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決意と後悔2
しおりを挟む式は順調に進んだ
誓いのキスも済んだ
決めないと......
「田中......悪いんだが相談あるんだがいいか」
「なんだよ改まって。今じゃ無理だよな。お前の顔見てらんないから。今夜俺ん家こい。」
「奥さんは?」
「今妊娠してて実家帰ってて1人なんだよ。お前のことは以前から話してあるから問題ないよ。この間ラアンでスタンプおしてたのうちの嫁」
「惚気って受け取っとく。じゃあ頼む。」
俺は海斗にメールをいれた
同行するってきかない海斗に会社の件だと無理やり押し通して
「ここ座れよ。悪友」
真面目な相談だと気づいた田中の行動は早かった
「田中お前。」
「何年友達してると思ってるんだよ。お前らのことなんか目に見えてわかるんだよ」
あーこいつはほんとに変わらない
変わってしまったのは俺たちだ
「話せよ。悪友」
「お前その悪友呼びなんだよ」
自然と笑みが零れた
「安希の笑った顔久しぶりにみた」
「えっ......」
「式の最中もお前笑ってないだろ。俺らみてなに考えてた?」
ぐさぐさとささる
田中ってエスパーかなにかだろうか
「俺、本当にお前らのこと祝福してるんだ。奥さんの陸くんも可愛いなって凄く思う。ただ思い出すんだ」
「海斗の結婚式だろ......俺も似てるなってなったからごめんな」
「ちがっ。田中は謝ることじゃなくて俺の問題で......」
やはり田中に相談を持ちかけて正解かもしれない
田中なら分かってくれる きっと......
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