155 / 247
煌めきの都
不本意な結婚 Ⅲ
しおりを挟む
うっすら、と目を開けると、茜色が見えた。
それが窓の外の景色だと分かる頃には意識がだいぶ覚醒していて、自分は見知らぬ部屋にいるのだと分かった。
広さは大学の寮の部屋ほど。そこにの寝台に自分は横たえられていて、掛け布もされている。
__雨……。
そう、さきほどまで雨が降っていたはずだ。
しかし、窓の外は雨上がりらしく、雲が切れ切れに流れていく向こうで、茜色に染まった空が見えていた。
__州侯の娘、か……。
自分は襲われた。そして、攫われたかしているのだろうか。
__皆は……。
状況を確かめようと、体を起こしたところで扉が開いた。
ぎくり、と身を強張らせてそちらを見れば、白を基調とした法衣を纏った女性と視線が会う。
「お目覚めの気配がしたもので」
切れ長の琥珀色の瞳は、すぅ、と細められる。
「……誰、ですか」
見慣れない顔だ。
ただ、賊という印象を抱けない品があって、怪訝にしながら問う。
「フルゴルと申します」
抑揚のない恭しく淑女の礼と取る彼女は、マイャリスよりも年上に見えた。長い髪は高い位置でひとつに結っているだけで、腰まで長く下ろしている。
「具合はいかがですか? 全て治療をしてありますが」
「治療……あの、私たちを襲った者の仲間ではない……?」
マイャリスの言葉に、茶器が並べられたテーブルに歩み寄っていたフルゴルは目を見開いたが、くすり、と笑う。
「私めが、賊に見えますか」
彼女の身拵えは、かなり上等なものだ。
長い裾の法衣は絹でできているのか、滑らかな艶を放ち、刺繍は金糸と輝石を惜しみなく使ったものであるが、下品なほどの華美さはない。何よりも、彼女がその法衣に着られている感じがまったくもってないのだ。
「い、いえ……そんなことは……」
ふふ、と笑いながら茶器をいじり、お茶を淹れていくフルゴル。その動きは、洗練された品性の塊のような所作で、マイャリスも見惚れてしまうほどだった。
「とりあえずは、この一杯を。頭が冴えます」
恭しくトレイに載せられて運ばれてきた茶を受け取り、マイャリスは薄い琥珀色の液体を覗いた。
香り立つそれは、思わず肺いっぱいに吸い込みたくなるほどよい香りで、飲み慣れた紅茶とはまた違ったもの。口元へそれを運べば、口当たりがよい、ほどよい甘さを孕んでいて、鼻から抜ける香りもまたよい。
「もう間もなく、主が戻って参ります」
「主?」
「リュディガー様です」
さらり、と告げられた名前に、マイャリスは一気に現実に引き戻された心地になり、強く彼女を見つめた。
何故、彼が。
彼は、まだ4日はかかる旅程の先に居るはずだ。
「……あの後は、どうなったのです。どうして、私は__」
__無事なの……。
「主が駆けつけました。間に合ってよろしゅうございました」
「どうして……だって、彼はまだずっと先にいて……こちらの到着を待っていたはずしょう?」
わけがわからない。
「詳しいことは、主から話すことになるでしょう。今、後片付けをしておりますので」
__後片付け……。
「あの、マーガレットは……私の侍女や、護衛や御者の皆さんは__」
そこで言葉を切ったのは、フルゴルが優美な手を翳して制したから。
「主からお話があるでしょう。私は、マイャリス様の御身の安全が優先するよう指示をうけておりましたので、その後のことは存じ上げないのです」
「そう、ですか……」
わかりました、とマイャリスは不安感を薄めようとお茶を飲んだ。
「お召し物は私がご用意したものです。あまりにもな有様でしたので……。お気に召さないようでしたら、ご要望の物を手配しますが、いかがしましょう?」
言われて、自分が着ていた物が真新しい装いに着替えさせられていることを知った。
「そうでしたか。いえ、これで。ありがとうございます」
彼女が、目を伏せて頷いたところで、扉をノックする者があった。
「フルゴル、戻った。入ってもよいか」
声は、男のもの。
__どこかで、聞いたことがある……。
「アンブラです。おそらく、主も連れているはず。__よろしいですか? マイャリス様」
「え、ええ……」
マイャリスの許可を受けたフルゴルが改めて入室を許せば、扉が開かれる。そこに佇んでいたのは黒を基調とした法衣の男__先日、空中庭園でリュディガーを呼びに来た呪い師のような男だった。
__彼が、アンブラ。
その彼の背後に佇む大柄の男に、マイャリスは息を飲んだ。
紛れもなく、リュディガーがそこにいたのだ。
アンブラが譲るように扉の脇へ身を寄せると、リュディガーがぬらり、と動いて部屋へと踏み入る。
近衛の甲冑姿の彼は、小脇に抱えていた兜を手近な棚の上へと置き、手甲を外して手袋も外しにかかる。それも兜の横へと置いてから、改めてマイャリスへと向き直った。
その手甲。赤黒く血染めのそれになっていて、マイャリスは息を詰め、彼を改めて見てみれば、泥汚れだけでなく、甲冑のところどころ血糊がついているではないか。
リュディガーはマイャリスのいる寝台の方へと歩み寄ると、2、3歩距離をとったところで片膝をついた。
「お加減はいかがでしょう、マイャリス様」
相変わらず抑揚の変化があまりない声だった。
「賊は征伐いたしましたのでご安心を」
「__賊……どういった賊ですか」
「州侯へ叛意ある者、と申し上げればよろしいですか」
自分も最初は賊だと思った。
だが、今の彼の説明では、それは重圧に喘ぎ、義憤に駆られた義賊ではないのだろうか。
「助けてくれたこと、心から感謝いたします。__ですが、彼らは義賊ではないのですか。州侯の娘が目的だったようですが」
「……はい。ですから、賊です。ここでの法は、龍帝より権威を与えられた州侯です。その州侯の身内に弓を引いたのであれば、反逆でございます」
__彼は本当に、父の気に入りの『氷の騎士』なのね。
自分を解き放つように、と言ってくれたのは、あるいは、と思ったが、決してそんなことはなかった。
__淡い期待を抱いた私が愚かだった。
マイャリスは苦いものがこみ上げてきて、これ以上このことについて言っても平行線だと判断して、止めた。
「あの……他の護衛の方々は……? マーガレット__侍女や、御者の方たちも」
「侍女も御者も負傷いたしましたが、別室で休んでおります。特に侍女は、車内で気絶していたことが幸いして、大きな怪我はしておりません」
「このフルゴルがしかと。しっかりと静養していただいておりますので」
「左様ですか」
言葉を添えるフルゴルに、よかった、と安堵のため息を漏らすマイャリス。
「ですが、多勢での不意打ちで、近衛の2名は健闘したようですが__。惜しい人材でした」
安堵したのもつかの間、ぎゅっ、とマイャリスはカップを持つ手に思わず力がこもる。
「大規模な移動にしないように意見具申し、今回の規模にしておきましたが、どこかからマイャリス様の動向が漏れていたらしく、今回のような事態になり、申し訳ございません」
その言葉を聞き、なるほど、とマイャリスは内心納得した。
それで、あれほど質素な移動の装いだったのか。
__あえてだったのね。
州侯の娘として見合った大々的に移動をすることは、まさしくここに居ると触れ回っているのと同様だ。
__州侯の娘、だもの。
州侯へ向けられた怨憎。
自分の存在はほぼ知られていないはずだろうと思っていたが、隠しきれるものではないのかもしれない。
彼らからの恨み辛みという恐ろしさから逃げているわけでもないが、彼らからすれば逃げ隠れしているように見えてなおのこと腹が立つのかもしれない。
__州侯を諌めもしない娘だもの。
養女だから、ということはそこに関係ない。
諌めない__否、諌められない、ということなど、彼らには関係ない。
事実として、州侯が横暴を働いていることを止められていないことだけで十分なのだ。
__私の置かれた立場、身に染みて分かったわ。
ただただ、州の民に申し訳ない思いだ。
「……どうして、リュディガーはこちらに。この危機を察したのです。まだ4日はかかる先で待っているはずでは?」
「オーガスティンが不穏な動きを察し、鳥で文を送ってくれたのです。合流したほうがいい、と判断して馳せ参じましたが……御身を危険に晒したこと、申し開きもできません」
「オーガスティンが」
彼は飄々としていながらも、筆頭十人隊長という肩書は伊達ではない。
「本日はこちらでお休みいただきます。侍女にも静養をさせようかと思いますので、本日はフルゴルが身の回りの世話を」
フルゴルは、無言で淑やかな礼をとる。
「明日から移動をいたしますが、これ以後は、拙めを始め、選りすぐった者で道中の護衛を承らせていただきます」
拙、と自分を謙って呼ぶ彼は、目の前の存在が自分の妻になる者だということを意識していないのだろうか。
__彼には、州侯の娘という位置づけのままなのかも知れない。
父の影がなければ、少しは話せるかとも思ったが、それさえも怪しい。
しくり、と胸が痛んだ気がした。
「……そう、ですか」
これから新天地に到着するまでは彼に会わないでいられる、と思っていた。__そう、挙式のその時まで。
目の前で跪礼をする彼に、顔を上げてください、と言えないのは、まだ自分の中で彼を受け入れられないからなのだろう。
それが窓の外の景色だと分かる頃には意識がだいぶ覚醒していて、自分は見知らぬ部屋にいるのだと分かった。
広さは大学の寮の部屋ほど。そこにの寝台に自分は横たえられていて、掛け布もされている。
__雨……。
そう、さきほどまで雨が降っていたはずだ。
しかし、窓の外は雨上がりらしく、雲が切れ切れに流れていく向こうで、茜色に染まった空が見えていた。
__州侯の娘、か……。
自分は襲われた。そして、攫われたかしているのだろうか。
__皆は……。
状況を確かめようと、体を起こしたところで扉が開いた。
ぎくり、と身を強張らせてそちらを見れば、白を基調とした法衣を纏った女性と視線が会う。
「お目覚めの気配がしたもので」
切れ長の琥珀色の瞳は、すぅ、と細められる。
「……誰、ですか」
見慣れない顔だ。
ただ、賊という印象を抱けない品があって、怪訝にしながら問う。
「フルゴルと申します」
抑揚のない恭しく淑女の礼と取る彼女は、マイャリスよりも年上に見えた。長い髪は高い位置でひとつに結っているだけで、腰まで長く下ろしている。
「具合はいかがですか? 全て治療をしてありますが」
「治療……あの、私たちを襲った者の仲間ではない……?」
マイャリスの言葉に、茶器が並べられたテーブルに歩み寄っていたフルゴルは目を見開いたが、くすり、と笑う。
「私めが、賊に見えますか」
彼女の身拵えは、かなり上等なものだ。
長い裾の法衣は絹でできているのか、滑らかな艶を放ち、刺繍は金糸と輝石を惜しみなく使ったものであるが、下品なほどの華美さはない。何よりも、彼女がその法衣に着られている感じがまったくもってないのだ。
「い、いえ……そんなことは……」
ふふ、と笑いながら茶器をいじり、お茶を淹れていくフルゴル。その動きは、洗練された品性の塊のような所作で、マイャリスも見惚れてしまうほどだった。
「とりあえずは、この一杯を。頭が冴えます」
恭しくトレイに載せられて運ばれてきた茶を受け取り、マイャリスは薄い琥珀色の液体を覗いた。
香り立つそれは、思わず肺いっぱいに吸い込みたくなるほどよい香りで、飲み慣れた紅茶とはまた違ったもの。口元へそれを運べば、口当たりがよい、ほどよい甘さを孕んでいて、鼻から抜ける香りもまたよい。
「もう間もなく、主が戻って参ります」
「主?」
「リュディガー様です」
さらり、と告げられた名前に、マイャリスは一気に現実に引き戻された心地になり、強く彼女を見つめた。
何故、彼が。
彼は、まだ4日はかかる旅程の先に居るはずだ。
「……あの後は、どうなったのです。どうして、私は__」
__無事なの……。
「主が駆けつけました。間に合ってよろしゅうございました」
「どうして……だって、彼はまだずっと先にいて……こちらの到着を待っていたはずしょう?」
わけがわからない。
「詳しいことは、主から話すことになるでしょう。今、後片付けをしておりますので」
__後片付け……。
「あの、マーガレットは……私の侍女や、護衛や御者の皆さんは__」
そこで言葉を切ったのは、フルゴルが優美な手を翳して制したから。
「主からお話があるでしょう。私は、マイャリス様の御身の安全が優先するよう指示をうけておりましたので、その後のことは存じ上げないのです」
「そう、ですか……」
わかりました、とマイャリスは不安感を薄めようとお茶を飲んだ。
「お召し物は私がご用意したものです。あまりにもな有様でしたので……。お気に召さないようでしたら、ご要望の物を手配しますが、いかがしましょう?」
言われて、自分が着ていた物が真新しい装いに着替えさせられていることを知った。
「そうでしたか。いえ、これで。ありがとうございます」
彼女が、目を伏せて頷いたところで、扉をノックする者があった。
「フルゴル、戻った。入ってもよいか」
声は、男のもの。
__どこかで、聞いたことがある……。
「アンブラです。おそらく、主も連れているはず。__よろしいですか? マイャリス様」
「え、ええ……」
マイャリスの許可を受けたフルゴルが改めて入室を許せば、扉が開かれる。そこに佇んでいたのは黒を基調とした法衣の男__先日、空中庭園でリュディガーを呼びに来た呪い師のような男だった。
__彼が、アンブラ。
その彼の背後に佇む大柄の男に、マイャリスは息を飲んだ。
紛れもなく、リュディガーがそこにいたのだ。
アンブラが譲るように扉の脇へ身を寄せると、リュディガーがぬらり、と動いて部屋へと踏み入る。
近衛の甲冑姿の彼は、小脇に抱えていた兜を手近な棚の上へと置き、手甲を外して手袋も外しにかかる。それも兜の横へと置いてから、改めてマイャリスへと向き直った。
その手甲。赤黒く血染めのそれになっていて、マイャリスは息を詰め、彼を改めて見てみれば、泥汚れだけでなく、甲冑のところどころ血糊がついているではないか。
リュディガーはマイャリスのいる寝台の方へと歩み寄ると、2、3歩距離をとったところで片膝をついた。
「お加減はいかがでしょう、マイャリス様」
相変わらず抑揚の変化があまりない声だった。
「賊は征伐いたしましたのでご安心を」
「__賊……どういった賊ですか」
「州侯へ叛意ある者、と申し上げればよろしいですか」
自分も最初は賊だと思った。
だが、今の彼の説明では、それは重圧に喘ぎ、義憤に駆られた義賊ではないのだろうか。
「助けてくれたこと、心から感謝いたします。__ですが、彼らは義賊ではないのですか。州侯の娘が目的だったようですが」
「……はい。ですから、賊です。ここでの法は、龍帝より権威を与えられた州侯です。その州侯の身内に弓を引いたのであれば、反逆でございます」
__彼は本当に、父の気に入りの『氷の騎士』なのね。
自分を解き放つように、と言ってくれたのは、あるいは、と思ったが、決してそんなことはなかった。
__淡い期待を抱いた私が愚かだった。
マイャリスは苦いものがこみ上げてきて、これ以上このことについて言っても平行線だと判断して、止めた。
「あの……他の護衛の方々は……? マーガレット__侍女や、御者の方たちも」
「侍女も御者も負傷いたしましたが、別室で休んでおります。特に侍女は、車内で気絶していたことが幸いして、大きな怪我はしておりません」
「このフルゴルがしかと。しっかりと静養していただいておりますので」
「左様ですか」
言葉を添えるフルゴルに、よかった、と安堵のため息を漏らすマイャリス。
「ですが、多勢での不意打ちで、近衛の2名は健闘したようですが__。惜しい人材でした」
安堵したのもつかの間、ぎゅっ、とマイャリスはカップを持つ手に思わず力がこもる。
「大規模な移動にしないように意見具申し、今回の規模にしておきましたが、どこかからマイャリス様の動向が漏れていたらしく、今回のような事態になり、申し訳ございません」
その言葉を聞き、なるほど、とマイャリスは内心納得した。
それで、あれほど質素な移動の装いだったのか。
__あえてだったのね。
州侯の娘として見合った大々的に移動をすることは、まさしくここに居ると触れ回っているのと同様だ。
__州侯の娘、だもの。
州侯へ向けられた怨憎。
自分の存在はほぼ知られていないはずだろうと思っていたが、隠しきれるものではないのかもしれない。
彼らからの恨み辛みという恐ろしさから逃げているわけでもないが、彼らからすれば逃げ隠れしているように見えてなおのこと腹が立つのかもしれない。
__州侯を諌めもしない娘だもの。
養女だから、ということはそこに関係ない。
諌めない__否、諌められない、ということなど、彼らには関係ない。
事実として、州侯が横暴を働いていることを止められていないことだけで十分なのだ。
__私の置かれた立場、身に染みて分かったわ。
ただただ、州の民に申し訳ない思いだ。
「……どうして、リュディガーはこちらに。この危機を察したのです。まだ4日はかかる先で待っているはずでは?」
「オーガスティンが不穏な動きを察し、鳥で文を送ってくれたのです。合流したほうがいい、と判断して馳せ参じましたが……御身を危険に晒したこと、申し開きもできません」
「オーガスティンが」
彼は飄々としていながらも、筆頭十人隊長という肩書は伊達ではない。
「本日はこちらでお休みいただきます。侍女にも静養をさせようかと思いますので、本日はフルゴルが身の回りの世話を」
フルゴルは、無言で淑やかな礼をとる。
「明日から移動をいたしますが、これ以後は、拙めを始め、選りすぐった者で道中の護衛を承らせていただきます」
拙、と自分を謙って呼ぶ彼は、目の前の存在が自分の妻になる者だということを意識していないのだろうか。
__彼には、州侯の娘という位置づけのままなのかも知れない。
父の影がなければ、少しは話せるかとも思ったが、それさえも怪しい。
しくり、と胸が痛んだ気がした。
「……そう、ですか」
これから新天地に到着するまでは彼に会わないでいられる、と思っていた。__そう、挙式のその時まで。
目の前で跪礼をする彼に、顔を上げてください、と言えないのは、まだ自分の中で彼を受け入れられないからなのだろう。
0
あなたにおすすめの小説
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
【完結】エレクトラの婚約者
buchi
恋愛
しっかり者だが自己評価低めのエレクトラ。婚約相手は年下の美少年。迷うわー
エレクトラは、平凡な伯爵令嬢。
父の再婚で家に乗り込んできた義母と義姉たちにいいようにあしらわれ、困り果てていた。
そこへ父がエレクトラに縁談を持ち込むが、二歳年下の少年で爵位もなければ金持ちでもない。
エレクトラは悩むが、義母は借金のカタにエレクトラに別な縁談を押し付けてきた。
もう自立するわ!とエレクトラは親友の王弟殿下の娘の侍女になろうと決意を固めるが……
11万字とちょっと長め。
謙虚過ぎる性格のエレクトラと、優しいけど訳アリの高貴な三人の女友達、実は執着強めの天才肌の婚約予定者、扱いに困る義母と義姉が出てきます。暇つぶしにどうぞ。
タグにざまぁが付いていますが、義母や義姉たちが命に別状があったり、とことんひどいことになるザマァではないです。
まあ、そうなるよね〜みたいな因果応報的なざまぁです。
竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜
四葉美名
恋愛
「危険です! 突然現れたそんな女など処刑して下さい!」
ある日突然、そんな怒号が飛び交う異世界に迷い込んでしまった橘莉子(たちばなりこ)。
竜王が統べるその世界では「迷い人」という、国に恩恵を与える異世界人がいたというが、莉子には全くそんな能力はなく平凡そのもの。
そのうえ莉子が現れたのは、竜王が初めて開いた「婚約者候補」を集めた夜会。しかも口に怪我をした治療として竜王にキスをされてしまい、一気に莉子は竜人女性の目の敵にされてしまう。
それでもひっそりと真面目に生きていこうと気を取り直すが、今度は竜王の子供を産む「運命の花嫁」に選ばれていた。
その「運命の花嫁」とはお腹に「竜王の子供の魂が宿る」というもので、なんと朝起きたらお腹から勝手に子供が話しかけてきた!
『ママ! 早く僕を産んでよ!』
「私に竜王様のお妃様は無理だよ!」
お腹に入ってしまった子供の魂は私をせっつくけど、「運命の花嫁」だとバレないように必死に隠さなきゃ命がない!
それでも少しずつ「お腹にいる未来の息子」にほだされ、竜王とも心を通わせていくのだが、次々と嫌がらせや命の危険が襲ってきて――!
これはちょっと不遇な育ちの平凡ヒロインが、知らなかった能力を開花させ竜王様に溺愛されるお話。
設定はゆるゆるです。他サイトでも重複投稿しています。
イケメン警視、アルバイトで雇った恋人役を溺愛する。
楠ノ木雫
恋愛
蒸発した母の借金を擦り付けられた主人公瑠奈は、お見合い代行のアルバイトを受けた。だが、そのお見合い相手、矢野湊に借金の事を見破られ3ヶ月間恋人役を務めるアルバイトを提案された。瑠奈はその報酬に飛びついたが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる