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帝都の大学
不快な視線
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冬至の矢馳せ馬の候補になってから、早2ヶ月が経とうとしている昨今、キルシェは帝都の街を歩くことが楽しみになっていた。
それも、独りきりで、である。
リュディガーに蛍の飛ぶ穴場へ案内され、人知れずそうした名所があることを知った。その後、冬至の矢馳せ馬の候補に選ばれ、街を巡回する乗合馬車に乗る機会も増えたことで、キルシェは独りで出歩くことに対しての抵抗が減ってきていた。__否、ほぼなくなった、といっても過言ではない。
__私は、一帝国人だもの。
これまでも、文具や本などを贖うためであったり、あるいはビルネンベルクのお使いで出かけることはあったが、昨今のように目的もなく歩き回ることがなかった。
新しいこと、新しいものを、散策する度に見つけられて、その新鮮さがやみつきになっている。
帝都のことを網羅しているリュディガーに、少し近づけたような感覚がするのだ。
それを話の種にして彼と語らうこともまた、楽しい。外を独りで散策してきたことを聞く度、彼はとても歓迎するような顔になってくれるからだ。
この日は、帝都の五苑の左京にあると聞いた、工房が立ち並ぶ区画へと来ていた。
宝飾品を加工する工房、鍛冶屋、革細工屋、木工、石工、織機__大きな平たい鍋で煮詰めるものは繭か。
繭は初夏から秋にかけて何度かに分けて、断続的に、かつ短期的に集中して入荷する。この日は、ちょうど入荷した翌日だったらしい。
繭の処理は時間との戦いだと、読んだことがある。忙しなく下処理を行う働き手は、しばらくは一日中交代しながらの生活に違いない。
織機の置かれた工房の横には、生糸を扱っている店があった。
こちらは、店という表の顔が強く、店番は先ほど見かけた働き手よりもゆったりと動いて接客をしていた。
断りを入れて、中を覗かせてもらえば、色とりどりに染め上げられた生糸がずらり、と並んでいる。宝石とは違う艶やかさがあって、目の保養だけでなく、心も踊らせてくれる。
個人の客にも売ってはくれるらしいこの店。
目の前の賑やかさと、高揚した心に刺繍糸に思わず手が出そうになったが、おそらくすることはないだろうと思い、踏みとどまる。
キルシェは服の補修に使えそうな糸のみ買うことにして、店を後にした。
ふと、空を見上げる。
薄暗い空。
賑やかな色彩の生糸の店とは、対称的な鬱々とした色である。
__雨が降るのかしら……。
夏の盛り。
帝都はそこそこの高さの山を北に背負っているから、風があたって雲を作りやすい。夏ともなれば、午後には天候が崩れることもしばしばだ。
日傘を差して、キルシェは通りを歩いた。
もう少しだけ、と探索することにしてどんどん進んでいくが、空はさらに暗さを増す。
通りから路地へ。路地から路地へ__ただでさえ弱くなっていた日差しを、両側の建物が遮って少しばかり暗くなる。
空模様もあってか、人気がかなり遠のいた。
息を潜めたような路地であるが、すれ違う人とのことを考えて、キルシェは日傘を下ろした。
「……」
向こう側から、案の定人が__男が現れた。
それを認めて、キルシェは僅かに身体を片側へと寄せるのだが、相手側は全く避ける素振りが見られない。
気づいていないはずはない。男とは目が合った__合っている。
困惑しながらも進んでいき、ついにキルシェが足を止めた。対して男も足を止める。目の前の行く手を塞ぐように。
__何……。
よくよく見てみれば、無精髭を生やした男は、職人というよりも浪人という印象を覚える。
男が見下ろすように鼻先で見つめてくる視線がどうにも不快で、その視線から逃れようと先に進もうとするが、じり、とキルシェの行く手を阻むように身体を出す。
二度、三度__そう続けば、さしものキルシェも動揺してしまう。
心臓が早く打ち始め、思わず日傘の柄を握りしめた。
抗議の声をあげようとも思ったが、なんとなく深く関わり合うべきでないと踵を返す__が、背後の男は付かず離れずの距離で続いてくる。
__たまたま、こちらに用事があったのよ。
彼はそもそも、進行方向だったではないか。
__そう、ただそれだけのこと。
ただどうにも、行く手を阻んだ不可解な行動や、男の不快な視線が脳裏にまとわりついて離れない。
少し足を早める。
背後の男は、少し大股になったようだ。
さらに足を早める。
男の足さばきが、早くなった。
これはいよいよ可笑しい。
キルシェは、駆け出した。
すると、後ろの足音も、駆ける音になった。
__嫌……! 嫌……!
何故、追う。
何故、ついてくる。
ぼんやりと男の目的を予想してみたが、どれも身震いするものばかり。
「誰か……っ!」
この先を曲がれば、と踏み込んだところは、思っていた景色__キルシェが通って来た道ではなかったのだ。
__嘘……。
此処で自分が迷路のような路地に踏み込んでいた事実を知ったキルシェは、泣きそうになりながらも堪えて、とにかく走る。
飛び込むように曲がった先も見覚えのない路地で、こうなってはとにかく男を振り切ることに専念することにした。
ひゅい、と短く高い指笛が背後から聞こえたような気がした。
ちらり、と背後を肩越しに見れば、その距離は思っていた以上に近かく、男が口元を、にたり、と歪めるのがはっきりと見える。
小さく悲鳴を上げて、右か左か__悩む間もなく、キルシェは路地を曲がった。
少しばかり広い通りに出たものの、人の姿は見当たらない__否、見つけた人の姿は遠すぎる。
それでも一縷の望みをかけてそちらへ駆け寄ろうとすれば、キルシェが向かう数歩先に躍り出る人影。
「__嫌!」
恰幅が良いその男は、背後に迫る男と同じ部類だと瞬時にキルシェは悟って、通りを進むのを諦めて路地へと飛び込む。
__もう、無理……。
息が苦しい。
普段から走っているわけではないし、大の男__しかし、男らはおそらく本気では走っていない__に追い立てられ続けて、体力は限界だ。
足がもつれかけている。
喉が乾いて、助けを求める声も上げる余裕がない。
__リュディガー……っ!
不意に脳裏によぎる彼のこと。
帝都は治安が比較的いいとはいえ、多くの人が出入りする場所。女ひとりで出歩くならば、なるべく人が多いところを選ぶようにと助言され、自分もそれは心得ていたから、気をつけていた。
だが、この区画がこれほど入り組んでいたのは、想定外。見通しもまるで利かない。
地の利がないのは、あまりにも不利だ。
「……あっ!」
どうしたら、と考えていたところで、足がなにかを引っ掛けてしまって地面へと転げた。
それも、独りきりで、である。
リュディガーに蛍の飛ぶ穴場へ案内され、人知れずそうした名所があることを知った。その後、冬至の矢馳せ馬の候補に選ばれ、街を巡回する乗合馬車に乗る機会も増えたことで、キルシェは独りで出歩くことに対しての抵抗が減ってきていた。__否、ほぼなくなった、といっても過言ではない。
__私は、一帝国人だもの。
これまでも、文具や本などを贖うためであったり、あるいはビルネンベルクのお使いで出かけることはあったが、昨今のように目的もなく歩き回ることがなかった。
新しいこと、新しいものを、散策する度に見つけられて、その新鮮さがやみつきになっている。
帝都のことを網羅しているリュディガーに、少し近づけたような感覚がするのだ。
それを話の種にして彼と語らうこともまた、楽しい。外を独りで散策してきたことを聞く度、彼はとても歓迎するような顔になってくれるからだ。
この日は、帝都の五苑の左京にあると聞いた、工房が立ち並ぶ区画へと来ていた。
宝飾品を加工する工房、鍛冶屋、革細工屋、木工、石工、織機__大きな平たい鍋で煮詰めるものは繭か。
繭は初夏から秋にかけて何度かに分けて、断続的に、かつ短期的に集中して入荷する。この日は、ちょうど入荷した翌日だったらしい。
繭の処理は時間との戦いだと、読んだことがある。忙しなく下処理を行う働き手は、しばらくは一日中交代しながらの生活に違いない。
織機の置かれた工房の横には、生糸を扱っている店があった。
こちらは、店という表の顔が強く、店番は先ほど見かけた働き手よりもゆったりと動いて接客をしていた。
断りを入れて、中を覗かせてもらえば、色とりどりに染め上げられた生糸がずらり、と並んでいる。宝石とは違う艶やかさがあって、目の保養だけでなく、心も踊らせてくれる。
個人の客にも売ってはくれるらしいこの店。
目の前の賑やかさと、高揚した心に刺繍糸に思わず手が出そうになったが、おそらくすることはないだろうと思い、踏みとどまる。
キルシェは服の補修に使えそうな糸のみ買うことにして、店を後にした。
ふと、空を見上げる。
薄暗い空。
賑やかな色彩の生糸の店とは、対称的な鬱々とした色である。
__雨が降るのかしら……。
夏の盛り。
帝都はそこそこの高さの山を北に背負っているから、風があたって雲を作りやすい。夏ともなれば、午後には天候が崩れることもしばしばだ。
日傘を差して、キルシェは通りを歩いた。
もう少しだけ、と探索することにしてどんどん進んでいくが、空はさらに暗さを増す。
通りから路地へ。路地から路地へ__ただでさえ弱くなっていた日差しを、両側の建物が遮って少しばかり暗くなる。
空模様もあってか、人気がかなり遠のいた。
息を潜めたような路地であるが、すれ違う人とのことを考えて、キルシェは日傘を下ろした。
「……」
向こう側から、案の定人が__男が現れた。
それを認めて、キルシェは僅かに身体を片側へと寄せるのだが、相手側は全く避ける素振りが見られない。
気づいていないはずはない。男とは目が合った__合っている。
困惑しながらも進んでいき、ついにキルシェが足を止めた。対して男も足を止める。目の前の行く手を塞ぐように。
__何……。
よくよく見てみれば、無精髭を生やした男は、職人というよりも浪人という印象を覚える。
男が見下ろすように鼻先で見つめてくる視線がどうにも不快で、その視線から逃れようと先に進もうとするが、じり、とキルシェの行く手を阻むように身体を出す。
二度、三度__そう続けば、さしものキルシェも動揺してしまう。
心臓が早く打ち始め、思わず日傘の柄を握りしめた。
抗議の声をあげようとも思ったが、なんとなく深く関わり合うべきでないと踵を返す__が、背後の男は付かず離れずの距離で続いてくる。
__たまたま、こちらに用事があったのよ。
彼はそもそも、進行方向だったではないか。
__そう、ただそれだけのこと。
ただどうにも、行く手を阻んだ不可解な行動や、男の不快な視線が脳裏にまとわりついて離れない。
少し足を早める。
背後の男は、少し大股になったようだ。
さらに足を早める。
男の足さばきが、早くなった。
これはいよいよ可笑しい。
キルシェは、駆け出した。
すると、後ろの足音も、駆ける音になった。
__嫌……! 嫌……!
何故、追う。
何故、ついてくる。
ぼんやりと男の目的を予想してみたが、どれも身震いするものばかり。
「誰か……っ!」
この先を曲がれば、と踏み込んだところは、思っていた景色__キルシェが通って来た道ではなかったのだ。
__嘘……。
此処で自分が迷路のような路地に踏み込んでいた事実を知ったキルシェは、泣きそうになりながらも堪えて、とにかく走る。
飛び込むように曲がった先も見覚えのない路地で、こうなってはとにかく男を振り切ることに専念することにした。
ひゅい、と短く高い指笛が背後から聞こえたような気がした。
ちらり、と背後を肩越しに見れば、その距離は思っていた以上に近かく、男が口元を、にたり、と歪めるのがはっきりと見える。
小さく悲鳴を上げて、右か左か__悩む間もなく、キルシェは路地を曲がった。
少しばかり広い通りに出たものの、人の姿は見当たらない__否、見つけた人の姿は遠すぎる。
それでも一縷の望みをかけてそちらへ駆け寄ろうとすれば、キルシェが向かう数歩先に躍り出る人影。
「__嫌!」
恰幅が良いその男は、背後に迫る男と同じ部類だと瞬時にキルシェは悟って、通りを進むのを諦めて路地へと飛び込む。
__もう、無理……。
息が苦しい。
普段から走っているわけではないし、大の男__しかし、男らはおそらく本気では走っていない__に追い立てられ続けて、体力は限界だ。
足がもつれかけている。
喉が乾いて、助けを求める声も上げる余裕がない。
__リュディガー……っ!
不意に脳裏によぎる彼のこと。
帝都は治安が比較的いいとはいえ、多くの人が出入りする場所。女ひとりで出歩くならば、なるべく人が多いところを選ぶようにと助言され、自分もそれは心得ていたから、気をつけていた。
だが、この区画がこれほど入り組んでいたのは、想定外。見通しもまるで利かない。
地の利がないのは、あまりにも不利だ。
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