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過去の僕と君
弱々しくて救われなくて助けて……
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「飴彩くーん?宿題やって来てくれたー?」
「え……あ、う、うん……」
「おぉ!サンキュー!」
傍から見たら僕と彼は仲良しの友達かもしれない。
だが違う。
僕達の関係は“いじめっ子”と“いじめられっ子”である。
「なぁ?……放課後体育館裏な。」
びくりと思わず体が反応する。
「そんなびびんなって。すぐ終わるよ。…なっ?」
「……はい。」
僕は従う事しか出来ない。
どうしようもなく僕は無力で弱々しかったから…
~放課後~
僕は逃げようと思ったが、明日酷い目にあうのが怖くて結局こうやって待っている。
「おぉ!偉いじゃんか!悪いなぁ~人集めに時間かかってよぉー。……ほんっとシケたつらしてんな。」
近づいてきたと思ったら思い切りみぞうちをグーで殴った。
「うっ……あっ……」
あまりの痛みに僕は体に丸めて蹲った。
「うっわっ。しょぼすぎるんですけどwほんとに男か?」
そう言って僕を罵倒する彼に僕は殺意が芽生えた。こんな事思っちゃいけない。弱々しい僕がいけないのに。
??「じゃあ貴方は同じ所・同じ位の力で殴られても痛くないのね?」
そんな声に僕は殺意が一気に消える。
だってその声は知っている人の声だったから。
「はっ??だれだよ??……!!!うっ、うっ、あっ……」
僕のお腹を殴った時と同じような音が聞こえた。
僕がゆっくりと視界を上げてその人物を視認した。そこに居たのは……夢李だった。
「な、なんだよお前!?」
「他校の生徒ですよ?それがどうかした?」
「他行が勝手に入っていいところじゃないだろっ!?」
「だって、道歩いてたらずっと呻き声が聞こえるんだもん。不気味でしょ?だから、確認しに来た。それだけよ?」
夢李は強気な態度で対等に彼等と話している。
「うぅっ……その女やっちまえっ!」
「「「「うわぁぁぁ!!」」」」
「あらら。手荒な真似したくないんだけどなぁ?」
そう言うと彼女は男共をどんどん投げ飛ばしていく。
これは……あれだ。
柔道の技だ。
「なっ!?おまっ!?なんでだよっ!」
「え、だってやられる前にやんないと…ね?」
「いや!ちげーよ!なんで柔道の技使ってんだよ!?」
「へぇー?柔道の技ってわかったの?凄いじゃん」
「ざっけんなっ!!」
「弱い者をいたぶって喜んでるお前らが1番ふざけんな。あんま調子乗んなよ?」
「くっ!!覚えてろよ!?」
「ちょーっと待って?あのね?」
そう言うと彼女は彼の腕を掴んで彼を睨みつける。
「また、私の近くで目障りな事すると、今度こそただじゃ置かないよ?」
にこにこ。笑っている顔は酷く冷たい。
……??なんか……変じゃないか??
彼女を見てる感じ、怒っている様子は無い。
全く心情が読めず“感情が無い”みたいだ。
何故……なのだろうか……
救ってくれたのは彼女なのに彼女が酷く怖く感じた。
「ふ、ふんっ!知るか!ばーかばーか!」
そう捨て台詞を吐いて逃げ出した。
「……大丈夫??久しぶり。飴彩くん。」
そう言って彼女は僕に作り笑いを浮かべた。
怖い。そう、心から感じた。
そして僕は呆然と言葉を零した。
「……おま…えはっ…誰っ……だっ…」
僕は無意識にそう呟くのだった……
「え……あ、う、うん……」
「おぉ!サンキュー!」
傍から見たら僕と彼は仲良しの友達かもしれない。
だが違う。
僕達の関係は“いじめっ子”と“いじめられっ子”である。
「なぁ?……放課後体育館裏な。」
びくりと思わず体が反応する。
「そんなびびんなって。すぐ終わるよ。…なっ?」
「……はい。」
僕は従う事しか出来ない。
どうしようもなく僕は無力で弱々しかったから…
~放課後~
僕は逃げようと思ったが、明日酷い目にあうのが怖くて結局こうやって待っている。
「おぉ!偉いじゃんか!悪いなぁ~人集めに時間かかってよぉー。……ほんっとシケたつらしてんな。」
近づいてきたと思ったら思い切りみぞうちをグーで殴った。
「うっ……あっ……」
あまりの痛みに僕は体に丸めて蹲った。
「うっわっ。しょぼすぎるんですけどwほんとに男か?」
そう言って僕を罵倒する彼に僕は殺意が芽生えた。こんな事思っちゃいけない。弱々しい僕がいけないのに。
??「じゃあ貴方は同じ所・同じ位の力で殴られても痛くないのね?」
そんな声に僕は殺意が一気に消える。
だってその声は知っている人の声だったから。
「はっ??だれだよ??……!!!うっ、うっ、あっ……」
僕のお腹を殴った時と同じような音が聞こえた。
僕がゆっくりと視界を上げてその人物を視認した。そこに居たのは……夢李だった。
「な、なんだよお前!?」
「他校の生徒ですよ?それがどうかした?」
「他行が勝手に入っていいところじゃないだろっ!?」
「だって、道歩いてたらずっと呻き声が聞こえるんだもん。不気味でしょ?だから、確認しに来た。それだけよ?」
夢李は強気な態度で対等に彼等と話している。
「うぅっ……その女やっちまえっ!」
「「「「うわぁぁぁ!!」」」」
「あらら。手荒な真似したくないんだけどなぁ?」
そう言うと彼女は男共をどんどん投げ飛ばしていく。
これは……あれだ。
柔道の技だ。
「なっ!?おまっ!?なんでだよっ!」
「え、だってやられる前にやんないと…ね?」
「いや!ちげーよ!なんで柔道の技使ってんだよ!?」
「へぇー?柔道の技ってわかったの?凄いじゃん」
「ざっけんなっ!!」
「弱い者をいたぶって喜んでるお前らが1番ふざけんな。あんま調子乗んなよ?」
「くっ!!覚えてろよ!?」
「ちょーっと待って?あのね?」
そう言うと彼女は彼の腕を掴んで彼を睨みつける。
「また、私の近くで目障りな事すると、今度こそただじゃ置かないよ?」
にこにこ。笑っている顔は酷く冷たい。
……??なんか……変じゃないか??
彼女を見てる感じ、怒っている様子は無い。
全く心情が読めず“感情が無い”みたいだ。
何故……なのだろうか……
救ってくれたのは彼女なのに彼女が酷く怖く感じた。
「ふ、ふんっ!知るか!ばーかばーか!」
そう捨て台詞を吐いて逃げ出した。
「……大丈夫??久しぶり。飴彩くん。」
そう言って彼女は僕に作り笑いを浮かべた。
怖い。そう、心から感じた。
そして僕は呆然と言葉を零した。
「……おま…えはっ…誰っ……だっ…」
僕は無意識にそう呟くのだった……
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