異世界の花嫁？お断りします。

19

「お前は一体何者なんだ」


真剣な顔で椿に聞くと、椿は「ただの掃除婦です。今日の仕事は終わりました。離して下さい」と答え、今日は厄日だと感じる。

「ただの掃除婦が妖精王に求婚を申し込まれる訳ないだろ！嘘をつくな！」
カッと怒鳴るレオにイラっとするが、我慢し「そんな事言われても私だって分からない事は分からないんです」と答える。

キッと睨むように話す椿にレオは動きを止める。
掴んだ手を離すと、椿は会釈し踵を返し帰ってしまう。


（何なの？私が知りたいわ！いちいち怒鳴らないとダメなのね、傲慢な態度。あんな男の下で働くのが嫌になる。だから、誰も続かないのね）
一人プンプンしながら歩く。途中、ストレス発散の為にと夕飯のおかずを買う椿であった。
大量に買ってしまい、後に後悔するのであった。







◇◇◇◇◇◇◇








「そんな事があったの～妖精王とか魅力的じゃない～？受けたら良かったのに、断っちゃったの～？」
「なんで？！妖精王とか無理無理無理！」

エマに今日の出来事を話しながら、食後の果物を口に入れる。

帰宅して、夕飯を作っていると 匂いに誘われてか隣に住むエマがやってきたのだ。
苛立っていた椿は、エマを夕飯に誘い話を聞いてもらっていたのだった。


「まぁ～つばきちゃんは可愛いからね～」
ニコニコ話すエマに癒されながら、いつの間にか椿もにこやかに話していた。

「ところで、つばきちゃんはどんな人がタイプなの？」
「私の？ん～特に無いんだけどーーー私と言う人間を良く分かってくれる人がいいな。」
「それだけ？ふーん？私なら妖精王に求婚されたら即オッケー出すわよ～昔はモテモテだったのよ～色んな人から求婚を申し込まれたんだから！」
「えっ？誰から？」それは、男ですか？って聞きそうになるのをグッと堪え質問する。

「そ～ね～、騎士は定番よね～～貴族とかもいたわよ～」
「やっぱりー！！」つい、本音が出てしまった。
「当たり前でしょ～～この美貌にクラっと来ない男子はいないわよ」

あははっと2人の恋愛話は遅くまで続いた。








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今回短いです（汗
すみません(＞人＜;)