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第一章
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熱いルイの眼差しにランガはいても経ってもいられず。
「ティア!」
まだ食べていたティアの腕を引っ張り、強引にルイの側から引き離す。
「え?どうしたんですか?」
「・・・」
怒りで無言になるランガに驚く。掴まれている腕が痛い。
ひらひら~とにこやかに手を振るルイは満足したようだ。
「人が悪いですね。ルイ様って、あんな言い方したら可哀想じゃないですか~」
ズズーとスープを飲みながらアマンサがルイに話すと「ふん。この俺を振ったんだぞ?このくらい可愛いもんだろ。ランガに愛想つかれたら、俺が慰めてやるんだ。」
まだ諦めて無かったのか。と呆れるが、しょうがない事だ。
奴隷同士で付き合いたくても、ここには女がいない。いや、居ても会えないから無理だ。
拗ねているように見えるルイにアマンサは横目で見ながら食事を終わらせると、午後の鍛錬に向かう為「先に失礼しますね!ルイ様ーーー私はいつでも空いてますわよ♡」チュッと投げキッスをしながらバ~イと別れる。
ゾワゾワと身の毛がよだつルイは「ぜっっったいに嫌だ」と悪寒を感じながら身を縮める。
んふふ~とにこやかに立ち去るアマンサに恐怖を覚えた。
「っっっ!」
「あっすまない。大丈夫か?」
「…えぇ、ーーー急にどうしたんですか?」
食堂から連れ出し、闇雲に歩いていたランガは、ハッと我にかえり手を離した。
少し赤くなった腕を見て申し訳なくなり、自分を責めた。
「いや、ーーールイと何かあったのか?」
「ルイさん?何もないですよ?」
へっ?とすっとんきょな声が出てしまった。
あれだけ思わせ振りな事を話していて何も無いだと?
「ルイがシャワーがどうのと言ってなかったか?」
「ん?あー、訓練の後にアマンサとシャワー浴びに行った後。アマンサがルイさんと裸で抱き付いてて、その後ルイさんに付き合ってと言われてお断りしたんです。」
「・・・・・裸で抱き合ってた後に告白してきたのか?まてまてまて、裸で抱き合ってたくせに告白してきたのか?」
なんだそれは?頭が混乱するも、ルイの好みは幅広いのか?誰でもいけるのか?とぐるぐる回転が追いつかない。
「ーーーアマンサはガタイが良かったな、ルイがいつも俺に突っかかってきてたのは…」ゾワゾワーっと身の危険を感じ、勘違いをしたランガはルイを違う意味で怖くなる。
そのまんま伝えたティアは、キョトンとしながら頭を抱えるランガを見つめていた。
(やっぱりランガさんといると落ち着く)
うーんと唸るランガを見ながら心がホカホカしてくる。
「あっ!いたいた!142番!」
後ろから奴隷番号を呼ばれ、振り向くと訓練の時によく見る服を着た監督がタッタッと走ってきた。
知らない顔だ。
「はぁ、はぁ、ここにいたのか。上からの指示で142番はノウボア祭に出てもらう。催し物としてだ。踊りを披露するんだ。服はこちらで用意した物を来てもらうが拒否する事は出来ない。」
一方的に話をすると監督は、紙を手渡しすぐに戻ろうとする。
困惑しながらもティアは「あの、踊りって言われても踊った事がないんです。それに、闘いに出たいのですが。」
「拒否は出来ない。もう決まった事だ。闘いは出ても構わない。誰でも出られるからな、だが。選抜で選ばれたらの話であって、私に決める事は出来ない。」
そう言い放つと急いで行ってしまった。
残されたティアは、ボー然と立ち尽くす。
「何を渡されたんだ?」
呆気に取られたティアの手から紙を見るとノウボア祭の詳細が書かれていた。
“142番。訓練中の動きを見て、催し物を任命する。ーーー最後に報酬は、通常の倍支払う。お客様の反応により追加報酬あり。”
長ったらしい文章の最後に報酬とかかれていた。
「ティア、報酬が出るみたいだぞ?」
その言葉に反応すると紙をじっくり読む。
読み書きはサリーお母さんに少しずつ教わったので読める。
報酬を貰う時にこの紙が引き換えになる様だ。
無くさない様にしないと。
ジーっと紙を見つめるティアに「紙を無くさないようにしないとな。核に丁度いいのが売っている。見にいこうか?」
大きくてゴツゴツしているけど、長く綺麗な手を差しだされた。
どうやら、核の近くまで来ていた様だ。
「えっでも、訓練に行かないとーーー」
「大丈夫じゃないか?ほら、ここ。踊りの練習に専念すべく訓練に出なくても処罰はしない。って書いてあるぞ?」
「へ?あ…本当ですねーーー」
「なっ!だから、核にいても大丈夫だ。」
大丈夫かなー、不安になりながらも自信満々な顔で言われたら少しならいいか、と気持ちを切り替える。
ーーー夜に比べて、人は少なくなっている。
表通りはお客様がいるので、裏から買い物をする。質は劣るが買えるだけありがたい。
色々見て回るが、どれも不思議な物で目移りしてしまう。魔法が使えない空間だが、生活用の魔石などは使えているから何か基準があるのだろうか?そんな疑問が浮かんでくるも考えても仕方無いと思い、今は目の前にある商品をじっくり見る。
「あった!ティア、ほら。これなら無くさないぞ?」
入り口にキラキラ光るアクセサリーが並んだお店の前でランガがティアを呼ぶ。
手にしているのは金色のブレスレットだ。
「何ですか?キラキラしてて綺麗ですね」
「見かけよりも中身だ。これは小型の収納が着いていて、携帯食や大事な物を仕舞えるんから持っていた方がいい。所有者を登録すれば、本人以外は使えないぞ?」
「ーーー凄いですね、そんな便利な物が…でも高いんですよね?」
これ全部そうだ。と説明されゴクリと息を呑む。
便利だけど。欲しいけど。
今はお金が無い・・・
すっごい欲しい。
ジーっと食いつく様に見るもどれも手の届かない値段だ。
1番安くても無理。
(はぁー、綺麗だなー欲しいなー…あっこれとか凄い好き…って!無理無理無理)
ピンクの小さな石が入った指輪を手に取るも、金額に驚愕してすぐ元に戻す。
「気に入ったのがあったのか?」
ひょいっとランガが覗きこんでくるが、ビクッとなり「だっ大丈夫ですよ、高すぎます!帰りましょ」小声でヒソヒソ話すティアに優しく微笑む。
「俺が買うから気にするな」
優しい目で見つめてきた。
「ダメですよ!それは、ランガさんが頑張ったお金です!私達にはお金は大事なんですから、自分の為に使って下さい!」
小声で早口になりながらも話すティアはぐいぐいっとランガを店から追い出す。
ティアが手にしていたピンクの指輪を見ながら、ランガはやれやれとその場を離れた。
「もー高すぎですよ!買えるのはいつになるのか、あっでも。紙に報酬ってあったからーーー」
ぶつぶつ考えているティアが可愛くつい、頭を撫でてあげたくなる。
ふいに美味しそうな匂いがしてきた。
「寄ってみるか?」
「…食べ物に罪はありませんからね。」
ふはっと吹き出すランガは、正論だと言い聞かせるティアが可愛くてしょうがない。
匂いのする方に行くと、お肉の串焼きだった。
ランガが「5つくれ。」と買ってきてくれたのでありがたく食べるティアに先程は、お金は大事にしろっと言ったよな?と考えながらもティアが美味しそうに食べているのを見ると顔が綻ぶ。
「うーん。美味しいーー薄味だけど、幸せ…」
お肉を噛み締めて食べていたがすぐに食べ終わってしまう。
1つ食べ終わると、ランガは4本食べ終わっていた。多く買ったのかと思ったら1人で食べていたので、もう1本欲しかったなーっと食べ終わった棒を見つめる。
「腹ごしらえしたし、戻るか?」
「そうですね。」
「ん?何か怒ってるのか?」
「別に怒ってません。」
「そうか?」
はて?と不思議そうにしているが、ティアは平常心を装いながら歩き出す。
少し歩くと身に覚えのある人が近づいてきた。
アマンサの知り合い、洋服の人だ。
「あら~天使ちゃん!良いところに来たわね~ほらほら!お店に行きましょう?素敵なのがあるわよ~」
オネェさんに半ば強引に連れて行かれた。
お店の中に入ると、「まぁ!来たのね~いらっしゃい~」快く迎え入れたオネェさん達は、ティアに素敵な物をくれた。
それは、綺麗なドレスだった。
髪の色と同じ銀色のサテン生地。首元が空いて胸の谷間が見えるが腰からフンワリとレースがふんだんに使われている。
肩から垂れ下がった生地が色気を出している。
裾に小さなガラス玉が付いており、光に反射して光っている。
まさか、奴隷の身分でドレスが着れると思ってもいなかった。
持っていても着る場所など無い。
気持ちは嬉しいが申し訳なく思う。
「気持ちは嬉しいのですが、お金も着る場所も無いので受け取れません。」
丁寧に断るも、「これは私達からのプレゼントよ!天使に出会ってから、制作意欲が溢れでるのよ!私達の服を着てくれるなら何も要らないわよ。」
あくまでも、モデルとしてお願いする。と全員に頭を下げられ。仕方無く承諾した。
「ティア!」
まだ食べていたティアの腕を引っ張り、強引にルイの側から引き離す。
「え?どうしたんですか?」
「・・・」
怒りで無言になるランガに驚く。掴まれている腕が痛い。
ひらひら~とにこやかに手を振るルイは満足したようだ。
「人が悪いですね。ルイ様って、あんな言い方したら可哀想じゃないですか~」
ズズーとスープを飲みながらアマンサがルイに話すと「ふん。この俺を振ったんだぞ?このくらい可愛いもんだろ。ランガに愛想つかれたら、俺が慰めてやるんだ。」
まだ諦めて無かったのか。と呆れるが、しょうがない事だ。
奴隷同士で付き合いたくても、ここには女がいない。いや、居ても会えないから無理だ。
拗ねているように見えるルイにアマンサは横目で見ながら食事を終わらせると、午後の鍛錬に向かう為「先に失礼しますね!ルイ様ーーー私はいつでも空いてますわよ♡」チュッと投げキッスをしながらバ~イと別れる。
ゾワゾワと身の毛がよだつルイは「ぜっっったいに嫌だ」と悪寒を感じながら身を縮める。
んふふ~とにこやかに立ち去るアマンサに恐怖を覚えた。
「っっっ!」
「あっすまない。大丈夫か?」
「…えぇ、ーーー急にどうしたんですか?」
食堂から連れ出し、闇雲に歩いていたランガは、ハッと我にかえり手を離した。
少し赤くなった腕を見て申し訳なくなり、自分を責めた。
「いや、ーーールイと何かあったのか?」
「ルイさん?何もないですよ?」
へっ?とすっとんきょな声が出てしまった。
あれだけ思わせ振りな事を話していて何も無いだと?
「ルイがシャワーがどうのと言ってなかったか?」
「ん?あー、訓練の後にアマンサとシャワー浴びに行った後。アマンサがルイさんと裸で抱き付いてて、その後ルイさんに付き合ってと言われてお断りしたんです。」
「・・・・・裸で抱き合ってた後に告白してきたのか?まてまてまて、裸で抱き合ってたくせに告白してきたのか?」
なんだそれは?頭が混乱するも、ルイの好みは幅広いのか?誰でもいけるのか?とぐるぐる回転が追いつかない。
「ーーーアマンサはガタイが良かったな、ルイがいつも俺に突っかかってきてたのは…」ゾワゾワーっと身の危険を感じ、勘違いをしたランガはルイを違う意味で怖くなる。
そのまんま伝えたティアは、キョトンとしながら頭を抱えるランガを見つめていた。
(やっぱりランガさんといると落ち着く)
うーんと唸るランガを見ながら心がホカホカしてくる。
「あっ!いたいた!142番!」
後ろから奴隷番号を呼ばれ、振り向くと訓練の時によく見る服を着た監督がタッタッと走ってきた。
知らない顔だ。
「はぁ、はぁ、ここにいたのか。上からの指示で142番はノウボア祭に出てもらう。催し物としてだ。踊りを披露するんだ。服はこちらで用意した物を来てもらうが拒否する事は出来ない。」
一方的に話をすると監督は、紙を手渡しすぐに戻ろうとする。
困惑しながらもティアは「あの、踊りって言われても踊った事がないんです。それに、闘いに出たいのですが。」
「拒否は出来ない。もう決まった事だ。闘いは出ても構わない。誰でも出られるからな、だが。選抜で選ばれたらの話であって、私に決める事は出来ない。」
そう言い放つと急いで行ってしまった。
残されたティアは、ボー然と立ち尽くす。
「何を渡されたんだ?」
呆気に取られたティアの手から紙を見るとノウボア祭の詳細が書かれていた。
“142番。訓練中の動きを見て、催し物を任命する。ーーー最後に報酬は、通常の倍支払う。お客様の反応により追加報酬あり。”
長ったらしい文章の最後に報酬とかかれていた。
「ティア、報酬が出るみたいだぞ?」
その言葉に反応すると紙をじっくり読む。
読み書きはサリーお母さんに少しずつ教わったので読める。
報酬を貰う時にこの紙が引き換えになる様だ。
無くさない様にしないと。
ジーっと紙を見つめるティアに「紙を無くさないようにしないとな。核に丁度いいのが売っている。見にいこうか?」
大きくてゴツゴツしているけど、長く綺麗な手を差しだされた。
どうやら、核の近くまで来ていた様だ。
「えっでも、訓練に行かないとーーー」
「大丈夫じゃないか?ほら、ここ。踊りの練習に専念すべく訓練に出なくても処罰はしない。って書いてあるぞ?」
「へ?あ…本当ですねーーー」
「なっ!だから、核にいても大丈夫だ。」
大丈夫かなー、不安になりながらも自信満々な顔で言われたら少しならいいか、と気持ちを切り替える。
ーーー夜に比べて、人は少なくなっている。
表通りはお客様がいるので、裏から買い物をする。質は劣るが買えるだけありがたい。
色々見て回るが、どれも不思議な物で目移りしてしまう。魔法が使えない空間だが、生活用の魔石などは使えているから何か基準があるのだろうか?そんな疑問が浮かんでくるも考えても仕方無いと思い、今は目の前にある商品をじっくり見る。
「あった!ティア、ほら。これなら無くさないぞ?」
入り口にキラキラ光るアクセサリーが並んだお店の前でランガがティアを呼ぶ。
手にしているのは金色のブレスレットだ。
「何ですか?キラキラしてて綺麗ですね」
「見かけよりも中身だ。これは小型の収納が着いていて、携帯食や大事な物を仕舞えるんから持っていた方がいい。所有者を登録すれば、本人以外は使えないぞ?」
「ーーー凄いですね、そんな便利な物が…でも高いんですよね?」
これ全部そうだ。と説明されゴクリと息を呑む。
便利だけど。欲しいけど。
今はお金が無い・・・
すっごい欲しい。
ジーっと食いつく様に見るもどれも手の届かない値段だ。
1番安くても無理。
(はぁー、綺麗だなー欲しいなー…あっこれとか凄い好き…って!無理無理無理)
ピンクの小さな石が入った指輪を手に取るも、金額に驚愕してすぐ元に戻す。
「気に入ったのがあったのか?」
ひょいっとランガが覗きこんでくるが、ビクッとなり「だっ大丈夫ですよ、高すぎます!帰りましょ」小声でヒソヒソ話すティアに優しく微笑む。
「俺が買うから気にするな」
優しい目で見つめてきた。
「ダメですよ!それは、ランガさんが頑張ったお金です!私達にはお金は大事なんですから、自分の為に使って下さい!」
小声で早口になりながらも話すティアはぐいぐいっとランガを店から追い出す。
ティアが手にしていたピンクの指輪を見ながら、ランガはやれやれとその場を離れた。
「もー高すぎですよ!買えるのはいつになるのか、あっでも。紙に報酬ってあったからーーー」
ぶつぶつ考えているティアが可愛くつい、頭を撫でてあげたくなる。
ふいに美味しそうな匂いがしてきた。
「寄ってみるか?」
「…食べ物に罪はありませんからね。」
ふはっと吹き出すランガは、正論だと言い聞かせるティアが可愛くてしょうがない。
匂いのする方に行くと、お肉の串焼きだった。
ランガが「5つくれ。」と買ってきてくれたのでありがたく食べるティアに先程は、お金は大事にしろっと言ったよな?と考えながらもティアが美味しそうに食べているのを見ると顔が綻ぶ。
「うーん。美味しいーー薄味だけど、幸せ…」
お肉を噛み締めて食べていたがすぐに食べ終わってしまう。
1つ食べ終わると、ランガは4本食べ終わっていた。多く買ったのかと思ったら1人で食べていたので、もう1本欲しかったなーっと食べ終わった棒を見つめる。
「腹ごしらえしたし、戻るか?」
「そうですね。」
「ん?何か怒ってるのか?」
「別に怒ってません。」
「そうか?」
はて?と不思議そうにしているが、ティアは平常心を装いながら歩き出す。
少し歩くと身に覚えのある人が近づいてきた。
アマンサの知り合い、洋服の人だ。
「あら~天使ちゃん!良いところに来たわね~ほらほら!お店に行きましょう?素敵なのがあるわよ~」
オネェさんに半ば強引に連れて行かれた。
お店の中に入ると、「まぁ!来たのね~いらっしゃい~」快く迎え入れたオネェさん達は、ティアに素敵な物をくれた。
それは、綺麗なドレスだった。
髪の色と同じ銀色のサテン生地。首元が空いて胸の谷間が見えるが腰からフンワリとレースがふんだんに使われている。
肩から垂れ下がった生地が色気を出している。
裾に小さなガラス玉が付いており、光に反射して光っている。
まさか、奴隷の身分でドレスが着れると思ってもいなかった。
持っていても着る場所など無い。
気持ちは嬉しいが申し訳なく思う。
「気持ちは嬉しいのですが、お金も着る場所も無いので受け取れません。」
丁寧に断るも、「これは私達からのプレゼントよ!天使に出会ってから、制作意欲が溢れでるのよ!私達の服を着てくれるなら何も要らないわよ。」
あくまでも、モデルとしてお願いする。と全員に頭を下げられ。仕方無く承諾した。
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