78 / 96
第五章〜悲しき戦い〜
第78話 〜新たな不安〜
しおりを挟む
ヒイロが家族で世界旅行をしてから約一ヶ月後、トキオ文明国が、いきなり全ての国境を閉鎖した。各国とのすべての国境付近にトキオ文明国の軍隊が駐屯し、無断で国境を超えようものなら、即時攻撃とのことだった。
また、その少し前から音信不通になっていたヴァンジャンスはもちろん、天職《賢者》のイスカリオテとも連絡がつかなくなっているとのことだった。その頃、ニイガル国のエングのところに修行に来ていた勇者のロイを含め、その他のSSランク及びSランクの冒険者達については連絡が取れたのだが、その突然の鎖国に、各国は不安を感じるのだった。
ヒイロ自身も、孤児院はもちろん、最近では最もトキオ文明国が、乳児院や障害者施設、ヴァンジャンスの老人ホームなどに対し、積極的に設立してくれており、今度はそれをまとめる福祉ギルドの代わりになるようなものを、トキオ文明国と相談しようとしていたため、福祉事業も全て頓挫してしまった。
とりあえず、現在のトキオ文明国の情報を聞こうと、イバール国の首都ミトのギルド本部にいる、ギルドマスターのナットのところへとヒイロは訪ねに来ていた。
するとそこに、ちょうどニイガル国から戻った、天職《勇者》のロイの姿もあった。
「あ、ヒイロさん!お久しぶりです!あの……最近、ヴァンジャンスさんやイスカリオテ君と連絡を取ったりしましたか?」
「お、ロイか!いや、アイツも老人施設の見通しができたら、急に任せきりにしやがって……頭が痛いとかで全く来なくなってからはほとんど連絡を取れていないんだ。イスカリオテについては魔王との戦い後会ってはない。」
「そうですか、僕はイスカリオテさんとは魔王討伐後、少し一緒にいたりしたのですが、僕がニイガル国に修業に行ってる間にこんなことになってしまっていて……」
「ナットさんも何か事情を聞いていますか?」
「いや、特に。今の情報は同じように国境が封鎖され、行き来が出来なくなったことぐらいしかな。それに元々秘密主義の国で、ギルドの存在もなかったから、情報の取りようがなくてな。冒険者もだが、商人や職人もトキオ文明国だけは国で管理されているから、あまりギルドにも情報のツテになる者もいない……」
「そうですよね。その唯一のツテがヴァンジャンスとイスカリオテだったんだが、そことも連絡がつかないんだもんな」
「なんでまた急に国境を閉鎖したのでしょう?」
「うーん、ギルドや国としても、別に国家間での衝突もなかったんだがな……」
「ただ……思い過ごしかも知れないですが、俺はちょうど一ヶ月ぐらい前に旅行でトキオ文明国に行ったんですが、その時は特別変わった様子がなかったけど……ただ、いつもより兵器の数や訓練の数が多かったような気がしたのはありました……。」
「そうか……だが、それも魔神対策といえば当たり前の対策になるからな、不自然ではない気がする……か」
「……国境を封鎖することで、トキオ文明国はなんのメリットがあるのでしょう?」
そのロイの言葉にヒイロもナットも答えが見つけられなかった。それもそのはずで、この世界において、ヒイロの認識では国家間の争いは皆無に等しい。だから、トキオ文明国以外の国では、軍隊など国の強力な武器、武装を持たず、冒険者ギルドが対魔物、対魔王に対しての要として機能していた。
何故、国家間の争いがなかったのか……。ナットやロイなど、この世界の住人からしたら極めて自然のことだが、ヒイロからしたら、まずそこからおかしい。ヒイロの前世では歴史の中で幾度ととなく、国家、人種、宗教など様々な理由で戦争が起こっていた。だがこの世界では《戦争》という二文字はなかったのだ。もちろん、盗賊と冒険者などの争いはあったが、国同士の規模では全くと言っていいほどない。
ヒイロの中でその答えとして、一つに考えられたのは、魔王の存在。魔王が人々の負のエネルギーを吸って復活するから大きな負の発生する戦争まで、負のエネルギーが発達しないと考えていた。そして同時に魔王という、全世界にとって、絶対的な共通の敵がいるからということ。それについてはほぼ確定だとヒイロは思っていた。魔王という巨大な敵がいるのに国ごとで争っていては、すぐにでも魔王に支配されてしまうためだ。
戦争の最大の理由の一つに侵略の必要性が考えられたが、それは自らの国で何かが枯渇しているため、それを理由に他の地域の資源や金、土地を求めることである。だが、それもそれぞれの国である程度完結しているため、侵略して奪うほどの必要がない。
他にも宗教関係もあったが、この世界では天職が神から直接もらえるという、どの国も共通してイメージしやすい神が身近にいるため、宗教観の違いからの紛争や種族間の争いがない。
では何故、トキオ文明国は鎖国に踏み切ったのか……他の国も人の行き来がなくなり、個人レベルでの問題は、会いたい人に会えなくなるなどのデメリットはあるが、国家レベルではないに等しい。逆にいえば、トキオ文明国にとってもメリットはない。
