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診断
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朝目覚めて一番に、昨夜書いていた手紙に魔力にも問題ないどころかむしろ魔力量が増えている旨を書き加えた。ジストには少しでも安心して貰いたい。
それを朝食の後こっそり兄に託して自室に戻る。
朝食は皆と同じものをしっかりと食べた。
午前中のうちに兄が呼んだ医師に、魔力量についての説明をして診察をしてもらった。その医師は長年診てもらっているファミリードクターでもあるので、幼い頃の事故時の状況も全て知ってくれている。
医師がヘソの上あたりに両手をあててゆっくりと魔力を流し込み体内の魔力機関の診察をしていく。別の場所からも何度も確かめ、時間をかけて詳細に調べてくれた。
「ふむ、なるほど…。以前の事故で損傷してしまった部分に変化はありませんが…常時漏れ出してしまっていた魔力の漏出が止まっておりますね」
「え?魔力が漏れていたのですか?」
「ええ、生命活動に支障が出るほどの量ではありませんが。僅かな量であっても常時漏出していると常に満たされることもないので気鬱の症状が出やすくなります」
なるほど。昨夜父が愚痴混じりに言っていたのはこういう事だったのか。
自分では前世の記憶と股間のモザイクのせいだとばかり思っていたが…。
昨夜モザイクが消えていることに気づいたが、時期を同じくして魔力の流出も止まっているというのだ。
やはり常時漏出していた魔力と股間のモザイクの間に関連があるのだろうか?
「その漏出していた魔力ですが、常時無意識のうちに何らかの魔法をかけ続けていた為とは考えられないでしょうか?」
「無意識に魔法をですか?何か思い当たるようなことでも?」
「あー、特定の条件下でしか目に見えないような魔法を常時発動していた可能性があって…」
内容が内容なので歯切れの悪い説明となる。しかし隠していては診断に支障が出るので状況を説明した。
「……そうですね。事例が無いわけではありません。事故で片足の神経を損傷し、本来なら動かなくなっていたところを、無意識のうちに魔法で補い不自由なく歩行できていた為、足を損傷していること自体に気付いていなかった、という事例を聞いた事があります」
その事例では、足の損傷には気付かなかったが、魔力流出については認識されていた。
実際は歩行の補助の為に魔法が使われていたのだが、長い間魔力機関そのものが損傷した為の魔力流出であると勘違いされていたらしい。
「しかし、ヴィルフラン様のケースは何故そのような魔法を使われていたかがわかりませんね…。先の事例はその魔法がないと生活が不便となるものなので理解しやすいのですが…」
医師が首をひねるのも当然だろう。性の知識もあまり持たないはずの幼い子供が無意識でそんな魔法をかける意味などわからない。医師は俺に前世の記憶があるのを知らないのだし。
俺の方はというと、とある仮説が頭をもたげてきていた。
俺は将来ジストと結婚すると心に決めていた。
他の子はいらない、ジストだけが欲しい。
その強い想いが無意識にあの魔法をかける原因となっていたのではないだろうか?
肉体の方は生存本能の為か、事故に関係する記憶を一切消し去ってしまったが、ジストへの執着心だけは奥底に残った。
しかし肝心のジストとの記憶が消されてしまった為、目的を見失った。
そのせいで、執着心が生んだ魔法はやみくもに性的好意を感じた全ての者を拒絶してしまい、ジスト本人をも弾いてしまうという、本末転倒なことになってしまっていたとは考えられないだろうか?
その魔法がモザイクという形で現れたのは、もちろん前世の記憶によるものである。
「結局のところ、無意識であったとしても自分でかけた魔法だと仮定するなら、意識下においても同じ魔法をかけられるはずです。持っていない魔法は使えませんからね。もし同じ魔法をかけられたなら、その仮説が正しいという可能性が高まると言えるでしょう」
なるほど。その通りだ。
モザイクを再現するのに股間にかけるのも何なので、左手の手首から先をターゲットとし、再現に挑む。
まずはこの手を見えないように…目くらましの魔法を応用してモザイクを形成していく。
見た目だけなら股間にかかっていたモザイクと変わらないようなものが出来た。しかしまだ、これにいくつか重ねがけする必要がある。ひとつは性的な関心を持った者のみを範囲対象とする。ふたつ目はモザイクを目視出来る状態で直接触れられると相手を弾くという防御機能を持たせる。
「こういう状態になっていたのですね…」
今はまだ見た目だけしか再現していないので、医師もモザイクを目視できる。
「はい、今は見た目だけですが…」
医師の問いに答えて続きに取り掛かる。
目視可能な特定の範囲にだけ、存在を探知できないほどの薄い結界の膜をはる。柔らかでしなやかなそれは、普通の結界とは質を異にし、結界内を密閉することなく、空気に溶け込むように存在している。
その膜に目くらましの魔法を織り交ぜ、更に存在を希薄にする。
そのことで自身ですら意識出来ないほどに自然で希薄なものとなった。
後はここにふたつの条件設定を施す必要がある。
まずは俺に対して性的好意を感じている相手にだけ発動させる条件を。
性的に興奮すると脳の高次領域が活発になると前世で聞いた覚えはあるが…。こちらでは脳波よりも魔力機関に働きかけた方がわかりやすいだろう。
心の動揺や性的興奮などは程度の差はあれ、さざ波のように魔力を揺り動かす。正確な心の内などわかりはしないが、魔力波形からある程度探ることは出来そうだ。性的に魅力的だと感じる相手を前にした時に生じる波形…。ジストを前にした時の自身の波形を雛形にする。その雛形と同系統の波形を俺に向けて発した相手を探す探知魔法を結界に組み込む。
モザイクに触れた相手を拒絶し、弾くよう防御機能も追加し、全てが自動発動するように調整すれば……
これで完成だ。
無意識とはいえ長年かけ続けた魔法であったからか、かけ終わった時に妙にしっくりくる感覚を覚えた。これで間違いないと感覚が伝えてくる。
意識下で行うと緻密で繊細な作業ではあったが、限りなく薄く、発動してもせいぜい相手の指を弾いて赤くさせる程度の効果しか持たせていない為、使用する魔力自体は少量で済んでいる。
「出来ました」
医師に報告すると、頷いて再び俺の診察を行う。
「……先ほど見えていたモヤのような物が消えて、左手は普通の状態に戻っていると判断します。そこに魔法も感じられません。……魔力の方は……以前と同様、漏出しているように見えますね。量も一致するとみなして良いでしょう」
かけている魔法の存在がわからない状況で、一定の魔力が消費され続けている。その状態は、魔力が漏れ出している状態である、と見なされてしまうようだ。
「私からは見えませんし感じられませんが、魔法をかけ続けている状態なんですよね?」
確認されて頷く。
「感覚的なものですが、かけてみて同じ魔法であると確信しています」
「……なるほど。そういう感覚は無視出来ないものですからね。…これは…興味深いですね」
無意識のうちにずっとこの魔法を使っていたと結論付けるとすれば、今回の事故で生命活動の限界まで魔力を使い果したことで、この魔法も解除されたのではないかと医師は言う。
更にそのような緻密な魔法を切らすことなく10年以上かけ続けていたのなら、解除された途端に魔力量が増加した理由としても納得がいくらしい。
大昔は少ない魔力量を増やす修行として、魔力が枯渇するまでひたすら魔法をかけ続ける、というものがあり、確かに効果もあった。だがそれは、魔力が上がっても微々たるものな上に、失敗すると死んでしまうという、危険で非効率なものであった。その為、完全に廃れてしまった方法なのだそうだ。
