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第2章「なんか色々とヤバい気がするんだが…」
第13話「俺のせいで彼女(の手)が汚れてしまいそうで…」
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今日の授業も終わりを迎えていた。今日何しようかな?
俺はこの後の予定を考えていた。今日は丸岡が用事あるとかで一緒に帰れなくなった。
HRが終わり俺は暇を潰す為、図書室に向かった。中学時代、暇を潰しによく図書室に行った事があった。元々読書好きな俺は図書室で本を読み何冊か借りて家でも読むほどである。中学校の図書室の本は多分、殆ど読みきっていたと思う。
中でも推理小説やSF小説、ライトノベルは特に好きでよく読んでいた。
昨日図書室の利用も可能になったのでちょうどイイタイミングだった。図書室に着くとスグに本選びをした。中学の図書室より少し大きめで本棚もかなり多い。
「こりゃあ、選ぶだけでも時間潰せそうだな」
ジャンルも色々あって好きなジャンル探すだけでも大変そうだ。
それから暫く室内をひと通り見て回り本探しの旅に出た。
「ん~、何読もっかな~?」
借りれるのは一回に3冊までと決められている為、俺は非常に悩んでいた。ココで読んでもいいのだが家で読む奴を先に決めておきたかった。
「おっ?」
本棚の本をじっくり見て回っていると自分の好きな作者の新刊を見つけた。この人は推理小説を多く書かれていて中でも『佐野(さの)光英(みつひで)の事件簿』シリーズが大好きで推理小説ながらコメディー要素が多く含まれている作品で読みながらつい吹き出し笑いが出てしまう程面白い。だけど推理シーンになると…
『あっ?』
俺は佐野光英シリーズの新刊を手に取ろうとした時、誰かの手と触れてしまった。
「ご、ごめんなさい!」
「こちらこそすいません! ってアレ?」
お互い謝ったかと思うと相手が何かに気がついたかの様に驚いていた。俺も頭を上げ相手を見ると…
「す、須川さん?」
すると俺の目の前に学園のマドンナ・須川さんが立っていた。
アレ? 須川さんが俺の目の前にいるってことは、ひょっとして間違って触れた手は須川さんの…
「ご、ごめんなさい!!」
俺は須川さんに精一杯の土下座をした。
「えっ? ええー?」
流石の須川さんも慌てていた。そりゃあそうか。こんな場所でイキナリ土下座かまされたら誰でもビックリするか。だが俺はそれ以上にあの須川さんの手に触れた事に罪悪感を感じていた。
「ちょ、ちょっと佐藤君! 顔上げて!」
「あなたの可憐で綺麗な手をゴミのように汚らわしい私(わたくし)の手で汚(けが)してしまい大変申し訳なく…」
「そんな事ないから! 全然汚くないから!」
須川さんは精一杯フォローしてくれたが俺は一向に頭を上げれなかった。
俺はこの後の予定を考えていた。今日は丸岡が用事あるとかで一緒に帰れなくなった。
HRが終わり俺は暇を潰す為、図書室に向かった。中学時代、暇を潰しによく図書室に行った事があった。元々読書好きな俺は図書室で本を読み何冊か借りて家でも読むほどである。中学校の図書室の本は多分、殆ど読みきっていたと思う。
中でも推理小説やSF小説、ライトノベルは特に好きでよく読んでいた。
昨日図書室の利用も可能になったのでちょうどイイタイミングだった。図書室に着くとスグに本選びをした。中学の図書室より少し大きめで本棚もかなり多い。
「こりゃあ、選ぶだけでも時間潰せそうだな」
ジャンルも色々あって好きなジャンル探すだけでも大変そうだ。
それから暫く室内をひと通り見て回り本探しの旅に出た。
「ん~、何読もっかな~?」
借りれるのは一回に3冊までと決められている為、俺は非常に悩んでいた。ココで読んでもいいのだが家で読む奴を先に決めておきたかった。
「おっ?」
本棚の本をじっくり見て回っていると自分の好きな作者の新刊を見つけた。この人は推理小説を多く書かれていて中でも『佐野(さの)光英(みつひで)の事件簿』シリーズが大好きで推理小説ながらコメディー要素が多く含まれている作品で読みながらつい吹き出し笑いが出てしまう程面白い。だけど推理シーンになると…
『あっ?』
俺は佐野光英シリーズの新刊を手に取ろうとした時、誰かの手と触れてしまった。
「ご、ごめんなさい!」
「こちらこそすいません! ってアレ?」
お互い謝ったかと思うと相手が何かに気がついたかの様に驚いていた。俺も頭を上げ相手を見ると…
「す、須川さん?」
すると俺の目の前に学園のマドンナ・須川さんが立っていた。
アレ? 須川さんが俺の目の前にいるってことは、ひょっとして間違って触れた手は須川さんの…
「ご、ごめんなさい!!」
俺は須川さんに精一杯の土下座をした。
「えっ? ええー?」
流石の須川さんも慌てていた。そりゃあそうか。こんな場所でイキナリ土下座かまされたら誰でもビックリするか。だが俺はそれ以上にあの須川さんの手に触れた事に罪悪感を感じていた。
「ちょ、ちょっと佐藤君! 顔上げて!」
「あなたの可憐で綺麗な手をゴミのように汚らわしい私(わたくし)の手で汚(けが)してしまい大変申し訳なく…」
「そんな事ないから! 全然汚くないから!」
須川さんは精一杯フォローしてくれたが俺は一向に頭を上げれなかった。
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