異世界聖女召喚(仮)

如月 桜

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06.味付けなにそれおいしいの?

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 翌朝、ぬくぬくの状態で起きれました。
 やっぱり、ノアの毛皮は最高でした。
 てか、お風呂とか入ってる感じ全くしないのに、砂ぼこりとかで汚れてる感じしないんだよなぁ・・・・・・。今日もつやつやさらさらふわふわの鬣してるし。
【起きたか?】
 一晩中おとなしぃくベッド代わりになってくれていたノアがのっそりと大きな頭を持ち上げてこちらを見下ろしてきた。
 うん、今日もすっごく大きいですね!!
「おはよ」
【あぁ。少し待て、朝食の用意をする】
 そういうと、ライオンの姿から人の姿へと戻るノア。
「――――――――――」
 やっぱり、イケメンだよ。ハラタツぐらいに。
 ごそごそと、アイテムボックスから何かを取り出し、昨日と同じく鍋の中に雑多に放り込むノア。
 しばしぼけぇっとみていたけど、味付けっぽいことをしていないことに気づき、ノアの隣に座り込んだ。
【―――――どうした】
 隣にやってきた私のほうを不思議そうに見降ろしているノア。
「味付けって、どうしてるの」
【―――――味付けとはなんだ】
「あー、うん、わかった。よーし、そこから説明なのね、よし、めんどくさいってことがよく分かった。ノア、持ってる食材、一通り出して」
 このイケメンさん、味付け何それって返してきやがったぜ。そりゃぁ、昨日のスープがすごい味なわけだな!!
 もう、説明するのとかめんどくさいから、とりあえず、持ってる食材全部まるっと出してもらうことにした。
 さすがに食べ物を地面の上に出すのもどうかと思ったので、昨日ノアが貸してくれた毛布を広げてその上にずらぁっと出してもらった。
 食事が必要ないという割には、結構いろんなものが入ってるなぁ・・・・・・。
 肉に野菜っぽいものに雑草っぽいもの。果物に、魚?なのかなぁ、羽はえてるけど・・・・・・まぁ、次から次へと出てくる出てくる。
 名前の説明をされてもさっぱりわからないのはわかりきっているので、出てくる端から鑑定していった。
 この鑑定スキル、結構使い物になるんだよねぇ。地球の食材と似てるものは、〇〇と似たような食感とか、味とか書いてくれてるんだよね。このあたりは、神様の恩恵なのかなぁとか思いつつ、ノアがさっき鍋の中に放り込んだものももちろん鑑定した。
 葉っぱを数種類(ちょっと体力回復要素あり)が入っているだけ。干し肉が数種類あったから、そのうちの一つをさいてお鍋にIN!匙を出してもらって、くるくるかき混ぜて、一度味見。もちろん、葉っぱ臭い味と、肉のほのかな味しかしないので、塩が出てきたから少しだけ塩を足す。それからもう一度味見。んー、やっぱり、ちょっと味が薄いなぁ。
 なにかよさそうな食材はないかなぁ、と、いまだにアイテムボックスから食材アイテムを出しているノアのほうを見る。
 鑑定をしまくって、やっと見つけた!!!トマトっぽい味のもの!!見た目ジャガイモだけど!!味はトマトって書いてる!!食感はジャガイモらしいけど!!
 切るものはないかと聞いたら、短いナイフを出されたので、ナイフでしゅっしゅと皮をむいて、鍋の上でそぎ落としながら放り込む。
 少ししてきたら、白かった実が赤くなった。
 お、色はトマトっぽくなった。
 もう少しだけ塩をたしてー、くるくるかき混ぜて味見。
 ん、なんちゃってトマトスープっぽくできたな!よかった、酸味のつよいものじゃなくって。
 満足のいく味になったので、ノアが出してくれていたおわんにいれる。
 今日もあの硬いパンを出されたので、今日はスープに浸しながら食べることにした。
 ん、スープに浸したらいい感じですね!!むしろ硬いから崩れることもなくってちょうどいいかもっ。
 満足のいく内容のものができたので、ノアにも味見をしてもらった。
【ん、なんだ、この味はっ】
 イケメンさんが思いっきり目を見開いた。それから、はぐはぐとものすごい勢いで食べてくれたので、彼の舌にも満足のいくものだったようです。
 朝食が終わり、火の始末をする前に、とノアに魔力の流れをめぐらせる練習をする。
 今日もおでこを合わせようとしてきたので、正直に集中できないから手をつなぐだけにしてもらった。
 おでこをあわせてやったほうがわかりやすいのに、と若干渋る様子を見せられたが、ここは譲れないところなので、必死に説得をして手をつなぐで勘弁してもらった。
 しばらく練習をし、火の始末をしてから下山することとなった。
 いろいろな食糧を探す目的で徒歩で降りることにした。
【下界に降りるまでに魔法を覚えたほうがいいしな】
 というノアに、そんな簡単に覚えれないよ、と言いながら、目についたものを片っ端から鑑定をしていく。もちろん、薬草を見つけたら、根っこから掘り起こしてアイテムボックスへと放り込んでいくのを忘れない。
【わざわざそんなことをせずとも、我が面倒を見る約束だろう】
 何度目かの薬草を見つけて掘り起こす、という作業をしていると、ノアがめんどくさそうにそういった。
「いつノアに放逐されるともわかんないからねぇー。薬草を集めといて、冒険者ギルドに登録した後、売れるようにしとかなきゃっ」
【放り出さぬと約束したぞ】
「口約束ほどあてにならないものってないんだよ」
 薬草をアイテムボックスへと放り込むと手についた土をはらうためにパンパン手をたたく。
 これも、本日何度目になるかわからない動作だ。
【―――――――――――】
 それも気に食わないのか、ノアは私の手を取った。
 瞬間、清らかな風が私の身体全体を包み込み、そして、なんだかすっきりとした気持ちになった。
「なにこれ」
【清浄の魔法だ。水属性の初級で覚えられる】
「―――――あぁ、そんな便利な魔法あるんだ。それで、ノアはいつも毛並みがつやつやだったのね」
【身だしなみには気をつけろと、光のがうるさいからな】
「あぁ、セイはそういうのうるさそうだねぇ。町に行って服を買うためにも、お金稼がないとなぁ」
 さすがに、セイにもらった服のままってわけにもいかないしなぁ。
【服がほしいのか】
「そりゃぁ、女の子ですもん。おしゃれぐらいしたいわよ」
【――――――そうか】
「とにかく、人が住んでるところまでいかないと・・・・・・」
 あと、禍っていうのがどんなものなのかわからないからなぁ。少しでも情報がほしいけど、ノアはそういうのはあまり話さないみたいだし、セイに至っては、禍がどんなものなのかみたことあるのかあやしいしなぁ・・・・・・。
「早く魔法覚えなくっちゃ・・・・・・」
【――――――手を】
「ん?」
【このまま手をつないだまま行くぞ】
「はい?」
【練習しながら行くぞ】
「え、あ、ちょ、ノア、待って!鑑定しながら行かないと、薬草がっ貴重な食糧がっ」
 さっさと歩きだすノアに引きずられるように歩き出すと、つないでいた手からノアのあたたかな魔力が流れてきて、体の中を巡るのがわかる。
【それぐらい我が見つけてやる。モモは魔力の流れに集中しろ】
 すたすたと歩くノア。
「え、ちょっ」
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