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「美味い!ビックシュワンがこんなに美味いならまた討伐して来ないといけないな!」
「うむ。これはいくらでも食べれる。」
2人がペロリと食べ終わってもまだ物足りなさそうに殻を眺めている。
どんだけブラックホールな胃袋なんだ!と突っ込みたくなるが、もう諦めたよ。
私のお腹はパンパンなので、ささっと片付けたよね。蟹はもうおしまい。
「2人に相談したいんだけど、どんな商品が欲しいか教えて欲しいんだー」
そう言いながら紙を見せると「どれどれ、うーん。ありきたりなのは売れないんじゃないか?」とリュカに言われてしまった。
確かにそうだよね。日常雑貨は他にも売ってるしね。
「品物はあるのか?実物を見たら他と何か違うかもしれないぞ?」
イスンに言われ、アイテムボックスから商品にと考えていたのを出した。
だいたい、日常雑貨が10種類・薬が5種類・飲み物が3種類・食べ物が5種類ぐらいだ。
数が少ないって?チッチッチ、この世界を舐めたらいけないよ?
売れた時を想定してるのだ。
それから、様子見しながら少しずつ需要がありそうなのを増やしていくんだよ。
ふふ、我ながら冴えている。
「これは何だ?」
リュカが手にしたのは、トイレットペーパーだった。錬金術で不純物を取り除き、丸まった真っ白な紙を見て、不思議そうに見ていた。
「ふっふっふ、それはだね。用を足した時にお尻を拭く紙なんだよ!これでお尻は被れないし綺麗に拭ける!一石二鳥な紙なんです!!」
決まった。そうドヤ顔で説明したが、ぽかーんとするリュカ「丸まってたら、取りづらくないか?転がらないのか?」その疑問が胸を貫いた。
そうだった、私は手で押さえながら取るけど。トイレットフォルダーが無いじゃない!壁にひっかけるのがないと転がって、ボットンに落ちてしまう。葉っぱで拭くぐらいだもん、ロール状だと絶対落とす可能性が高い。
ガックリと項垂れている千鶴に追い討ちをかける様に「紙にペンもあるが、何に使うんだ?こんなに綺麗だと勿体無くて使えないと思うが」と。
「え?勉強したり?日記を付けたり?メモしたり?」
「・・・勉強なんかしないぞ?貴族ぐらいじゃないか?メモ?なんだそれは?」
なんと!!!
それは考えてもいなかった。まさか文化の違いがここまでくるとは!!!
2度目の衝撃に心が折れてしまった。
「これは回復薬?エナジードリンク?なんだこれは?チズル、飲んでもいいのか?」
イスンが並んだ薬瓶をクンと匂いを嗅ぎジッと見ている。
「あー、そのエナジードリンクって書いたのは疲れた時に飲んで。元気モリモリがんばれる、ってー考えて作ったんですー、回復薬や解毒剤などはその名前どーり。飲んでもいいよ。」
まったく、やる気の無い説明に苦笑しながらもイスンはエナジードリンクをキュポンっと開けてグイッと飲む。
シュワッと炭酸の音と共にほんのり甘い飲み物に驚いた。何故かって?味が美味しいし体が軽くなったのがわかるからだ。
「凄いな、美味しいし。疲れが取れたように体が軽い。チズル!これは売れるぞ!」
「そんなに美味いのか?イスンはどれを飲んだんだ?これか?」
リュカがエナジーとかかれた飲み物をキュポンと開けて飲むと「うっ!うますぎる!何だか力が溢れ出るようだ!!」
メラメラとやる気に満ちたリュカは、外に飛び出し「せい!はっ!」と素振りや腕立てなど訓練を始めた。
「リュカのやつどうしたんだ?」
2人がぽかーんと見ている。ふと、リュカが飲んだ入れ物をみると【エナジーハッスル】と書かれていた。
「あちゃ~ハッスルを飲んだからだ。」
「俺の飲んだのと違うのか?」
容器をクンと嗅ぐとイスンのよりも酸味があるが甘い匂いがする。
「イスンのは疲れを癒す。これは体力を回復する。体力が無い人が飲むと通常になるんだけど、リュカみたいに何ともない人が飲むとあぁなるんだね。注意書きを足さないと。」
呆れながらも、きちんと解るようにしようと思う。
この日は、しばらく煩いリュカにイライラしながらも、説明しなかった自分を責めて眠りに着くのだった。
「ははは!!力が有り余っているぞーー!!!」
「うむ。これはいくらでも食べれる。」
2人がペロリと食べ終わってもまだ物足りなさそうに殻を眺めている。
どんだけブラックホールな胃袋なんだ!と突っ込みたくなるが、もう諦めたよ。
私のお腹はパンパンなので、ささっと片付けたよね。蟹はもうおしまい。
「2人に相談したいんだけど、どんな商品が欲しいか教えて欲しいんだー」
そう言いながら紙を見せると「どれどれ、うーん。ありきたりなのは売れないんじゃないか?」とリュカに言われてしまった。
確かにそうだよね。日常雑貨は他にも売ってるしね。
「品物はあるのか?実物を見たら他と何か違うかもしれないぞ?」
イスンに言われ、アイテムボックスから商品にと考えていたのを出した。
だいたい、日常雑貨が10種類・薬が5種類・飲み物が3種類・食べ物が5種類ぐらいだ。
数が少ないって?チッチッチ、この世界を舐めたらいけないよ?
売れた時を想定してるのだ。
それから、様子見しながら少しずつ需要がありそうなのを増やしていくんだよ。
ふふ、我ながら冴えている。
「これは何だ?」
リュカが手にしたのは、トイレットペーパーだった。錬金術で不純物を取り除き、丸まった真っ白な紙を見て、不思議そうに見ていた。
「ふっふっふ、それはだね。用を足した時にお尻を拭く紙なんだよ!これでお尻は被れないし綺麗に拭ける!一石二鳥な紙なんです!!」
決まった。そうドヤ顔で説明したが、ぽかーんとするリュカ「丸まってたら、取りづらくないか?転がらないのか?」その疑問が胸を貫いた。
そうだった、私は手で押さえながら取るけど。トイレットフォルダーが無いじゃない!壁にひっかけるのがないと転がって、ボットンに落ちてしまう。葉っぱで拭くぐらいだもん、ロール状だと絶対落とす可能性が高い。
ガックリと項垂れている千鶴に追い討ちをかける様に「紙にペンもあるが、何に使うんだ?こんなに綺麗だと勿体無くて使えないと思うが」と。
「え?勉強したり?日記を付けたり?メモしたり?」
「・・・勉強なんかしないぞ?貴族ぐらいじゃないか?メモ?なんだそれは?」
なんと!!!
それは考えてもいなかった。まさか文化の違いがここまでくるとは!!!
2度目の衝撃に心が折れてしまった。
「これは回復薬?エナジードリンク?なんだこれは?チズル、飲んでもいいのか?」
イスンが並んだ薬瓶をクンと匂いを嗅ぎジッと見ている。
「あー、そのエナジードリンクって書いたのは疲れた時に飲んで。元気モリモリがんばれる、ってー考えて作ったんですー、回復薬や解毒剤などはその名前どーり。飲んでもいいよ。」
まったく、やる気の無い説明に苦笑しながらもイスンはエナジードリンクをキュポンっと開けてグイッと飲む。
シュワッと炭酸の音と共にほんのり甘い飲み物に驚いた。何故かって?味が美味しいし体が軽くなったのがわかるからだ。
「凄いな、美味しいし。疲れが取れたように体が軽い。チズル!これは売れるぞ!」
「そんなに美味いのか?イスンはどれを飲んだんだ?これか?」
リュカがエナジーとかかれた飲み物をキュポンと開けて飲むと「うっ!うますぎる!何だか力が溢れ出るようだ!!」
メラメラとやる気に満ちたリュカは、外に飛び出し「せい!はっ!」と素振りや腕立てなど訓練を始めた。
「リュカのやつどうしたんだ?」
2人がぽかーんと見ている。ふと、リュカが飲んだ入れ物をみると【エナジーハッスル】と書かれていた。
「あちゃ~ハッスルを飲んだからだ。」
「俺の飲んだのと違うのか?」
容器をクンと嗅ぐとイスンのよりも酸味があるが甘い匂いがする。
「イスンのは疲れを癒す。これは体力を回復する。体力が無い人が飲むと通常になるんだけど、リュカみたいに何ともない人が飲むとあぁなるんだね。注意書きを足さないと。」
呆れながらも、きちんと解るようにしようと思う。
この日は、しばらく煩いリュカにイライラしながらも、説明しなかった自分を責めて眠りに着くのだった。
「ははは!!力が有り余っているぞーー!!!」
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