世界中の男達 女達

桜巫女

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クルシミマス

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*☆*12月25日  クリスマス*☆*


彼女A「はい!あげるぅ!」

彼氏A「サンキュー!俺からはこれ…」

彼女A「えー!これめっちゃタイプぅ」

おい、彼女A。
出だし早々、いきなりウザいぞ。
まず小文字多すぎだろ。
「ぅ、ぅ、ぅ、ぅ、」うるせぇ。
~なんですぅ とか、お前は赤ちゃんか。

しかも、あいつが持ってたやつって…

彼氏B「…これ」

お?こっちも何か物だしてるぞ。
今日は誕生日の人が多いのかな??


…ふ……なんてな。


……俺も馬鹿だな…
わかってるんだ!わかってるんだよ!
「何かの物」だなんて…
非リアを極めたこの俺にだってわかる。

いや、嫌でもわかってしまう
とぼけたって結果は変わらない事くらい
わかってる…

──あれは「何かの物」なんかじゃない。


彼女B「わぁ!ありがと!」


──誕生日プレゼントでもない。


彼氏B「別に。」




───その「何かの物」とは




彼女A「メリークリスマス!」




────クリスマスプレゼントだ。




…クソ!なるべく気づきたくなかったのに
こんのリア充がぁあ!!
嘆いても叫んでも仕方ない…何故なら、
残念ながら今日はリア充の聖なる日…

だが、しかぁあし!!!

今年の俺は去年とはひと味違う。
今年のクリスマスに俺は、
仲間と共に革命を起こす。

モブくん「…ついにきたね……」
厨二「くく…遂に俺の本気を見せる時がきたようだな」

仲間はこいつら、モブくんと厨二だ。

ちなみに厨二はかなりのイケメンだ。
まつ毛は長く、シャープな顎に二重の目。
嵐の〇宮に似ている。

厨二「俺がこの腐れた世の中を変えてみせる…!」
俺「政治家かよw」

この通り、厨二病の残念なイケメンだ。

モブくん「それじゃあ、2人とも…やろう!」

俺・厨二「「おう!!」」



───駅前のイルミネーションに移動───



女「ごめーーん!待った?」

男「当たり前だろ!何分待たせてると思ってんだよ…たく、次は俺より早く来いよ」

うわ、あの彼氏うぜぇ。
でもまあ、非リア的には愉快な光景だ

   モブくん「デートだね」

   厨二「あぁ、DTか」

   俺「おい、誤解する言い方やめろw」


女「…イルミネーション綺麗だね」

男「あぁ…」


   俺「よし、今だ!行け、厨二!!」

   厨二「神の名のもとに。」


女「それじゃ、あっちにも行」
厨二「わりぃ!遅れた遅れた」

男「あ?おま」
厨二「おい!まさか俺との約束忘れたわけじゃないよな?…なあ、そいつ誰?
まさか彼女とか言わないよな?!」

女「え?あの…?」

男「…おい、お前」
厨二「いい!!!わかったよ。だから、
それ以上何も言わなくていい。お前は…」

女「え、え??まさか…」

厨二、女「「バイ…」」

男「…あ?ふざけんなよ、お」
厨二「あぁっと!時間がないんだった。
それじゃ、昨日約束したとおり、
あとで俺の家で…夜を明かそう」

女「は?二股?」

男「いや、誤解だっ」

女「ふざけないで!!!!」

バシッ!!

女「私達…もう終わりみたいね。
この浮気バイ野郎!!!」

厨二はその様子を見届けると、満足そうな笑みで俺達の隠れているところまで猛ダッシュで帰ってきた。

モブくん「君…演技力ありすぎ」

…あぁ、何という光景だっただろうか。
目の前で自分達の勇気ある行動によって、
憎たらしいリア充が聖夜にイルミネーションの前で別れる…!

俺「最っ高…!!」

厨二「少し魔力を込めただけだが
こんなにも効くとは…やはり俺はこの力を
封印しなければならないのか…」

俺「俺達はやったぞ…やってのけた!」

モブくん「実際は君がやったわけじゃないけどね…」


.................….........帰宅................................


あぁ…!素晴らしい!
今日はなんて素晴らしい日なんだ!
今夜は良い夢を見れる気がする…!!

俺「うぅ…来る、な…」

その日、俺が見た夢はさっきのカップルが
いつまでも続く長い道の中、
俺達を追いかけるという悪夢だった。






。゜?。゜?。゜?。゜?。゜?。゜?。゜?。゜

※この話はフィクションです。


皆さんもくれぐれも悪い事はしないよう…

リア充さんも非リアさんも
楽しい日になりますように。

Merry X'mas!
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