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07.まだまだ続く山の中
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結局、その日は夕方までノアとずぅっと手をつないで歩くことになった。
途中、昼食をとったり、ノアが見つけてくれた薬草とかキノコとか果物とか採取したりもしたが、それらもほぼ、ノアがべったりと引っ付いて私の中に流れる魔力を無理やり巡らせてくれてた。
おかげで、夕食後には自力で何とか魔力をめぐらすことができるようにまでなっていた。
【上出来だな】
一人で魔力を巡られていると、ノアがこちらのほうを見ながらつぶやいた。
【次は現象か】
ふむ、といい、ノアは私のほうを向いたまま右手を突き出してきた。
そして、何の言葉を発することもなく、ノアの右手の上に水玉が現れた。
【これが現象。体中に巡らせてある魔力を掌に集め、水を生み出すことを想像してみるとこうして水の球が出来上がる。想像しにくい場合は口にしてみるといい】
昨日は思いっきり放り出すとか、人を放り投げるとかしていたのに、今日はなぜだか、積極的に魔法を教えてくれる。
うぅむ、やっぱり、いつか放逐するために教えているのかなぁ。
と、疑りながらも、言われたとおりにしてみる。
ゆっくりと身体の中、血管を流れている血液をイメージして魔力を流し巡らせてみる。
それからノアと同じように右手を前に出して、右手の掌に巡らせた魔力を集める。あたたかな魔力のイメージが掌に集まる感覚がする。たぶん、これに力としてのイメージを吹き込めってことなんだな。
ノアと同じく水のイメージを魔力に吹き込むと右手の上にノアが出したものよりも小さな水の球が現れた。
【上出来だな】
「おー、初、魔法だぁ・・・・・・」
【あとは、ひたすら、魔力を流すイメージだな。慣れてくると術を行使するときに無意識に今の工程ができるようになってくる】
「そうなんだ・・・・・・ねぇ、清浄の魔法ってどうやるの?」
【あれは・・・・・・感覚を覚えさせたほうが早いか】
そういうと、ノアは私の両手を取り、清浄の術を行使した。
今朝、された時にはわからなかった魔力の流れと、空気中に霧散していく魔力が感覚的にわかった。
【わかるか?】
「―――――――なんとなく」
えっと、こう身体全体に魔力をめぐらせて、それから、体表の汚れとかもろもろと空気中に霧散、分解させるっていう感じだよね。
さっきの感覚を忘れないように、と思いながらノアがやったことと同じ魔力の流れを作り出す。
そうすると、ノアがしてくれたように、お風呂上がりのようなさっぱりとした気持ちになった。
【ん、大丈夫そうだな】
「これで毎日ノアに清浄の魔法をかけてもらわなくっても大丈夫だね」
【昨日はあれだけ我に捨てるなと言っていたのに、なぜ、自分ですべてしようとする】
「へ?だって―――――」
【我はもういらぬというのか】
「はい?」
【光のがいれば、我は必要ないのか】
「えーっと、ノアさん?どうしたの?急に」
【なんでもないっ、明日は少々飛ばす故さっさと寝ろっ】
そういうと、ノアは昨日と同様に毛布を私へと放り投げると、さっさとライオンの姿になって、火のそばにその大きな体を横たえた。
「―――――へんなノア」
せっかくクッション性とモフモフとぽかぽかのライオンになってくれたので、お言葉に甘えてノアの身体にもたれかかって今日も寝ることにした。
途中、昼食をとったり、ノアが見つけてくれた薬草とかキノコとか果物とか採取したりもしたが、それらもほぼ、ノアがべったりと引っ付いて私の中に流れる魔力を無理やり巡らせてくれてた。
おかげで、夕食後には自力で何とか魔力をめぐらすことができるようにまでなっていた。
【上出来だな】
一人で魔力を巡られていると、ノアがこちらのほうを見ながらつぶやいた。
【次は現象か】
ふむ、といい、ノアは私のほうを向いたまま右手を突き出してきた。
そして、何の言葉を発することもなく、ノアの右手の上に水玉が現れた。
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昨日は思いっきり放り出すとか、人を放り投げるとかしていたのに、今日はなぜだか、積極的に魔法を教えてくれる。
うぅむ、やっぱり、いつか放逐するために教えているのかなぁ。
と、疑りながらも、言われたとおりにしてみる。
ゆっくりと身体の中、血管を流れている血液をイメージして魔力を流し巡らせてみる。
それからノアと同じように右手を前に出して、右手の掌に巡らせた魔力を集める。あたたかな魔力のイメージが掌に集まる感覚がする。たぶん、これに力としてのイメージを吹き込めってことなんだな。
ノアと同じく水のイメージを魔力に吹き込むと右手の上にノアが出したものよりも小さな水の球が現れた。
【上出来だな】
「おー、初、魔法だぁ・・・・・・」
【あとは、ひたすら、魔力を流すイメージだな。慣れてくると術を行使するときに無意識に今の工程ができるようになってくる】
「そうなんだ・・・・・・ねぇ、清浄の魔法ってどうやるの?」
【あれは・・・・・・感覚を覚えさせたほうが早いか】
そういうと、ノアは私の両手を取り、清浄の術を行使した。
今朝、された時にはわからなかった魔力の流れと、空気中に霧散していく魔力が感覚的にわかった。
【わかるか?】
「―――――――なんとなく」
えっと、こう身体全体に魔力をめぐらせて、それから、体表の汚れとかもろもろと空気中に霧散、分解させるっていう感じだよね。
さっきの感覚を忘れないように、と思いながらノアがやったことと同じ魔力の流れを作り出す。
そうすると、ノアがしてくれたように、お風呂上がりのようなさっぱりとした気持ちになった。
【ん、大丈夫そうだな】
「これで毎日ノアに清浄の魔法をかけてもらわなくっても大丈夫だね」
【昨日はあれだけ我に捨てるなと言っていたのに、なぜ、自分ですべてしようとする】
「へ?だって―――――」
【我はもういらぬというのか】
「はい?」
【光のがいれば、我は必要ないのか】
「えーっと、ノアさん?どうしたの?急に」
【なんでもないっ、明日は少々飛ばす故さっさと寝ろっ】
そういうと、ノアは昨日と同様に毛布を私へと放り投げると、さっさとライオンの姿になって、火のそばにその大きな体を横たえた。
「―――――へんなノア」
せっかくクッション性とモフモフとぽかぽかのライオンになってくれたので、お言葉に甘えてノアの身体にもたれかかって今日も寝ることにした。
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