21 / 31
21 国王2
しおりを挟む
空いた扉から執事の服を着た子供が出てきた。ペコリと会釈すると中へ入るように頭を下げている。
(可愛い)
その姿が愛らしく思いながら中に入ると金の装飾品に溢れた煌びやかで威厳のある部屋に圧倒される。
「手紙を頂戴致します」
立ち止まっていると、先程の子供執事が話しかけてきたので鞄から手紙を出して渡し頭を下げる。直接声をかけられるまで頭を上げたらいけない。とイスンから聞いていたのだ。
王の側に控えていた従者が手紙を受け取り、王に渡している。
プラチナブロンドの髪をかきあげながら手紙を受け取り、差出人をみて驚愕の表情を浮かべた王は、金の瞳を潤ませる。
ビリッと手紙を開けて、中を読む。
沈黙の中、王を見るのは失礼だと思いつつも好奇心が出てきてしまう。
(王様ってどんな顔してるんだろ?やっぱり、イカツくてたるんだ体かな?)
千鶴の中では、王は中年男性を意識しているようだ。
「この手紙は、誰から預かった?」
「へっ?」
不意に目の前に上質な革のブーツが飛び込んできた。
頭を下げたまま「バーから預かりました。」と答えたが返答がない。(ん?)と思いながらも頭を上げてよいのか考えていたら、
「ばっ、バーだと!?くはっ」
まるで笑いを堪えている様な声が聞こえてきた。
(なんだ?失礼な人ね)
人の名前を聞いて笑うとか神経が可笑しいのでは?と不信感を抱く。
「頭を上げよ」
偉そうな口調の男に言われイラッとしながらも頭を上げるとキラキラ光るプラチナブロンドの髪が目に飛び込み、金色の瞳が千鶴を捉える。(あれ?さっきの人?国王だったの!?ヤバイ)
先程と同一人物だと気付くと嫌な汗がダラダラ流れてくる。
不敬罪で罰せられるのかと心臓がバクバクする。
「この手紙は紛れも無いバファイの物。これをどこで?」
千鶴の考えとは真逆の優しい声で話しかけてきたので、少し緊張が解ける。
「本人から預かりました。」
「その様だな。この手紙には竜涎国に住むように書いてあるが間違いないか?」
「はい。許可を頂けますか?」
「うむ、では。奥の院が使われていないからそこに住めば良い」
「へぁ?」
「バファイ直々の推薦状だ。奥の院がもてなすのに、丁度良い」
なんだか、思いもよらない事になってしまった。
何故お城に住まわなくては、行けないのだ!
「お言葉ながら私は働くために来ました。なので、街中に住む心構えでおります。奥の院など、私には贅沢すぎます。」
相手が王様の為、なるべく丁寧に断ろうとするが「何が不満なんだ?」と首を傾げられてしまう。
「有難い申し出ですが、私には勿体ないです。」
「では、何人か人をつけよう。」
(だから!何も要らないって!!話分かってんのか?)
イケメンなのに話の通じない残念な王様に苛立ちながらも、何度も断る千鶴にハテナマークの王様。
「ホッホッホ。では、何日か滞在したらどうかの?それから、街で住む場所を与えればよいであろう。」
助け舟を出してくれた老人が王の後ろから顔を出す。
白い髪を垂らしニコニコする姿は、どこか威厳が漂う。
「父上が言うのであれば、それに従います。」
「ホッホッホ。よいよい」
「では、この者を滞在させよ。その後、一等地を与えよ」
えっ、普通の場所でいいんだけど…でも断る事の出来ない雰囲気に「有り難く存じます」引きつった笑顔で答えた。
部屋から退出すると、衛兵に奥の院とやらに案内された。
白を基調とした部屋はただ広く、天蓋ベッドに目が眩む。
「失礼します。滞在中、お世話を任されましたベルルと申します。」
メイド服をきた女性が部屋に入ってきて、自己紹介をしながら会釈する。
「あっ、千鶴と言います。滞在と言ってもすぐに出て行くので、お世話とか大丈夫です。」
「いえいえ!最上級のおもてなしと伺っています。何なりと申し付け下さい。」
「えっと、別に大丈夫ですけど…」
「では、何か召し上がりますか?それとも奥の院自慢の湯船など如何です?」
「湯船ってお風呂!?」
「はい。そうでございます。すぐに準備致しますね」
「はい!お願いします!」
「では、今しばらくお待ちください。」
準備のため下がったベルルに千鶴は念願のお風呂に入れる事に感激していた。
(お風呂!!やっと清浄魔法を使わなくてもさっぱり出来る!)
千鶴は、お風呂の事で頭がいっぱいになりイスンとリュカの事をすっかり忘れていたのだった。
頭の上にいたメルは、千鶴を守りきった達成感に満足してイスンに報告を忘れていたのだ。
◇
「ホッホッホ。あの娘から何も感じなかったのか?」
「ん?なんだ?」
「分からんかったのか、まだ若造じゃな」
「何が言いたいんだ」
千鶴が出て行った後、王様と話している老人・前国王は千鶴から何かを感じとっていたが今の王は気付いていないようだった。
呆れながら「鍛錬が足らんかったか」と呟く。
ベルルに案内されたお風呂は大浴場で露天風呂だった。
何でも、龍人は体が大きい人が多いとか…それにしても1人でこの広さは味わった事が無いから恐縮するも嬉しい。
「では、湯浴みをさせて頂きます」
腕まくりをするベルルに慌てて断り、1人で入ると押し切った。
久しぶりのお風呂だもん。ゆっくり入りたいし、初対面の人に体なんて洗って貰えないよ。
「はぁ~いい湯だな~」
石鹸が無いため、清浄魔法で綺麗にしてから湯船に浸かる。
マナーは大事だからね。
それにしてもこの湯加減、バッチグー。
「はぁ~気持ちいい~~」
思う存分満喫してから上がるとギョッとした。
「お待ちしてました。こちらに横になって下さい」
ベルルと2人の女性がニコニコしながら、マッサージ台の様なベットで待ち構えていた。
「えっと…」
「今からお身体を磨かせて頂きます」
やっぱり!!やらなくて大丈夫だよ!って断っても「さぁこちらへ」って言う3人の笑顔が怖い。
観念してうつ伏せになると、適温のオイルを体に塗られ隅々まで揉みほぐされる。
緊張していたが、そのテクニックの気持ちよさにうっとりしてしまう。
香りもフローラルで更にリラックスしてしまった。
30分ぐらいだろうか、「終わりました」ベルルに声をかけられるまで、うたた寝してしまった。起き上がると体中が軽くなり肌もプルプルしていて驚いた。
「凄い、ありがとうございます」
「喜んで頂き恐縮です」
(お風呂と清浄魔法だけでは、こうはならないから凄い)
関心していると、「食事を用意致しました」ベルルが部屋に並べられた色とりどりの食事へと案内する。
「美味しそう」
こんなにしてもらい、引け目を感じてしまうが出された物に罪は無い。
「いただきます」
(可愛い)
その姿が愛らしく思いながら中に入ると金の装飾品に溢れた煌びやかで威厳のある部屋に圧倒される。
「手紙を頂戴致します」
立ち止まっていると、先程の子供執事が話しかけてきたので鞄から手紙を出して渡し頭を下げる。直接声をかけられるまで頭を上げたらいけない。とイスンから聞いていたのだ。
王の側に控えていた従者が手紙を受け取り、王に渡している。
プラチナブロンドの髪をかきあげながら手紙を受け取り、差出人をみて驚愕の表情を浮かべた王は、金の瞳を潤ませる。
ビリッと手紙を開けて、中を読む。
沈黙の中、王を見るのは失礼だと思いつつも好奇心が出てきてしまう。
(王様ってどんな顔してるんだろ?やっぱり、イカツくてたるんだ体かな?)
千鶴の中では、王は中年男性を意識しているようだ。
「この手紙は、誰から預かった?」
「へっ?」
不意に目の前に上質な革のブーツが飛び込んできた。
頭を下げたまま「バーから預かりました。」と答えたが返答がない。(ん?)と思いながらも頭を上げてよいのか考えていたら、
「ばっ、バーだと!?くはっ」
まるで笑いを堪えている様な声が聞こえてきた。
(なんだ?失礼な人ね)
人の名前を聞いて笑うとか神経が可笑しいのでは?と不信感を抱く。
「頭を上げよ」
偉そうな口調の男に言われイラッとしながらも頭を上げるとキラキラ光るプラチナブロンドの髪が目に飛び込み、金色の瞳が千鶴を捉える。(あれ?さっきの人?国王だったの!?ヤバイ)
先程と同一人物だと気付くと嫌な汗がダラダラ流れてくる。
不敬罪で罰せられるのかと心臓がバクバクする。
「この手紙は紛れも無いバファイの物。これをどこで?」
千鶴の考えとは真逆の優しい声で話しかけてきたので、少し緊張が解ける。
「本人から預かりました。」
「その様だな。この手紙には竜涎国に住むように書いてあるが間違いないか?」
「はい。許可を頂けますか?」
「うむ、では。奥の院が使われていないからそこに住めば良い」
「へぁ?」
「バファイ直々の推薦状だ。奥の院がもてなすのに、丁度良い」
なんだか、思いもよらない事になってしまった。
何故お城に住まわなくては、行けないのだ!
