと抱きしめて小さな言葉を聞いた。
その言葉は「絶対に帰って来て」だった。だから私も「絶対に帰って来ます」と約束をした。
王宮を出て次に向かった先はベルおじ様のところ。
私はベルおじ様の胸に走って飛び込み。
「 明日、他国を へ行きます。
お体に気をつけて、一日でも早くスチリア国へ避難……移住して下さい!
ここはスオウとマロンの加護、結界が解かれています。だから!」
「あぁ、分かってる。
明日にはスチリア国へ行けるよ」
「その言葉を聞いて安心いたしましたわ」
ベルおじ様はギュッと抱きしめ返し「必ず帰っておいで」「はい!」と言葉を交わし、お屋敷を出た。
残すはノワール公爵家。
お屋敷へと訪れ、いつものように挨拶をし他国を巡る長い旅の話をすると。
「大丈夫ですよ。息子から聞いております。
あの子は一生独身になることを覚悟で私達の養子になったのだが。ルナ様には感謝してもしきれない、あの子を……どうぞよろしくお願いいたします!」
「頭を上げてください!
わたくしは……ルーク様をお慕いしております。
ルーク様の気持ちが変わらない限り大丈夫ですわ」
「ふふふ、わたくしに娘まで出来るのね。楽しみだわ!
ルナ様、無事にスチリア国へ帰ってきてください」
「はい、必ず全員で帰って来ることをお約束いたしますわ!」
ノワール公爵家のお屋敷を後にし、ギルドへ帰って来た。
ギルドのみんなに挨拶をし、みんなとハグをいっぱいした。
──翌日──
旅立つメンバーは『私・ルーク様・ママ・パパ』の4人。
「俺達は今日、旅立つが……必ず帰って来る。誰1人欠けることなく帰って来ることを誓う!!
ドルバル、レイブン、レン、ドリアン、ローラン、ライラ……あとのことは頼む!!」
6人は大きくえなずいた。
「集まって下さった皆様。わたくし達は今日、各国を見て回り、自然に返す国、結界を張る国をスオウとマロンとで……判断して参ります。
そして、父と同様誰1人欠けることなく無事に帰って来ることを誓います!」
スオウとマロンは大きくなり、翼をバサッと伸ばした。パパとママはスオウに乗り。ルーク様はマロンに乗っているが私はまだ乗ってない。
「ルナ? 早くマロンに乗って!」
「ルナ?」
「早く手を伸ばして!」
「大丈夫よ。スオウ、マロン先に行ってて」
『ははは、アレをするのか』
『了解だよぉ』
なぜ乗らないのかと不安の者もいるが、スオウとマロンはバサリと飛び立った。
パパは慌てたがスオウとマロンは一気に上昇し降りることは出来なかった。
「ルナたん?」
「ふふふ、おじい様。皆様、見てて下さいね。
こんな魔法もあるのですよ」
私はみんなに振り向き、笑顔で一言「行ってきます!」と言って走りながらある魔法の言葉を発した。
「浮遊!」
手を振り空高く飛び、マロンへと乗った。
みんなの表情はポカーンとしていたが、私達が見えなくなるまで手を振ってくれた。
ここから家族での長い長い旅が始まる。
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