実話  ちょっと不思議な話

豆腐小僧

文字の大きさ
3 / 5

第三部

しおりを挟む
第三部 開始

異動と言う名の左遷を受け、東京に転勤になり、お荷物営業に着任しました。
内容は、何だこれは!
って言うくらい最悪な状態で、やれやれと思いながらもボチボチ仕事をこなしながら、業務の整理もしつつ日々過ごしてました。
これと言った怪異現象もなく生活をしていましたが、あの一件依頼感が鋭くなった様に感じます。
たまに視線を感じたり、初対面の人でも会った瞬間にもう会う事はないなと感じたり、まぁ慣れない生活をしていたのでそんな気になっていたのかもしれません。
数年後、また異動となり、またもや業績ボロボロの営業所に着任となりました。
異動が決まる1年程前から体調を崩しがちになり、異動が決まってからは変な不正脈が出たりしてました。
引っ越しの日、転居先に到着し、引っ越し屋の到着を待っているとふと玄関が気になりました。
なんだろう?
暫くして引っ越し屋が到着し、荷物の搬入が終わり、部屋の片付けを行なっている時、ふと玄関を見ると10歳位の女の子が立っているのが見え、またもや「うぉ!」
と声をあげてしまい、いきなり初日に見るとはと、うなだれてその日は寝ました。
その後特段何もなく、日々過ごしていました。
ただ、不正脈や体調不良はその後も続いていました。
こんな時、人間は占い等に頼るもので、近所に有名な占い師がいる事を見つけ、行って見ました。
店構えは台湾ぽい入口があり、入って見ると道教の様なお札があったり、赤や黄色がふんだんに使用されたカラフルな内装で少し気分が晴れやかになりました。
順番が来て、個室に入るとなんとも怪しいエセ中国人風のおじさんが座っていました。
生年月日を聞かれ、伝えると、ここ数年大変でしょ!とハイトーンの声で明るく言われた時、だから来たんだよと心の中で思ってました。
ただ、その後ジーッと私を見て、
「それだけじゃないね原因は‥」
と、
「何ですか?」
と聞くと、
「霊とか見ました?」
立て続けに
「女性の」

私は引っ越し先で見た事を伝えると、
それは以前住んでた人の念でほっとけば消えるとの事。
かなり前から付いている大人の女性との事。
思わずこいつすげ~って思いました。
詳細に見えている様で実家で見た時の事を思い出しました。
しかし、困ったなぁ~と考えいると、おじさんは、お札を作ってくれ、寝る時枕の下に置く様にする様アドバイスをしてくれました。
どうやらかなり強力なお札で効果は一年との事。
1年経っても効果がない時はまた来てねと軽い営業を受けました。
やれやれと暗い気分を引き摺りながら部屋に戻り、その夜からお札を枕のしたに引いて寝る様になりました。

最終章に続く
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

意味がわかると怖い話

井見虎和
ホラー
意味がわかると怖い話 答えは下の方にあります。 あくまで私が考えた答えで、別の考え方があれば感想でどうぞ。

意味が分かると怖い話【短編集】

本田 壱好
ホラー
意味が分かると怖い話。 つまり、意味がわからなければ怖くない。 解釈は読者に委ねられる。 あなたはこの短編集をどのように読みますか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

10秒で読めるちょっと怖い話。

絢郷水沙
ホラー
 ほんのりと不条理な『ギャグ』が香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。 下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。 ※全話オリジナル作品です。

処理中です...