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綺麗な花には棘がある
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「学校に、行きたくはなかったけど、家の中の方が、もっと、地獄でした。だから、わたしは、学校に通い続けるしかなくて、しばらくは、保健室登校をしながら、放課後、皆が居なくなった時を見計らって、教室に一人で居たりしてたんです」
本来は、一番の居場所になるべき家が、あざみにとっては、一番の地獄だった。
彼女は、いつも、一人で居るしか、なかったのだろう。
「一人、誰も居ない教室で、夕陽を眺めるのが好きで。あの、全部を飲み込んでくれそうな朱色を見てると、少し、楽になれた気がするんです」
「…何となく、その気持ちは、分かるな」
「そんな時だったんです。茉莉ちゃんと出会ったの」
その時の事を思い出したのか、あざみが、優しい表情を浮かべた。
「一人で、夕陽を眺めてる私の隣に、何も言わずに来て。ずっと、何も喋らずに、隣に居るだけで。不思議なんですけど、気付いたら、その時の事を、彼女に話していました。学校でいじめられている事も、家に居場所がない事も」
本来は、一番の居場所になるべき家が、あざみにとっては、一番の地獄だった。
彼女は、いつも、一人で居るしか、なかったのだろう。
「一人、誰も居ない教室で、夕陽を眺めるのが好きで。あの、全部を飲み込んでくれそうな朱色を見てると、少し、楽になれた気がするんです」
「…何となく、その気持ちは、分かるな」
「そんな時だったんです。茉莉ちゃんと出会ったの」
その時の事を思い出したのか、あざみが、優しい表情を浮かべた。
「一人で、夕陽を眺めてる私の隣に、何も言わずに来て。ずっと、何も喋らずに、隣に居るだけで。不思議なんですけど、気付いたら、その時の事を、彼女に話していました。学校でいじめられている事も、家に居場所がない事も」
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