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帝都の大学
体裁と見栄と世間知らず
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「その荷車はどこから?」
「そこを少し行くと、露店が何件か固まってあって、そこで」
問われたリュディガーは、背後を立てた親指で指し示す。
「借りられるんですね、本当に……」
「ええ、まあ……」
「……いま、世間知らずと思ったでしょう」
彼は肩を竦めるが、その表情はいたずらに笑んでいた。
「これ、よければ」
彼はいたずらに笑んだまま、麻布の小さな包を差し出した。受け取って広げてみれば、それは干した杏。
「荷車を借りる代わりに、購ったものだ」
__なるほど。そういうやり方があるの……。
「おいくらだったの? 私が__」
「いらない。そう申し出るだろうと思った」
予想通りだったから、言う先を制したリュディガー。
「え、でも、私、財布持っていますよ。払います」
これは意外だ、とリュディガーがわずかに目を剥く。
そこそこの家柄となれば、子女はお金を持たない。自分は、これ、と言って示し、お付きのものが支払うか、あるいはツケで買う。
噂であれなんであれ、そこそこの家柄ということを察しているリュディガーだからこそ、財布を持っているという事実に驚いたのだ。
生憎と帝都では、ラウペンという家名は知られていないのでツケはつかえないが、資金が一ヶ月ごとに手元に届く。衣はともかく、食住は大学で保証されているので、さほど学生生活ではいらないのだが、それでもそこそこの額面を送られてきていて、使わない分が貯まりにたまり、この先1年ほどは仕送りがなくても生活できるぐらいだ。
「だとしても、不要だ」
「ですが__」
「わかった」
なおも食い下がろうとすれば、彼は両手を上げた。
「私は、君に弓射の指南をしてもらっている。そのお礼__これでは不足かな?」
これ以上は譲れない、という調子で言われ、キルシェは引き下がるしかなかった。
「……じゃあ、そういうことにします」
「個人的には安すぎると思っているぐらいなのだが」
ぼやきながら、リュディガーは束を軽々と持ち上げて荷車に乗せる。
さすが、と言うべきか、体躯に見合って四肢も長く、筋力もあるからだろう、淀みなく乗せる様に、思わず感嘆の声を漏らした。
「よく、これをここまで運んで来られた」
「重いでしょう?」
「意外と、力はお有りのようだ」
「伊達に弓射の鍛錬をしていませんからね」
「ごもっとも」
リュディガーの揶揄は、彼の口調や物腰のせいか、清々しいものがあって、普段はしないのに、思わず楽しくてこちらも似たように揶揄で返してしまう。そしてお互い、小さく笑い合う。
「これ、ありがとうございました。__あ」
そう言いながら、竹筒からカップにお茶を注ぎ差し出す__がそこで、竹筒の残量に気づいた。
「けっこうお召になられたようだ」
半分もない量のカップを見、受け取るリュディガーが苦笑する。
「すみません……美味しくてするする、と……」
罰が悪くて謝罪すれば、彼は肩を竦める。
「取り急ぎ持ってきたから味は見てなかったが、口にあったのならよかった。持ってきた甲斐があったというもの__」
笑って言いながら彼はカップを口に運ぼうとするが、口元で不自然に動きを止めた。怪訝にキルシェが見守っていると、我に返って直接口をつけて残りを飲んだ。
本当にそれは残り少なくて、彼の喉仏が1回も動けば中身は空になってしまった。
そして、水場の下手から流れ落ちる流水でカップを軽く手で洗い、竹筒はとくに洗わず、カップとともに腰に提げる。
「それ、使い捨てじゃないのですか?」
「そうだが、ここでは捨てない。同期や部下に示しがつかない。それ以前に、私は、そこかしこに放り捨てる主義ではない」
そうか。彼は龍帝従騎士団の者。しかも中隊長と言っていたから、同期、後輩だけでなく、彼には上司だっているはずだ。顔見知りといつ何時、遭遇するか知れない。龍騎士は主に帝都に配されている。彼も帝都に配属だったらしいから、それは大いにあることだろう。
「さぁ、参りますか」
「はい」
頷いて、当たり前のように荷車に手を伸ばそうとすれば、リュディガーが奪うようにしてそれをとった。
「ご冗談を」
「そこまでしていただくのは__」
「こういうことは、手下にさせるものです」
「手下? 貴方が?」
「手下みたいなものでしょう。指南してもらっているのだから」
はぁ、と歯切れの悪い返事を返すキルシェ。
「__また盛大に転びたいのなら止めないが」
「__っ!」
ぼそり、とつぶやくリュディガーの言葉に、キルシェの顔が一気に朱に染まる。
「ま、まって、さっきの見て__」
キルシェが言うのを待たず、ほら、と促してさっさと歩き始めるリュディガー。慌ててその後を追って、横に並んで見上げれば、くつくつ、と笑いをこらえている様が見えて、どうにも憎らしい__が、掘り返したくない出来事。キルシェは、はぁ、と敗北を認めてため息をこぼした。
「体躯ががっちりした男がいて、その横で華奢な女性が荷車を引いているのを君が見たら、どう思う? 男は別に怪我もしていないし、四肢五体満足で、いかにも健全で健康な男だ」
それはまさしく、自分たちのことを言っている。
「そういうことだ。君にあのまま引かせることは万が一にもないが、君が荷車を引く傍らで、ただ歩いている私の身にもなってほしいものだ。どれだけ居心地悪いことか」
__リュディガーが引いたほうが早いのは違いないものね……。
どうやっても、力では敵わない。彼は、弓射は苦手とはいえ、まがりなりにも武官だ。常日頃、武具などの装備をまとって行動しているし、訓練でいつも以上の重装備をして行軍などもするだろう。この程度の荷車を引くのは、そうした鍛錬に比べたら本当に大したことでないに違いない。
「重くはないです?」
「ええ、まったく。君は、まあ、その干した杏でも食べて、高みの見物でもしていてくれ」
「リュディガーはいらない?」
「実はさっき味見で一つ食べた。残り物になるが、それでもよければ」
「ありがとうございます。でもこれは後でいただきます」
「後? 運搬で、小腹が空いているかと思ったが」
リュディガーの歩みが一瞬遅れる。
「空いてはいるのですが……」
言い淀んで周囲を見るキルシェ。
「__ああ、そういう」
なるほど、と彼はキルシェが言い淀む理由を察したようだった。
食べ歩き、という行為に抵抗がある。小間使いとして外へ出ることはあるが、帝都に来てこの方、外で食事をとることはほぼなかったし、外で食べるとしても、ビルネンブルクの付添で出かけたときはそれなりの店で屋内だった。露店や屋台で売られている食べ物を見て、興味がないわけではないが、染み付いてしまっている習慣から、手を出すのには勇気がいる。
怪訝にされそうな理由だともわかっているが、リュディガーは龍帝従騎士団に在籍していた。職業柄、交流があるだろう淑女らの嗜みや生活などに触れている機会があるから、察しがよくて助かる。変なの、と簡単に片付けず、揶揄もせず、理解を示してくれる寛容さ。
「リュディガー」
「何です?」
「__ありがとうございます」
む、と合点がいかず眉を顰めるリュディガーにキルシェは笑う。
「色々と。気がついてくださって。面倒でしょうに」
「……自分は変わっている__と、そうお考えなら、そのお考えは改めた方がいい」
意外な言葉に、キルシェは目をわずかに見開く。
「大して変わってはいない。武官のくせに弓射で落第しかけている私の方が変わっている」
だろう、と自嘲して笑うリュディガー。キルシェは、そうですね、と小さく笑った。
「そこを少し行くと、露店が何件か固まってあって、そこで」
問われたリュディガーは、背後を立てた親指で指し示す。
「借りられるんですね、本当に……」
「ええ、まあ……」
「……いま、世間知らずと思ったでしょう」
彼は肩を竦めるが、その表情はいたずらに笑んでいた。
「これ、よければ」
彼はいたずらに笑んだまま、麻布の小さな包を差し出した。受け取って広げてみれば、それは干した杏。
「荷車を借りる代わりに、購ったものだ」
__なるほど。そういうやり方があるの……。
「おいくらだったの? 私が__」
「いらない。そう申し出るだろうと思った」
予想通りだったから、言う先を制したリュディガー。
「え、でも、私、財布持っていますよ。払います」
これは意外だ、とリュディガーがわずかに目を剥く。
そこそこの家柄となれば、子女はお金を持たない。自分は、これ、と言って示し、お付きのものが支払うか、あるいはツケで買う。
噂であれなんであれ、そこそこの家柄ということを察しているリュディガーだからこそ、財布を持っているという事実に驚いたのだ。
生憎と帝都では、ラウペンという家名は知られていないのでツケはつかえないが、資金が一ヶ月ごとに手元に届く。衣はともかく、食住は大学で保証されているので、さほど学生生活ではいらないのだが、それでもそこそこの額面を送られてきていて、使わない分が貯まりにたまり、この先1年ほどは仕送りがなくても生活できるぐらいだ。
「だとしても、不要だ」
「ですが__」
「わかった」
なおも食い下がろうとすれば、彼は両手を上げた。
「私は、君に弓射の指南をしてもらっている。そのお礼__これでは不足かな?」
これ以上は譲れない、という調子で言われ、キルシェは引き下がるしかなかった。
「……じゃあ、そういうことにします」
「個人的には安すぎると思っているぐらいなのだが」
ぼやきながら、リュディガーは束を軽々と持ち上げて荷車に乗せる。
さすが、と言うべきか、体躯に見合って四肢も長く、筋力もあるからだろう、淀みなく乗せる様に、思わず感嘆の声を漏らした。
「よく、これをここまで運んで来られた」
「重いでしょう?」
「意外と、力はお有りのようだ」
「伊達に弓射の鍛錬をしていませんからね」
「ごもっとも」
リュディガーの揶揄は、彼の口調や物腰のせいか、清々しいものがあって、普段はしないのに、思わず楽しくてこちらも似たように揶揄で返してしまう。そしてお互い、小さく笑い合う。
「これ、ありがとうございました。__あ」
そう言いながら、竹筒からカップにお茶を注ぎ差し出す__がそこで、竹筒の残量に気づいた。
「けっこうお召になられたようだ」
半分もない量のカップを見、受け取るリュディガーが苦笑する。
「すみません……美味しくてするする、と……」
罰が悪くて謝罪すれば、彼は肩を竦める。
「取り急ぎ持ってきたから味は見てなかったが、口にあったのならよかった。持ってきた甲斐があったというもの__」
笑って言いながら彼はカップを口に運ぼうとするが、口元で不自然に動きを止めた。怪訝にキルシェが見守っていると、我に返って直接口をつけて残りを飲んだ。
本当にそれは残り少なくて、彼の喉仏が1回も動けば中身は空になってしまった。
そして、水場の下手から流れ落ちる流水でカップを軽く手で洗い、竹筒はとくに洗わず、カップとともに腰に提げる。
「それ、使い捨てじゃないのですか?」
「そうだが、ここでは捨てない。同期や部下に示しがつかない。それ以前に、私は、そこかしこに放り捨てる主義ではない」
そうか。彼は龍帝従騎士団の者。しかも中隊長と言っていたから、同期、後輩だけでなく、彼には上司だっているはずだ。顔見知りといつ何時、遭遇するか知れない。龍騎士は主に帝都に配されている。彼も帝都に配属だったらしいから、それは大いにあることだろう。
「さぁ、参りますか」
「はい」
頷いて、当たり前のように荷車に手を伸ばそうとすれば、リュディガーが奪うようにしてそれをとった。
「ご冗談を」
「そこまでしていただくのは__」
「こういうことは、手下にさせるものです」
「手下? 貴方が?」
「手下みたいなものでしょう。指南してもらっているのだから」
はぁ、と歯切れの悪い返事を返すキルシェ。
「__また盛大に転びたいのなら止めないが」
「__っ!」
ぼそり、とつぶやくリュディガーの言葉に、キルシェの顔が一気に朱に染まる。
「ま、まって、さっきの見て__」
キルシェが言うのを待たず、ほら、と促してさっさと歩き始めるリュディガー。慌ててその後を追って、横に並んで見上げれば、くつくつ、と笑いをこらえている様が見えて、どうにも憎らしい__が、掘り返したくない出来事。キルシェは、はぁ、と敗北を認めてため息をこぼした。
「体躯ががっちりした男がいて、その横で華奢な女性が荷車を引いているのを君が見たら、どう思う? 男は別に怪我もしていないし、四肢五体満足で、いかにも健全で健康な男だ」
それはまさしく、自分たちのことを言っている。
「そういうことだ。君にあのまま引かせることは万が一にもないが、君が荷車を引く傍らで、ただ歩いている私の身にもなってほしいものだ。どれだけ居心地悪いことか」
__リュディガーが引いたほうが早いのは違いないものね……。
どうやっても、力では敵わない。彼は、弓射は苦手とはいえ、まがりなりにも武官だ。常日頃、武具などの装備をまとって行動しているし、訓練でいつも以上の重装備をして行軍などもするだろう。この程度の荷車を引くのは、そうした鍛錬に比べたら本当に大したことでないに違いない。
「重くはないです?」
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「リュディガーはいらない?」
「実はさっき味見で一つ食べた。残り物になるが、それでもよければ」
「ありがとうございます。でもこれは後でいただきます」
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リュディガーの歩みが一瞬遅れる。
「空いてはいるのですが……」
言い淀んで周囲を見るキルシェ。
「__ああ、そういう」
なるほど、と彼はキルシェが言い淀む理由を察したようだった。
食べ歩き、という行為に抵抗がある。小間使いとして外へ出ることはあるが、帝都に来てこの方、外で食事をとることはほぼなかったし、外で食べるとしても、ビルネンブルクの付添で出かけたときはそれなりの店で屋内だった。露店や屋台で売られている食べ物を見て、興味がないわけではないが、染み付いてしまっている習慣から、手を出すのには勇気がいる。
怪訝にされそうな理由だともわかっているが、リュディガーは龍帝従騎士団に在籍していた。職業柄、交流があるだろう淑女らの嗜みや生活などに触れている機会があるから、察しがよくて助かる。変なの、と簡単に片付けず、揶揄もせず、理解を示してくれる寛容さ。
「リュディガー」
「何です?」
「__ありがとうございます」
む、と合点がいかず眉を顰めるリュディガーにキルシェは笑う。
「色々と。気がついてくださって。面倒でしょうに」
「……自分は変わっている__と、そうお考えなら、そのお考えは改めた方がいい」
意外な言葉に、キルシェは目をわずかに見開く。
「大して変わってはいない。武官のくせに弓射で落第しかけている私の方が変わっている」
だろう、と自嘲して笑うリュディガー。キルシェは、そうですね、と小さく笑った。
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