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異世界で仲間が増えました
聖女見習いの為に
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午前中に骨折の患者さんの処置に時間と手間がとられたが、治療とリハビリは無事終了し、午前中の診察の終了時刻をむかえた。
昼食を食べ終えると俺は身支度とプレゼン資料の最終チェックを行い、詰所に向かう事をミミとミーザに伝える。
「それじゃあ行ってくるからミミはタイミングを見てギベルトの工房に行ってメルの店に行くよう伝えてくれ」
「その事ですがどうせなら途中までなら私も一緒に行きますよ」
「そうだな、ギベルトの工房は街はずれだしな、ミーザ、留守番を頼むぞ」
「うん、じゃあいってらっしゃい」
ミーザに見送られ、俺とミミは診療所を発ち、俺は詰所に、ミミはギベルトの工房に向かっていく。詰所は街はずれのギベルトの工房に行く途中にあるので、ミミもそこまで一緒に行ってくれることになったのだ。
その道中でミミが申し訳なさそうに声をかける。
「あのユーイチ様、先程は申し訳ありません。私の力が及ばないばかりにユーイチ様に余計な負担をかけさせてしまって」
「ミミ、いや、むしろ治療全てをミミに押し付けるのも違うだろうと思うし、それにどうして今謝るんだ?」
「診療所にはミーザさんがいらっしゃいましたし、昼食前にあまり変な空気にしたくなかったからです」
ミミのミーザに対する気遣いに感心しているとミミが申し訳なく思った詳しい理由を話す。
「優れた治癒士や聖女なら詠唱1つで後遺症は除けなくても症状の違うケガや病気を一気に治せるんです」
「そうなのか⁉治癒魔法すごいな!」
「ですが私では1つの症状に対して1回の詠唱なうえに、魔力消費もしやすいのでまだまだなんです」
「そうだったのか、……でも、俺はミミがいなければこうやって診療所を開く事すらできなかったかもしれないし、大ケガへの対処は俺では無理だったからな」
多分ミミがいなければ俺は今日まで診療所を盛り立てられなかった。この間のメルの言葉じゃないけど助け合いの精神じゃないのかな。
「あのさミミ、きっとミミはいつかはここでの活動を終えて王都に戻るかもしれないけど、それまでは俺やこの街の人を助けて欲しい」
「ユーイチ様……」
「もし、たまにはその魔法の練習がしたかったら遠慮なく診療所の休みの日以外も休みの希望を言ってくれたら考えるよ」
「ですがユーイチ様、そうしてしまいますと治療の負担が大きいのでは」
ミミの言うように治療の負担が大きくなるだろう、だけどミミにばかり甘えず、俺やミーザでも何かしらできる事を考えないといけない時が来たんだ。
昼食を食べ終えると俺は身支度とプレゼン資料の最終チェックを行い、詰所に向かう事をミミとミーザに伝える。
「それじゃあ行ってくるからミミはタイミングを見てギベルトの工房に行ってメルの店に行くよう伝えてくれ」
「その事ですがどうせなら途中までなら私も一緒に行きますよ」
「そうだな、ギベルトの工房は街はずれだしな、ミーザ、留守番を頼むぞ」
「うん、じゃあいってらっしゃい」
ミーザに見送られ、俺とミミは診療所を発ち、俺は詰所に、ミミはギベルトの工房に向かっていく。詰所は街はずれのギベルトの工房に行く途中にあるので、ミミもそこまで一緒に行ってくれることになったのだ。
その道中でミミが申し訳なさそうに声をかける。
「あのユーイチ様、先程は申し訳ありません。私の力が及ばないばかりにユーイチ様に余計な負担をかけさせてしまって」
「ミミ、いや、むしろ治療全てをミミに押し付けるのも違うだろうと思うし、それにどうして今謝るんだ?」
「診療所にはミーザさんがいらっしゃいましたし、昼食前にあまり変な空気にしたくなかったからです」
ミミのミーザに対する気遣いに感心しているとミミが申し訳なく思った詳しい理由を話す。
「優れた治癒士や聖女なら詠唱1つで後遺症は除けなくても症状の違うケガや病気を一気に治せるんです」
「そうなのか⁉治癒魔法すごいな!」
「ですが私では1つの症状に対して1回の詠唱なうえに、魔力消費もしやすいのでまだまだなんです」
「そうだったのか、……でも、俺はミミがいなければこうやって診療所を開く事すらできなかったかもしれないし、大ケガへの対処は俺では無理だったからな」
多分ミミがいなければ俺は今日まで診療所を盛り立てられなかった。この間のメルの言葉じゃないけど助け合いの精神じゃないのかな。
「あのさミミ、きっとミミはいつかはここでの活動を終えて王都に戻るかもしれないけど、それまでは俺やこの街の人を助けて欲しい」
「ユーイチ様……」
「もし、たまにはその魔法の練習がしたかったら遠慮なく診療所の休みの日以外も休みの希望を言ってくれたら考えるよ」
「ですがユーイチ様、そうしてしまいますと治療の負担が大きいのでは」
ミミの言うように治療の負担が大きくなるだろう、だけどミミにばかり甘えず、俺やミーザでも何かしらできる事を考えないといけない時が来たんだ。
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