187 / 247
煌めきの都
虚妄ノ影 Ⅲ
しおりを挟む
「もはや、あれは砕けない……。血の紅を通り過ぎ、あそこまで黒く染まった……どれほどのヒトの血を啜らせたことか……」
ほう、と感心した声を漏らすロンフォール。
リュディガーはどこか遠い目線で暫しほくそ笑むロンフォールを見つめ、そして足早にマイャリスらの元へと駆け戻った。
「あの得物は、禍事の神の麾下の得物。あの者__“ウケイシャ”です」
アンブラがロンフォールを睨みつけるようにしながら、ぽつり、と言う。
__“ウケイシャ”……リュディガーと同じ……。
未だに何を意味するか、全くもって見当がつかない。
どこに共通点があるというのか。
リュディガーの顔に“ウケイシャ”と関わりがある文様があるが、ロンフォールにはない。だが、スコルは確かにその文様を見てから察していたあたり、無関係ではないはず。
そうか、と視線で牽制しつつ、リュディガーが問う。
「__アンブラ、正直なところを聞きたい。どっちが楽だ?」
__どっち?
答えに一瞬つまったアンブラは、躊躇いながらも口を開く。
「……こちらでない方が」
「なら、そうしてくれ」
あっさりと答えるリュディガーに、アンブラは流麗な眉を顰めた。
「よろしいのか」
「かまわない。より動ける方がいい。そのほうが、治りも良いのだろう?__ただ、ぎりぎりまで、待ってくれ」
「承知した」
__ぎりぎり?
アンブラにそこまで言って、今度はマイャリスへと視線を向ける。
「……鏡の場所は?」
問われてマイャリスは、ロンフォールを思わず見る。彼は、こちらを見守る様子で、動く気配はなかった。
何故、手を出さないのだろう__疑問をいだきながら、こくり、と問いかけに答える。
よし、とリュディガーは、視線をロンフォールへ戻した。
「剄られるな、と言ったが、傷さえ負うな、ということか?」
「言葉通りの意味だ」
「承知した。__なら、やりようはあるな……」
アンブラの回答に、ひとりごちるリュディガー。
「ここで私が血路を開く。二人は、隙を突いてここを離脱し、鏡を探して戻ってくれ。__庇いきれない」
それはつまり、独り魔穴の只中に置いていくことになる。
だが、自分が居たところで何もならないことは事実。足手纏(あしでまとい)なことには、違いない。
何がどうなって、そして、どうするべきなのか__すでにこの場で、自分は一番遅れを取っているのだ。
__私自身のことですら……。
マイャリスは歯痒くて下唇を噛み締めた。
リュディガーは無言で視線を送りながら、徐に胸元の飾りをひとつぬいて、マイャリスに押し付けるようにして握らせる。
「それをついでに持っていってくれ。__使い方はアンブラが」
握らされたそれは、一指分の大きさのもの。
銀で出来ているらしいが、見た目に対して軽い。中は空洞のようだった。
マイャリスの反応を待たず、リュディガーは一歩前へ出て、二人を自身の陰にする。
「__話し合いは、もういいか?」
くつくつ、と喉の奥で嗤うロンフォールが言う。
「猶予をお与えくださったようで」
「もはや、お前たちは足掻きようがないからな」
「箍はまだ外れていない」
ちらり、とロンフォールはリュディガー越しにマイャリスへ一瞥をくれる。
「鏡、か……。それを魔穴の中に置いたままにできないのは、お互い様。__とりわけ、お前たちは、だろう。こちらはこのままでも、すでに魔を溢れさせているからかまわんと言えばかまわん」
が、とそこで強く言葉を区切ったロンフォールは、口元を歪めた。
「__徹底的にしておかねば、な?」
ごおぉん、と遠く__否、近く、鈍く響いた。
それは何かが扉に体当たりするときの、わずかに鈍い音に似ている音。この景色が広がる空間が、震えたのがわかった。
驚いて息を詰め、周囲を見張る__と、リュディガーが走った。
ロンフォールの周囲に黒い棘が生え貫こうとするが、いとも簡単に斬り伏せられてしまうが、そのままリュディガーは間合いを詰めて直刀を振る。まずはそれを退けるロンフォールだが、立て続けに連撃を受け、流石に後ずさる。
年齢の差__体力の差というのだろう。
力負けしているのは明らかにロンフォールなのだが、そこまで苦戦している風ではない。
その剣戟の合間、相変わらず遠くとも近く例の音がしていて、空間そのものを打つ__しかも、わずかずつ強く体に響くようになってきた。
「まずは鏡を。__そこから最短で戻る」
最短、と反芻したとき、アンブラの向こう__そう離れていないところに靄が生じた。
それは瞬く間にヒトの腰溜めほどの大きさで四つ足の異形の姿を形作り、紅く昏い相貌がぎょろり、と現れた途端、地を蹴って迫った。
アンブラがその異形へ視線を向け、手を振るう。刹那、四つ足の異形めがけて風が奔り、異形を強かに打ち、霧散する。
「スコルの眷属か」
アンブラが独り言をこぼす最中、ぽつぽつ、と黄金色の草原から湧き出すように靄がまとまり、ひとつ、ふたつ、といくつも四つ足の異形が生じた。
「いよいよここも穢れはじめたか……。__合図を待っていられんな」
ちらり、とリュディガーを一瞥し、腕を振るう。その度に風が奔って黄金の葉を散らし、異形を討って消していくのだが、その数があまりにも多くなってきた。
「__ここが割れたとき、動く」
__割れる……?
怪訝にしながらも、はい、とアンブラに頷いた刹那、銀砂を振りまいたような空に、ヒビが走った。
それは、拍動するような音とともに徐々に広がって、やがて、全天がヒビに覆われる。
近く体当たりする音がするたびに、きりきり、と細かくこすれる音がした。ヒビが走った硝子が擦れるそれに似た音。どうやら外から何かが圧を加えているらしい。
不安を煽るその音が、突然爆ぜた。
砕けた空は、銀砂のように輝き、黄金色の草地へ零れ落ちる。粉雪にも見える景色の向こうには、ここに至るまでに見た黒く渦巻く靄__瘴気があり、それが溢れてくる。
その様は、まるで山の端を舐める雲のそれ。明るかった周囲の見通しは途端に悪くなり、薄暗くなってしまった。
アンブラが動くはず。だが、そう思った矢先、アンブラの姿が草地に沈んだ。
負傷したのか、それとも限界がきたのか__ひやり、としつつ反射的に見れば、アンブラの姿はどこにもなかった。
それどころか、彼がいたところから黒い影が黄金色の草地を走り抜けていくのが見え、思わず身をこわばらせる。
「マイャリス!」
ロンフォールとの剣戟を区切り、黒い棘を生やして牽制しつつつぶさに戻ったのはリュディガー。ロンフォールへ集中していたはずだろうに、常にこちらの動向を見守っていたらしい。
かさかさ、と草をかき分けて走る影は、四つ足の異形へとぶつかっていき、次々に討っていく。
無駄のない動きをして走り抜けるそれは、しかしある一点で数瞬動きを止めると、今度は一直線にマイャリスへと迫った。
その黒い影と同様に、新たに生じた四つ足の異形もまた次々に追うようにしてマイャリスらの元へと迫る。
リュディガーは胸飾りのひとつを取り出すと中空へ投げ、直刀でそれを叩き切った。すると、刃が薄く青白く光を纏う。
「アンブラ!」
リュディガーはどこに言うわけでもなく声を張り、マイャリスを中心にして、薄く輝く直刀の刃で、ぐるり、と四方へ向けて横に一閃薙ぎ払う。
光が奔って、光にあたった異形は二つに身を割かれ、霧散した。__ただひとつ、黄金色の草をかき分け、まっすぐ向かってくる影を除いては。
ほう、と感心した声を漏らすロンフォール。
リュディガーはどこか遠い目線で暫しほくそ笑むロンフォールを見つめ、そして足早にマイャリスらの元へと駆け戻った。
「あの得物は、禍事の神の麾下の得物。あの者__“ウケイシャ”です」
アンブラがロンフォールを睨みつけるようにしながら、ぽつり、と言う。
__“ウケイシャ”……リュディガーと同じ……。
未だに何を意味するか、全くもって見当がつかない。
どこに共通点があるというのか。
リュディガーの顔に“ウケイシャ”と関わりがある文様があるが、ロンフォールにはない。だが、スコルは確かにその文様を見てから察していたあたり、無関係ではないはず。
そうか、と視線で牽制しつつ、リュディガーが問う。
「__アンブラ、正直なところを聞きたい。どっちが楽だ?」
__どっち?
答えに一瞬つまったアンブラは、躊躇いながらも口を開く。
「……こちらでない方が」
「なら、そうしてくれ」
あっさりと答えるリュディガーに、アンブラは流麗な眉を顰めた。
「よろしいのか」
「かまわない。より動ける方がいい。そのほうが、治りも良いのだろう?__ただ、ぎりぎりまで、待ってくれ」
「承知した」
__ぎりぎり?
アンブラにそこまで言って、今度はマイャリスへと視線を向ける。
「……鏡の場所は?」
問われてマイャリスは、ロンフォールを思わず見る。彼は、こちらを見守る様子で、動く気配はなかった。
何故、手を出さないのだろう__疑問をいだきながら、こくり、と問いかけに答える。
よし、とリュディガーは、視線をロンフォールへ戻した。
「剄られるな、と言ったが、傷さえ負うな、ということか?」
「言葉通りの意味だ」
「承知した。__なら、やりようはあるな……」
アンブラの回答に、ひとりごちるリュディガー。
「ここで私が血路を開く。二人は、隙を突いてここを離脱し、鏡を探して戻ってくれ。__庇いきれない」
それはつまり、独り魔穴の只中に置いていくことになる。
だが、自分が居たところで何もならないことは事実。足手纏(あしでまとい)なことには、違いない。
何がどうなって、そして、どうするべきなのか__すでにこの場で、自分は一番遅れを取っているのだ。
__私自身のことですら……。
マイャリスは歯痒くて下唇を噛み締めた。
リュディガーは無言で視線を送りながら、徐に胸元の飾りをひとつぬいて、マイャリスに押し付けるようにして握らせる。
「それをついでに持っていってくれ。__使い方はアンブラが」
握らされたそれは、一指分の大きさのもの。
銀で出来ているらしいが、見た目に対して軽い。中は空洞のようだった。
マイャリスの反応を待たず、リュディガーは一歩前へ出て、二人を自身の陰にする。
「__話し合いは、もういいか?」
くつくつ、と喉の奥で嗤うロンフォールが言う。
「猶予をお与えくださったようで」
「もはや、お前たちは足掻きようがないからな」
「箍はまだ外れていない」
ちらり、とロンフォールはリュディガー越しにマイャリスへ一瞥をくれる。
「鏡、か……。それを魔穴の中に置いたままにできないのは、お互い様。__とりわけ、お前たちは、だろう。こちらはこのままでも、すでに魔を溢れさせているからかまわんと言えばかまわん」
が、とそこで強く言葉を区切ったロンフォールは、口元を歪めた。
「__徹底的にしておかねば、な?」
ごおぉん、と遠く__否、近く、鈍く響いた。
それは何かが扉に体当たりするときの、わずかに鈍い音に似ている音。この景色が広がる空間が、震えたのがわかった。
驚いて息を詰め、周囲を見張る__と、リュディガーが走った。
ロンフォールの周囲に黒い棘が生え貫こうとするが、いとも簡単に斬り伏せられてしまうが、そのままリュディガーは間合いを詰めて直刀を振る。まずはそれを退けるロンフォールだが、立て続けに連撃を受け、流石に後ずさる。
年齢の差__体力の差というのだろう。
力負けしているのは明らかにロンフォールなのだが、そこまで苦戦している風ではない。
その剣戟の合間、相変わらず遠くとも近く例の音がしていて、空間そのものを打つ__しかも、わずかずつ強く体に響くようになってきた。
「まずは鏡を。__そこから最短で戻る」
最短、と反芻したとき、アンブラの向こう__そう離れていないところに靄が生じた。
それは瞬く間にヒトの腰溜めほどの大きさで四つ足の異形の姿を形作り、紅く昏い相貌がぎょろり、と現れた途端、地を蹴って迫った。
アンブラがその異形へ視線を向け、手を振るう。刹那、四つ足の異形めがけて風が奔り、異形を強かに打ち、霧散する。
「スコルの眷属か」
アンブラが独り言をこぼす最中、ぽつぽつ、と黄金色の草原から湧き出すように靄がまとまり、ひとつ、ふたつ、といくつも四つ足の異形が生じた。
「いよいよここも穢れはじめたか……。__合図を待っていられんな」
ちらり、とリュディガーを一瞥し、腕を振るう。その度に風が奔って黄金の葉を散らし、異形を討って消していくのだが、その数があまりにも多くなってきた。
「__ここが割れたとき、動く」
__割れる……?
怪訝にしながらも、はい、とアンブラに頷いた刹那、銀砂を振りまいたような空に、ヒビが走った。
それは、拍動するような音とともに徐々に広がって、やがて、全天がヒビに覆われる。
近く体当たりする音がするたびに、きりきり、と細かくこすれる音がした。ヒビが走った硝子が擦れるそれに似た音。どうやら外から何かが圧を加えているらしい。
不安を煽るその音が、突然爆ぜた。
砕けた空は、銀砂のように輝き、黄金色の草地へ零れ落ちる。粉雪にも見える景色の向こうには、ここに至るまでに見た黒く渦巻く靄__瘴気があり、それが溢れてくる。
その様は、まるで山の端を舐める雲のそれ。明るかった周囲の見通しは途端に悪くなり、薄暗くなってしまった。
アンブラが動くはず。だが、そう思った矢先、アンブラの姿が草地に沈んだ。
負傷したのか、それとも限界がきたのか__ひやり、としつつ反射的に見れば、アンブラの姿はどこにもなかった。
それどころか、彼がいたところから黒い影が黄金色の草地を走り抜けていくのが見え、思わず身をこわばらせる。
「マイャリス!」
ロンフォールとの剣戟を区切り、黒い棘を生やして牽制しつつつぶさに戻ったのはリュディガー。ロンフォールへ集中していたはずだろうに、常にこちらの動向を見守っていたらしい。
かさかさ、と草をかき分けて走る影は、四つ足の異形へとぶつかっていき、次々に討っていく。
無駄のない動きをして走り抜けるそれは、しかしある一点で数瞬動きを止めると、今度は一直線にマイャリスへと迫った。
その黒い影と同様に、新たに生じた四つ足の異形もまた次々に追うようにしてマイャリスらの元へと迫る。
リュディガーは胸飾りのひとつを取り出すと中空へ投げ、直刀でそれを叩き切った。すると、刃が薄く青白く光を纏う。
「アンブラ!」
リュディガーはどこに言うわけでもなく声を張り、マイャリスを中心にして、薄く輝く直刀の刃で、ぐるり、と四方へ向けて横に一閃薙ぎ払う。
光が奔って、光にあたった異形は二つに身を割かれ、霧散した。__ただひとつ、黄金色の草をかき分け、まっすぐ向かってくる影を除いては。
0
あなたにおすすめの小説
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
【完結】エレクトラの婚約者
buchi
恋愛
しっかり者だが自己評価低めのエレクトラ。婚約相手は年下の美少年。迷うわー
エレクトラは、平凡な伯爵令嬢。
父の再婚で家に乗り込んできた義母と義姉たちにいいようにあしらわれ、困り果てていた。
そこへ父がエレクトラに縁談を持ち込むが、二歳年下の少年で爵位もなければ金持ちでもない。
エレクトラは悩むが、義母は借金のカタにエレクトラに別な縁談を押し付けてきた。
もう自立するわ!とエレクトラは親友の王弟殿下の娘の侍女になろうと決意を固めるが……
11万字とちょっと長め。
謙虚過ぎる性格のエレクトラと、優しいけど訳アリの高貴な三人の女友達、実は執着強めの天才肌の婚約予定者、扱いに困る義母と義姉が出てきます。暇つぶしにどうぞ。
タグにざまぁが付いていますが、義母や義姉たちが命に別状があったり、とことんひどいことになるザマァではないです。
まあ、そうなるよね〜みたいな因果応報的なざまぁです。
竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜
四葉美名
恋愛
「危険です! 突然現れたそんな女など処刑して下さい!」
ある日突然、そんな怒号が飛び交う異世界に迷い込んでしまった橘莉子(たちばなりこ)。
竜王が統べるその世界では「迷い人」という、国に恩恵を与える異世界人がいたというが、莉子には全くそんな能力はなく平凡そのもの。
そのうえ莉子が現れたのは、竜王が初めて開いた「婚約者候補」を集めた夜会。しかも口に怪我をした治療として竜王にキスをされてしまい、一気に莉子は竜人女性の目の敵にされてしまう。
それでもひっそりと真面目に生きていこうと気を取り直すが、今度は竜王の子供を産む「運命の花嫁」に選ばれていた。
その「運命の花嫁」とはお腹に「竜王の子供の魂が宿る」というもので、なんと朝起きたらお腹から勝手に子供が話しかけてきた!
『ママ! 早く僕を産んでよ!』
「私に竜王様のお妃様は無理だよ!」
お腹に入ってしまった子供の魂は私をせっつくけど、「運命の花嫁」だとバレないように必死に隠さなきゃ命がない!
それでも少しずつ「お腹にいる未来の息子」にほだされ、竜王とも心を通わせていくのだが、次々と嫌がらせや命の危険が襲ってきて――!
これはちょっと不遇な育ちの平凡ヒロインが、知らなかった能力を開花させ竜王様に溺愛されるお話。
設定はゆるゆるです。他サイトでも重複投稿しています。
イケメン警視、アルバイトで雇った恋人役を溺愛する。
楠ノ木雫
恋愛
蒸発した母の借金を擦り付けられた主人公瑠奈は、お見合い代行のアルバイトを受けた。だが、そのお見合い相手、矢野湊に借金の事を見破られ3ヶ月間恋人役を務めるアルバイトを提案された。瑠奈はその報酬に飛びついたが……
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
【完結】王城文官は恋に疎い
ふじの
恋愛
「かしこまりました。殿下の名誉を守ることも、文官の務めにございます!」
「「「……(違う。そうじゃない)」」」
日々流れ込む膨大な書類の間で、真面目すぎる文官・セリーヌ・アシュレイ。業務最優先の彼女の前に、学院時代の同級生である第三王子カインが恋を成就させるために頻繁に関わってくる。様々な誘いは、セリーヌにとっては当然業務上の要件。
カインの家族も黙っていない。王家一丸となり、カインとセリーヌをくっつけるための“大作戦”を展開。二人の距離はぐっと縮まり、カインの想いは、セリーヌに届いていく…のか?
【全20話+番外編4話】
※他サイト様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる