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another side
ストーカー被害者の話
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「愛してる」という言葉が重く苦しく感じるようになったのはいつだったか。たしか幼い頃は純粋に喜ぶこともできていたはずだ。
「貴方は立派な王になって、母の願いを叶えてね。愛してるわよ。」
「貴方が私の全てなのよ!もっと頑張らないと!」
「誰も私を愛そうとしない。レオン、貴方は母を愛してくれるわよね?」
「絶対に王になるのよ!私のレオンが王にならなきゃ!私は…」
俺の母親は側室だった。王妃に子はできず、俺は第1王子となったのが母の唯一の誇りだったらしい。母は異常なほど俺を愛していた。それは自分の子としてではなく、道具としてだが。いつからか俺は母親の愛情に違和感を感じ、信じることができなくなり、愛は重りと変わっていった。
そして俺が12の時母は心身の病気のために亡くなった。産んでくれたことに感謝はしていたものの、あの重い愛から解放されると思うと悲しみが湧くことはなかった。
学園生活を送るようになって、人との距離の作り方を覚えた。権力を求め近寄る者も多くいるし、皆の望む完璧な王子を演じた方が楽だったからだ。
なのに、思わず声に出してしまった。理由は分からない。興味のないパーティから抜け、気が抜けていたのかもしれない。
濃い紫の髪に煌びやかなドレス。華やかな物が好きそうな令嬢の不満そうな呟きについ返事をしてしまったのだ。
しかも、ソイツはドレスをたくしあげ走って来たかと思うと急に抱きついてきた。もちろんすんでのところで止めたが、なんなんだコイツ。リョウという想い人と間違っているのか、すごく馴れ馴れしい。本当に令嬢か?野生動物のそれを感じるぞ。
「…クロンキスト家がヴィオラと申します。以後お見知りおきを。」
衝撃をうける。まさかこんなのが俺の婚約者なのか。未来の王妃だぞ?分かってんのか?
まぁいい。どうせ形だけだ。想い人が他にいようが一線を越えることをしなければどうでもいい。むしろ、愛されるのは迷惑だ。
パーティに戻って暫くすると何か問題があったのか、人集りができ、騒ぎになっていた。何があったのかと声をかけるとそこにいたのは特別生と変な婚約者だった。
一瞬ヴィオラが身分の違いを特別生へと見せつけたのかと勘ぐったが、泣いている特別生の手に持っているハンカチにはクロンキスト家の家紋が刺繍してあるし、ヴィオラの背中側にソースの大きな染みができているのに特別生はよく分からんことを言うしで理解し難い状況だった。
さっさとパーティを抜けたいという思いから、ヴィオラの付き添いに名乗り出たのだが、間違いだったのかもしれない。
「なんと言われようと、私は貴方様をお慕いしますわ。」
想い人がいながら権力に媚びているのだと思った。けれどコイツの想い人は多分、何らかの形で亡くなったのだろう。俺と似ているのか、存在を重ねているのか分からないが、俺を真っ直ぐ見つめる目は哀しそうに揺れていた。
「殿下…どうか、どうか、私を愛してくださいませんか」
ヴィオラの心からの懇願をすぐに拒否することができなかったことに驚く。愛されることも嫌だと言うのに愛するなんてできるはずがない。そんなことわかっていたのに。ただ、彼女の愛を求めて泣く姿は何故か母親とは違う気がして戸惑った。
そして次の日から更に戸惑うことになる。
前日に見せた淑やかさは何処へ行ったんだと問いたくなるぐらいの厚かましさで、俺に付き纏うようになった。文句を何度言ってもどこ吹く風で、笑顔で挨拶までしてくるのだ。
俺はこの頃からある悪夢を見るようになった。何度もアイツの呪いかと思ったが魔法の痕跡はないため、疑うのをやめた。あんなに苦しいのに、夢から覚めるといつも、ぼんやりとしたことしか思い出せないのだ。
俺は誰かと手を繋いでいる。たぶんすごく大事な人と。なのに彼女は俺の手を離そうとして、俺が急いで繋ぎ直そうとすると彼女は突然倒れる。俺は必死で抱き締めて名前を呼ぶんだけど、彼女はどんどんと血だらけになっていって、俺の腕の中で冷たくなっていく。そうして、俺に彼女は「愛してる」と告げ、消える。
夢の中で俺は死ぬほど苦しくて悲しくて泣き叫んだ。泣き叫んでも彼女は戻らなくて、自分の無力さを憎んだ。死ねばいい、俺も死ねば彼女に会えるなんて考えて、実行できない自分を呪った。
夢を見るようになって、ヴィオラに会うと何故か夢の内容を思い出すようになった。ヴィオラの顔を見ると彼女を失った悲しみに心が引き裂かれそうだった。
だから、アイツに消えろとなんて言った。
「…愛しております。」
夢の中の彼女とかぶって混乱する。真っ直ぐに俺を見つめるその目から逃げるように学園に行った。
俺がその後ヴィオラに起こったことを聞いたのは全てが解決してからだった。いつもウザイくらいについてくるはずのアイツが居らず、気になってジークに聞いたところ手足を縛られ怪我をしたらしい。曲がりなりにも俺の婚約者がそんな事件に巻き込まれるなんて考えてもいなかった。
アイツに付き纏われるのも、愛されるのも、愛を求められるのも迷惑だったし、面倒だった。でもアイツは俺の婚約者で、未来の王妃となる存在だ。さっさと怪我なんて治してもらわないと困る。そうだ、だから薬を贈るぐらい婚約者として当然だろう。何度も言うが、早く治らないと俺が困るからだ。
薬を贈って数日後、ヴィオラは俺への付き纏いを再開した。元気を取り繕ったアイツに腹も立ったが、痛々しい縄の跡にドキリとした。いつもヘラヘラした変な奴だと思っていたコイツは、力の無い弱い者だったと気づいた。守らなければ、失う存在。そう考えた途端、胸が苦しくなった。
そしてその日、俺は模擬訓練でジークと模擬戦をしていた。いつも通り、ジークが力を加減し決着が着く。その直後、怪我人が出たらしく救護班を呼ぶ声が響いた。でもまさか、アイツがいの一番に出て来て、応急処置をするなんて思うはずもなかった。だいたい普通の令嬢が誰かを血だらけになって治療しようなんて思うこともなければ、出来るわけもない。アイツは普通じゃなかったんだが。
俺は治療をして血だらけになったアイツを見て、心が焼け爛れるような痛みに苛まれた。駄目だ。駄目だ駄目だ駄目だ!失いたくない。夢と現実が俺の中で混ざり合い、判別がつかなくなる。
頭が痛くなり気分が悪くなった。その場でぶっ倒れた俺は何日、何度もあの悪夢を見て、心が壊れる寸前だった。夢の中にいるのかどうかも分からなくなっていた。
誰かが俺を呼んで、いや、あの人だ。大事な大事な人。なんで、彼女は俺をおいて消えたのに。
彼女の手から流れた血が悪夢を連想させる。死ぬな。それだけを望んで必死で治癒魔法をかける。もう失いたくない。
いつも夢ではどんなに俺が願っても彼女は助からない。なのに、どこからも血は出てこない。急いで脈を確認して…
「…私は生きてますわ」
そう彼女は言った。生きている。
俺を置いて行くことも無く、血だらけになって消えることも無い?手を伸ばせば彼女に触れられ、体温は温かく、心臓が動いていた。嬉しくて嬉しくて涙が出る。やっと俺は彼女を守れたのかもしれないと思うと、抱き締める手を離すことはできなかった。
そして、悪夢を見ることは無くなった。
初日は起きるとヴィオラがいて、しかも眠り続けていたことに混乱し叩き起こそうとしたが、俺の為に無茶をして何日も睡眠を取ってなかったらしいので、そのままにすることにした。俺も違う部屋で睡眠を取ろうと思ったのだが上手くいかず、試行錯誤した結果、何故かヴィオラと寝ればよく眠れることに気がついた。若干の申し訳なさはあったが、婚約者だからと自分に言い聞かせ眠りについた。もう今では儀式みたいなもんだから、先は分からない。
この変な婚約者は、公の場では振舞いが完璧だが、俺にしつこく付き纏い、常に愛を囁いてくる。囁くというより叫ぶだが。愛を返すつもりなんてまだないが、コイツの愛は一方的だが意外と優しい。かもしれない。最近、たまには返事ぐらい返してやってもいいなんて考えるほど、俺は末期らしい。
「貴方は立派な王になって、母の願いを叶えてね。愛してるわよ。」
「貴方が私の全てなのよ!もっと頑張らないと!」
「誰も私を愛そうとしない。レオン、貴方は母を愛してくれるわよね?」
「絶対に王になるのよ!私のレオンが王にならなきゃ!私は…」
俺の母親は側室だった。王妃に子はできず、俺は第1王子となったのが母の唯一の誇りだったらしい。母は異常なほど俺を愛していた。それは自分の子としてではなく、道具としてだが。いつからか俺は母親の愛情に違和感を感じ、信じることができなくなり、愛は重りと変わっていった。
そして俺が12の時母は心身の病気のために亡くなった。産んでくれたことに感謝はしていたものの、あの重い愛から解放されると思うと悲しみが湧くことはなかった。
学園生活を送るようになって、人との距離の作り方を覚えた。権力を求め近寄る者も多くいるし、皆の望む完璧な王子を演じた方が楽だったからだ。
なのに、思わず声に出してしまった。理由は分からない。興味のないパーティから抜け、気が抜けていたのかもしれない。
濃い紫の髪に煌びやかなドレス。華やかな物が好きそうな令嬢の不満そうな呟きについ返事をしてしまったのだ。
しかも、ソイツはドレスをたくしあげ走って来たかと思うと急に抱きついてきた。もちろんすんでのところで止めたが、なんなんだコイツ。リョウという想い人と間違っているのか、すごく馴れ馴れしい。本当に令嬢か?野生動物のそれを感じるぞ。
「…クロンキスト家がヴィオラと申します。以後お見知りおきを。」
衝撃をうける。まさかこんなのが俺の婚約者なのか。未来の王妃だぞ?分かってんのか?
まぁいい。どうせ形だけだ。想い人が他にいようが一線を越えることをしなければどうでもいい。むしろ、愛されるのは迷惑だ。
パーティに戻って暫くすると何か問題があったのか、人集りができ、騒ぎになっていた。何があったのかと声をかけるとそこにいたのは特別生と変な婚約者だった。
一瞬ヴィオラが身分の違いを特別生へと見せつけたのかと勘ぐったが、泣いている特別生の手に持っているハンカチにはクロンキスト家の家紋が刺繍してあるし、ヴィオラの背中側にソースの大きな染みができているのに特別生はよく分からんことを言うしで理解し難い状況だった。
さっさとパーティを抜けたいという思いから、ヴィオラの付き添いに名乗り出たのだが、間違いだったのかもしれない。
「なんと言われようと、私は貴方様をお慕いしますわ。」
想い人がいながら権力に媚びているのだと思った。けれどコイツの想い人は多分、何らかの形で亡くなったのだろう。俺と似ているのか、存在を重ねているのか分からないが、俺を真っ直ぐ見つめる目は哀しそうに揺れていた。
「殿下…どうか、どうか、私を愛してくださいませんか」
ヴィオラの心からの懇願をすぐに拒否することができなかったことに驚く。愛されることも嫌だと言うのに愛するなんてできるはずがない。そんなことわかっていたのに。ただ、彼女の愛を求めて泣く姿は何故か母親とは違う気がして戸惑った。
そして次の日から更に戸惑うことになる。
前日に見せた淑やかさは何処へ行ったんだと問いたくなるぐらいの厚かましさで、俺に付き纏うようになった。文句を何度言ってもどこ吹く風で、笑顔で挨拶までしてくるのだ。
俺はこの頃からある悪夢を見るようになった。何度もアイツの呪いかと思ったが魔法の痕跡はないため、疑うのをやめた。あんなに苦しいのに、夢から覚めるといつも、ぼんやりとしたことしか思い出せないのだ。
俺は誰かと手を繋いでいる。たぶんすごく大事な人と。なのに彼女は俺の手を離そうとして、俺が急いで繋ぎ直そうとすると彼女は突然倒れる。俺は必死で抱き締めて名前を呼ぶんだけど、彼女はどんどんと血だらけになっていって、俺の腕の中で冷たくなっていく。そうして、俺に彼女は「愛してる」と告げ、消える。
夢の中で俺は死ぬほど苦しくて悲しくて泣き叫んだ。泣き叫んでも彼女は戻らなくて、自分の無力さを憎んだ。死ねばいい、俺も死ねば彼女に会えるなんて考えて、実行できない自分を呪った。
夢を見るようになって、ヴィオラに会うと何故か夢の内容を思い出すようになった。ヴィオラの顔を見ると彼女を失った悲しみに心が引き裂かれそうだった。
だから、アイツに消えろとなんて言った。
「…愛しております。」
夢の中の彼女とかぶって混乱する。真っ直ぐに俺を見つめるその目から逃げるように学園に行った。
俺がその後ヴィオラに起こったことを聞いたのは全てが解決してからだった。いつもウザイくらいについてくるはずのアイツが居らず、気になってジークに聞いたところ手足を縛られ怪我をしたらしい。曲がりなりにも俺の婚約者がそんな事件に巻き込まれるなんて考えてもいなかった。
アイツに付き纏われるのも、愛されるのも、愛を求められるのも迷惑だったし、面倒だった。でもアイツは俺の婚約者で、未来の王妃となる存在だ。さっさと怪我なんて治してもらわないと困る。そうだ、だから薬を贈るぐらい婚約者として当然だろう。何度も言うが、早く治らないと俺が困るからだ。
薬を贈って数日後、ヴィオラは俺への付き纏いを再開した。元気を取り繕ったアイツに腹も立ったが、痛々しい縄の跡にドキリとした。いつもヘラヘラした変な奴だと思っていたコイツは、力の無い弱い者だったと気づいた。守らなければ、失う存在。そう考えた途端、胸が苦しくなった。
そしてその日、俺は模擬訓練でジークと模擬戦をしていた。いつも通り、ジークが力を加減し決着が着く。その直後、怪我人が出たらしく救護班を呼ぶ声が響いた。でもまさか、アイツがいの一番に出て来て、応急処置をするなんて思うはずもなかった。だいたい普通の令嬢が誰かを血だらけになって治療しようなんて思うこともなければ、出来るわけもない。アイツは普通じゃなかったんだが。
俺は治療をして血だらけになったアイツを見て、心が焼け爛れるような痛みに苛まれた。駄目だ。駄目だ駄目だ駄目だ!失いたくない。夢と現実が俺の中で混ざり合い、判別がつかなくなる。
頭が痛くなり気分が悪くなった。その場でぶっ倒れた俺は何日、何度もあの悪夢を見て、心が壊れる寸前だった。夢の中にいるのかどうかも分からなくなっていた。
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いつも夢ではどんなに俺が願っても彼女は助からない。なのに、どこからも血は出てこない。急いで脈を確認して…
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そう彼女は言った。生きている。
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そして、悪夢を見ることは無くなった。
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この変な婚約者は、公の場では振舞いが完璧だが、俺にしつこく付き纏い、常に愛を囁いてくる。囁くというより叫ぶだが。愛を返すつもりなんてまだないが、コイツの愛は一方的だが意外と優しい。かもしれない。最近、たまには返事ぐらい返してやってもいいなんて考えるほど、俺は末期らしい。
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