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私とママ。
そんなセクシーな下着、つけません。
しおりを挟む「まいどあり~。ユーリちゃん、どうせなら着替えて行かない~??」
「えっ、いいんですか??」
「良いに決まってるよ~。ママは、ちょっとここで待ってて貰おうかな~??」
「わかったわ。」
ママとは一旦お別れをして、クイーンさんに手を引かれ、店の裏側に来てしまった。お店の裏側って、一般客には入ることなんて出来ないから、ちょっとワクワクしちゃうよね。
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「え」
「どう~??ちょっと過激なの多いからびっくりしちゃったかな??」
す、、、すっけすけじゃないですか、姉さん!!
そこには、色んな下着が並んでいた。確かに、下着が表になかったから、買わなきゃいけないんだけど、、、。目の前に並んでいるのは、明らかに下着としての意味を成すのかわからない、すけすけでえちえちな下着。こんな下着をつけてたら、襲わない男はいない!!っていう感じですね。
私、こんな下着つけた事、、、、あるな。視覚的に興奮するし。妄想を膨らませて、自分の抱かれる姿に発情出来てしまうほど欲求不満だった時があった。こんな下着つけて、一人で慰めてたのは悲しいんだけども、堪らないんです。きっとした事ある人にしか理解してもらえない。
「ふふふ、ユーリちゃんってば、いいカラダしてるじゃ~ん??どうせなら、しっかり合った下着をつけなきゃ、勿体ないんだなぁ~。ねぇ、、お姉さんにそのカラダ、ちょっと見せて欲しいにゃ??」
「えっ!?あっ、、、、ちょっ!!」
クイーンさんに、じわりじわりと壁に追いつめられる。女性に襲われるなんて、考えた事なかった。友達とふざけあいで胸を揉み合ったりした事はあるけど、、、なんかピンチ??
クイーンさんの手が、胸をゆっくりと揉む。ママほど大きい手じゃないし、状況があれだから、興奮とかはしないんだけど。こんな美人な女性に胸を揉まれていいのだろうか。
あ、友達が美人じゃないから!!友よ!!誤解だから!!会えない友達に、とりあえず謝っておく。
「やっぱり、、大きいね~。いいなぁ~、同性としては羨ましいよ~。こんな大きい胸を揉む日が来るなんて、、。揉ませて貰ったお礼に、下着は無料にしてあげるよ、、、??どんな下着をプレゼントしようかな~」
私の胸から手を離し、クイーンさんは下着を選び始める。
胸の事褒めて貰えるのは嬉しいが、Hカップって言う程大きくない。そして、圧倒的悩みが、可愛い下着がない。神からの恵みものなので、でかさは感謝するのだが、私だって可愛い下着が付けたいと思う。だからと言って、エロい下着が欲しい訳でもないのだけど、、
「あ、あの、、普通の下着が、、」
「普通のは後でね~。先に、ママを誘惑する用の下着が必要じゃん??」
真面目な顔をして何を言うんですか。ママを誘惑!?確かに男と女かもしれない、だけど、、
「私とママは、そういう関係じゃ、、」
「ん??知ってるよ~。でも、気になるんでしょ??ママの事。ママが好きだって言ったら、ユーリちゃんコロッと落ちちゃいそうだし~。」
気にならないと言ったら、それは嘘だ。寧ろ、あんなイケメンでイケボで優しい男が、気にならない女が居るのか。いるのなら、どんな男が好きなのか教えていただきたい。
それに、ママが私の事好きなんて言ったら、、、考えただけで照れる。家族として好きでも嬉しいが、異性として好きって言われたら、鼻血が出るかもしれない。
そりゃ、、私は、ママの事好きなんだけど、これが恋なのかは、まだわからない。ママを見てるとドキドキしてギュッとなる時はある。この感情は何なのだろうか。
今まで、まともに三次元を見てなかっただけに、戸惑う。二次元で結婚したいキャラは居たけど、三次元は、、めんどくさそうだと思ってた。だけど、ママと一緒に居ると、キュンってして、、、、
「少なくとも、ママはユーリちゃんの事、女だって思ってるんじゃないかな??」
「え!?そうなんですか!?」
それは、気づかなかった。私はママに可愛がってもらってるけど、それはあくまで、拾ったからであって、特別な感情は無いもんだと思ってた。ドキドキしてるのは私だけで、それ以上の気持ちも何も無いと思ってたんだけど、女として、思われたのか、、、。どうしよう、ママを意識する他ない。これは不可避。
「ははぁ~ん。ユーリちゃんも、まともな恋をした事がないな??こりゃ大変やなぁ。まぁ、ウチは応援してるから、色々してあげたくなるんよ~。」
「それはっ、、ありがとうございます。」
恋と決めつけるには、まだ少し早いのかもしれないけど、でも、その可能性もない訳じゃない。もしかして、、、あるのかもしれない。
「で??ユーリちゃん、どんなエロい下着がいいと思う??」
クイーンさんがニコニコしながら持って来たのは、ホックが水着の様に紐の物、大事なところがスケスケな物、布の面積が極端に少ない物、、、どれも過激だけど、、、。
「すけてるやつで、、、」
流石に、紐があからさまだと思う。布の面積が極端に少ない物は、際どい。
「いいセンスだねぇ。確かに、ママは紐を解く勇気もなさそうだし。よく見たら、あらびっくり、理性が吹き飛ぶ様な下着がいいかもねぇ~」
「理性が飛ぶなんて、そんな事無いんじゃないですかね」
「どうだろうね~??ママも男やからなぁ??ユーリちゃんのこと、もう襲ったんかと思ってたけど、そうでも無さそうだし??やっぱ、めっちゃ奥手やん~」
襲われはしたけど、あれは挿れてないからとしては、ノーカン??でもどエロかった。R18は間違い無いはず。
それに、こんな下着をつけてたら、、、ママともっとしちゃうのかな。想像したら少しむらむらしてくる。あれ以上エロい事、、。
悶々としながら、普通の下着もクイーンさんに選んでもらい、無料でいただいてしまった。
「あ、ユーリちゃん、、、化粧出来る??」
「え、あ、はい。」
「ふふ、じゃあ化粧もしましょ~??道具は一式あげるわ~」
そういうと、クイーンさんは化粧道具を取り出した。、、、本当に一式揃っている。こんな高そうな物頂いていいのか。
「今日は、ウチがしてあげる~」
新品未開封のものを開けて、クイーンさんに魔法をかけられる。
「ジャックが言ってた通り、記憶喪失なのは一部だけなのね~。よかったよかった~。」
「ジャックさんと、そんな話してたんですか??」
「そ~だよ~。ママが可愛い女の子を拾ったけど、その子が記憶喪失っぽいって~。だけど、挨拶もしっかりできるし、もしかしたら一部だけなのかな~??ってね~」
「あぁ、そうなんですよ。ママは、私が何処まで記憶喪失だって思ってるかわからないですけど、、、。今まで何処に住んでたのかとか、誰が家族なのかとか、そういう大事な記憶が無くなっちゃったみたいで、、帰る場所がわからないところをママに拾って貰ったんです。」
記憶喪失は嘘だけど、概ね間違った事は言ってない。
「なるほどねぇ~、大変やったやろ~??ま、何か困ったらウチでもジャックでも頼って~??ママが居るから出番はないかもだけど~」
「ありがとうございます。」
「いえいえ~、ママにはいつもお世話になってるしな~??それに、ママが愛して止まない子って気になるし~」
「あ、愛して止まないって、、」
「ママが女の子連れてるところなんか、見た事無いからさぁ~。それにあんなに幸せですってオーラが出てたら、そりゃあもう~。さ、口紅塗ったら終わりだよ~。」
ほんのり赤が強い口紅を取った筆が、唇の上を撫でる。こういうタイプの口紅を塗らないから不思議な感じ、、、。
「ありがとうございました」
「いいんよ~、こんな美人さんと一緒やったら、ママもドキドキやな~、うふふ」
美人はさて置き、ママがドキドキしてくれるかな??
本来の目的である、ママと最初に決めたピンクのワンピースに着替え、私は店の裏を後にする。
応援ありがとうございます!
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