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第1章
ストーカー、拒絶される。
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今日はいつもより更に1時間程早い朝だ。
小鳥たちはまだ寝ていて、静かだ。朝日が山の背から射し込んで気持ちのいい朝が来ようとしている。
そして何より。
「…おい。なんでいる?」
「ごきげんようレオン様!今日も素敵ですわ!」
好きな人と迎える朝っていいよね!
「質問に答えろ。」
うわぁ、すっごい不愉快そう。右の眉ピクピクしてるよ。声もちょっと低いな。レアだな。録音したい。
「婚約者様に会いに来てはいけませんの?」
私にしては珍しく正しいことを言ってる自信があるぞ。でも、レオン様はわかりやすく顔をゆがめ、突然私の腕を掴み、顔を近づけてきた。え?キス?!したいの!?あぁ!顔がものすごい綺麗っ!目なんてつぶれない!
「お前を見てると俺は…!」
彼の瞳が揺れて、辛そうになる。悲しいような、痛いような、苦しいような、そんな感情を垣間見た気がした。
「頼むから、消えてくれ…」
痛い。すごく痛い。彼の内側から絞り出した悲鳴のような言葉が、突き刺さる。初めてのこの世界で聞いた彼の心からの言葉。
愛する人に、ここまで拒絶されるのはやっぱりキツイよね。でも、私には知ってることがある。
「レオン様、愛してます…」
言っておかなきゃ。伝えておかなきゃ。後悔する。
「私は貴方を愛しております。」
愛してるって。大好きだって。言えなくなるまでずっと。
あんなに毎日言っていても、もっと言えばよかったと後悔した。記憶が戻ってから、ずっと、もっと言いたかった。
「うるさい!俺は愛など信じんっ!もう止めろ!!」
本当に私はそれだけなんだ。この人が好きなだけ。この人以外との恋も、愛も、夢も、世界も、生き方も、知らない。いらない。だから、今更辞めろと言われても辞められない。辞め方すらわからない。
依存?知ったことか。それが私なんだから。
「愛など信じなくてもいいです」
泣き顔は可愛い自信がないから、絶対泣かない。鼻水でる。それに、歯を食いしばって必死で努力する方が私らしい。
私が私でいるために、この人を愛するってことは朝ご飯を食べることより当たり前のことなんだ。
「ご自分と、それを愛す私を信じて欲しいのです。」
レオン様は黙ったまま1人で歩き出してしまった。けど、返事なんて必要ない。
もっと知りたい。もっと傍にいたい。もっと愛したい。笑って欲しいし、頼って欲しい。守りたいし、護りたい。
そして、ちょっとでいいから愛されたい。
なんだよ。私、乙女というより、イケメンじゃないか!そうだ、頑張ろう。もう、1人で全部やるわけじゃないんだ。できるに決まってる。
さぁ!学園に行くか!
…って感じだったんだけど。
なんなんだ!ここ何処!?
学園に着いて1人でプラプラしてたら、何者かに襲われて気を失ってしまい、今に至る。
こうゆうのなんて言うんだっけ?泣きっ面に蜂?今の状況はしかめっ面に闇って感じだな。襲われるとか前世と合わせても初体験。そうゆうのは全然求めてない。
学園の警備は最高レベル。身をもって感じているから間違いないだろう。つまり、内部犯の可能性が高い。そして、私が狙われるとすれば…たぶん、アイツらかなぁ。てか、学園ってこんな所あるんだなぁ。
「おーーい!」
控えめに声を出してみる。あんまり響かないな。狭いのかな。手足が縛られてるので、芋虫君の気分だ。
暗いなぁ。別に暗いところが嫌いって訳でもなく、どちらかといえば好きなぐらいなんだけど、今は気分まで落ち込んで暗くなりそうでやだなぁ。暇だし。
嫌なこと考える前に寝ちゃおうかな。暇だし。
小鳥たちはまだ寝ていて、静かだ。朝日が山の背から射し込んで気持ちのいい朝が来ようとしている。
そして何より。
「…おい。なんでいる?」
「ごきげんようレオン様!今日も素敵ですわ!」
好きな人と迎える朝っていいよね!
「質問に答えろ。」
うわぁ、すっごい不愉快そう。右の眉ピクピクしてるよ。声もちょっと低いな。レアだな。録音したい。
「婚約者様に会いに来てはいけませんの?」
私にしては珍しく正しいことを言ってる自信があるぞ。でも、レオン様はわかりやすく顔をゆがめ、突然私の腕を掴み、顔を近づけてきた。え?キス?!したいの!?あぁ!顔がものすごい綺麗っ!目なんてつぶれない!
「お前を見てると俺は…!」
彼の瞳が揺れて、辛そうになる。悲しいような、痛いような、苦しいような、そんな感情を垣間見た気がした。
「頼むから、消えてくれ…」
痛い。すごく痛い。彼の内側から絞り出した悲鳴のような言葉が、突き刺さる。初めてのこの世界で聞いた彼の心からの言葉。
愛する人に、ここまで拒絶されるのはやっぱりキツイよね。でも、私には知ってることがある。
「レオン様、愛してます…」
言っておかなきゃ。伝えておかなきゃ。後悔する。
「私は貴方を愛しております。」
愛してるって。大好きだって。言えなくなるまでずっと。
あんなに毎日言っていても、もっと言えばよかったと後悔した。記憶が戻ってから、ずっと、もっと言いたかった。
「うるさい!俺は愛など信じんっ!もう止めろ!!」
本当に私はそれだけなんだ。この人が好きなだけ。この人以外との恋も、愛も、夢も、世界も、生き方も、知らない。いらない。だから、今更辞めろと言われても辞められない。辞め方すらわからない。
依存?知ったことか。それが私なんだから。
「愛など信じなくてもいいです」
泣き顔は可愛い自信がないから、絶対泣かない。鼻水でる。それに、歯を食いしばって必死で努力する方が私らしい。
私が私でいるために、この人を愛するってことは朝ご飯を食べることより当たり前のことなんだ。
「ご自分と、それを愛す私を信じて欲しいのです。」
レオン様は黙ったまま1人で歩き出してしまった。けど、返事なんて必要ない。
もっと知りたい。もっと傍にいたい。もっと愛したい。笑って欲しいし、頼って欲しい。守りたいし、護りたい。
そして、ちょっとでいいから愛されたい。
なんだよ。私、乙女というより、イケメンじゃないか!そうだ、頑張ろう。もう、1人で全部やるわけじゃないんだ。できるに決まってる。
さぁ!学園に行くか!
…って感じだったんだけど。
なんなんだ!ここ何処!?
学園に着いて1人でプラプラしてたら、何者かに襲われて気を失ってしまい、今に至る。
こうゆうのなんて言うんだっけ?泣きっ面に蜂?今の状況はしかめっ面に闇って感じだな。襲われるとか前世と合わせても初体験。そうゆうのは全然求めてない。
学園の警備は最高レベル。身をもって感じているから間違いないだろう。つまり、内部犯の可能性が高い。そして、私が狙われるとすれば…たぶん、アイツらかなぁ。てか、学園ってこんな所あるんだなぁ。
「おーーい!」
控えめに声を出してみる。あんまり響かないな。狭いのかな。手足が縛られてるので、芋虫君の気分だ。
暗いなぁ。別に暗いところが嫌いって訳でもなく、どちらかといえば好きなぐらいなんだけど、今は気分まで落ち込んで暗くなりそうでやだなぁ。暇だし。
嫌なこと考える前に寝ちゃおうかな。暇だし。
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