異世界に転生したら?(改)

まさ

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第2章、夢の冒険者になりました。

第4話、お世話になります

ギルドを出て拠点となる宿を探す。

色々あって疲れた。

空を見ると夕日の色に染まっている。


ふとコウを見ると鎧がボロボロだった。

オークと戦った時に大分鎧を削られたらしい。


破損の度合いを見ると本当にギリギリの状態だったんだと思う。


死んだ人達には悪いが、コウ以外は知らない人。

思うところもあるが、テレビで他人が死んだニュースを見ている程度の感覚だ。

コウは未だに悲しみが大きいだろう。

だが、やはり死んだ人達とコウとでは比べる事が出来ない位に今はコウを仲間として大事に思っている。


だからこそ、コウの為に躊躇いはない。

即座にコウの鎧を買うことにした。

コウは遠慮してるが、命を守る防具。

妥協や遠慮はいらない。

臨時収入もあった事だしな。

まだ店が閉まらないだろうが、少し急ごう。


ちなみにコウが装備している鎧は、もともとモンスターの革を使ったレザーアーマーに補修ついでに強化させる目的で、薄い鉄の板を張り合わせた鎧だ。

スケイルアーマーとか近いかな?


昔から使ってるらしいし、オーク戦だけじゃなく元々結構痛んでいて、防御力はほとんど無いと言っても良い。

てなわけで防具屋に来ました。


最初は買う事を渋っていたコウも、防具屋に入り、鎧を見たとたん目を輝かせて物色中だ。


サイズ的に小さい種族のコウだが、ホビットや他にも小さい種族もいる。

だから、サイズも思った以上に多く用意されていた。


それとコウの使っている武器だが、縫い針を大きくした様な見た目のいわゆるレイピアと言うヤツだな。

コウの持つレイピアは中々の業物らしく、何年も使っている割に痛みは少ない。

オークの猛攻にも耐えれた程だ。
レイピアは自分でメンテ出来るから買わなくても良いって言っている。


「コウ、良い鎧あったか?」


「う~ん、これにするか………それとも、コッチ?………悩むでゴザル」

かなり悩んでいるようだな、でも楽しそうだ。



「ハハハ、自分の命を守る為の鎧だ。悩むのが当たり前だ」


「そうでゴザルよな!」


珍しくコウのテンションが高い。

仲間が大勢死んだこともあり、俺達と旅をした時から、どことなく元気は無かった。

イヤ、空元気ってヤツかな?

だから、こんなに喜ぶコウを見ると俺も嬉しくなる。


「ハハハ、俺も探そうか?」

「お願いするでゴザル。拙者だけでは決めきれないでゴザルよ」


俺も鑑定していく、ここは鑑定先生の出番です。

何だかんだで良い性能の防具が多い。


そして、その中で鑑定して選んだ鎧はこれだ。



【風の鎧】

風のエンチャントが掛かった鎧で魔力を流すと風の魔力を纏い、魔法やブレス等のダメージを軽減し瞬発力アップが付与される。

色は、シルバーに薄く緑がかったプレイトメイルだ。

だが、動きやすさと重量を減らすためにプレイトメイルより金属の割合が少ない。

ハーフプレイトメイルの方が正解かも。



【スモールシールド+】

重量軽減のエンチャントが付いている。

重さは1/3くらい軽くなってるらしい。

+の所がエンチャントされてるって事だな。

形状は丸く、大きさは直径約40cmくらい。

コウが持つとスモールシールドに見えないな。



【鉄の兜】

顔の所が開閉する鉄製のフルフェイスの兜で騎士が装備するフルフェイス。

特にエンチャントは無し。



【鉄の籠手】

鉄製の籠手。

一般的な籠手の小さいヤツ。

特にエンチャントは無し。




【鉄の足当て】

鉄のグリーヴ

これも一般的な足当て。



すべてサイズが小さいだけあってリーズナブルだ。

普通サイズだと銀貨50枚になる。

ただミニサイズの鎧セットだ。

銀貨25枚で購入出来た。

コウは、その鎧を見て性能も含めて一目惚れ、そして即決。


相当喜んでいる。

選んだ装備にここまで喜んでくれたなら、選んだ甲斐があったと言うものだ。


防具屋を出た後に次は装飾品の店に向かう。

ハクヨウが自分にも!と騒ぎ始めたからだ。

さすがにハクヨウにあう防具はない。

下手に装備すると飛べなくなるし、俺の頭に載られたら重さで首がもたない。


装飾品の店に入ると、スカーフ等の軽く身に付けやすい物をさがす。

従魔と分かる様に印となる物を身に付けないとダメだからな。

もう暗くなってきているし、なる早で行くか。


この世界の装飾品は、アクセサリーに1つ2つエンチャントが付いて物もある。

その為、割高になるがハクヨウを守る為にも必要経費だと思っている。

コウよりも付き合いが長い相棒だしな!

決して、頭の上で寝ているのを忘れていて、宿に帰ろうとしてないし。

どうやら防具屋でコウのテンション高めの声で起きてたらしく、次は自分の番だと待ってたらしい。

その後は、宿に向かった事に抗議の脳天直撃のツツキである。

もしかしたら、転生して一番のダメージだったかもしれない。

ん?たしか前もつつかれた気がするけど………

装飾品を扱う店に入り、ここも安定の鑑定先生の出番。

そして選んだのがコレ。




【深緑のペンダント】

銀のチェーンにペンダントトップが金の装飾にエメラルドが嵌め込まれていて、エメラルドには、破壊不可、無くしたり盗まれても手元に転位して戻って来る機能、風魔法の威力20%アップ、毒無効の4つのエンチャントが付いて、値段は金貨2枚。



鎧より高い買い物になったがハクヨウの命を守る物、躊躇わず買う。

首にかけると、サイズ調整のエンチャントで丁度良いサイズで、ハクヨウに似合う。


その後、装飾品の店を後にして俺達は宿を探す事にした。

ハクヨウは頭の上でご機嫌の様子でペンダントを周りに見せ付ける様に胸を張っている。


こんなに喜んでくれるなら高い買い物した甲斐があるってもんだな。



もうすっかり日も暮れ、酒場が賑やかになる頃。

街灯代わりの魔道具が道を照らしてるから以外に明るい。

ふと一件の建物が目に止まる、少し古そうな感じだが、きちんと手入れがされていて、清潔感がある。

そして入口には宿屋の看板、何の抵抗も無くその建物に入る。

扉を開けて、中に入ると20人くらいは座れそうな座席とテーブルが並び、雰囲気が凄く良い。

一目で気に入った。

でも人の姿が見えない。


「すいませーん、誰かいらっしゃいませんか~?」

店内を見渡しながら声をかける。

「はーい」

入口から見て右側にあるカウンターの奥からパタパタとした足音と共に優しそうな感じの女性が出てきた。


「何のご用でしょう~か~?」


見た目は25~28才くらいで、少しタレ目で左の目元に泣きボクロ、髪は背中の真ん中まで伸ばした茶色のフワッとした髪で、性格は、何となくおっとりした感じ。

一言で言えば、かなりの美人だ。

そして何よりも目を惹いたのは、強烈なインパクトを与える二つの胸部装甲だ!

ディープインパクトだ!

自分で何言ってるのか分からない位にヤベェです。

ちょっとした動きで、たゆんたゆん動いている。

ゴブリンくらいなら一撃で倒しそうだな。


「あの~?どうされました~?」


頭を傾けて俺の顔を覗き込んでくる。

ハッ!フリーズしてた。


「あ、えっと、ここに泊まろうと考えているんですが、1人部屋を2で。それと従魔は泊まれますか?」


思わず、テンションが上がってしまったのは仕方ないだろう。

そんな俺を見て、何だコイツ?みたいな目で俺を見る獣人1人と従魔1羽が居たが、あえて気が付いてない様にした。


「はい~♪空いてますよ~。え~とですね~1人部屋が1泊銅貨25枚でぇ、二人部屋だと銅貨40枚ですねぇ。
従魔ちゃんは大人しそうだし、小さいからお金はいりませんよ~。
あとぉ~朝食と夕食は別料金でぇ~銅貨5枚ですよぉ~どうしますか~?」

何ともノンビリした話し方だと思ったが、だがそれが良い!


「それじゃあ~シングルルームを~二部屋お願いします~」


ハッ!口癖が移っちゃった。


「と、とりあえず、10日分でお願いします。」

そう言って銀貨5枚を出す。

「え~と、1、2………うん、間違いなくありますね~それでは【森の憩い亭】へようこそ~。何かあったら私に声をかけてくださいね~。あ、私はコレットと言います。ヨロシクお願いします~」

「はい!お世話になります」

何故か直立不動でお辞儀してしまった。

何故だ?


そして俺達は、それぞれ部屋の鍵を受け取り自分の部屋に向かった。

ちなみにもう遅いだろうと晩飯は断り、屋台で買った串焼き肉を食べて済ました。

気がつけば、だいぶ暗くなっていた。

夜の食事は屋台で肉串とパンを買ってきていて済ましてある。


そういえば、他の人はいないのか?って聞いたら、団体で連泊していた客がいたらしく今日の昼でこの町を出ていったので、部屋を掃除した後に手伝いの女の子2人を休みにし、宿もさっきまで閉めていたから人がいなかったらしい。

本当は宿も休みにしようと考えてたそうだが、何故か宿を開けないとと思い、開けた所で俺達が来たんだとか。


その後に体を拭くお湯を入れた桶を持ってきてくれたコレットさんの前屈みになった時の胸部装甲を見て、モンモンとして中々寝付けなかったと言っておこう。

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