それは短時間で行うものであったから上昇する魔力が微々たるものであったのではないか?長年時間をかけて行えば爆発的な上昇が望めるのではないか?と仮説を立てるが、どちらにせよ危険な事には変わりはないので軽々しく試すようなものではない。そもそも意識して魔法を切らさずに、長期間かけ続けることが出来るような者自体、そうそう存在しないのだ。
経過をみるため定期的に診察を受けるよう勧められ、診察は終わった。
診察後も部屋を出るのは許されなかったので、室内で出来うる限りの鍛錬を行なったが、全く問題なくこなすことができた。
父や兄は呆れ顔をしていたが、諦めたのか止められはしなかった。
一日でも早く騎士養成学校に戻りたい。もちろんジストに会う為に。
そんな思いでよく食べ、鍛えて、事故前と変わらぬ体調へと着々と整えていった。
それを朝食の後こっそり兄に託して自室に戻る。
朝食は皆と同じものをしっかりと食べた。
午前中のうちに兄が呼んだ医師に、魔力量についての説明をして診察をしてもらった。その医師は長年診てもらっているファミリードクターでもあるので、幼い頃の事故時の状況も全て知ってくれている。
医師がヘソの上あたりに両手をあててゆっくりと魔力を流し込み体内の魔力機関の診察をしていく。別の場所からも何度も確かめ、時間をかけて詳細に調べてくれた。
「ふむ、なるほど…。以前の事故で損傷してしまった部分に変化はありませんが…常時漏れ出してしまっていた魔力の漏出が止まっておりますね」
「え?魔力が漏れていたのですか?」
「ええ、生命活動に支障が出るほどの量ではありませんが。僅かな量であっても常時漏出していると常に満たされることもないので気鬱の症状が出やすくなります」
なるほど。昨夜父が愚痴混じりに言っていたのはこういう事だったのか。
自分では前世の記憶と股間のモザイクのせいだとばかり思っていたが…。
昨夜モザイクが消えていることに気づいたが、時期を同じくして魔力の流出も止まっているというのだ。
やはり常時漏出していた魔力と股間のモザイクの間に関連があるのだろうか?
「その漏出していた魔力ですが、常時無意識のうちに何らかの魔法をかけ続けていた為とは考えられないでしょうか?」
「無意識に魔法をですか?何か思い当たるようなことでも?」
「あー、特定の条件下でしか目に見えないような魔法を常時発動していた可能性があって…」
内容が内容なので歯切れの悪い説明となる。しかし隠していては診断に支障が出るので状況を説明した。
「……そうですね。事例が無いわけではありません。事故で片足の神経を損傷し、本来なら動かなくなっていたところを、無意識のうちに魔法で補い不自由なく歩行できていた為、足を損傷していること自体に気付いていなかった、という事例を聞いた事があります」
その事例では、足の損傷には気付かなかったが、魔力流出については認識されていた。
実際は歩行の補助の為に魔法が使われていたのだが、長い間魔力機関そのものが損傷した為の魔力流出であると勘違いされていたらしい。
「しかし、ヴィルフラン様のケースは何故そのような魔法を使われていたかがわかりませんね…。先の事例はその魔法がないと生活が不便となるものなので理解しやすいのですが…」
医師が首をひねるのも当然だろう。性の知識もあまり持たないはずの幼い子供が無意識でそんな魔法をかける意味などわからない。医師は俺に前世の記憶があるのを知らないのだし。
俺の方はというと、とある仮説が頭をもたげてきていた。
俺は将来ジストと結婚すると心に決めていた。
他の子はいらない、ジストだけが欲しい。
その強い想いが無意識にあの魔法をかける原因となっていたのではないだろうか?
肉体の方は生存本能の為か、事故に関係する記憶を一切消し去ってしまったが、ジストへの執着心だけは奥底に残った。
しかし肝心のジストとの記憶が消されてしまった為、目的を見失った。
そのせいで、執着心が生んだ魔法はやみくもに性的好意を感じた全ての者を拒絶してしまい、ジスト本人をも弾いてしまうという、本末転倒なことになってしまっていたとは考えられないだろうか?
その魔法がモザイクという形で現れたのは、もちろん前世の記憶によるものである。
「結局のところ、無意識であったとしても自分でかけた魔法だと仮定するなら、意識下においても同じ魔法をかけられるはずです。持っていない魔法は使えませんからね。もし同じ魔法をかけられたなら、その仮説が正しいという可能性が高まると言えるでしょう」
なるほど。その通りだ。
モザイクを再現するのに股間にかけるのも何なので、左手の手首から先をターゲットとし、再現に挑む。
まずはこの手を見えないように…目くらましの魔法を応用してモザイクを形成していく。
見た目だけなら股間にかかっていたモザイクと変わらないようなものが出来た。しかしまだ、これにいくつか重ねがけする必要がある。ひとつは性的な関心を持った者のみを範囲対象とする。ふたつ目はモザイクを目視出来る状態で直接触れられると相手を弾くという防御機能を持たせる。
「こういう状態になっていたのですね…」
今はまだ見た目だけしか再現していないので、医師もモザイクを目視できる。
「はい、今は見た目だけですが…」
医師の問いに答えて続きに取り掛かる。
目視可能な特定の範囲にだけ、存在を探知できないほどの薄い結界の膜をはる。柔らかでしなやかなそれは、普通の結界とは質を異にし、結界内を密閉することなく、空気に溶け込むように存在している。
その膜に目くらましの魔法を織り交ぜ、更に存在を希薄にする。
そのことで自身ですら意識出来ないほどに自然で希薄なものとなった。
後はここにふたつの条件設定を施す必要がある。
まずは俺に対して性的好意を感じている相手にだけ発動させる条件を。
性的に興奮すると脳の高次領域が活発になると前世で聞いた覚えはあるが…。こちらでは脳波よりも魔力機関に働きかけた方がわかりやすいだろう。
心の動揺や性的興奮などは程度の差はあれ、さざ波のように魔力を揺り動かす。正確な心の内などわかりはしないが、魔力波形からある程度探ることは出来そうだ。性的に魅力的だと感じる相手を前にした時に生じる波形…。ジストを前にした時の自身の波形を雛形にする。その雛形と同系統の波形を俺に向けて発した相手を探す探知魔法を結界に組み込む。
モザイクに触れた相手を拒絶し、弾くよう防御機能も追加し、全てが自動発動するように調整すれば……
これで完成だ。
無意識とはいえ長年かけ続けた魔法であったからか、かけ終わった時に妙にしっくりくる感覚を覚えた。これで間違いないと感覚が伝えてくる。
意識下で行うと緻密で繊細な作業ではあったが、限りなく薄く、発動してもせいぜい相手の指を弾いて赤くさせる程度の効果しか持たせていない為、使用する魔力自体は少量で済んでいる。
「出来ました」
医師に報告すると、頷いて再び俺の診察を行う。
「……先ほど見えていたモヤのような物が消えて、左手は普通の状態に戻っていると判断します。そこに魔法も感じられません。……魔力の方は……以前と同様、漏出しているように見えますね。量も一致するとみなして良いでしょう」
かけている魔法の存在がわからない状況で、一定の魔力が消費され続けている。その状態は、魔力が漏れ出している状態である、と見なされてしまうようだ。
「私からは見えませんし感じられませんが、魔法をかけ続けている状態なんですよね?」
確認されて頷く。
「感覚的なものですが、かけてみて同じ魔法であると確信しています」
「……なるほど。そういう感覚は無視出来ないものですからね。…これは…興味深いですね」
無意識のうちにずっとこの魔法を使っていたと結論付けるとすれば、今回の事故で生命活動の限界まで魔力を使い果したことで、この魔法も解除されたのではないかと医師は言う。
更にそのような緻密な魔法を切らすことなく10年以上かけ続けていたのなら、解除された途端に魔力量が増加した理由としても納得がいくらしい。
大昔は少ない魔力量を増やす修行として、魔力が枯渇するまでひたすら魔法をかけ続ける、というものがあり、確かに効果もあった。だがそれは、魔力が上がっても微々たるものな上に、失敗すると死んでしまうという、危険で非効率なものであった。その為、完全に廃れてしまった方法なのだそうだ。
それは短時間で行うものであったから上昇する魔力が微々たるものであったのではないか?長年時間をかけて行えば爆発的な上昇が望めるのではないか?と仮説を立てるが、どちらにせよ危険な事には変わりはないので軽々しく試すようなものではない。そもそも意識して魔法を切らさずに、長期間かけ続けることが出来るような者自体、そうそう存在しないのだ。
経過をみるため定期的に診察を受けるよう勧められ、診察は終わった。
診察後も部屋を出るのは許されなかったので、室内で出来うる限りの鍛錬を行なったが、全く問題なくこなすことができた。
父や兄は呆れ顔をしていたが、諦めたのか止められはしなかった。
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