156 / 247
煌めきの都
不本意な結婚 Ⅳ
しおりを挟む
揺られる馬車から、窓の外を見やるマイャリス。
そこには、新たな住処となる土地の牧歌的な景色が広がっていた。
傾斜地は黒い岩がごろごろ、とした草地。標高がある程度高いから、冬場の積雪や雪崩で大きく木々が育たないのだろう。
その草地に、白い岩があるが、それはよくよく見れば動いている__羊の群れだった。
羊の数はかなりの数である。
その羊が白く輝いて見えるのは、空が近いからだろうか。抜けるような空がとても濃く、雲は近くまで降りてきていて、見る見る形を変えていく。
日差しは強いが、風は涼しい。まさに避暑地としては良い気候だ。
__でも、ここに住むのよね。
これからこの先、ずっと。
夏でこれほど涼しいのであれば、閉ざされる時期はどれほど寒いのだろう__否、寒かっただろう。
自分が幼少期にいた寄宿学校は、かなり下の方だったことをこのとき知った。
ふと、右手の薬指に触れる。そこに慣れぬ指輪は金色。__つい今しがた、嵌められたものである。
嵌めた者は隣に座り、反対側の窓の外を見やっている正装姿の男、リュディガー。彼の右手の薬指にも嵌められているものは、もう少し太いもの。
挙式は、マイャリスが予想していたとおり、とても質素だった。
こぢんまりとした教会で執り行われ、参列者は限られた使用人のみ。
マーガレットが用意してくれた衣装は華美すぎることはないはずなのに、それが少し派手に映えてしまうほどの規模で、彼女にも衣装にも申し訳無さを覚えてしまった。
ひっそりと隠れるように行われた挙式は、州侯の娘の挙式であるということを大きく触れ回らないためだから、と彼女にそれらしいことを言ってみたが、彼女は表情を曇らせるばかり。
そうした面もあるだろうことは、彼女は承知しているはずだ。事実、急襲を受けたのだから。だが、だからとってこれほど質素なものはいかがなものか、と内心憤りにも近い感情を消化できずにいるのだろう。
__これぐらいで、丁度いいのよ。
かつて同情からの厚意で求婚した相手に、雇い主の命で褒美として差し出され、婚姻せざるを得なかったのだから。
__彼にすれば、不本意極まりない結婚なのだもの。
挙式の後、乗り込んだこの馬車でも、彼は一切の会話をしない。だから、マイャリスも静かに座って揺られている。
少しばかり、教会へ向かい重厚な扉をくぐるまで、胸が高鳴っていた自分を反省しているのだ。
父も参列しないのであれば、彼の中に昔の部分がみえるのかも__そう思っていたから。
だが、彼は婚礼衣装を纏ったマイャリスを見てわずかに目を細めただけで、事務的に儀式ですべきことを淡々とこなしていった。
手をとって祭壇に向かうのも、誓いを立てるときも、指輪を交換するのも、薄衣をあげて口づけをするのも。
ぎゅっ、と指輪を嵌めた手を、戒めるように握り込むマイャリス。
「__止めてくれ」
その時、リュディガーが御者に声をかけ、馬車を止めさせた。
何事、と緊張しながら彼の様子を見守っていると、彼はマイャリスをそのままに振り向くこともせず、馬車から降りてしまった。
開け放たれた扉から、恐る恐る外を覗いてみる。
馬車は2台。後続の馬車には、マーガレットをはじめとした使用人が乗り込んでいる。そして、それぞれの前後を固めるのは、リュディガーが従える護衛。馬車と馬車の間で騎馬する黒い法衣を纏ったアンブラという側近と目が合い、軽く会釈をし、馬車からひとり離れていくリュディガーへと視線を移した。
彼はひとつの家屋へ向かっていった。
家屋とはいうが、それは今では人は住んでいないだろう、黒く焼けて朽ち果てかけたもの。似たような形の建物が4つ連なっているから、もとは長屋だったのだろう。
住む者も手入れする者もいなくなったので、草木はむやみやたらに生い茂ってしまって、穴の空いている屋根からは成長の早い木が頭を突き出してしまっている有様だった。
馬車が行く道をはさみ、そうした有様の家々が転々と続いているから、村だったのだろうことが伺い知れる。
__かなり前に、打ち捨てられた村。
何があったのだろう。
ただ打ち捨てられたにしては、煤けて崩れていように見受けられる家々ばかりだ。
マイャリスは胸がざわめいて、胸元を握りしめる。
リュディガーは近くの長屋にまっすぐ向かい、周囲を見渡しながら、そのかつて門だった崩れかけた木戸を避けるようにして踏み入った。
その向こうの前庭に大きな樹があり、それを見上げ、長屋のひとつに入っていく。
__どうしたのかしら……。
怪訝に待つことしばし、彼は出てきた。そして、大きな樹を見上げて手をのばす。そして、彼はマイャリスの方へとまっすぐ戻ってきた。
乗り込むと、出してくれ、と御者に命じ、再び馬車が揺れ始める。
「__ついでの視察だった。また改めて来てみなければならないが」
「そう、ですか」
まさか彼から説明されるとは思ってもみなかったから、マイャリスは緊張して微かに体を弾ませてしまった。
彼は徐に身にまとう正装の飾り袖をもちあげ、その袂に手を差し入れる。そこから赤紫の皮の実を取り出すので、マイャリスは目を見張った。
それは李だった。その数5つ。
そのうちひとつを、マイャリスに差し出すので反射的に受け取った。
__ずっと持っていた……? 挙式中も?
だが、何のために忍ばせていたというのか。
「__村は捨てられても、実はつけるらしい。当たり前だがな」
「……先程の、あの樹ですか」
無言で首肯する彼は、相変わらず感情の乏しい顔だった。
あの樹は李の樹で、見つけた実をもいできたということか。
しばしその実を見ていると、リュディガーはひとつ頬張るので、マイャリスもそれに倣う。
手入れもされていないはずだろうに、ほどよく甘く、そのあと口に広がる酸味が口の中をさっぱりさせてくれる。果汁も多く、美味しいものだった。
「__口にあったか?」
「ええ。美味しいです」
そうか、と短く言って、リュディガーは視線を断ち、窓の外をみやりながら再び齧りついた。
マイャリスは、李を見つめる視界の端でリュディガーを観察した。
『氷の騎士』と称される彼は、余計なことはしなさそうなのに、とマイャリスは内心怪訝に思ったのだ。
目についただけとはいえ、それをわざわざもいで戻ってきたのだろう。
__一応……良人になったから、伴侶を気遣って……?
リュディガーは、窓の外にやや顔を出して、アンブラを呼びつけた。そして、その傍らで、残りの李をマイャリスの膝の上に断りもなく乗せる。
驚いてマイャリスは顔を上げるが、彼は気にもとめずアンブラと何やらこの地域についての話を始めてしまい、声をかけることができない。
困りながら、マイャリスは反対側の窓の外を見た。
壁のように聳える山脈は、隣州との境界。その向こうに見える、雲にまどろむ飛び抜けて高い山は、帝国で一番高い山である。
それが徐々に、手前の壁のような山に隠れて見えなくなっていくのを見つめていると、やがて人家が増え始めた。
ハイムダル地方、ウルメン__マイャリス・ナハトリンデンの新天地である。
そこには、新たな住処となる土地の牧歌的な景色が広がっていた。
傾斜地は黒い岩がごろごろ、とした草地。標高がある程度高いから、冬場の積雪や雪崩で大きく木々が育たないのだろう。
その草地に、白い岩があるが、それはよくよく見れば動いている__羊の群れだった。
羊の数はかなりの数である。
その羊が白く輝いて見えるのは、空が近いからだろうか。抜けるような空がとても濃く、雲は近くまで降りてきていて、見る見る形を変えていく。
日差しは強いが、風は涼しい。まさに避暑地としては良い気候だ。
__でも、ここに住むのよね。
これからこの先、ずっと。
夏でこれほど涼しいのであれば、閉ざされる時期はどれほど寒いのだろう__否、寒かっただろう。
自分が幼少期にいた寄宿学校は、かなり下の方だったことをこのとき知った。
ふと、右手の薬指に触れる。そこに慣れぬ指輪は金色。__つい今しがた、嵌められたものである。
嵌めた者は隣に座り、反対側の窓の外を見やっている正装姿の男、リュディガー。彼の右手の薬指にも嵌められているものは、もう少し太いもの。
挙式は、マイャリスが予想していたとおり、とても質素だった。
こぢんまりとした教会で執り行われ、参列者は限られた使用人のみ。
マーガレットが用意してくれた衣装は華美すぎることはないはずなのに、それが少し派手に映えてしまうほどの規模で、彼女にも衣装にも申し訳無さを覚えてしまった。
ひっそりと隠れるように行われた挙式は、州侯の娘の挙式であるということを大きく触れ回らないためだから、と彼女にそれらしいことを言ってみたが、彼女は表情を曇らせるばかり。
そうした面もあるだろうことは、彼女は承知しているはずだ。事実、急襲を受けたのだから。だが、だからとってこれほど質素なものはいかがなものか、と内心憤りにも近い感情を消化できずにいるのだろう。
__これぐらいで、丁度いいのよ。
かつて同情からの厚意で求婚した相手に、雇い主の命で褒美として差し出され、婚姻せざるを得なかったのだから。
__彼にすれば、不本意極まりない結婚なのだもの。
挙式の後、乗り込んだこの馬車でも、彼は一切の会話をしない。だから、マイャリスも静かに座って揺られている。
少しばかり、教会へ向かい重厚な扉をくぐるまで、胸が高鳴っていた自分を反省しているのだ。
父も参列しないのであれば、彼の中に昔の部分がみえるのかも__そう思っていたから。
だが、彼は婚礼衣装を纏ったマイャリスを見てわずかに目を細めただけで、事務的に儀式ですべきことを淡々とこなしていった。
手をとって祭壇に向かうのも、誓いを立てるときも、指輪を交換するのも、薄衣をあげて口づけをするのも。
ぎゅっ、と指輪を嵌めた手を、戒めるように握り込むマイャリス。
「__止めてくれ」
その時、リュディガーが御者に声をかけ、馬車を止めさせた。
何事、と緊張しながら彼の様子を見守っていると、彼はマイャリスをそのままに振り向くこともせず、馬車から降りてしまった。
開け放たれた扉から、恐る恐る外を覗いてみる。
馬車は2台。後続の馬車には、マーガレットをはじめとした使用人が乗り込んでいる。そして、それぞれの前後を固めるのは、リュディガーが従える護衛。馬車と馬車の間で騎馬する黒い法衣を纏ったアンブラという側近と目が合い、軽く会釈をし、馬車からひとり離れていくリュディガーへと視線を移した。
彼はひとつの家屋へ向かっていった。
家屋とはいうが、それは今では人は住んでいないだろう、黒く焼けて朽ち果てかけたもの。似たような形の建物が4つ連なっているから、もとは長屋だったのだろう。
住む者も手入れする者もいなくなったので、草木はむやみやたらに生い茂ってしまって、穴の空いている屋根からは成長の早い木が頭を突き出してしまっている有様だった。
馬車が行く道をはさみ、そうした有様の家々が転々と続いているから、村だったのだろうことが伺い知れる。
__かなり前に、打ち捨てられた村。
何があったのだろう。
ただ打ち捨てられたにしては、煤けて崩れていように見受けられる家々ばかりだ。
マイャリスは胸がざわめいて、胸元を握りしめる。
リュディガーは近くの長屋にまっすぐ向かい、周囲を見渡しながら、そのかつて門だった崩れかけた木戸を避けるようにして踏み入った。
その向こうの前庭に大きな樹があり、それを見上げ、長屋のひとつに入っていく。
__どうしたのかしら……。
怪訝に待つことしばし、彼は出てきた。そして、大きな樹を見上げて手をのばす。そして、彼はマイャリスの方へとまっすぐ戻ってきた。
乗り込むと、出してくれ、と御者に命じ、再び馬車が揺れ始める。
「__ついでの視察だった。また改めて来てみなければならないが」
「そう、ですか」
まさか彼から説明されるとは思ってもみなかったから、マイャリスは緊張して微かに体を弾ませてしまった。
彼は徐に身にまとう正装の飾り袖をもちあげ、その袂に手を差し入れる。そこから赤紫の皮の実を取り出すので、マイャリスは目を見張った。
それは李だった。その数5つ。
そのうちひとつを、マイャリスに差し出すので反射的に受け取った。
__ずっと持っていた……? 挙式中も?
だが、何のために忍ばせていたというのか。
「__村は捨てられても、実はつけるらしい。当たり前だがな」
「……先程の、あの樹ですか」
無言で首肯する彼は、相変わらず感情の乏しい顔だった。
あの樹は李の樹で、見つけた実をもいできたということか。
しばしその実を見ていると、リュディガーはひとつ頬張るので、マイャリスもそれに倣う。
手入れもされていないはずだろうに、ほどよく甘く、そのあと口に広がる酸味が口の中をさっぱりさせてくれる。果汁も多く、美味しいものだった。
「__口にあったか?」
「ええ。美味しいです」
そうか、と短く言って、リュディガーは視線を断ち、窓の外をみやりながら再び齧りついた。
マイャリスは、李を見つめる視界の端でリュディガーを観察した。
『氷の騎士』と称される彼は、余計なことはしなさそうなのに、とマイャリスは内心怪訝に思ったのだ。
目についただけとはいえ、それをわざわざもいで戻ってきたのだろう。
__一応……良人になったから、伴侶を気遣って……?
リュディガーは、窓の外にやや顔を出して、アンブラを呼びつけた。そして、その傍らで、残りの李をマイャリスの膝の上に断りもなく乗せる。
驚いてマイャリスは顔を上げるが、彼は気にもとめずアンブラと何やらこの地域についての話を始めてしまい、声をかけることができない。
困りながら、マイャリスは反対側の窓の外を見た。
壁のように聳える山脈は、隣州との境界。その向こうに見える、雲にまどろむ飛び抜けて高い山は、帝国で一番高い山である。
それが徐々に、手前の壁のような山に隠れて見えなくなっていくのを見つめていると、やがて人家が増え始めた。
ハイムダル地方、ウルメン__マイャリス・ナハトリンデンの新天地である。
0
あなたにおすすめの小説
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
【完結】姫将軍の政略結婚
ユリーカ
恋愛
姫将軍ことハイランド王国第四王女エレノアの嫁ぎ先が決まった。そこは和平が成立したアドラール帝国、相手は黒太子フリードリヒ。
姫将軍として帝国と戦ったエレノアが和平の条件で嫁ぐ政略結婚であった。
人質同然で嫁いだつもりのエレノアだったが、帝国側にはある事情があって‥‥。
自国で不遇だった姫将軍が帝国で幸せになるお話です。
不遇な姫が優しい王子に溺愛されるシンデレラストーリーのはずが、なぜか姫が武装し皇太子がオレ様になりました。ごめんなさい。
スピンオフ「盲目な魔法使いのお気に入り」も宜しくお願いします。
※ 全話完結済み。7時20時更新します。
※ ファンタジー要素多め。魔法なし物理のみです。
※ 第四章で魔物との戦闘があります。
※ 短編と長編の違いがよくわかっておりません!すみません!十万字以上が長編と解釈してます。文字数で判断ください。
前世で孵した竜の卵~幼竜が竜王になって迎えに来ました~
高遠すばる
恋愛
エリナには前世の記憶がある。
先代竜王の「仮の伴侶」であり、人間貴族であった「エリスティナ」の記憶。
先代竜王に真の番が現れてからは虐げられる日々、その末に追放され、非業の死を遂げたエリスティナ。
普通の平民に生まれ変わったエリスティナ、改めエリナは強く心に決めている。
「もう二度と、竜種とかかわらないで生きていこう!」
たったひとつ、心残りは前世で捨てられていた卵から孵ったはちみつ色の髪をした竜種の雛のこと。クリスと名付け、かわいがっていたその少年のことだけが忘れられない。
そんなある日、エリナのもとへ、今代竜王の遣いがやってくる。
はちみつ色の髪をした竜王曰く。
「あなたが、僕の運命の番だからです。エリナ。愛しいひと」
番なんてもうこりごり、そんなエリナとエリナを一身に愛する竜王のラブロマンス・ファンタジー!
