25 / 247
帝都の大学
川辺の弦
しおりを挟む
“龍の山”とよばれる懸崖を背にし、五重の層にわかれて扇状に裾野を広げる帝都。
それぞれの層を、一苑、二苑、三苑、四苑、五苑と呼ぶ。
一層と二層は禁域と呼ばれ、龍室__龍帝一門の敷地で、一般人は立ち入りできない領域。一苑には、国家の中枢が置かれ、二苑が庭のようなものとされている。帝都で一番森が深い三苑には神殿があり、禁域とは言わないまでも、ここも進入禁止だ。
そして、四苑、五苑が、帝都の住人が住む街である。ここにキルシェの在籍する大学はある。
扇状の街の中央を貫くようにして整備された太い道を堺に、城を背にして、右側を右京、左側を左京と呼ぶ。その道はさらに、帝都の外__五苑の外をめぐるようにして整備された太い道と十字に交わるようにして、帝都外へ伸びる街道となっている。
キルシェはその日、大学がある西側__五苑の右京の川辺にいた。大学から小一時間ほど離れたそこは、運河とは別に三苑から流れ込む清流が穏やかに流れる閑静な場所で、大学からあまり出歩かないキルシェが、ビルネンベルクの付添で馬車の車窓から見かけて以来、稀に訪れる場所だった。
講書がなくなり、時間が余ったこの日、久しぶりにこの地を訪れていた。
春の賑やかで華やかな季節が終わりに近づき、いよいよ青い風が心地いい昨今。日差しは暑くなってきたが、日陰にいて小川を抜けてくる風を浴びるには丁度いい。
青々とした木々の、その柔らかい葉を揺らす様。水面を跳ねる魚と、それを狙うすらり、とした佇まいの鷺。人通り少ないこの場所では、よく水の音も、風の音も、鳥の声もよく聞こえる。
日に照らされたそれらは、とても輝いて眩しく見え、キルシェは目を細める。柔らかい青い風を肺いっぱいに吸って、徐に持ってきた鞄から弦楽器を取り出した。
取り出したのは、カーチェと呼ばれるもので、弦は三弦、胴は笹の葉のような細長くぽってりとした輪郭。膝の上に乗せて立て、弓で擦って弾くものだ。
元々は母が弾いていて、見様見真似で弾いていたのが始まり。今では手慰みで弾いている。
この場所は、よく楽器の練習に来ている者がいる。景色が穏やかで、住宅街に近いながらも、人の視線や気配が気にならないからだ。自分の世界に没頭できると言ってもいい。
久しぶりの外で弾く__弦の押さえや、弓の擦れる感覚が、やっと馴染んできて滑らかに動くようになってきたときだった。
がさっ、と物が落ちる音を背に聞き、現実に引き戻されて手が反射的に止まる。
振り返ると、屈んで地面に広がった物を拾う人物がいて、それがそれなりの量だったのを見て取ったキルシェは、手を貸そうと、楽器を置いてそちらに足早に近づいた。
「大丈夫ですか? 手伝います」
ああ、という返事を受けたときには、すでに物を拾い始めていたキルシェ。散乱しているものは、馬鈴薯、玉ねぎ、人参といった食料品だった。
「……ありがとう。__キルシェ」
名を呼ばれた。それもよく聞き馴染んだ声だったから、弾かれるように顔を上げ、声の主__物を取りこぼしてしまった人物を見る。
「リュディガー……?」
視線が合ったリュディガーは、苦笑を浮かべた。
「リュディガーは、今日はどうしたの?」
「見ての通り、お使いだ」
言いながら、キルシェが拾った馬鈴薯を麻袋に受け取る。その手には、硝子瓶が入った袋もあった。
そして、一旦地面に置いていた鶏卵の入った籠と、その籠の蓋のように乗せた平たいパンを、もう一方の袋を提げた手で拾い上げる。その際、苺、林檎、それから包に入っているのは肉だろうか__が袋のなかにちらり、と見えた。どうやら硝子瓶の袋、そして鶏卵を含め、こちらは死守したらしい。
「荷物が多いわ。大学へ戻るのなら、私も戻るので手伝います」
「いや、戻らない。これを届けに行くところだった」
「お使いは、ビルネンベルク先生のではなく?」
「ああ。父だ」
「お父様……」
リュディガーは、ほぼ毎日帝都の街へ出ていた。それは、指南役になってから知ったこと。別段、弓射に遅れたこともないし、ただの一度も支障はなかったから、どこへ行っていたとか、そうした私生活に関わりそうなことは、キルシェは親しくても不必要に踏み込まなかった。
そして、彼の家族構成もこれまで聞いたことがなかった。まさかこんな形で知ることになろうとは__思いもよらず、キルシェはわずかに驚いた。
「……そう。お届けは、どちらまで?」
「すぐそこだ。だから、手伝いは不要だ。気持ちだけで十分__」
と言った矢先、籠のパンを取りこぼしそうになり、言葉を逸するリュディガー。あわやというところをキルシェが受け止めた。
「__ほら」
言って、その籠を奪うように手に取る。
「玄関先まで。__お宅へはあがらず、外で待ちますから」
「__わかった」
分が悪いとリュディガーは判断したのだろう。至極申し訳なさそうな顔をするので、キルシェは笑ってその場で待ってもらい、川辺に置いてきた楽器をいそいそと仕舞うと急ぎ足で戻ってくる。
「こっちだ」
荷物の持ち方の配分を変えて、リュディガーは行く先を、顎をしゃくって示した。
川辺に沿った道は、人が三人並んで歩ける程度の幅。人が踏み固めてできたような道は、川から少し高いというだけで、土手というほどの高低差も、石畳を敷き詰めるような仰々しさもない。
川の流れを追うように、リュディガーに並んで進む。
「__なるほど、君が犯人だったわけだ」
「え?」
視線で、キルシェが持つ鞄を示すリュディガー。
「大学で、誰かが弾いていたのは聞いていた」
「あぁ……音があまりもれないようにしていたのですが」
大学で弾くとき、大抵は一息ついた夜だ。だから、楽器の胴体の正面にある穴に、布を詰めて弾いていた。
「結構な手練だな、と思っていた。まさか君だったとは思いもしなかったが」
「意外でしたか?」
川辺の道の脇に、石を積んでできた五段ほどの蹴上がりが見え、リュディガーはそこを昇る。
「__いや、なんというか、君なら楽器のひとつやふたつできるだろうと思っていたのは確かなんだが、まさかそうした楽器だとは思いもしなくて」
確かに、貴族の令嬢が爪弾くような楽器ではないのは事実だ。
主として学ぶのは鍵盤楽器の大鍵琴で、弦楽器なら高音域の提琴が好まれる。どちらも洗練された音を奏で、キルシェが弾くカーチェという楽器は、高音域もあるにはあるが、風土の色が強いやや中音から低音で旋律を奏でるのが主だ。
技芸の女性が扱うこともあり、上流階級では好んで弾くものはキルシェが知る限りいないと言っていい。教養としては捉えられないのだ。
「一通り、扱えますよ。ただ、これは音が好きで」
「高天原で奏でているのを聞いたことがあるが、それに通用するな」
高天原とは、空に浮かぶとされる神域。そこには宮殿があり、龍帝と皇后、皇太子、皇女が住まうとされている。地上の帝都、一苑にある宮殿に住んでいるわけではない。
「……高天原でも、カーチェが?」
「カーチェ?」
「この楽器」
「どうだったか……もう何年も高天原には昇ってないし、そもそも当時だってあまり頻繁ではなかったからな……。似たような雰囲気の音の楽器もあったりして、カーチェじゃないかもしれないが、似たような楽器だ。古めかしい音の、懐かしくなる感じで」
リュディガーは龍帝従騎士団の在籍していた。であれば、確かに祭典といった儀仗で往来していて可笑しくない。
帝都を始め帝国の各地での儀仗では、宮廷楽団の奏でる楽器ではないことが多いことは承知だったが、宮廷の、それも龍帝の御座所で奏でられているとは驚きだ。
宮妓がいることは承知であるが、それだって帝都の宮殿ぐらいだろうと思っていた。
「控えた方がいいですかね? 大学では」
「何も騒音騒ぎになってはいないから、いいのではないか? 君は知らないだろうが、談話室の方が騒がしいことのほうが多い。男性寮では、あの時間帯は酒盛りしている輩もあるぐらいだし」
え、と目を見開くキルシェは、思わず足を止めそうになった。
「寮では、飲んではいけないという決まりはないからな」
「まあ……確かに。でも女性の寮では聞いたことがないです」
「そっちは先生方の膝下だろう」
「あぁ……なるほど」
「飲まなきゃやってられないって学生もいるんだ」
「リュディガーもするの?」
「正直に言えば……何度か。だが、大抵は介抱にまわるから、潰れた試しはない」
「潰れる……?」
「あまり自慢できない飲み方をした末路のことを、そう言うんだ」
明るく言うリュディガーの言葉は、キルシェには得心いかず、首を傾げるしかできなかった。
それぞれの層を、一苑、二苑、三苑、四苑、五苑と呼ぶ。
一層と二層は禁域と呼ばれ、龍室__龍帝一門の敷地で、一般人は立ち入りできない領域。一苑には、国家の中枢が置かれ、二苑が庭のようなものとされている。帝都で一番森が深い三苑には神殿があり、禁域とは言わないまでも、ここも進入禁止だ。
そして、四苑、五苑が、帝都の住人が住む街である。ここにキルシェの在籍する大学はある。
扇状の街の中央を貫くようにして整備された太い道を堺に、城を背にして、右側を右京、左側を左京と呼ぶ。その道はさらに、帝都の外__五苑の外をめぐるようにして整備された太い道と十字に交わるようにして、帝都外へ伸びる街道となっている。
キルシェはその日、大学がある西側__五苑の右京の川辺にいた。大学から小一時間ほど離れたそこは、運河とは別に三苑から流れ込む清流が穏やかに流れる閑静な場所で、大学からあまり出歩かないキルシェが、ビルネンベルクの付添で馬車の車窓から見かけて以来、稀に訪れる場所だった。
講書がなくなり、時間が余ったこの日、久しぶりにこの地を訪れていた。
春の賑やかで華やかな季節が終わりに近づき、いよいよ青い風が心地いい昨今。日差しは暑くなってきたが、日陰にいて小川を抜けてくる風を浴びるには丁度いい。
青々とした木々の、その柔らかい葉を揺らす様。水面を跳ねる魚と、それを狙うすらり、とした佇まいの鷺。人通り少ないこの場所では、よく水の音も、風の音も、鳥の声もよく聞こえる。
日に照らされたそれらは、とても輝いて眩しく見え、キルシェは目を細める。柔らかい青い風を肺いっぱいに吸って、徐に持ってきた鞄から弦楽器を取り出した。
取り出したのは、カーチェと呼ばれるもので、弦は三弦、胴は笹の葉のような細長くぽってりとした輪郭。膝の上に乗せて立て、弓で擦って弾くものだ。
元々は母が弾いていて、見様見真似で弾いていたのが始まり。今では手慰みで弾いている。
この場所は、よく楽器の練習に来ている者がいる。景色が穏やかで、住宅街に近いながらも、人の視線や気配が気にならないからだ。自分の世界に没頭できると言ってもいい。
久しぶりの外で弾く__弦の押さえや、弓の擦れる感覚が、やっと馴染んできて滑らかに動くようになってきたときだった。
がさっ、と物が落ちる音を背に聞き、現実に引き戻されて手が反射的に止まる。
振り返ると、屈んで地面に広がった物を拾う人物がいて、それがそれなりの量だったのを見て取ったキルシェは、手を貸そうと、楽器を置いてそちらに足早に近づいた。
「大丈夫ですか? 手伝います」
ああ、という返事を受けたときには、すでに物を拾い始めていたキルシェ。散乱しているものは、馬鈴薯、玉ねぎ、人参といった食料品だった。
「……ありがとう。__キルシェ」
名を呼ばれた。それもよく聞き馴染んだ声だったから、弾かれるように顔を上げ、声の主__物を取りこぼしてしまった人物を見る。
「リュディガー……?」
視線が合ったリュディガーは、苦笑を浮かべた。
「リュディガーは、今日はどうしたの?」
「見ての通り、お使いだ」
言いながら、キルシェが拾った馬鈴薯を麻袋に受け取る。その手には、硝子瓶が入った袋もあった。
そして、一旦地面に置いていた鶏卵の入った籠と、その籠の蓋のように乗せた平たいパンを、もう一方の袋を提げた手で拾い上げる。その際、苺、林檎、それから包に入っているのは肉だろうか__が袋のなかにちらり、と見えた。どうやら硝子瓶の袋、そして鶏卵を含め、こちらは死守したらしい。
「荷物が多いわ。大学へ戻るのなら、私も戻るので手伝います」
「いや、戻らない。これを届けに行くところだった」
「お使いは、ビルネンベルク先生のではなく?」
「ああ。父だ」
「お父様……」
リュディガーは、ほぼ毎日帝都の街へ出ていた。それは、指南役になってから知ったこと。別段、弓射に遅れたこともないし、ただの一度も支障はなかったから、どこへ行っていたとか、そうした私生活に関わりそうなことは、キルシェは親しくても不必要に踏み込まなかった。
そして、彼の家族構成もこれまで聞いたことがなかった。まさかこんな形で知ることになろうとは__思いもよらず、キルシェはわずかに驚いた。
「……そう。お届けは、どちらまで?」
「すぐそこだ。だから、手伝いは不要だ。気持ちだけで十分__」
と言った矢先、籠のパンを取りこぼしそうになり、言葉を逸するリュディガー。あわやというところをキルシェが受け止めた。
「__ほら」
言って、その籠を奪うように手に取る。
「玄関先まで。__お宅へはあがらず、外で待ちますから」
「__わかった」
分が悪いとリュディガーは判断したのだろう。至極申し訳なさそうな顔をするので、キルシェは笑ってその場で待ってもらい、川辺に置いてきた楽器をいそいそと仕舞うと急ぎ足で戻ってくる。
「こっちだ」
荷物の持ち方の配分を変えて、リュディガーは行く先を、顎をしゃくって示した。
川辺に沿った道は、人が三人並んで歩ける程度の幅。人が踏み固めてできたような道は、川から少し高いというだけで、土手というほどの高低差も、石畳を敷き詰めるような仰々しさもない。
川の流れを追うように、リュディガーに並んで進む。
「__なるほど、君が犯人だったわけだ」
「え?」
視線で、キルシェが持つ鞄を示すリュディガー。
「大学で、誰かが弾いていたのは聞いていた」
「あぁ……音があまりもれないようにしていたのですが」
大学で弾くとき、大抵は一息ついた夜だ。だから、楽器の胴体の正面にある穴に、布を詰めて弾いていた。
「結構な手練だな、と思っていた。まさか君だったとは思いもしなかったが」
「意外でしたか?」
川辺の道の脇に、石を積んでできた五段ほどの蹴上がりが見え、リュディガーはそこを昇る。
「__いや、なんというか、君なら楽器のひとつやふたつできるだろうと思っていたのは確かなんだが、まさかそうした楽器だとは思いもしなくて」
確かに、貴族の令嬢が爪弾くような楽器ではないのは事実だ。
主として学ぶのは鍵盤楽器の大鍵琴で、弦楽器なら高音域の提琴が好まれる。どちらも洗練された音を奏で、キルシェが弾くカーチェという楽器は、高音域もあるにはあるが、風土の色が強いやや中音から低音で旋律を奏でるのが主だ。
技芸の女性が扱うこともあり、上流階級では好んで弾くものはキルシェが知る限りいないと言っていい。教養としては捉えられないのだ。
「一通り、扱えますよ。ただ、これは音が好きで」
「高天原で奏でているのを聞いたことがあるが、それに通用するな」
高天原とは、空に浮かぶとされる神域。そこには宮殿があり、龍帝と皇后、皇太子、皇女が住まうとされている。地上の帝都、一苑にある宮殿に住んでいるわけではない。
「……高天原でも、カーチェが?」
「カーチェ?」
「この楽器」
「どうだったか……もう何年も高天原には昇ってないし、そもそも当時だってあまり頻繁ではなかったからな……。似たような雰囲気の音の楽器もあったりして、カーチェじゃないかもしれないが、似たような楽器だ。古めかしい音の、懐かしくなる感じで」
リュディガーは龍帝従騎士団の在籍していた。であれば、確かに祭典といった儀仗で往来していて可笑しくない。
帝都を始め帝国の各地での儀仗では、宮廷楽団の奏でる楽器ではないことが多いことは承知だったが、宮廷の、それも龍帝の御座所で奏でられているとは驚きだ。
宮妓がいることは承知であるが、それだって帝都の宮殿ぐらいだろうと思っていた。
「控えた方がいいですかね? 大学では」
「何も騒音騒ぎになってはいないから、いいのではないか? 君は知らないだろうが、談話室の方が騒がしいことのほうが多い。男性寮では、あの時間帯は酒盛りしている輩もあるぐらいだし」
え、と目を見開くキルシェは、思わず足を止めそうになった。
「寮では、飲んではいけないという決まりはないからな」
「まあ……確かに。でも女性の寮では聞いたことがないです」
「そっちは先生方の膝下だろう」
「あぁ……なるほど」
「飲まなきゃやってられないって学生もいるんだ」
「リュディガーもするの?」
「正直に言えば……何度か。だが、大抵は介抱にまわるから、潰れた試しはない」
「潰れる……?」
「あまり自慢できない飲み方をした末路のことを、そう言うんだ」
明るく言うリュディガーの言葉は、キルシェには得心いかず、首を傾げるしかできなかった。
0
あなたにおすすめの小説
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
イケメン警視、アルバイトで雇った恋人役を溺愛する。
楠ノ木雫
恋愛
蒸発した母の借金を擦り付けられた主人公瑠奈は、お見合い代行のアルバイトを受けた。だが、そのお見合い相手、矢野湊に借金の事を見破られ3ヶ月間恋人役を務めるアルバイトを提案された。瑠奈はその報酬に飛びついたが……
姉に代わって立派に息子を育てます! 前日譚
mio
恋愛
ウェルカ・ティー・バーセリクは侯爵家の二女であるが、母亡き後に侯爵家に嫁いできた義母、転がり込んできた義妹に姉と共に邪魔者扱いされていた。
王家へと嫁ぐ姉について王都に移住したウェルカは侯爵家から離れて、実母の実家へと身を寄せることになった。姉が嫁ぐ中、学園に通いながらウェルカは自分の才能を伸ばしていく。
数年後、多少の問題を抱えつつ姉は懐妊。しかし、出産と同時にその命は尽きてしまう。そして残された息子をウェルカは姉に代わって育てる決意をした。そのためにはなんとしても王宮での地位を確立しなければ!
自分でも考えていたよりだいぶ話数が伸びてしまったため、こちらを姉が子を産むまでの前日譚として本編は別に作っていきたいと思います。申し訳ございません。
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
【完結】王城文官は恋に疎い
ふじの
恋愛
「かしこまりました。殿下の名誉を守ることも、文官の務めにございます!」
「「「……(違う。そうじゃない)」」」
日々流れ込む膨大な書類の間で、真面目すぎる文官・セリーヌ・アシュレイ。業務最優先の彼女の前に、学院時代の同級生である第三王子カインが恋を成就させるために頻繁に関わってくる。様々な誘いは、セリーヌにとっては当然業務上の要件。
カインの家族も黙っていない。王家一丸となり、カインとセリーヌをくっつけるための“大作戦”を展開。二人の距離はぐっと縮まり、カインの想いは、セリーヌに届いていく…のか?
【全20話+番外編4話】
※他サイト様でも掲載しています。
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる