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11.王子様の戯れ ※
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ぬるいですが、複数・玩具描写あります。苦手な方はバック推奨。
※第三者視点です
それは王城の敷地のはずれにあった。
王城は正面から見ると巨大な一つの建造物のように見えるが、内部は独立するそれぞれの棟でなりたっている。王族の居住する棟、政を行う棟、その他祭事を執り行う棟等がそびえ立ち、その敷地は広大だ。ぐるりと取り囲むように城の背後には深い森があり、その森に沿うようにした端に、ある古びた塔が建っていた。
普段は足を踏み入れる人のないその塔、高さは随分と高く、外から見る限り窓は見当たらない。
夜も更けたその日、月のない暗い道をその塔に向かって歩く人物があった。その者は王城のなかにあって人目を避けるように目深にローブを被り、大きな鷲鼻が覗くがその表情はうかがいしれない。
辿り付いた塔の門番は二人、どちらも黒いローブを被っている。
一人のローブの隙間からは赤い髪、もう一人のローブの隙間からは黒い髪が見える。その色の鮮やかさから、かなりの高位の魔力をもつ手練れであると見受けられた。
辿り付いた者は、その門番に何かを囁くと、門番は堅牢な鉄の扉を開けた。
鷲鼻の男は門番から渡されたランタンを手に持つと、その扉の奥、螺旋階段を上っていく。ランタンは魔石を灯したものではなく、平素はあまり使われない蝋燭を灯したものだった。
僅かに息が上がってきたところに、豪奢な白の百合の花と黄金の月の模様の入った扉があった。
その扉の前にはまたそこを守る兵士が二人いる。ここに立つ者は兜をかぶっているが、首元からは僅かに茶色の髪が覗いている。
鷲鼻の男は扉をノックする。
「失礼いたします。ファルセウスが参りました……」
しばらく経って、中から返事があった。
「……入れ」
許しを得て、扉を開けると中からむわっと濃い甘苦しい香の匂いがたった。
ファルセウスと名乗った男は、強すぎるその香りに思わず眉をしかめた。
中は薄暗いが、ファルセウスは迷わずその部屋の奥に進む。最低限の家具は贅をこらしたものだった。敷き詰められた艶やかな柄を描いた織の緻密な絨毯が、その足音を消す。
「あん、あん、あぁアルさまぁ……」
「私にも……私にもくださいアルさまぁ」
ぱちゅぱちゅと水音が響く。
「あぁ、可愛いね、ガーネット……、ほら、中にだすよ……」
「やん、嬉しいぃ……! アルさまぁっ……」
部屋の奥にある天蓋のついた大きな寝台の上で交わり合う男女が5人。
ファルセウスの姿など気にも留めず、足を開き自ら玩具を埋め嗚咽のような嬌声をあげる水色の髪の女。そして寝台の奥には足を投げ出し、ぼうっと虚無を見つめる緑の髪の女、その足の間に顔を埋める青い髪の女。
誰もがその髪の色と同じ宝石を縫い付けた、繊細な刺繍が施された短い裾の衣装で着飾られていた。そして大きく開いた胸元をまた大きなリボンで飾りたてられている。
どの女も黒い魔石の嵌った茨のような、首飾りというには醜悪な首輪をつけられていた。
そして何よりその異様な光景を、寝台の横に誂えられた大きな鏡が映しだしている。四つん這いで嬌声をあげる赤い髪の女に、一糸纏わぬ姿で後ろから腰を打ちつける金色の髪の男―――。
この国の王子、アルレーヌだ。
「あああぁあ!! イッちゃうぅ!」
だらしのない声を上げて、赤い髪の女が果てた。それから程なくして、アルレーヌも動きを止めた。
ぶるっと身震いをすると、一つ息を吐いた。ずるりと己自身を引き抜くと、赤いガーネットと呼ばれた女を払いのけた。
女はベッドの上転がり倒れ、そこでぴくぴくと痙攣している。
「はぁ……、ほらアクアマリン、舐めて綺麗にして……」
促された水色の髪の女は、一も二もなくアルレーヌの股倉に顔を埋めた。
ちゅぱちゅぱと淫靡な水音が響く。
「あぁ……、ファルセウスお待たせ」
「いえ、こちらこそお楽しみの最中、申し訳ありません。アルレーヌ殿下」
「いいよ……、学園なんて堅苦しいところに入れられてるからさぁ、ちょっとくらい、息抜きしないとねぇ」
そういうとアルレーヌは、水色の髪の女の蜜壺に嵌っていた、男根を模したにしては大きすぎる玩具を徒にぐりっと突き挿した。
「ひぐぅううっ!!」
女はくぐもった声を上げて腰を揺らす。
「ふふっ。……月の乙女は見つかった?」
「―――いえ、星見の予知のあった方角の村や町をしらみつぶしに探させておりますが、白銀の髪を持った子どもが産まれたという情報はございません」
「ふぅん……父上は必ず探し出せっていうけれど……本当にそんなのいるのかねぇ……」
「月の乙女を亡くすと、星にまたその兆候が現れます。……未だその兆候がないところを見ると、まだ喪われていないものと」
「そのセリフは聞き飽きたよ。あの氷の近衛といい、お前といい窮屈なんだよねぇ」
面倒そうに汗ばんだ金の髪を掻き上げる。そして水色の髪の女を押しのけると、寝台の横の葡萄酒に手を伸ばした。葡萄酒をグラスに注ぐとぐびりと飲み干し、脇にあったバスローブをまとい傍の椅子に腰かける。
水色の髪の女はまた一人玩具を弄び、嬌声をあげている。昏い目はうつろで何も映してはいない。口元から垂れる涎を拭うこともせず、ひたすらその行為に興じている。
「あぁ、そのアクアマリン……、もう具合が悪くて使い物にならないんだよね。捨てておいてくれる?あと、また水色の髪の、次のアクアマリンを頼む。市井にいるような汚らしい茶色のはダメだ、次も壊しがいのある貴族の女を見繕ってくれ」
アルレーヌの言葉にファルセウスは片眉をぴくりと震わせた。
「……かしこまりました」
(存外ダメになるのが早かったか……。まぁ無理もない)
この水色の髪の女は数か月程前に、アルレーヌの命により攫ってきた女だ。最近のアルレーヌの好みは貴族の女ばかりだった。
アルレーヌの要求に沿う髪色だったという理由だけで、目を付けられた娘達。外出した先や、舞踏会の帰り道、極秘裏にファルセウスの手の者に攫わせていた。
攫われてきた当初は当然抵抗し泣き叫ぶが、昼夜関係なく焚かれる強力な催淫効果のある香に、記憶を失う闇魔法が込められた首輪、―――今はただ、アルレーヌの要求を聞くだけのただの人形になってしまっていた。
「……陛下が遊びは控えるように仰っておいででしたが……?」
「ハッ、馬鹿馬鹿しい。僕は十分控えているつもりだよ? 人形の数だって今はここまで減らしたっていうのに」
アルレーヌは大仰に肩をすくめる。
「政務に公務に学園、人形をもう一つ二つ増やしたところで、咎められる謂れはないなぁ。ましてや今は父上がうるさいから、壊す前に生かして帰してやっているっていうのに」
あ、でもと付け加える。
「月の乙女が見つかったら、褒美に僕の妃にしていいんだっけ。ふふふ、アメジストの瞳に白銀の髪の子なんて、楽しみだなぁ。なぁ、お前、急いで見つけ出してよ。僕の一番のお人形にするんだから」
そう言ってアルレーヌは葡萄酒を傾けながら、狂気じみた笑みを浮かべる。
「かしこまりました。―――して、来月大きな船が東の港より発ちます。積荷のお目こぼしの程、宜しくお願い致します」
「あぁわかってるよ。ふふ……、その日、港を守る兵はどうやら皆そろって急病にかかるらしい」
アルレーヌは興味などない、と言わんばかりにシッシッと手を払う仕草をした。
ファルセウスは大きな鷲鼻を揺らしてにやりと微笑んだ。
月の乙女を探し、このアルレーヌの求める女をかどわかしてくるのは骨の折れる作業だったが、それに見合う以上の報酬が約束されている。
このファルセウスという男、聖教会の大司教という立場にありながら、悪辣な貴族を操り秘密裏に他国と繋がっていた。この国の人間や貴重な魔石の違法な売買…それには王家が、アルレーヌがうつけであればあるほど、都合がいい。
「それではわたくしはこれで……」
「あぁ、僕はもう少し遊んでから学園に戻るよ。あとでソレ片付けといてね」
ちらりと、興味をなくした玩具であったものに目を向ける。
「……かしこまりました」
ファルセウスが部屋を出ようとするとき、奥にいた何の反応も示さなかった緑の髪の女の泣き叫ぶ声が響いた。
一瞥をくれると、こちらに向かって手を伸ばし、何事かを叫んでいた。それを見たアルレーヌがゆっくりと立ち上がる。
(ほう……まだ自我が残っていたか。だが、あの声もアルレーヌを喜ばせるだけだな……)
「殿下に月の女神のご加護がありますように……」
ファルセウスは、もと来た扉を開けると、振り返ることもなくその場を立ち去ったのだった。
※第三者視点です
それは王城の敷地のはずれにあった。
王城は正面から見ると巨大な一つの建造物のように見えるが、内部は独立するそれぞれの棟でなりたっている。王族の居住する棟、政を行う棟、その他祭事を執り行う棟等がそびえ立ち、その敷地は広大だ。ぐるりと取り囲むように城の背後には深い森があり、その森に沿うようにした端に、ある古びた塔が建っていた。
普段は足を踏み入れる人のないその塔、高さは随分と高く、外から見る限り窓は見当たらない。
夜も更けたその日、月のない暗い道をその塔に向かって歩く人物があった。その者は王城のなかにあって人目を避けるように目深にローブを被り、大きな鷲鼻が覗くがその表情はうかがいしれない。
辿り付いた塔の門番は二人、どちらも黒いローブを被っている。
一人のローブの隙間からは赤い髪、もう一人のローブの隙間からは黒い髪が見える。その色の鮮やかさから、かなりの高位の魔力をもつ手練れであると見受けられた。
辿り付いた者は、その門番に何かを囁くと、門番は堅牢な鉄の扉を開けた。
鷲鼻の男は門番から渡されたランタンを手に持つと、その扉の奥、螺旋階段を上っていく。ランタンは魔石を灯したものではなく、平素はあまり使われない蝋燭を灯したものだった。
僅かに息が上がってきたところに、豪奢な白の百合の花と黄金の月の模様の入った扉があった。
その扉の前にはまたそこを守る兵士が二人いる。ここに立つ者は兜をかぶっているが、首元からは僅かに茶色の髪が覗いている。
鷲鼻の男は扉をノックする。
「失礼いたします。ファルセウスが参りました……」
しばらく経って、中から返事があった。
「……入れ」
許しを得て、扉を開けると中からむわっと濃い甘苦しい香の匂いがたった。
ファルセウスと名乗った男は、強すぎるその香りに思わず眉をしかめた。
中は薄暗いが、ファルセウスは迷わずその部屋の奥に進む。最低限の家具は贅をこらしたものだった。敷き詰められた艶やかな柄を描いた織の緻密な絨毯が、その足音を消す。
「あん、あん、あぁアルさまぁ……」
「私にも……私にもくださいアルさまぁ」
ぱちゅぱちゅと水音が響く。
「あぁ、可愛いね、ガーネット……、ほら、中にだすよ……」
「やん、嬉しいぃ……! アルさまぁっ……」
部屋の奥にある天蓋のついた大きな寝台の上で交わり合う男女が5人。
ファルセウスの姿など気にも留めず、足を開き自ら玩具を埋め嗚咽のような嬌声をあげる水色の髪の女。そして寝台の奥には足を投げ出し、ぼうっと虚無を見つめる緑の髪の女、その足の間に顔を埋める青い髪の女。
誰もがその髪の色と同じ宝石を縫い付けた、繊細な刺繍が施された短い裾の衣装で着飾られていた。そして大きく開いた胸元をまた大きなリボンで飾りたてられている。
どの女も黒い魔石の嵌った茨のような、首飾りというには醜悪な首輪をつけられていた。
そして何よりその異様な光景を、寝台の横に誂えられた大きな鏡が映しだしている。四つん這いで嬌声をあげる赤い髪の女に、一糸纏わぬ姿で後ろから腰を打ちつける金色の髪の男―――。
この国の王子、アルレーヌだ。
「あああぁあ!! イッちゃうぅ!」
だらしのない声を上げて、赤い髪の女が果てた。それから程なくして、アルレーヌも動きを止めた。
ぶるっと身震いをすると、一つ息を吐いた。ずるりと己自身を引き抜くと、赤いガーネットと呼ばれた女を払いのけた。
女はベッドの上転がり倒れ、そこでぴくぴくと痙攣している。
「はぁ……、ほらアクアマリン、舐めて綺麗にして……」
促された水色の髪の女は、一も二もなくアルレーヌの股倉に顔を埋めた。
ちゅぱちゅぱと淫靡な水音が響く。
「あぁ……、ファルセウスお待たせ」
「いえ、こちらこそお楽しみの最中、申し訳ありません。アルレーヌ殿下」
「いいよ……、学園なんて堅苦しいところに入れられてるからさぁ、ちょっとくらい、息抜きしないとねぇ」
そういうとアルレーヌは、水色の髪の女の蜜壺に嵌っていた、男根を模したにしては大きすぎる玩具を徒にぐりっと突き挿した。
「ひぐぅううっ!!」
女はくぐもった声を上げて腰を揺らす。
「ふふっ。……月の乙女は見つかった?」
「―――いえ、星見の予知のあった方角の村や町をしらみつぶしに探させておりますが、白銀の髪を持った子どもが産まれたという情報はございません」
「ふぅん……父上は必ず探し出せっていうけれど……本当にそんなのいるのかねぇ……」
「月の乙女を亡くすと、星にまたその兆候が現れます。……未だその兆候がないところを見ると、まだ喪われていないものと」
「そのセリフは聞き飽きたよ。あの氷の近衛といい、お前といい窮屈なんだよねぇ」
面倒そうに汗ばんだ金の髪を掻き上げる。そして水色の髪の女を押しのけると、寝台の横の葡萄酒に手を伸ばした。葡萄酒をグラスに注ぐとぐびりと飲み干し、脇にあったバスローブをまとい傍の椅子に腰かける。
水色の髪の女はまた一人玩具を弄び、嬌声をあげている。昏い目はうつろで何も映してはいない。口元から垂れる涎を拭うこともせず、ひたすらその行為に興じている。
「あぁ、そのアクアマリン……、もう具合が悪くて使い物にならないんだよね。捨てておいてくれる?あと、また水色の髪の、次のアクアマリンを頼む。市井にいるような汚らしい茶色のはダメだ、次も壊しがいのある貴族の女を見繕ってくれ」
アルレーヌの言葉にファルセウスは片眉をぴくりと震わせた。
「……かしこまりました」
(存外ダメになるのが早かったか……。まぁ無理もない)
この水色の髪の女は数か月程前に、アルレーヌの命により攫ってきた女だ。最近のアルレーヌの好みは貴族の女ばかりだった。
アルレーヌの要求に沿う髪色だったという理由だけで、目を付けられた娘達。外出した先や、舞踏会の帰り道、極秘裏にファルセウスの手の者に攫わせていた。
攫われてきた当初は当然抵抗し泣き叫ぶが、昼夜関係なく焚かれる強力な催淫効果のある香に、記憶を失う闇魔法が込められた首輪、―――今はただ、アルレーヌの要求を聞くだけのただの人形になってしまっていた。
「……陛下が遊びは控えるように仰っておいででしたが……?」
「ハッ、馬鹿馬鹿しい。僕は十分控えているつもりだよ? 人形の数だって今はここまで減らしたっていうのに」
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そう言ってアルレーヌは葡萄酒を傾けながら、狂気じみた笑みを浮かべる。
「かしこまりました。―――して、来月大きな船が東の港より発ちます。積荷のお目こぼしの程、宜しくお願い致します」
「あぁわかってるよ。ふふ……、その日、港を守る兵はどうやら皆そろって急病にかかるらしい」
アルレーヌは興味などない、と言わんばかりにシッシッと手を払う仕草をした。
ファルセウスは大きな鷲鼻を揺らしてにやりと微笑んだ。
月の乙女を探し、このアルレーヌの求める女をかどわかしてくるのは骨の折れる作業だったが、それに見合う以上の報酬が約束されている。
このファルセウスという男、聖教会の大司教という立場にありながら、悪辣な貴族を操り秘密裏に他国と繋がっていた。この国の人間や貴重な魔石の違法な売買…それには王家が、アルレーヌがうつけであればあるほど、都合がいい。
「それではわたくしはこれで……」
「あぁ、僕はもう少し遊んでから学園に戻るよ。あとでソレ片付けといてね」
ちらりと、興味をなくした玩具であったものに目を向ける。
「……かしこまりました」
ファルセウスが部屋を出ようとするとき、奥にいた何の反応も示さなかった緑の髪の女の泣き叫ぶ声が響いた。
一瞥をくれると、こちらに向かって手を伸ばし、何事かを叫んでいた。それを見たアルレーヌがゆっくりと立ち上がる。
(ほう……まだ自我が残っていたか。だが、あの声もアルレーヌを喜ばせるだけだな……)
「殿下に月の女神のご加護がありますように……」
ファルセウスは、もと来た扉を開けると、振り返ることもなくその場を立ち去ったのだった。
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