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夢李の過去
友達は裏切りの連鎖。初めから信用してなかった…
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~入学式~
小学校を卒業し、中学の入学式に私は向かっていた。
“どうせ友達なんて裏切りの連鎖。
捨て駒にすらならない。使えない。
そんなものなら初めから作るなきゃ良い。”
そんな気持ちしかなかったんだ。
その気持ちを抱えて学校までの道のりを辿った。
私には大事な奴なんて居ないし必要ない。
私に本当の意味で優しく接してくれたのは唯一無二の存在であるお父さんだけ。
だから、それ以外の奴なんて要らない。
むしろ、自ら捨ててきた。
友達も恋愛も…仲の良い幼馴染さえも。
だから、全部諦めてる。
勉強だってまぁまぁ秀でているし運動力もまぁまぁ高い。
だから、頑張る事もやる事も特に無かった。
これでいいんだ。
自ら捨ててきた物を後悔してなんて無い。
“後悔あとに立たず” “去るもの追わず・来る者拒まず”
こんな馬鹿らしい言葉をまぁまぁ信用してきた。
本当に馬鹿らしい言葉に尽きるのだけれど。
偶にはそんなのだって信じてみたかったんだ…
~入学後日~
わいわいがやがや……
教室はすっかり騒がしい声で埋め尽くされていた。
私は完全に孤立している。
まぁ、私が望んだ事だから別にどうも思わない。
そりゃ最初は話し掛けてくれる人も沢山いた。
私を面白がって近付く人も居た。
でもいつの間にか離れてった。
辛くない。
辛くなんて……無いのに。
その情景はあの日皆が離れてった時とそっくりで、
泣きそうになってしまった。
馬鹿らしい。
感情喪失病なのに。
まだこんな感情が残ってるのか。
こんな中途半端な感情残すくらいなら、
全部の感情取り去って喪失させてくれれば良いのに。
思わず溜息を吐いた。
「あのさ……えと…ちょっと話が合って…」
またか。
私はつまらない。
こんな奴らに付き合わされてるんだ。
どんな可哀想な子より私が一番気の毒だと思う。
本当に未だに感じてる。
好かれてすらいないのに嫌われるのが怖い。
独りぼっち…いつもの事なのに…今更じゃない。
ねぇ待って貴方だけは私の味方でいて…
ねぇ……お願いだよ……
そんな馬鹿らしい淡い期待はまたこういう輩のせいで掻き消されてく。
「……(こくん)」
頷いて付いていくけど結果はいつもと何ら変わりない。
結局振るんだから。
「……す……好きなんでしゅ!」
必死すぎる人は嫌いだ。
面倒だから。
てかでしゅってww
いくらなんでもテンパリすぎじゃない?
……まぁ……どうだっていいんだけどね。
「ごめんなさい。さようなら。」
たった二言。
これで人を振れるんだ。
言葉って本当に恐ろしい。
そう思いながらその人から離れるのだった…
小学校を卒業し、中学の入学式に私は向かっていた。
“どうせ友達なんて裏切りの連鎖。
捨て駒にすらならない。使えない。
そんなものなら初めから作るなきゃ良い。”
そんな気持ちしかなかったんだ。
その気持ちを抱えて学校までの道のりを辿った。
私には大事な奴なんて居ないし必要ない。
私に本当の意味で優しく接してくれたのは唯一無二の存在であるお父さんだけ。
だから、それ以外の奴なんて要らない。
むしろ、自ら捨ててきた。
友達も恋愛も…仲の良い幼馴染さえも。
だから、全部諦めてる。
勉強だってまぁまぁ秀でているし運動力もまぁまぁ高い。
だから、頑張る事もやる事も特に無かった。
これでいいんだ。
自ら捨ててきた物を後悔してなんて無い。
“後悔あとに立たず” “去るもの追わず・来る者拒まず”
こんな馬鹿らしい言葉をまぁまぁ信用してきた。
本当に馬鹿らしい言葉に尽きるのだけれど。
偶にはそんなのだって信じてみたかったんだ…
~入学後日~
わいわいがやがや……
教室はすっかり騒がしい声で埋め尽くされていた。
私は完全に孤立している。
まぁ、私が望んだ事だから別にどうも思わない。
そりゃ最初は話し掛けてくれる人も沢山いた。
私を面白がって近付く人も居た。
でもいつの間にか離れてった。
辛くない。
辛くなんて……無いのに。
その情景はあの日皆が離れてった時とそっくりで、
泣きそうになってしまった。
馬鹿らしい。
感情喪失病なのに。
まだこんな感情が残ってるのか。
こんな中途半端な感情残すくらいなら、
全部の感情取り去って喪失させてくれれば良いのに。
思わず溜息を吐いた。
「あのさ……えと…ちょっと話が合って…」
またか。
私はつまらない。
こんな奴らに付き合わされてるんだ。
どんな可哀想な子より私が一番気の毒だと思う。
本当に未だに感じてる。
好かれてすらいないのに嫌われるのが怖い。
独りぼっち…いつもの事なのに…今更じゃない。
ねぇ待って貴方だけは私の味方でいて…
ねぇ……お願いだよ……
そんな馬鹿らしい淡い期待はまたこういう輩のせいで掻き消されてく。
「……(こくん)」
頷いて付いていくけど結果はいつもと何ら変わりない。
結局振るんだから。
「……す……好きなんでしゅ!」
必死すぎる人は嫌いだ。
面倒だから。
てかでしゅってww
いくらなんでもテンパリすぎじゃない?
……まぁ……どうだっていいんだけどね。
「ごめんなさい。さようなら。」
たった二言。
これで人を振れるんだ。
言葉って本当に恐ろしい。
そう思いながらその人から離れるのだった…
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