現在、物理的ペナルティ70%+精神的ペナルティ30%

高校生時代(物理的ペナルティ40%+精神的ペナルティ40%+好奇心20%)

　この頃は、興味のベクトルが、小説へと向かっていた。
主に推理ものだ。
たしか、小説の脱読書童貞を捨てた記念すべき作品は、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』だったはずだ。
タイトルに軽い衝撃を覚え読み始めた記憶がある。
　そこから、『ミス・マープルの事件簿』、『ポアロの事件簿』、『ABC殺人事件』といった具合だ。量は少ないが、学校の授業と授業の合間にある僅かな時間を読書に充てていた。
授業終わりの合間の時間、当時の友人がよく頭を軽くはたいてきた。「なーにしてんだよぅ」と言いながら。
これが奴なりのコミュニケーションなのだ。
それに対し、自身は「頼むからさ、本を読ませてくれよ」と返していた。
「つれねーなぁ、お前は」
この『キャッチボール』が奴との日課だった。

　今になって思えば、周りに友人がいる環境というのは実に有難いコトなのだが、当時の自身にとっては少し煩わしいものだった。とにかく、本が読みたかったから。