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15.諦めが早い人と悪い人
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私は振り向いてアーサーを見つめた。
「ローゼ・・・、私は・・・」
彼は私の腕を掴み、懇願するような瞳をこちらに向けている。しかし、私と目が合うと、やはり顔を逸らした。だが、それはさっきのように強引に逸らしたわけではなく、俯き加減に目を伏せた感じだ。
私はワザとらしく大きな溜息をつくと、アーサーに向き直った。
私が口を開こうとした時、アーサーは私の腕を放した。
「・・・いや・・・、邪魔をしてすまなかった・・・」
そう言うと、力なく踵を返し、私から離れて行ってしまった。
あれ・・・? もう行っちゃうの? 諦め早くない?
私はポカンと彼を見送ってしまった。
「レイモンド侯爵夫人」
呆けている私の背後から声が掛かった。
慌てて振り向くと、そこにはクロードが立っていた。
「クロード様・・・」
うわ・・・、早速来た・・・。アーサーの言う通りだ。本当に来た・・・。
もしかして、タイミングを見計らってたの? こっちは諦め悪くない?
「人気者ですわね、クロード様」
私は動揺を見せないように無理やり微笑んだ。
「そんなことは・・・」
「ふふふ。まあ、ご謙遜を! まだまだ貴方にお祝いしたがっている美しい令嬢がいらっしゃいましてよ、私なんかよりも是非その方たちのお相手をして差し上げないと」
私は、私たちから少し離れたところでチラチラとこちらを伺っている令嬢たちの方を振り向いて見せた。彼も釣られるようにそちらを振り向く。
「ね?」
にっこりと微笑む私にクロードは視線を戻すと寂しそうに笑った。
「では、貴女は私を祝ってはくれないのですか・・・?」
「え?」
「美しい令嬢方に祝って頂けることは大変嬉しいことですし、本当に光栄です。それは今日、ここにいらしてくれたすべての方々に対しても同じことです。感謝しております。でも・・・」
クロードは真っ直ぐ私に向き合うと、
「でも、私は貴女にも祝ってもらいたいのです」
まるで子犬のように切なそうに私を見つめた。その瞳に私はたじろいでしまった。
「ももも、もちろん、お祝い申し上げますわ、心から!」
ってか、最初におめでとうって言ったじゃん!
あの時、本当に心から言ったんだから!
「では、一曲踊って頂けないでしょうか?」
彼は恭しく私に手を差し出した。
「貴女からのお祝いとして・・・」
「えっ・・・と・・・」
「私への贈り物として、せめて一曲だけでも」
贈り物って・・・。
「・・・駄目でしょうか・・・?」
手を差し出したまま、シュンと俯くクロード。
これは・・・負けた・・・、負けました・・・。
私は無駄に足掻くのは諦めて彼の手を取ると、一緒にホールの中心に向かって歩き出した。
★
踊っている間、クロードは終始ご機嫌のようだった。にこやかに私に話しかけるし、その内容も有難いことに私を褒め称える言葉ばかり。
しかし、私はその言葉を素直に受け止める気にはなれなかった。それよりも、独身のうら若い令嬢たちからビシバシと突き刺さる視線が痛い。
そして、何よりも寂しそうにこちらを見ているアーサーの姿が遠目からでも目に入り、胸がざわついて落ち着かない。
クロードには悪いが、私はほぼ上の空でダンスを踊っていた。
ダンスが終わってもクロードは私の傍から去ろうとしない。
困り果てているところに、一人の令嬢から声が掛かった。
「クロード様!」
振り向くと、私よりもずっと若く可愛らしい令嬢が立っていた。
「エミリア嬢・・・」
クロードは彼女を見ると顔が曇った。だが、さすがに侯爵令息であり、本日の主役。ここに招かれている客はすべてが自分の祝いの為に来ていることを理解している。すぐにパッと笑顔になった。
「これは、エミリア嬢」
にっこりと微笑んで彼女を見るも、私の傍から動かず、近寄ろうとしない。
彼女はクロードが歩み寄って迎えてくれることを期待したのだろう。短い間があった。
「楽しそうですわね。何のお話をされておりますの? 私も混ぜてくださいな」
クロードが自分のもとに来てくれないと分かったのか、彼女は微笑みながら私たちの傍にやって来た。
「ご一緒させてくださいませ。ねえ? よろしいでしょう? レイモンド侯爵夫人」
にっこりと微笑んではいるが、私を見る目は矢のように鋭い。
「もちろんでございますわ。エミリア嬢!」
私は天の助けとばかり、喜んで彼女を迎え入れた。
そんな私にエミリアは訝しそうな表情を見せたが、すぐに笑顔に戻った。だが、その笑顔は若干黒いのは気のせいではないだろう。
「レイモンド侯爵夫人。今日はいつもと雰囲気が全然違いますのね。とても可愛らしいですわ」
「まあ、ありがとうございます」
「まるで私よりも年下のご令嬢のような・・・。とても既婚者とは思えないと申しましょうか・・・」
「エミリア様!! 今日はとーっても可愛らしくて素敵ですわね! 髪飾りもとっても貴女にお似合いですわ! なんて素敵な細工なの!」
私はエミリアの嫌味を遮るように言葉を被せた。
「ドレスのデザインも素敵だわ! 美しいエミリア様にピッタリ! そう思いませんこと? クロード様!!」
「え・・・? ええ、とても素敵です。エミリア嬢」
クロードは一瞬困惑気味な表情を浮かべたが、すぐに笑顔でエミリアに向かって頷いた。
「ですわよね! 色もなんて素敵なグリーン! あら、クロード様の瞳の色と一緒ですわね?」
「「!」」
二人は言葉に詰まった。
エミリアは意地悪な顔が見る見る真っ赤になり、クロードは益々困惑顔になった。
「クロード様。是非、エミリア様からも贈り物をお受け取りあそばせ!」
私はにっこりとクロードに微笑むと、エミリアの傍に近寄った。そして耳元で、
「クロード様は誕生日の贈り物としてエミリア様とのダンスをご所望ですわよ!」
そう囁いた。
パチパチと瞬きしながら私を見るエミリア。顔は真っ赤だ。あら、なんて可愛らしい。
「ご安心を。邪魔者は消えますわ」
もう一度エミリアに囁くと、私はその場を逃げ出すことに成功した。
「ローゼ・・・、私は・・・」
彼は私の腕を掴み、懇願するような瞳をこちらに向けている。しかし、私と目が合うと、やはり顔を逸らした。だが、それはさっきのように強引に逸らしたわけではなく、俯き加減に目を伏せた感じだ。
私はワザとらしく大きな溜息をつくと、アーサーに向き直った。
私が口を開こうとした時、アーサーは私の腕を放した。
「・・・いや・・・、邪魔をしてすまなかった・・・」
そう言うと、力なく踵を返し、私から離れて行ってしまった。
あれ・・・? もう行っちゃうの? 諦め早くない?
私はポカンと彼を見送ってしまった。
「レイモンド侯爵夫人」
呆けている私の背後から声が掛かった。
慌てて振り向くと、そこにはクロードが立っていた。
「クロード様・・・」
うわ・・・、早速来た・・・。アーサーの言う通りだ。本当に来た・・・。
もしかして、タイミングを見計らってたの? こっちは諦め悪くない?
「人気者ですわね、クロード様」
私は動揺を見せないように無理やり微笑んだ。
「そんなことは・・・」
「ふふふ。まあ、ご謙遜を! まだまだ貴方にお祝いしたがっている美しい令嬢がいらっしゃいましてよ、私なんかよりも是非その方たちのお相手をして差し上げないと」
私は、私たちから少し離れたところでチラチラとこちらを伺っている令嬢たちの方を振り向いて見せた。彼も釣られるようにそちらを振り向く。
「ね?」
にっこりと微笑む私にクロードは視線を戻すと寂しそうに笑った。
「では、貴女は私を祝ってはくれないのですか・・・?」
「え?」
「美しい令嬢方に祝って頂けることは大変嬉しいことですし、本当に光栄です。それは今日、ここにいらしてくれたすべての方々に対しても同じことです。感謝しております。でも・・・」
クロードは真っ直ぐ私に向き合うと、
「でも、私は貴女にも祝ってもらいたいのです」
まるで子犬のように切なそうに私を見つめた。その瞳に私はたじろいでしまった。
「ももも、もちろん、お祝い申し上げますわ、心から!」
ってか、最初におめでとうって言ったじゃん!
あの時、本当に心から言ったんだから!
「では、一曲踊って頂けないでしょうか?」
彼は恭しく私に手を差し出した。
「貴女からのお祝いとして・・・」
「えっ・・・と・・・」
「私への贈り物として、せめて一曲だけでも」
贈り物って・・・。
「・・・駄目でしょうか・・・?」
手を差し出したまま、シュンと俯くクロード。
これは・・・負けた・・・、負けました・・・。
私は無駄に足掻くのは諦めて彼の手を取ると、一緒にホールの中心に向かって歩き出した。
★
踊っている間、クロードは終始ご機嫌のようだった。にこやかに私に話しかけるし、その内容も有難いことに私を褒め称える言葉ばかり。
しかし、私はその言葉を素直に受け止める気にはなれなかった。それよりも、独身のうら若い令嬢たちからビシバシと突き刺さる視線が痛い。
そして、何よりも寂しそうにこちらを見ているアーサーの姿が遠目からでも目に入り、胸がざわついて落ち着かない。
クロードには悪いが、私はほぼ上の空でダンスを踊っていた。
ダンスが終わってもクロードは私の傍から去ろうとしない。
困り果てているところに、一人の令嬢から声が掛かった。
「クロード様!」
振り向くと、私よりもずっと若く可愛らしい令嬢が立っていた。
「エミリア嬢・・・」
クロードは彼女を見ると顔が曇った。だが、さすがに侯爵令息であり、本日の主役。ここに招かれている客はすべてが自分の祝いの為に来ていることを理解している。すぐにパッと笑顔になった。
「これは、エミリア嬢」
にっこりと微笑んで彼女を見るも、私の傍から動かず、近寄ろうとしない。
彼女はクロードが歩み寄って迎えてくれることを期待したのだろう。短い間があった。
「楽しそうですわね。何のお話をされておりますの? 私も混ぜてくださいな」
クロードが自分のもとに来てくれないと分かったのか、彼女は微笑みながら私たちの傍にやって来た。
「ご一緒させてくださいませ。ねえ? よろしいでしょう? レイモンド侯爵夫人」
にっこりと微笑んではいるが、私を見る目は矢のように鋭い。
「もちろんでございますわ。エミリア嬢!」
私は天の助けとばかり、喜んで彼女を迎え入れた。
そんな私にエミリアは訝しそうな表情を見せたが、すぐに笑顔に戻った。だが、その笑顔は若干黒いのは気のせいではないだろう。
「レイモンド侯爵夫人。今日はいつもと雰囲気が全然違いますのね。とても可愛らしいですわ」
「まあ、ありがとうございます」
「まるで私よりも年下のご令嬢のような・・・。とても既婚者とは思えないと申しましょうか・・・」
「エミリア様!! 今日はとーっても可愛らしくて素敵ですわね! 髪飾りもとっても貴女にお似合いですわ! なんて素敵な細工なの!」
私はエミリアの嫌味を遮るように言葉を被せた。
「ドレスのデザインも素敵だわ! 美しいエミリア様にピッタリ! そう思いませんこと? クロード様!!」
「え・・・? ええ、とても素敵です。エミリア嬢」
クロードは一瞬困惑気味な表情を浮かべたが、すぐに笑顔でエミリアに向かって頷いた。
「ですわよね! 色もなんて素敵なグリーン! あら、クロード様の瞳の色と一緒ですわね?」
「「!」」
二人は言葉に詰まった。
エミリアは意地悪な顔が見る見る真っ赤になり、クロードは益々困惑顔になった。
「クロード様。是非、エミリア様からも贈り物をお受け取りあそばせ!」
私はにっこりとクロードに微笑むと、エミリアの傍に近寄った。そして耳元で、
「クロード様は誕生日の贈り物としてエミリア様とのダンスをご所望ですわよ!」
そう囁いた。
パチパチと瞬きしながら私を見るエミリア。顔は真っ赤だ。あら、なんて可愛らしい。
「ご安心を。邪魔者は消えますわ」
もう一度エミリアに囁くと、私はその場を逃げ出すことに成功した。
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