何か国家レベルで鎖国をしてまで隠したいことがあるのか?確かに他の国に比べて、秘密主義であり、国の力そのものも他国に比べ圧倒的に強い。冒険者を必要としない分、国家の力の統制も取れているから情報統制もしやすい……。
「!?戦争?……トキオ文明国は戦争を起こそうというのか……!?」
「戦争《せんそう》……?」
「ヒイロ!なんだそれは!?」
「トキオ文明国が他国を攻めるということです!」
「な、なんだと!?なんのために!?」
「わからない。俺もいくらその理由を探しても、全く見当たらないんです……」
「でも、確かに他の国に攻めると考えた時に、一旦国境を封じることで、戦力の規模や進軍先、全ての手の内を隠せる……。どこから、どれくらいの規模で攻め込まれるか分からない他の国は圧倒的に不利です……」
「そうか、それが国境を塞ぐ唯一と言っていいほどのメリット……ということですね!」
「では、イスカリオテとヴァンジャンスは、それに協力をしているか、またはさせられている……ということになるのかヒイロ!?」
「そこまではわかりません。ただ……」
ヴァンジャンスは前世からの記憶で、戦争がどれだけ虚しく、意味のないことか、嫌となるほどわかっているはず……。
「イスカリオテ君だって、そんなことには賛成しないはずです!」
「とりあえずナットさんは各国のトップ及びギルドにその可能性を伝えてください。特にトキオ文明国の隣国になる、イバール国とフクール国、トチギル国は、警戒を強めて、国境付近にそのような動きがないかをよく監視するように!!」
「わ、わかった!他のSSランクの冒険者にも直接連絡だけはしとく!」
「なんでですか……?まだ魔神だっていつ誕生するか分からないのに……人同士で争うことになんの意味が……」
「そうだな、できればただの思い過ごしであってほしいと思うよ……」
ヒイロとロイは改めて、イスカリオテとヴァンジャンスに接触を図ろうとするが、連絡が取れず、ヒイロは転移魔法で直接ヴァンジャンスの家に行くも、姿はなく消息も不明だった。街中の方も国境を塞いでいるのにも関わらず、一般の人々は状況がわからないのか、いつものと変わらない様子だった。
こうして原因不明のトキオ文明国による鎖国が始まり、世界はまた新たな不安に包まれる。魔神がいつ誕生するかわからない時に、更なる不安がヒイロ達を襲うのだった。
また、その少し前から音信不通になっていたヴァンジャンスはもちろん、天職《賢者》のイスカリオテとも連絡がつかなくなっているとのことだった。その頃、ニイガル国のエングのところに修行に来ていた勇者のロイを含め、その他のSSランク及びSランクの冒険者達については連絡が取れたのだが、その突然の鎖国に、各国は不安を感じるのだった。
ヒイロ自身も、孤児院はもちろん、最近では最もトキオ文明国が、乳児院や障害者施設、ヴァンジャンスの老人ホームなどに対し、積極的に設立してくれており、今度はそれをまとめる福祉ギルドの代わりになるようなものを、トキオ文明国と相談しようとしていたため、福祉事業も全て頓挫してしまった。
とりあえず、現在のトキオ文明国の情報を聞こうと、イバール国の首都ミトのギルド本部にいる、ギルドマスターのナットのところへとヒイロは訪ねに来ていた。
するとそこに、ちょうどニイガル国から戻った、天職《勇者》のロイの姿もあった。
「あ、ヒイロさん!お久しぶりです!あの……最近、ヴァンジャンスさんやイスカリオテ君と連絡を取ったりしましたか?」
「お、ロイか!いや、アイツも老人施設の見通しができたら、急に任せきりにしやがって……頭が痛いとかで全く来なくなってからはほとんど連絡を取れていないんだ。イスカリオテについては魔王との戦い後会ってはない。」
「そうですか、僕はイスカリオテさんとは魔王討伐後、少し一緒にいたりしたのですが、僕がニイガル国に修業に行ってる間にこんなことになってしまっていて……」
「ナットさんも何か事情を聞いていますか?」
「いや、特に。今の情報は同じように国境が封鎖され、行き来が出来なくなったことぐらいしかな。それに元々秘密主義の国で、ギルドの存在もなかったから、情報の取りようがなくてな。冒険者もだが、商人や職人もトキオ文明国だけは国で管理されているから、あまりギルドにも情報のツテになる者もいない……」
「そうですよね。その唯一のツテがヴァンジャンスとイスカリオテだったんだが、そことも連絡がつかないんだもんな」
「なんでまた急に国境を閉鎖したのでしょう?」
「うーん、ギルドや国としても、別に国家間での衝突もなかったんだがな……」
「ただ……思い過ごしかも知れないですが、俺はちょうど一ヶ月ぐらい前に旅行でトキオ文明国に行ったんですが、その時は特別変わった様子がなかったけど……ただ、いつもより兵器の数や訓練の数が多かったような気がしたのはありました……。」
「そうか……だが、それも魔神対策といえば当たり前の対策になるからな、不自然ではない気がする……か」
「……国境を封鎖することで、トキオ文明国はなんのメリットがあるのでしょう?」
そのロイの言葉にヒイロもナットも答えが見つけられなかった。それもそのはずで、この世界において、ヒイロの認識では国家間の争いは皆無に等しい。だから、トキオ文明国以外の国では、軍隊など国の強力な武器、武装を持たず、冒険者ギルドが対魔物、対魔王に対しての要として機能していた。
何故、国家間の争いがなかったのか……。ナットやロイなど、この世界の住人からしたら極めて自然のことだが、ヒイロからしたら、まずそこからおかしい。ヒイロの前世では歴史の中で幾度ととなく、国家、人種、宗教など様々な理由で戦争が起こっていた。だがこの世界では《戦争》という二文字はなかったのだ。もちろん、盗賊と冒険者などの争いはあったが、国同士の規模では全くと言っていいほどない。
ヒイロの中でその答えとして、一つに考えられたのは、魔王の存在。魔王が人々の負のエネルギーを吸って復活するから大きな負の発生する戦争まで、負のエネルギーが発達しないと考えていた。そして同時に魔王という、全世界にとって、絶対的な共通の敵がいるからということ。それについてはほぼ確定だとヒイロは思っていた。魔王という巨大な敵がいるのに国ごとで争っていては、すぐにでも魔王に支配されてしまうためだ。
戦争の最大の理由の一つに侵略の必要性が考えられたが、それは自らの国で何かが枯渇しているため、それを理由に他の地域の資源や金、土地を求めることである。だが、それもそれぞれの国である程度完結しているため、侵略して奪うほどの必要がない。
他にも宗教関係もあったが、この世界では天職が神から直接もらえるという、どの国も共通してイメージしやすい神が身近にいるため、宗教観の違いからの紛争や種族間の争いがない。
では何故、トキオ文明国は鎖国に踏み切ったのか……他の国も人の行き来がなくなり、個人レベルでの問題は、会いたい人に会えなくなるなどのデメリットはあるが、国家レベルではないに等しい。逆にいえば、トキオ文明国にとってもメリットはない。
何か国家レベルで鎖国をしてまで隠したいことがあるのか?確かに他の国に比べて、秘密主義であり、国の力そのものも他国に比べ圧倒的に強い。冒険者を必要としない分、国家の力の統制も取れているから情報統制もしやすい……。
「!?戦争?……トキオ文明国は戦争を起こそうというのか……!?」
「戦争《せんそう》……?」
「ヒイロ!なんだそれは!?」
「トキオ文明国が他国を攻めるということです!」
「な、なんだと!?なんのために!?」
「わからない。俺もいくらその理由を探しても、全く見当たらないんです……」
「でも、確かに他の国に攻めると考えた時に、一旦国境を封じることで、戦力の規模や進軍先、全ての手の内を隠せる……。どこから、どれくらいの規模で攻め込まれるか分からない他の国は圧倒的に不利です……」
「そうか、それが国境を塞ぐ唯一と言っていいほどのメリット……ということですね!」
「では、イスカリオテとヴァンジャンスは、それに協力をしているか、またはさせられている……ということになるのかヒイロ!?」
「そこまではわかりません。ただ……」
ヴァンジャンスは前世からの記憶で、戦争がどれだけ虚しく、意味のないことか、嫌となるほどわかっているはず……。
「イスカリオテ君だって、そんなことには賛成しないはずです!」
「とりあえずナットさんは各国のトップ及びギルドにその可能性を伝えてください。特にトキオ文明国の隣国になる、イバール国とフクール国、トチギル国は、警戒を強めて、国境付近にそのような動きがないかをよく監視するように!!」
「わ、わかった!他のSSランクの冒険者にも直接連絡だけはしとく!」
「なんでですか……?まだ魔神だっていつ誕生するか分からないのに……人同士で争うことになんの意味が……」
「そうだな、できればただの思い過ごしであってほしいと思うよ……」
ヒイロとロイは改めて、イスカリオテとヴァンジャンスに接触を図ろうとするが、連絡が取れず、ヒイロは転移魔法で直接ヴァンジャンスの家に行くも、姿はなく消息も不明だった。街中の方も国境を塞いでいるのにも関わらず、一般の人々は状況がわからないのか、いつものと変わらない様子だった。
こうして原因不明のトキオ文明国による鎖国が始まり、世界はまた新たな不安に包まれる。魔神がいつ誕生するかわからない時に、更なる不安がヒイロ達を襲うのだった。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
アルファポリス様より書籍化!
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる