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「この、汚い皿を洗わないと流し台が使えないよねーーーあれ?洗剤が無い・・・どうやって洗ってたのよ」
水場を確保しない事には先に進めないと思った椿は、山積みの食器を見つめていた。そこで、洗剤が無い事に気付き呆れていたがこの世界では、洗剤・石鹸は大変貴重で特に洗剤は市場に出回っていないのだ。そんな事を知らない椿は、棚を開けたりと探していた。
「もう!何で無いの!!これじゃ洗えないでしょうよ!ーーー便利屋の能力で出せるかな?」
そこで、ビールを出した様に自分が使っていた食器洗い用洗剤を念じると、出た。
「わぉ!やった~これで洗える~~って、スポンジ…えっ?これで洗う?無理無理無理!!ゴミで洗ったら意味無いよ、スポンジ~スポンジ~よし出た。これで洗うか」
椿が手に持ったのは、ヨレヨレを通り越し黒く腐っているようなヘチマが乾燥していた?と思う物体だった。
黄色で長方形のスポンジを念じて、出すと 次に山積みの食器達を一度流し台から、台の上に出して置き 水切りする場所を確保する。綺麗なタオルが無いので、先程ブレスレットで着替えた際に雑巾にしようと持っていたタオルを数枚並べておく。
準備は整った。
いざ!洗うぞーーー!っと頑固な汚れと格闘しながらも1枚一枚丁寧に洗う椿だった。
◇◇◇◇◇◇
「終わったーーーーって、もう夕方!?はぁ~~お腹すいた。今日は、流し台周辺しか出来なかった……」
見事に生まれ変わった台所。自画自賛しながら、依頼主のレオに挨拶して帰ろうとした。
トントン
「今日は、台所を掃除しました。また明日来ます」
「ふん。もう来なくてもいいからな」
ドア越しに挨拶され、ムッとしながらも「お先に失礼します」と述べ、屋敷を出る。
ーーーそこで、あの草だらけの庭が目に入り一気に疲れが出る。
「忘れてたーーここにも難関があったんだ」
ため息をつくと、影からヌッとウルが心配そうに出てきた。
《大丈夫ですか?》
「ありがとう、ウル…この庭を先に刈れば良かったと後悔してたの」
《狩る?草を狩るんですか?これは生き物ですか?》
「えっ?あ、違う違う。草をこうやってーーー硬いな!!んっ!引っこ抜いたり、綺麗に整地するのを刈るって言うのよ。」
近くにあった雑草を抜いて説明するが、あまりの硬さに手に力が入る。
《なるほど。分かりました。危ないので少し下がっていて下さい》
「?」
ウルに言われ、後ろに下がるとヒュンヒュンッとウルから鋭い風が放たれて見る見るうちに雑草達の根元から切られていく。
あっと言う間に全ての雑草が足元に落ちており椿は感動する。
「凄い凄い!!どうやったの!?」
《ウィンドカッターです。喜んで貰えて何よりです》
では、また。と影の中に戻っていった。
ルンルン足で帰路に着くとエマが家の前で待ち伏せしており、有無を言わさず、またあのご飯屋に連れて行かれた。
中に入るとジャイロが声をかけてきて、三人で食べる事になった。
水場を確保しない事には先に進めないと思った椿は、山積みの食器を見つめていた。そこで、洗剤が無い事に気付き呆れていたがこの世界では、洗剤・石鹸は大変貴重で特に洗剤は市場に出回っていないのだ。そんな事を知らない椿は、棚を開けたりと探していた。
「もう!何で無いの!!これじゃ洗えないでしょうよ!ーーー便利屋の能力で出せるかな?」
そこで、ビールを出した様に自分が使っていた食器洗い用洗剤を念じると、出た。
「わぉ!やった~これで洗える~~って、スポンジ…えっ?これで洗う?無理無理無理!!ゴミで洗ったら意味無いよ、スポンジ~スポンジ~よし出た。これで洗うか」
椿が手に持ったのは、ヨレヨレを通り越し黒く腐っているようなヘチマが乾燥していた?と思う物体だった。
黄色で長方形のスポンジを念じて、出すと 次に山積みの食器達を一度流し台から、台の上に出して置き 水切りする場所を確保する。綺麗なタオルが無いので、先程ブレスレットで着替えた際に雑巾にしようと持っていたタオルを数枚並べておく。
準備は整った。
いざ!洗うぞーーー!っと頑固な汚れと格闘しながらも1枚一枚丁寧に洗う椿だった。
◇◇◇◇◇◇
「終わったーーーーって、もう夕方!?はぁ~~お腹すいた。今日は、流し台周辺しか出来なかった……」
見事に生まれ変わった台所。自画自賛しながら、依頼主のレオに挨拶して帰ろうとした。
トントン
「今日は、台所を掃除しました。また明日来ます」
「ふん。もう来なくてもいいからな」
ドア越しに挨拶され、ムッとしながらも「お先に失礼します」と述べ、屋敷を出る。
ーーーそこで、あの草だらけの庭が目に入り一気に疲れが出る。
「忘れてたーーここにも難関があったんだ」
ため息をつくと、影からヌッとウルが心配そうに出てきた。
《大丈夫ですか?》
「ありがとう、ウル…この庭を先に刈れば良かったと後悔してたの」
《狩る?草を狩るんですか?これは生き物ですか?》
「えっ?あ、違う違う。草をこうやってーーー硬いな!!んっ!引っこ抜いたり、綺麗に整地するのを刈るって言うのよ。」
近くにあった雑草を抜いて説明するが、あまりの硬さに手に力が入る。
《なるほど。分かりました。危ないので少し下がっていて下さい》
「?」
ウルに言われ、後ろに下がるとヒュンヒュンッとウルから鋭い風が放たれて見る見るうちに雑草達の根元から切られていく。
あっと言う間に全ての雑草が足元に落ちており椿は感動する。
「凄い凄い!!どうやったの!?」
《ウィンドカッターです。喜んで貰えて何よりです》
では、また。と影の中に戻っていった。
ルンルン足で帰路に着くとエマが家の前で待ち伏せしており、有無を言わさず、またあのご飯屋に連れて行かれた。
中に入るとジャイロが声をかけてきて、三人で食べる事になった。
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