「お言葉ながら私は働くために来ました。なので、街中に住む心構えでおります。奥の院など、私には贅沢すぎます。」
相手が王様の為、なるべく丁寧に断ろうとするが「何が不満なんだ?」と首を傾げられてしまう。
「有難い申し出ですが、私には勿体ないです。」
「では、何人か人をつけよう。」
(だから!何も要らないって!!話分かってんのか?)
イケメンなのに話の通じない残念な王様に苛立ちながらも、何度も断る千鶴にハテナマークの王様。
「ホッホッホ。では、何日か滞在したらどうかの?それから、街で住む場所を与えればよいであろう。」
助け舟を出してくれた老人が王の後ろから顔を出す。
白い髪を垂らしニコニコする姿は、どこか威厳が漂う。
「父上が言うのであれば、それに従います。」
「ホッホッホ。よいよい」
「では、この者を滞在させよ。その後、一等地を与えよ」
えっ、普通の場所でいいんだけど…でも断る事の出来ない雰囲気に「有り難く存じます」引きつった笑顔で答えた。
部屋から退出すると、衛兵に奥の院とやらに案内された。
白を基調とした部屋はただ広く、天蓋ベッドに目が眩む。
「失礼します。滞在中、お世話を任されましたベルルと申します。」
メイド服をきた女性が部屋に入ってきて、自己紹介をしながら会釈する。
「あっ、千鶴と言います。滞在と言ってもすぐに出て行くので、お世話とか大丈夫です。」
「いえいえ!最上級のおもてなしと伺っています。何なりと申し付け下さい。」
「えっと、別に大丈夫ですけど…」
「では、何か召し上がりますか?それとも奥の院自慢の湯船など如何です?」
「湯船ってお風呂!?」
「はい。そうでございます。すぐに準備致しますね」
「はい!お願いします!」
「では、今しばらくお待ちください。」
準備のため下がったベルルに千鶴は念願のお風呂に入れる事に感激していた。
(お風呂!!やっと清浄魔法を使わなくてもさっぱり出来る!)
千鶴は、お風呂の事で頭がいっぱいになりイスンとリュカの事をすっかり忘れていたのだった。
頭の上にいたメルは、千鶴を守りきった達成感に満足してイスンに報告を忘れていたのだ。
◇
「ホッホッホ。あの娘から何も感じなかったのか?」
「ん?なんだ?」
「分からんかったのか、まだ若造じゃな」
「何が言いたいんだ」
千鶴が出て行った後、王様と話している老人・前国王は千鶴から何かを感じとっていたが今の王は気付いていないようだった。
呆れながら「鍛錬が足らんかったか」と呟く。
ベルルに案内されたお風呂は大浴場で露天風呂だった。
何でも、龍人は体が大きい人が多いとか…それにしても1人でこの広さは味わった事が無いから恐縮するも嬉しい。
「では、湯浴みをさせて頂きます」
腕まくりをするベルルに慌てて断り、1人で入ると押し切った。
久しぶりのお風呂だもん。ゆっくり入りたいし、初対面の人に体なんて洗って貰えないよ。
「はぁ~いい湯だな~」
石鹸が無いため、清浄魔法で綺麗にしてから湯船に浸かる。
マナーは大事だからね。
それにしてもこの湯加減、バッチグー。
「はぁ~気持ちいい~~」
思う存分満喫してから上がるとギョッとした。
「お待ちしてました。こちらに横になって下さい」
ベルルと2人の女性がニコニコしながら、マッサージ台の様なベットで待ち構えていた。
「えっと…」
「今からお身体を磨かせて頂きます」
やっぱり!!やらなくて大丈夫だよ!って断っても「さぁこちらへ」って言う3人の笑顔が怖い。
観念してうつ伏せになると、適温のオイルを体に塗られ隅々まで揉みほぐされる。
緊張していたが、そのテクニックの気持ちよさにうっとりしてしまう。
香りもフローラルで更にリラックスしてしまった。
30分ぐらいだろうか、「終わりました」ベルルに声をかけられるまで、うたた寝してしまった。起き上がると体中が軽くなり肌もプルプルしていて驚いた。
「凄い、ありがとうございます」
「喜んで頂き恐縮です」
(お風呂と清浄魔法だけでは、こうはならないから凄い)
関心していると、「食事を用意致しました」ベルルが部屋に並べられた色とりどりの食事へと案内する。
「美味しそう」
こんなにしてもらい、引け目を感じてしまうが出された物に罪は無い。
「いただきます」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
行き場を失った恋の終わらせ方
当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」
自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。
避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。
しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……
恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる