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第四章〜六大魔王復活〜
第67話 〜決戦の始まり〜
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ニイガル国のバーンマウンテンに過去最大のスタンピードが発生していると情報が入ったのはヒイロとヴァンジャンスが会ってから数週間後だった。
ヒイロはヴァンジャンスとともにニイガル国に来ていた。ヒイロとヴァンジャンスは初めて会った日から福祉のことでお互いの前世の記憶をすり合わせなどで3日に一回のペースで会うようになっていた。
その2人がニイガル国の首都サードのギルド本部に着くと、そこにはギルドマスターのライスと勇者ロイ、賢者イスカリオテ、そして2人以外の残り4人のSSランク冒険者までが全員揃っていた。後から他のS~Bまでの冒険者達と一緒にアルト達も合流する予定らしい。
「ごめんなさい!!遅くなりました!」
「俺は悪くない……ヒイロの準備が遅くなったせいだ」
「!?あぁ~お前が集合に遅れたんだろ!」
ヒイロとヴァンジャンスが睨み合っている姿を見てロイは首を傾げる。
「ヒイロさん、ヴァンジャンスさんもいつのまにそんなに仲良くなったんですか?」
「仲良くない」
「仲良くない」
2人の声が被る。
「……でも、本当に昔から仲良しのような、幼馴染みたいな感じですね!……あれ?でも……確かヴァンジャンスさんの方が結構年上だったような」
「いや、中身を合わせると俺の方がかなり上!」
ヴァンジャンスといることで前世の記憶をかなり思い出すことが多くなったヒイロは、ポカ発言をする。もちろん、ヴァンジャンス以外のメンバー、全員が首を傾げる。
「……中身?」
「バカか」
ヴァンジャンスがヒイロのお尻を蹴る。ヒイロもまた自分がやらかしたことに気付き、焦って誤魔化す。
「あ、いやなんでもない!!中身というか精神年齢的な……それよりライスさん、状況はどんな感じなんですか?」
ヒイロはすぐに本題に話しを振り、なかったことにする。
「おぉそうだった。話しの途中だった……今、みんなでも話していたんだが、スタンピードが過去最大の5000を超える数になっている……そしてさらにバーンマウンテンの頂上付近には城が築かれていた。その規模から考えても残りの2体の魔王がいると考えて間違いない。」
「5000を超える魔物か……かなり厄介ですね。どうします?スタンピードと魔王……相手の出方にもよりますが、二手に分かれたほうが良さそうですか?」
「あぁ、今もそのようにしようかと話していたんだ。とりあえずスタンピードに対してはグラン、エメル、ヴァンジャンスの3人に俺、そしてS、Aランクの冒険者100人で対応する。ただ万が一に備えてB、Cランクの冒険者300人程とニイガル国の兵士200人が、スタンピードから漏れた魔物が街に近づかないように後方で待機している。お前を含むエング、シルフ、ロイ、イスカリオテの5人は城の中にいると思われる魔王の方を頼む。」
「わかりました。」
その後、バーンマウンテンが目の前に見え、首都サードと中間地点に位置する、今回の作戦本部となる場所に移動する。そこで見張りも合わせたアルト達などS~Bランクの冒険者達とも合流し、全体で最終的な打ち合わせをしていく。
会議が終わり、それぞれが戦いの準備をしている頃、新たな情報が入った。スタンピードが移動を開始ようで、方向的に真っ直ぐ作戦本部のあるこっちに向かってきていた。予想通りバーンマウンテンの麓から直接サードの街に進む気らしい。それもその中に魔王又はその配下らしき悪魔の存在も確認されていた。
「よし!!それでは手筈通り途中から二手に分かれるぞ!」
作戦本部の前に総勢100人以上の冒険者達が真横に並ぶ。アルト達の他にもSランク冒険者が数名いる。各国の冒険者ギルドが協力し、今回のレイドクエストへの参加を募集していた。世界の命運をかける戦いに高ランクの冒険者達がこぞって参加してくれたようだ。
ライスの号令に全員が戦闘体制に入る。目の前には視界を全て覆うほどの魔物の大群が真っ直ぐこちらへと向かってきていた。Aランクの冒険者を中心に若い冒険者はその光景だけで震える者もいた。その様子を感じたグランが先行し、決戦の狼煙をあげる。
「まずはわしらで、ヒイロ達の道を開けよう。行くぞ、エメル、ヴァンジャンス」
「わかった!」
「ふん、オレに指図するな」
「神雷魔法 《極万雷》」
「土魔法 ハイクリエイトゴーレム モデル《ポーンソルジャーズ》」
「マテリアライズマジック《ウェッポンズ・ファイター》オートギア・ウェッポンズファイター……スタンバイ・オールファイア」
グランの広範囲神雷魔法が先頭の魔物達をまとめて灰燼にし、エメルの召喚した剣を持ったゴーレム達が次々と魔物の突進を受け止め、切り倒していく。そして、ヴァンジャンスの5機の戦闘機が直線上にいる魔物達の上に次々と爆雷を落とし、スタンピードの真ん中に道を作っていく。
その3人の強力な攻撃でスタンピードの勢いも弱くなってきたところで、冒険者達がそのまま勢いでスタンピードに突撃をかけ、混戦となる。そしてヒイロ、エング、シルフ、ロイ、イスカリオテの5人がヴァンジャンスの開けた道を通り、バーンマウンテンの頂上へと向かう。だが、もうすぐスタンピードを突っ切り、バーンマウンテンを登ろうとした時に、直前で二人の悪魔が割って入る。
「グラシャラボラスを倒した者はいるか?」
「え……オレだけど」
「そうか!お主は強いらしいな、強い奴はオレと戦え!」
現れたのはスタンピードを率いていたと思われる悪魔だった。その悪魔はもちろん魔王配下であり、名前をアモンと名乗った。ヒイロが仕方なく他のメンバーを先に送り、アモンとの戦闘に入ろうとした時、ヴァンジャンスの戦闘機が間を割って入る。
ヒイロは良いことを思いついたとばかりに捨て台詞を吐いて逃げるように他のメンバーの元へ急ぐ。
「アモンとか言ったか……残念だったな!悪いが先を急いでるんだ。もし強い奴と戦いたかったら、これから来る暗~い男と戦え。名前はヴァンジャンス……俺よりも強いぞ!じゃあな」
魔王配下らしき悪魔はアモンの他にもう一体いたが、ヒイロ達は無視して先を急ぎ、城へと侵入する。ライスは無事にヒイロらが城に侵入したことを確認すると冒険者達に声をかける。
「お前達、魔王討伐メンバーは城に入った。俺たちはここで奴らが帰ってくるまで死守するぞ!」
「おぉー!!」
戦闘開始のグラン達SSランク3人の強力な一撃で魔物も一気に100単位で数が減ったがそれでもまだ約5000に近い数の魔物がいる。その3人はそれぞれスタンピードの中に入り、中側から魔物達を倒していく。
そしてその他の冒険者達はどうにか魔物達に数で圧倒されないように、密集隊系を作り、作戦指揮であるライスと数人のソロの後衛高ランク冒険者を中心に、魚鱗の陣の様に、スタンピードに対し、三角形に展開する。そしてその要の三角形の頂点てあり、先頭にいるのはアルト達 《森の家》パーティーである。
「いいか、出来るだけ高ランクの魔物から倒していけ、最悪低ランクの魔物がある程度突破したところで、後方にも仲間いる。Bランク以上の魔物から確実に倒していけ!」
「だってよエイス!!それじゃあイルミ!ウルル!いつもの形だ、お前ら気合い入れろよー!」
「わかってるわよ!」
「うん!」
「アルト兄もな!」
エイスが前衛となり、魔物の勢いを止める。その後ろ中衛のイルミとウルルが魔法で攻撃、アルトが後衛で全体に指示を出しながら弓で援護する。
スタンピードも冒険者達の圧力にようやく動きを止める。そして、いつのまにか3人のSSランク冒険者は、それぞれ2体の魔王配下と対峙することなっていた。その最初に出会ったのが、ヒイロと戦おうとしていたアモンと言う悪魔だった。
「お主……良い雰囲気を出しているのう」
「……なんかさっき、どっかのアホな声が聞こえたような気がしたが……」
「お主がヴァンジャンスとか言う者か?」
「だからどうした?」
「確かに勇者とは違う……強者独特の雰囲気を持っているのう。よいだろう、このアモンがお前の相手をしてやる」
「誰でもいい……やるならさっさとしろ」
そして、ヴァンジャンスから少し離れたもう一方でも、エメルとグランは魔王配下の場所へと辿りつく。
「お主の相手は我々かな」
「私の名前は大魔王筆頭ルキフゲロフォカレ様が一の配下バエル。2対1でも3体1でも俺は構わんぞ。」
「雷帝グランじゃ。」
「ゴーレム マスターエメル、よろしく!」
「人族の年寄りに、ドワーフか……まぁいい、それじゃあ殺し合いを始めようか」
ヒイロはヴァンジャンスとともにニイガル国に来ていた。ヒイロとヴァンジャンスは初めて会った日から福祉のことでお互いの前世の記憶をすり合わせなどで3日に一回のペースで会うようになっていた。
その2人がニイガル国の首都サードのギルド本部に着くと、そこにはギルドマスターのライスと勇者ロイ、賢者イスカリオテ、そして2人以外の残り4人のSSランク冒険者までが全員揃っていた。後から他のS~Bまでの冒険者達と一緒にアルト達も合流する予定らしい。
「ごめんなさい!!遅くなりました!」
「俺は悪くない……ヒイロの準備が遅くなったせいだ」
「!?あぁ~お前が集合に遅れたんだろ!」
ヒイロとヴァンジャンスが睨み合っている姿を見てロイは首を傾げる。
「ヒイロさん、ヴァンジャンスさんもいつのまにそんなに仲良くなったんですか?」
「仲良くない」
「仲良くない」
2人の声が被る。
「……でも、本当に昔から仲良しのような、幼馴染みたいな感じですね!……あれ?でも……確かヴァンジャンスさんの方が結構年上だったような」
「いや、中身を合わせると俺の方がかなり上!」
ヴァンジャンスといることで前世の記憶をかなり思い出すことが多くなったヒイロは、ポカ発言をする。もちろん、ヴァンジャンス以外のメンバー、全員が首を傾げる。
「……中身?」
「バカか」
ヴァンジャンスがヒイロのお尻を蹴る。ヒイロもまた自分がやらかしたことに気付き、焦って誤魔化す。
「あ、いやなんでもない!!中身というか精神年齢的な……それよりライスさん、状況はどんな感じなんですか?」
ヒイロはすぐに本題に話しを振り、なかったことにする。
「おぉそうだった。話しの途中だった……今、みんなでも話していたんだが、スタンピードが過去最大の5000を超える数になっている……そしてさらにバーンマウンテンの頂上付近には城が築かれていた。その規模から考えても残りの2体の魔王がいると考えて間違いない。」
「5000を超える魔物か……かなり厄介ですね。どうします?スタンピードと魔王……相手の出方にもよりますが、二手に分かれたほうが良さそうですか?」
「あぁ、今もそのようにしようかと話していたんだ。とりあえずスタンピードに対してはグラン、エメル、ヴァンジャンスの3人に俺、そしてS、Aランクの冒険者100人で対応する。ただ万が一に備えてB、Cランクの冒険者300人程とニイガル国の兵士200人が、スタンピードから漏れた魔物が街に近づかないように後方で待機している。お前を含むエング、シルフ、ロイ、イスカリオテの5人は城の中にいると思われる魔王の方を頼む。」
「わかりました。」
その後、バーンマウンテンが目の前に見え、首都サードと中間地点に位置する、今回の作戦本部となる場所に移動する。そこで見張りも合わせたアルト達などS~Bランクの冒険者達とも合流し、全体で最終的な打ち合わせをしていく。
会議が終わり、それぞれが戦いの準備をしている頃、新たな情報が入った。スタンピードが移動を開始ようで、方向的に真っ直ぐ作戦本部のあるこっちに向かってきていた。予想通りバーンマウンテンの麓から直接サードの街に進む気らしい。それもその中に魔王又はその配下らしき悪魔の存在も確認されていた。
「よし!!それでは手筈通り途中から二手に分かれるぞ!」
作戦本部の前に総勢100人以上の冒険者達が真横に並ぶ。アルト達の他にもSランク冒険者が数名いる。各国の冒険者ギルドが協力し、今回のレイドクエストへの参加を募集していた。世界の命運をかける戦いに高ランクの冒険者達がこぞって参加してくれたようだ。
ライスの号令に全員が戦闘体制に入る。目の前には視界を全て覆うほどの魔物の大群が真っ直ぐこちらへと向かってきていた。Aランクの冒険者を中心に若い冒険者はその光景だけで震える者もいた。その様子を感じたグランが先行し、決戦の狼煙をあげる。
「まずはわしらで、ヒイロ達の道を開けよう。行くぞ、エメル、ヴァンジャンス」
「わかった!」
「ふん、オレに指図するな」
「神雷魔法 《極万雷》」
「土魔法 ハイクリエイトゴーレム モデル《ポーンソルジャーズ》」
「マテリアライズマジック《ウェッポンズ・ファイター》オートギア・ウェッポンズファイター……スタンバイ・オールファイア」
グランの広範囲神雷魔法が先頭の魔物達をまとめて灰燼にし、エメルの召喚した剣を持ったゴーレム達が次々と魔物の突進を受け止め、切り倒していく。そして、ヴァンジャンスの5機の戦闘機が直線上にいる魔物達の上に次々と爆雷を落とし、スタンピードの真ん中に道を作っていく。
その3人の強力な攻撃でスタンピードの勢いも弱くなってきたところで、冒険者達がそのまま勢いでスタンピードに突撃をかけ、混戦となる。そしてヒイロ、エング、シルフ、ロイ、イスカリオテの5人がヴァンジャンスの開けた道を通り、バーンマウンテンの頂上へと向かう。だが、もうすぐスタンピードを突っ切り、バーンマウンテンを登ろうとした時に、直前で二人の悪魔が割って入る。
「グラシャラボラスを倒した者はいるか?」
「え……オレだけど」
「そうか!お主は強いらしいな、強い奴はオレと戦え!」
現れたのはスタンピードを率いていたと思われる悪魔だった。その悪魔はもちろん魔王配下であり、名前をアモンと名乗った。ヒイロが仕方なく他のメンバーを先に送り、アモンとの戦闘に入ろうとした時、ヴァンジャンスの戦闘機が間を割って入る。
ヒイロは良いことを思いついたとばかりに捨て台詞を吐いて逃げるように他のメンバーの元へ急ぐ。
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「お前達、魔王討伐メンバーは城に入った。俺たちはここで奴らが帰ってくるまで死守するぞ!」
「おぉー!!」
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そしてその他の冒険者達はどうにか魔物達に数で圧倒されないように、密集隊系を作り、作戦指揮であるライスと数人のソロの後衛高ランク冒険者を中心に、魚鱗の陣の様に、スタンピードに対し、三角形に展開する。そしてその要の三角形の頂点てあり、先頭にいるのはアルト達 《森の家》パーティーである。
「いいか、出来るだけ高ランクの魔物から倒していけ、最悪低ランクの魔物がある程度突破したところで、後方にも仲間いる。Bランク以上の魔物から確実に倒していけ!」
「だってよエイス!!それじゃあイルミ!ウルル!いつもの形だ、お前ら気合い入れろよー!」
「わかってるわよ!」
「うん!」
「アルト兄もな!」
エイスが前衛となり、魔物の勢いを止める。その後ろ中衛のイルミとウルルが魔法で攻撃、アルトが後衛で全体に指示を出しながら弓で援護する。
スタンピードも冒険者達の圧力にようやく動きを止める。そして、いつのまにか3人のSSランク冒険者は、それぞれ2体の魔王配下と対峙することなっていた。その最初に出会ったのが、ヒイロと戦おうとしていたアモンと言う悪魔だった。
「お主……良い雰囲気を出しているのう」
「……なんかさっき、どっかのアホな声が聞こえたような気がしたが……」
「お主がヴァンジャンスとか言う者か?」
「だからどうした?」
「確かに勇者とは違う……強者独特の雰囲気を持っているのう。よいだろう、このアモンがお前の相手をしてやる」
「誰でもいい……やるならさっさとしろ」
そして、ヴァンジャンスから少し離れたもう一方でも、エメルとグランは魔王配下の場所へと辿りつく。
「お主の相手は我々かな」
「私の名前は大魔王筆頭ルキフゲロフォカレ様が一の配下バエル。2対1でも3体1でも俺は構わんぞ。」
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