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6 いざ!街へ
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あれから、バーに基本的な事を教わり。魔法も精霊を通して使う様になった。
バーは、対価として薬草など渡していたが私はせっかくならお菓子とかがいいかな?と焼き菓子(クッキーもどき)を作ってあげた所。呼んでもないのに、妖精達がワラワラと焼き菓子目当てで来る事がしばしあり。バーにため息をつかれた。
私としては、妖精達と触れ合えて嬉しいけどね。
そして、数日が経った頃。いよいよ、出発の時が来た。
畑で採れた野菜や果物を異空間にしまう。…この異空間、普通の人は無いみたいで、バーから鞄から出す様にしな!って、散々注意されたから気をつけないと。
気を取り直して、地図を広げてお孫さんの所に向かう。
一応、手紙は預かったけど。渡された時ニヤニヤしてて気味が悪かった…何か企んでるのかな?まぁ、いっか。
数日ぐらいで着くって言われたけど、まずは一つ目の街を目指すか。
「バー!お世話になりました!また来ますね!!」
バーにお礼を言って歩き出す。
しんみりするのは嫌だから笑顔で出発するって決めたんだ。
後ろでは、さっさと家の中に戻るバーに、ちょっぴり悲しくなった。
バーのいる場所は、街から2時間ぐらい離れている。歩きながら、珍しい物や薬草なんか採取した方がいいって言われたけど。
なにここ!いっぱい有りすぎるんだけど!!
知らない物が沢山あって、気付いたら空が暗くなってきましたよ。はい。夢中になりすぎました。
自己嫌悪しながら、山道を歩いていると草むらがガサゴソ音を立て始めた。怖くなり駆け足で走り出したーーーそれが行けなかった。獲物に狙いを定めた狼が草むらから飛び出して来たのだ。
「きゃーー!!!やだやだ!こっちこないで!!!」
千鶴は、より一層早く駆け足で街に向かう。
道が開けた場所で一瞬気を抜いてしまった。そこを見逃さなかった一匹の狼に似た魔物が千鶴に飛びかかってきた。
「きゃーー!死にたくないーー」
叫び声を上げ、逃げ場の無くなった千鶴はもうダメだと思った。
「ぎゃうん!!」
千鶴にのしかかろうとした魔物が真っ二つに切断されたのだ。
「!!!」
声が出ず、魔物の無残な姿を目の当たりにして千鶴は気を失った。
「あっ!おい!大丈夫か!?」
千鶴を助けた青年は、どうしようか悩んだが、気を失った千鶴を抱き抱え、街へと運んでいく。
『リュカは、優しいね。言った通り女の子が襲われてたでしょ?』
「あぁ、間に合って良かった」
『ふふ。その子は愛し子。何かあったら大変よ?大事に運んでね?』
「愛し子って何だ?人間の女の子だろ?」
『そうだよ。人間の女の子。でも、私達の愛し子。』
「ペガの言うことは、意味が分からないな。」
『分からなくていいんだよ。その内わかるから。』
千鶴を抱き抱えながら、馬を走らせる青年はペガと呼ぶ精霊に遊ばれながら街へと急いだ。
馬に乗った青年を門番が気付き止め「身分証をお願いします。」と提示するように話す。
「はい。街の外れでウルフ達に襲われていた子を助けた。気を失っているので、気付くまで部屋を貸して欲しい。」
「ウルフが!?全て倒しましたか?!」
「いや、2匹倒したら逃げていった。すぐ、ギルドに報告した方がいいな。」
「了解しました。はっ!!これは、失礼しました!白銀のリュカ様でしたか、お連れ様はこちらの部屋をお使い下さい!」
「助かる」
「では、私はギルドに報告に行きます!」
門番の1人が急いで街中へ走っていく。残された門番は、客室へと案内した。
スッキリした部屋にテーブルとベッドが置いてある。
そこに、千鶴を下ろすと改めて顔を見る。
「この辺では、見かけない顔立ちだな。髪色も黒色…ーーこれは、魔法がかけられているな。髪色を隠す必要があった?ペガ!この娘は何者か知っているんだろ?」
『それは言えないよ~リュカは嘘がつけないでしょ?でも、よく髪色の魔力に気付いたね~さすがは白銀まで上り詰めたリュカ様』
「ふざけるな!誰なんだ!」
『だーめ。教えない。愛し子に何かあったら、世界が滅ぶよ。それだけは言える』
「なっ!?そこまで話して言わないのか!!ったく、これだから妖精の気まぐれには困る。」
2人のやりとりに気付かない千鶴は、すっかり夢の中にいた。
それは、両親の夢。
18歳の時に、飛行機事故で自分だけ生き残り、両親は還らぬ人となった。
それ以来、飛行機の音や映像を見ると恐怖が襲ってくる。
しばらく悪夢は見なかったのに、狼に似た魔物が殺されたのをみて、両親と乗った飛行機を思い出してしまった。
目の前には、初めての海外に浮かれている自分。
その横にはニコニコしている両親。
ダメ。それ以上行ったら戻れない!ダメ!行かないで!!
この先は、知っている。気象が荒れ飛行機が揺れ出した。そして、操縦が効かなくなった飛行機は山へ墜落。
見せないで!!
私も一緒に連れていって欲しかったのに、何故私だけ生き残ったの?お父さん!お母さん!私もそっちに行きたい・・・
暗闇に自分だけがいる。
誰もいない世界。愛する人がいない世界なんていたくない。
「私を殺して・・・」
「えっ?」
寝ているはずの女が不意に声を出した。私を殺して。確かにそう聞こえた。
顔を見ると、涙を流しながら眠っている。
ペガは、イビキをかいてる。
俺だけが聞こえたのか?しかし、先程ウルフに襲われた時は必死に逃げていたが?よく分からん。
「今は安らかに眠るといい」
涙をふき、頭を撫でると辛そうだった表情が柔らかくなる。
その瞬間、リュカの中で何かが弾けた。
それがなんなのか理解するのに時間がかかったのは言うまでもない。
バーは、対価として薬草など渡していたが私はせっかくならお菓子とかがいいかな?と焼き菓子(クッキーもどき)を作ってあげた所。呼んでもないのに、妖精達がワラワラと焼き菓子目当てで来る事がしばしあり。バーにため息をつかれた。
私としては、妖精達と触れ合えて嬉しいけどね。
そして、数日が経った頃。いよいよ、出発の時が来た。
畑で採れた野菜や果物を異空間にしまう。…この異空間、普通の人は無いみたいで、バーから鞄から出す様にしな!って、散々注意されたから気をつけないと。
気を取り直して、地図を広げてお孫さんの所に向かう。
一応、手紙は預かったけど。渡された時ニヤニヤしてて気味が悪かった…何か企んでるのかな?まぁ、いっか。
数日ぐらいで着くって言われたけど、まずは一つ目の街を目指すか。
「バー!お世話になりました!また来ますね!!」
バーにお礼を言って歩き出す。
しんみりするのは嫌だから笑顔で出発するって決めたんだ。
後ろでは、さっさと家の中に戻るバーに、ちょっぴり悲しくなった。
バーのいる場所は、街から2時間ぐらい離れている。歩きながら、珍しい物や薬草なんか採取した方がいいって言われたけど。
なにここ!いっぱい有りすぎるんだけど!!
知らない物が沢山あって、気付いたら空が暗くなってきましたよ。はい。夢中になりすぎました。
自己嫌悪しながら、山道を歩いていると草むらがガサゴソ音を立て始めた。怖くなり駆け足で走り出したーーーそれが行けなかった。獲物に狙いを定めた狼が草むらから飛び出して来たのだ。
「きゃーー!!!やだやだ!こっちこないで!!!」
千鶴は、より一層早く駆け足で街に向かう。
道が開けた場所で一瞬気を抜いてしまった。そこを見逃さなかった一匹の狼に似た魔物が千鶴に飛びかかってきた。
「きゃーー!死にたくないーー」
叫び声を上げ、逃げ場の無くなった千鶴はもうダメだと思った。
「ぎゃうん!!」
千鶴にのしかかろうとした魔物が真っ二つに切断されたのだ。
「!!!」
声が出ず、魔物の無残な姿を目の当たりにして千鶴は気を失った。
「あっ!おい!大丈夫か!?」
千鶴を助けた青年は、どうしようか悩んだが、気を失った千鶴を抱き抱え、街へと運んでいく。
『リュカは、優しいね。言った通り女の子が襲われてたでしょ?』
「あぁ、間に合って良かった」
『ふふ。その子は愛し子。何かあったら大変よ?大事に運んでね?』
「愛し子って何だ?人間の女の子だろ?」
『そうだよ。人間の女の子。でも、私達の愛し子。』
「ペガの言うことは、意味が分からないな。」
『分からなくていいんだよ。その内わかるから。』
千鶴を抱き抱えながら、馬を走らせる青年はペガと呼ぶ精霊に遊ばれながら街へと急いだ。
馬に乗った青年を門番が気付き止め「身分証をお願いします。」と提示するように話す。
「はい。街の外れでウルフ達に襲われていた子を助けた。気を失っているので、気付くまで部屋を貸して欲しい。」
「ウルフが!?全て倒しましたか?!」
「いや、2匹倒したら逃げていった。すぐ、ギルドに報告した方がいいな。」
「了解しました。はっ!!これは、失礼しました!白銀のリュカ様でしたか、お連れ様はこちらの部屋をお使い下さい!」
「助かる」
「では、私はギルドに報告に行きます!」
門番の1人が急いで街中へ走っていく。残された門番は、客室へと案内した。
スッキリした部屋にテーブルとベッドが置いてある。
そこに、千鶴を下ろすと改めて顔を見る。
「この辺では、見かけない顔立ちだな。髪色も黒色…ーーこれは、魔法がかけられているな。髪色を隠す必要があった?ペガ!この娘は何者か知っているんだろ?」
『それは言えないよ~リュカは嘘がつけないでしょ?でも、よく髪色の魔力に気付いたね~さすがは白銀まで上り詰めたリュカ様』
「ふざけるな!誰なんだ!」
『だーめ。教えない。愛し子に何かあったら、世界が滅ぶよ。それだけは言える』
「なっ!?そこまで話して言わないのか!!ったく、これだから妖精の気まぐれには困る。」
2人のやりとりに気付かない千鶴は、すっかり夢の中にいた。
それは、両親の夢。
18歳の時に、飛行機事故で自分だけ生き残り、両親は還らぬ人となった。
それ以来、飛行機の音や映像を見ると恐怖が襲ってくる。
しばらく悪夢は見なかったのに、狼に似た魔物が殺されたのをみて、両親と乗った飛行機を思い出してしまった。
目の前には、初めての海外に浮かれている自分。
その横にはニコニコしている両親。
ダメ。それ以上行ったら戻れない!ダメ!行かないで!!
この先は、知っている。気象が荒れ飛行機が揺れ出した。そして、操縦が効かなくなった飛行機は山へ墜落。
見せないで!!
私も一緒に連れていって欲しかったのに、何故私だけ生き残ったの?お父さん!お母さん!私もそっちに行きたい・・・
暗闇に自分だけがいる。
誰もいない世界。愛する人がいない世界なんていたくない。
「私を殺して・・・」
「えっ?」
寝ているはずの女が不意に声を出した。私を殺して。確かにそう聞こえた。
顔を見ると、涙を流しながら眠っている。
ペガは、イビキをかいてる。
俺だけが聞こえたのか?しかし、先程ウルフに襲われた時は必死に逃げていたが?よく分からん。
「今は安らかに眠るといい」
涙をふき、頭を撫でると辛そうだった表情が柔らかくなる。
その瞬間、リュカの中で何かが弾けた。
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