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第54話 タナーリとの激闘①
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天使達がいなくなったことに気付いたタナーリ達が続々と集結してくる。エレノーラ様は肌で感じ取り、口を開く。
「ではもう少しここで魔法の修練を行いましょう。実践は大事ですからね」
「わかりました。よろしくお願いします」
天使達がいなくなり、辺りの瘴気は濃くなったかもしれない。もっともエレノーラ様が傍にいるので、そんなに感じることはないのだが。
私は重力波を彼らに浴びせる。タナーリ達がプチプチと押し潰されていく。
「良いですね。聖属性以外で試してみるのですね」
「はい。闇も含めて様々な属性ダメージを試そうかと」
タナーリ達はそこまで強くないので、高位魔法で十分対処できた。ただ数が多いので、私にとってはいい実験台となってくれた。
「範囲高位治癒魔法!」
「ギャアアアアアア!!!」
私は最後の仕上げに治癒魔法をぶちまける。タナーリ達は苦しみながら断末魔を上げて消滅する。
「やりました、師匠」
「いいえ、まだです。ほら、あそこです」
エレノーラ様が桟橋の付近を指さす。アンドロスを倒した際に混沌の船を破壊したまさにあの場所だ。おぞましい瘴気がいくつか立ち込めている。それらは怒りに満ち溢れている。
「なるほど。こちらにも悪魔が出現しそうですね」
更に舞台の中央、アンドロスが消えた祈禱台からタナーリが四体出現する。
『天使が逃げたのか。アンドロスは何をしておったのだ?』
恐怖の看守ブラッド・ドレッドが赤黒い血管を脈打たせてまくしたてる。
『アンドロスの気配がございません。もしや消滅したのでは?』
黒樹皮で覆われた儀式執行官ブランチ・サクリファイサーが数体現れ弁明している。
『まさか、そんなことはあり得ぬ。だが我らが出てこれたのもそのせいか』
十二本木の支配者ゴア・セピュルチャーが異変に気付いて出てきたようだ。
湧き出るタナーリ達を前に、エレノーラ様は悠然と構えながら私に指示を出す。
「タクトに課題を与えます。しっかりおやりなさい」
「はい」
「混沌を恐れない事、混沌に秩序を刻み込む事、そして常識を超えた突破力。これらを成し遂げなさい」
「師匠……了解しました!」
「ではタクト、上の敵は私が相手しますので、こちらの者達をお願いしますね」
「わかりました。お気をつけて」
エレノーラ様がフライで浮上する。途中敵の触手が伸びてくる。
『へぷっ!』
タナーリ達の触手が焼き尽くされ消滅する。エレノーラ様に手を出すとはまだ低能なのだろう。私と相手した方がまだ勝機があるだろうに。
エレノーラ様は空高く舞い上がり、上空にいる敵のもとへと向かっていった。
「さて、始めるとするか……」
私は目の前にいるタナーリの群れに集中する。先ほど出現した数体の中位以上のタナーリに警戒する。
「エレノーラ様の課題……」
エレノーラ様がいなくなり、タナーリ達は容赦なく私を襲ってくる。攻撃をかわし、いなしながらの思考だ。
下位タナーリがわらわら湧き出し、四体のルート・マローダーが四足歩行で動き回る。私を捕えようと奔走するが、遅すぎて話にならない。やはり超電の雷帝と戦ったのが大きい。
「焼き尽くせ、『地獄の業火』」
魔法が発動しタナーリ達を焼き尽くすが、後から再生してくる。ルート・マローダー達も難を逃れている。タナーリ達の混沌とした状況が目の前に繰り広げられている。
「なるほど、そういうことですか……だが遅い」
混乱や恐怖は特に感じない。論外だ。だが私はエレノーラ様の意に沿い、結界魔法を唱える。
「理と秩序の御名により、混沌なる渦を鎮めん。我が結界にて縛られ、変異の息吹を絶たれよ!」
途中無意識に自分の弱さや過去のトラウマが脳裏に浮かび上がるが、受け流すだけの余裕がある。もう逃げない。昔のような不安や恐怖に怯える自分ではない。
『混沌封滅結界』
足元に多重の幾何学陣が展開し、空中に浮かぶ魔方陣が連鎖して出現し、十二本木の範囲一面に魔法が発動する。陣から銀白の糸が光の網のように広がり、周囲の混沌魔素を絡め取ってタナーリ達の増殖が止まり、ルート・マローダーの動きが封じられる。
「雷と炎の相反する力を統べて貫く――『ライトニングフレイム』!」
頭上に四本の雷と炎属性の槍を生み出す。
「心臓を貫け!」
私の意によって槍は飛翔し、四体のルート・マローダー達の胸を貫く。比較的大柄な身体ごと消滅していく。
結界は鉄面皮のブランチ・サクリファイサーにもかなり効いているが、よろよろとふらつきながら動作している。後ろの二体のタナーリは感心した目でこちらを見ている。
ブランチ・サクリファイサーは触手を槍状にして私を串刺しにしようとしてくるが、遅すぎてすべてかわしてしまう。
私は魔力の刻印刃をブランチ・サクリファイサーに飛ばす。正確にヒットし、印を刻む。
「汝の血脈に理を刻まん。我が印は縛め、我が意は封滅!『秩序刻印』」
印を刻まれた箇所が青白く発光し、黒樹皮の肌を這うように刻印模様が広がる。封印が完了し、再生を不可能にする。続けて呪文を唱え、一本の槍を出現させる。
「聖なる力と凍てつく波動をもって邪悪を撃て――『ホーリーアイススピア』! 貫け!」
聖なる氷の槍がブランチ・サクリファイサーの心臓部を射抜き、木っ端微塵に爆散する!
『何と!』
『ここまでやりおるとは……面白き奴よ』
これで離れた場所で戦闘を見ていた上位以上のタナーリ、恐怖の看守ブラッド・ドレッド、十二本木の支配者ゴア・セピュルチャーの二体となった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここまで読んでいただきありがとうございます。
タクトと上位タナーリとの戦いは続きます。そして上空へと追っていったエレノーラ様の相手のタナーリとの運命やいかに!
次回、タクト達は無事にアビスから帰還することができるのか、ご期待ください!
【まめちしき】
【ブランチ・サクリファイサー(Branch Sacrificer)】……中位タナーリ / 儀式執行官。人型の骨格が黒樹皮で覆われ、体の節々から無数の小枝や血走った花芽が伸びている。両腕は鋭利な枝に変形していて、生贄を突き刺すと体内に吸い込む。顔面は仮面のように樹皮が固着しており、目の穴から赤黒い光が漏れる。生贄の血液を木に流し込み、樹木に霊魂を縫い付ける役目を担う。自らの体を樹木に接続し、戦闘中も血を媒介にして根を操る。
【ルート・マローダー(Root Marauder)】……中位タナーリ / 侵略戦闘要員。太い根に覆われた獣のような四足歩行デーモン。皮膚の一部は硬い木化した殻に覆われ、口の中には樹液が滴る触手が蠢く。頭部は半ば腐った鹿の頭骨に似た形をしており、そこから蔦が生えている。森の外縁部を徘徊して、迷い込んだ侵入者を捕らえ木に生贄として捧げる。倒すと体内から根に取り込まれた生物の骨が大量に出てくる。
【ブラッド・ドレッド(Blood Dread)】……上位タナーリ / 恐怖の看守。次話にて解説予定。
【ゴア・セピュルチャー(Gore Sepulcher)】……高位タナーリ / 十二本木の支配者。次話にて解説予定。
【混沌封滅結界(ケイオスシーリング・ワード)】……無属性魔法(結界・秩序・時空系)。範囲内の混沌属性を抑制し、敵(特にデーモン系)の再生・変異・増殖を止める。使用中は術者の精神力も削られる。
【秩序刻印(オーダーシジル)】……無属性魔法(秩序系)。対象の体に秩序の印を刻む儀式魔法。デーモンの再生、擬態、自己複製を長期的に封じる。術者も刻印を身体に刻むことで混沌耐性を強化で
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「面白いかも!」「続きが読みたい!」「陰ながら応援してるよ!」
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天使達がいなくなり、辺りの瘴気は濃くなったかもしれない。もっともエレノーラ様が傍にいるので、そんなに感じることはないのだが。
私は重力波を彼らに浴びせる。タナーリ達がプチプチと押し潰されていく。
「良いですね。聖属性以外で試してみるのですね」
「はい。闇も含めて様々な属性ダメージを試そうかと」
タナーリ達はそこまで強くないので、高位魔法で十分対処できた。ただ数が多いので、私にとってはいい実験台となってくれた。
「範囲高位治癒魔法!」
「ギャアアアアアア!!!」
私は最後の仕上げに治癒魔法をぶちまける。タナーリ達は苦しみながら断末魔を上げて消滅する。
「やりました、師匠」
「いいえ、まだです。ほら、あそこです」
エレノーラ様が桟橋の付近を指さす。アンドロスを倒した際に混沌の船を破壊したまさにあの場所だ。おぞましい瘴気がいくつか立ち込めている。それらは怒りに満ち溢れている。
「なるほど。こちらにも悪魔が出現しそうですね」
更に舞台の中央、アンドロスが消えた祈禱台からタナーリが四体出現する。
『天使が逃げたのか。アンドロスは何をしておったのだ?』
恐怖の看守ブラッド・ドレッドが赤黒い血管を脈打たせてまくしたてる。
『アンドロスの気配がございません。もしや消滅したのでは?』
黒樹皮で覆われた儀式執行官ブランチ・サクリファイサーが数体現れ弁明している。
『まさか、そんなことはあり得ぬ。だが我らが出てこれたのもそのせいか』
十二本木の支配者ゴア・セピュルチャーが異変に気付いて出てきたようだ。
湧き出るタナーリ達を前に、エレノーラ様は悠然と構えながら私に指示を出す。
「タクトに課題を与えます。しっかりおやりなさい」
「はい」
「混沌を恐れない事、混沌に秩序を刻み込む事、そして常識を超えた突破力。これらを成し遂げなさい」
「師匠……了解しました!」
「ではタクト、上の敵は私が相手しますので、こちらの者達をお願いしますね」
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エレノーラ様がフライで浮上する。途中敵の触手が伸びてくる。
『へぷっ!』
タナーリ達の触手が焼き尽くされ消滅する。エレノーラ様に手を出すとはまだ低能なのだろう。私と相手した方がまだ勝機があるだろうに。
エレノーラ様は空高く舞い上がり、上空にいる敵のもとへと向かっていった。
「さて、始めるとするか……」
私は目の前にいるタナーリの群れに集中する。先ほど出現した数体の中位以上のタナーリに警戒する。
「エレノーラ様の課題……」
エレノーラ様がいなくなり、タナーリ達は容赦なく私を襲ってくる。攻撃をかわし、いなしながらの思考だ。
下位タナーリがわらわら湧き出し、四体のルート・マローダーが四足歩行で動き回る。私を捕えようと奔走するが、遅すぎて話にならない。やはり超電の雷帝と戦ったのが大きい。
「焼き尽くせ、『地獄の業火』」
魔法が発動しタナーリ達を焼き尽くすが、後から再生してくる。ルート・マローダー達も難を逃れている。タナーリ達の混沌とした状況が目の前に繰り広げられている。
「なるほど、そういうことですか……だが遅い」
混乱や恐怖は特に感じない。論外だ。だが私はエレノーラ様の意に沿い、結界魔法を唱える。
「理と秩序の御名により、混沌なる渦を鎮めん。我が結界にて縛られ、変異の息吹を絶たれよ!」
途中無意識に自分の弱さや過去のトラウマが脳裏に浮かび上がるが、受け流すだけの余裕がある。もう逃げない。昔のような不安や恐怖に怯える自分ではない。
『混沌封滅結界』
足元に多重の幾何学陣が展開し、空中に浮かぶ魔方陣が連鎖して出現し、十二本木の範囲一面に魔法が発動する。陣から銀白の糸が光の網のように広がり、周囲の混沌魔素を絡め取ってタナーリ達の増殖が止まり、ルート・マローダーの動きが封じられる。
「雷と炎の相反する力を統べて貫く――『ライトニングフレイム』!」
頭上に四本の雷と炎属性の槍を生み出す。
「心臓を貫け!」
私の意によって槍は飛翔し、四体のルート・マローダー達の胸を貫く。比較的大柄な身体ごと消滅していく。
結界は鉄面皮のブランチ・サクリファイサーにもかなり効いているが、よろよろとふらつきながら動作している。後ろの二体のタナーリは感心した目でこちらを見ている。
ブランチ・サクリファイサーは触手を槍状にして私を串刺しにしようとしてくるが、遅すぎてすべてかわしてしまう。
私は魔力の刻印刃をブランチ・サクリファイサーに飛ばす。正確にヒットし、印を刻む。
「汝の血脈に理を刻まん。我が印は縛め、我が意は封滅!『秩序刻印』」
印を刻まれた箇所が青白く発光し、黒樹皮の肌を這うように刻印模様が広がる。封印が完了し、再生を不可能にする。続けて呪文を唱え、一本の槍を出現させる。
「聖なる力と凍てつく波動をもって邪悪を撃て――『ホーリーアイススピア』! 貫け!」
聖なる氷の槍がブランチ・サクリファイサーの心臓部を射抜き、木っ端微塵に爆散する!
『何と!』
『ここまでやりおるとは……面白き奴よ』
これで離れた場所で戦闘を見ていた上位以上のタナーリ、恐怖の看守ブラッド・ドレッド、十二本木の支配者ゴア・セピュルチャーの二体となった。
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タクトと上位タナーリとの戦いは続きます。そして上空へと追っていったエレノーラ様の相手のタナーリとの運命やいかに!
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【まめちしき】
【ブランチ・サクリファイサー(Branch Sacrificer)】……中位タナーリ / 儀式執行官。人型の骨格が黒樹皮で覆われ、体の節々から無数の小枝や血走った花芽が伸びている。両腕は鋭利な枝に変形していて、生贄を突き刺すと体内に吸い込む。顔面は仮面のように樹皮が固着しており、目の穴から赤黒い光が漏れる。生贄の血液を木に流し込み、樹木に霊魂を縫い付ける役目を担う。自らの体を樹木に接続し、戦闘中も血を媒介にして根を操る。
【ルート・マローダー(Root Marauder)】……中位タナーリ / 侵略戦闘要員。太い根に覆われた獣のような四足歩行デーモン。皮膚の一部は硬い木化した殻に覆われ、口の中には樹液が滴る触手が蠢く。頭部は半ば腐った鹿の頭骨に似た形をしており、そこから蔦が生えている。森の外縁部を徘徊して、迷い込んだ侵入者を捕らえ木に生贄として捧げる。倒すと体内から根に取り込まれた生物の骨が大量に出てくる。
【ブラッド・ドレッド(Blood Dread)】……上位タナーリ / 恐怖の看守。次話にて解説予定。
【ゴア・セピュルチャー(Gore Sepulcher)】……高位タナーリ / 十二本木の支配者。次話にて解説予定。
【混沌封滅結界(ケイオスシーリング・ワード)】……無属性魔法(結界・秩序・時空系)。範囲内の混沌属性を抑制し、敵(特にデーモン系)の再生・変異・増殖を止める。使用中は術者の精神力も削られる。
【秩序刻印(オーダーシジル)】……無属性魔法(秩序系)。対象の体に秩序の印を刻む儀式魔法。デーモンの再生、擬態、自己複製を長期的に封じる。術者も刻印を身体に刻むことで混沌耐性を強化で
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