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ブランシュシュ・ランジュール 2
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「旦那様!領地に怪しい少女が寝ています!」
ラシェルが帰る一日前に報告されたので中出しをそこそこに私たちは少女のいる場所に向かった。
屋敷の近くで寝ていた少女はビールの缶で囲まれていた。酒臭いにおいがするが、父や使用人はビールの匂いに関心があるみたいで
「エールと違って濃い匂いがしている」
と目を爛々としながら感動している。知っている商品ばかりに囲まれているがこの人絶対に転生者だ。有名企業の缶に囲まれている少女を見てまた悩みの種が増えたのだから。
屋敷に連れて帰るとロックが驚いた顔をしていた。
「ブランシュシュさま……」
酒臭い少女を慈しむように触れると眠っている少女の世話をしていた。
「彼女はランジュール伯爵家の息女で小さい時から懐いてくれていたのです。使用人の私の下半身にお尻を擦り付けて手で扱いてくれて、一生射精させてあげると言って使用人の私を可愛がってくれたのです。」
「なんだろう、聞き覚えのある話だな」
「よく、『酒の濃度が低いか高いしかない。バイブもないなんて異世界って何なの?』と話していました。『締めのラーメンは博多豚骨がいい』と言っていました。ブランシュシュ、なんて可愛いんだ。輝くような黒髪、眼を縁取る睫毛は羽毛のように生えている。金色の瞳に見つめられると体温が上がります。狐のような鋭い目つきをしています。ブランシュシュ数か月振りに会いますが、いつみても美しいです。おっぱいも大きいでしょう。ランジュール家の方々はおっぱいが大きい事で有名なんです。僕はランジュール家の女性で童貞を捨てることを夢見ていたんです」
あ、こりゃダメな奴だ。
紳士的に見えたロックも所詮は男だ。ブランシュシュの身体を見て興奮して勃起しているじゃないか。
疲れているのか眠っているブランシュシュをロックに任せて私はラシェルと一緒に寝ることにした。
♢
「目が覚めても異世界とかってふざけんな!もうやだ~インターネットない世界とかしんどいよぉ」
目が覚めたブランシュシュは理解できない言葉を言っていた。両親も相手をお前がしろと投げ出してしまっている。
「うわっほい、キャルルだ。本物可愛い!」
「あ、どうも」
ブランシュシュは天然パーマの巻き毛をいじりながらこちらを見ている。ブランシュシュはロックの言う通り可愛い。キャルルは華奢な身体をしているけれど、ブランシュシュは胸があってくびれもあって可愛いんだよ。
「どうしよう、またニートになっちゃった。お金持ちの家に押し掛けるしかないよ……」
ブランシュシュの発言はこっち側の人間だと思う。ラシェルは不審者を見る目でブランシュシュを見ている。
「なんでこんなに不幸なわけ?勝ち組伯爵家に生まれたのに没落したの?前世で友達のお酒飲んで寝ている処女まんこにバイブ当ててテクノブレイクで死なせい?働きたくないでござる~」
「ねえ、あなたテクノブレイクで友達殺したの?」
ブランシュシュはこちらを向くと頷いていた。ため息をついて落ち込んでしまった。私の死亡原因は寝ているときにバイブ当てられて死んじゃったのか。
「だって、お漏らししたみたいに絶頂したんだど、まさか死ぬなんて思わなかったんだもん。ひえええん」
「死因は脱水症状だったのね。お酒を飲んで血糖値が上昇して血中濃度が高くなって死んだと……。なんかチート能力持ってないの?」
「持っているわけないでしょう!そうしたら没落してないわよ!あ、ビール飲もう」
手を動かしてビールを出すと飲み干していた。何もない場所からビールを出すとぐびぐび飲み始めた。これは無意識だが通販チートを発動しているのではないだろうか。
呑気にビールを飲みながらつまみを食べている姿なんて、前世の友人明乃にそっくりだ。
もし間違っていたら公爵家のスパイの時はこちらも転生者だと分かってしまう。ブランシュシュのお酒やつまみを出す能力はハートキュート男爵家で欲しいはず。だって父がビールを見ながらソワソワしているんだもん。
缶の蓋を開けてプシュッと音を鳴らすとぐびぐびと飲み始めた。明乃と分かるヒントが何か欲しい。
「公爵令嬢の家に行ったら、この世界がゲームの世界だとか分けわかんない事言いやがって。『悪役令嬢も恋をするためフラグを折る』だっけ?同業者廃業させやがって。クソゲーモブヒロインの癖に!」
「「「「ん?」」」」
今までの発言からして公爵令嬢がモブヒロインという事?
「クソゲーモブヒロインってどういうこと?」
「このゲーム製品になる前は『悪役令嬢の仮面を捨てて』って仮タイトルで私もヒロインだったんだから!それが流行りの公爵令嬢でストレートヘアの黒髪になってるんだよ。全クリした後、ヒロインが変わるから分かりにくいゲームだから全キャラ攻略後に出てくる私を潰しに来たんだ。いずれにしても私はいなくなるんだから好きにさせてよ。やってらんないわよ。死ぬまで処女でいてやる。」
周りの人には何を言っているのか意味が分かっていないが私には理解できた。
物語の最初の目線は公爵令嬢アナベルは目線で始まる。
全員攻略後、違うエピソードが解放された時、第二のヒロインブランシュシュがヒロインとなってキャラ攻略を再開するのだ。それまで見せていなかった裏側が知れて、伯爵令嬢が相手になるとどうなるのか比較できる。
こうなったら明乃かどうか問題じゃない。
公爵令嬢アナベルがどのくらい情報を知っているのか知りたい。
ロックにブランシュシュを任せると、好きな女性と二人きりになったロックが長年の片思いを爆発させて童貞を卒業した。捧げた相手がブランシュシュで満足そうにしているロックと疲れて寝込んでいるブランシュシュを見て報告書を見ることにした。
ラシェルが帰る一日前に報告されたので中出しをそこそこに私たちは少女のいる場所に向かった。
屋敷の近くで寝ていた少女はビールの缶で囲まれていた。酒臭いにおいがするが、父や使用人はビールの匂いに関心があるみたいで
「エールと違って濃い匂いがしている」
と目を爛々としながら感動している。知っている商品ばかりに囲まれているがこの人絶対に転生者だ。有名企業の缶に囲まれている少女を見てまた悩みの種が増えたのだから。
屋敷に連れて帰るとロックが驚いた顔をしていた。
「ブランシュシュさま……」
酒臭い少女を慈しむように触れると眠っている少女の世話をしていた。
「彼女はランジュール伯爵家の息女で小さい時から懐いてくれていたのです。使用人の私の下半身にお尻を擦り付けて手で扱いてくれて、一生射精させてあげると言って使用人の私を可愛がってくれたのです。」
「なんだろう、聞き覚えのある話だな」
「よく、『酒の濃度が低いか高いしかない。バイブもないなんて異世界って何なの?』と話していました。『締めのラーメンは博多豚骨がいい』と言っていました。ブランシュシュ、なんて可愛いんだ。輝くような黒髪、眼を縁取る睫毛は羽毛のように生えている。金色の瞳に見つめられると体温が上がります。狐のような鋭い目つきをしています。ブランシュシュ数か月振りに会いますが、いつみても美しいです。おっぱいも大きいでしょう。ランジュール家の方々はおっぱいが大きい事で有名なんです。僕はランジュール家の女性で童貞を捨てることを夢見ていたんです」
あ、こりゃダメな奴だ。
紳士的に見えたロックも所詮は男だ。ブランシュシュの身体を見て興奮して勃起しているじゃないか。
疲れているのか眠っているブランシュシュをロックに任せて私はラシェルと一緒に寝ることにした。
♢
「目が覚めても異世界とかってふざけんな!もうやだ~インターネットない世界とかしんどいよぉ」
目が覚めたブランシュシュは理解できない言葉を言っていた。両親も相手をお前がしろと投げ出してしまっている。
「うわっほい、キャルルだ。本物可愛い!」
「あ、どうも」
ブランシュシュは天然パーマの巻き毛をいじりながらこちらを見ている。ブランシュシュはロックの言う通り可愛い。キャルルは華奢な身体をしているけれど、ブランシュシュは胸があってくびれもあって可愛いんだよ。
「どうしよう、またニートになっちゃった。お金持ちの家に押し掛けるしかないよ……」
ブランシュシュの発言はこっち側の人間だと思う。ラシェルは不審者を見る目でブランシュシュを見ている。
「なんでこんなに不幸なわけ?勝ち組伯爵家に生まれたのに没落したの?前世で友達のお酒飲んで寝ている処女まんこにバイブ当ててテクノブレイクで死なせい?働きたくないでござる~」
「ねえ、あなたテクノブレイクで友達殺したの?」
ブランシュシュはこちらを向くと頷いていた。ため息をついて落ち込んでしまった。私の死亡原因は寝ているときにバイブ当てられて死んじゃったのか。
「だって、お漏らししたみたいに絶頂したんだど、まさか死ぬなんて思わなかったんだもん。ひえええん」
「死因は脱水症状だったのね。お酒を飲んで血糖値が上昇して血中濃度が高くなって死んだと……。なんかチート能力持ってないの?」
「持っているわけないでしょう!そうしたら没落してないわよ!あ、ビール飲もう」
手を動かしてビールを出すと飲み干していた。何もない場所からビールを出すとぐびぐび飲み始めた。これは無意識だが通販チートを発動しているのではないだろうか。
呑気にビールを飲みながらつまみを食べている姿なんて、前世の友人明乃にそっくりだ。
もし間違っていたら公爵家のスパイの時はこちらも転生者だと分かってしまう。ブランシュシュのお酒やつまみを出す能力はハートキュート男爵家で欲しいはず。だって父がビールを見ながらソワソワしているんだもん。
缶の蓋を開けてプシュッと音を鳴らすとぐびぐびと飲み始めた。明乃と分かるヒントが何か欲しい。
「公爵令嬢の家に行ったら、この世界がゲームの世界だとか分けわかんない事言いやがって。『悪役令嬢も恋をするためフラグを折る』だっけ?同業者廃業させやがって。クソゲーモブヒロインの癖に!」
「「「「ん?」」」」
今までの発言からして公爵令嬢がモブヒロインという事?
「クソゲーモブヒロインってどういうこと?」
「このゲーム製品になる前は『悪役令嬢の仮面を捨てて』って仮タイトルで私もヒロインだったんだから!それが流行りの公爵令嬢でストレートヘアの黒髪になってるんだよ。全クリした後、ヒロインが変わるから分かりにくいゲームだから全キャラ攻略後に出てくる私を潰しに来たんだ。いずれにしても私はいなくなるんだから好きにさせてよ。やってらんないわよ。死ぬまで処女でいてやる。」
周りの人には何を言っているのか意味が分かっていないが私には理解できた。
物語の最初の目線は公爵令嬢アナベルは目線で始まる。
全員攻略後、違うエピソードが解放された時、第二のヒロインブランシュシュがヒロインとなってキャラ攻略を再開するのだ。それまで見せていなかった裏側が知れて、伯爵令嬢が相手になるとどうなるのか比較できる。
こうなったら明乃かどうか問題じゃない。
公爵令嬢アナベルがどのくらい情報を知っているのか知りたい。
ロックにブランシュシュを任せると、好きな女性と二人きりになったロックが長年の片思いを爆発させて童貞を卒業した。捧げた相手がブランシュシュで満足そうにしているロックと疲れて寝込んでいるブランシュシュを見て報告書を見ることにした。
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