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!
こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。
そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。
婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。
・・・だったら、婚約解消すれば良くない?
それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。
結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。
「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」
これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。
そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。
※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。
※本編完結しました。
【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される
風子
恋愛
ブルボマーナ国の第二王女アリアンは絶世の美女だった。
しかし側妃の娘だと嫌われて、正妃とその娘の第一王女から虐げられていた。
そんな時、隣国から王太子がやって来た。
王太子ヴィルドルフは、アリアンの美しさに一目惚れをしてしまう。
すぐに婚約を結び、結婚の準備を進める為に帰国したヴィルドルフに、突然の婚約解消の連絡が入る。
アリアンが王宮を追放され、修道院に送られたと知らされた。
そして、新しい婚約者に第一王女のローズが決まったと聞かされるのである。
アリアンを諦めきれないヴィルドルフは、お忍びでアリアンを探しにブルボマーナに乗り込んだ。
そしてある夜、2人は運命の再会を果たすのである。
結婚結婚煩いので、愛人持ちの幼馴染と偽装結婚してみた
夏菜しの
恋愛
幼馴染のルーカスの態度は、年頃になっても相変わらず気安い。
彼のその変わらぬ態度のお陰で、周りから男女の仲だと勘違いされて、公爵令嬢エーデルトラウトの相手はなかなか決まらない。
そんな現状をヤキモキしているというのに、ルーカスの方は素知らぬ顔。
彼は思いのままに平民の娘と恋人関係を持っていた。
いっそそのまま結婚してくれれば、噂は間違いだったと知れるのに、あちらもやっぱり公爵家で、平民との結婚など許さんと反対されていた。
のらりくらりと躱すがもう限界。
いよいよ親が煩くなってきたころ、ルーカスがやってきて『偽装結婚しないか?』と提案された。
彼の愛人を黙認する代わりに、贅沢と自由が得られる。
これで煩く言われないとすると、悪くない提案じゃない?
エーデルトラウトは軽い気持ちでその提案に乗った。
虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。
専業プウタ
恋愛
ミリア・カルマンは帝国唯一の公爵家の次女。高貴な皇族の血を引く紫色の瞳を持って生まれたワガママな姉の陰謀で、帝国一裕福でイケメンのレナード・アーデン侯爵と婚約することになる。父親であるカルマン公爵の指示のもと後継者としてアカデミーで必死に勉強してきて首席で卒業した。アカデミー時代からの恋人、サイラスもいる。公爵になる夢も恋人も諦められない。私の人生は私が決めるんだから、イケメンの婚約者になど屈しない。地位も名誉も美しさも備えた婚約者の弱みを握り、婚約を破棄する。そして、大好きな恋人と結婚してみせる。そう決意して婚約者と接しても、この婚約者一筋縄ではいかない。初対面のはずなのに、まるで自分を知っていたかのような振る舞い。ミリアは恋人を裏切りたくない、姉の思い通りになりたくないと思いつつも彼に惹かれてく気持ちが抑えられなくなっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる