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17 一人暮らし
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父上様と話した一週間後の朝食時。父上様がみんなに俺が一人暮らしをすることになったと話してくれた。
「えっ、なんで?ゼロさみしいよ。」
「そうよ、あなた、私に内緒とはどういうこと?」
「い、いや、すまん。」
「こいつか?ディランが原因か?」
「ゼロ、何でだ?俺がしつこいからか?」
「私がディランお兄様とくっつけようとしたから?」
「ごめん。」
「とにかく、一人暮らしを今日からすることになったから。」
「納得いかん。俺は、嫌だ」
「ディランが嫌だと言っても、もう決まったことだ。部屋も借りた。」
「なぜだ。」
「ゼロどうして?」
「ダメだ。行かせない。俺は、ゼロが好きなんだよ。」
「そうよ。ディランお兄様の何がダメなの?」
「お前らいい加減にしなさい。」
あー、俺のせいで喧嘩になってしまう。ディランさんがダメじゃないんだ。俺がふさわしくないのに。話そう。嫌われてもいいじゃないか。俺は、もともと何ももってないゼロなんだから。
「ごめんなさい。今までありがとうございました。俺の話を聞いて下さい。 たぶん、これを聞けば分かるから。嫌いになるよ。でも大丈夫、嫌われて当たり前だから、」
「そんなことない」
「ディランさん聞いて、最後まで。」
「分かった。」
「俺は、俺は、捨て子なんだ。親の顔も知らない。児童養護施設っていう、捨て子や親からの暴力、親から育児放棄された子どもが住んだりする施設で18歳まで住んでいた。18歳以上は、施設を出ないと行けない決まりがあって、そこからは、寮のある場所で働いていた。でも。不況で仕事が失くなって、住むところもなくなった。だけど、働かないと生きて行けないから、アルバイトっていう正社員じゃないけど、短期契約の仕事をすることしたんだ。でも、働くためには、履歴書っていう自分の今までのことを書いた紙を提出するんだよね。履歴書には、住所が必要なんだけれど、寮も追い出されたし、住むところがなかった。だから、嘘の住所を書いたんだ。住むとこなくても、向こうの世界では、24時間開いているお店があってねそこや公園で暮らしてた。お金を貯めるために、部屋を借りるために。だけど、悪いことするとばれるんだよな、バレて仕事くびになった。何回も同じことが繰り返されて、お金が底をついた。」
「だから、だから、仕方なく、 か からだを売った。部屋を借りるためのお金100万を貯めるために。だけど、日々の食事とかにお金かかるし、すぐには、お金は、貯まらなかった。」
「2年近く体を売る生活をしていたんだ。こっちに来るときにナイフで刺された。刺されたけど、そういうこととは関係なくて不審者にやられただけだけどな。」
「こっちで言う男娼をしていたんだよ。俺は。」
「だから、ごめんなさい。顔は、きれいに見えても体は、真っ黒なんだ、汚いんだ。」
「ディランさんのせいじゃないんだ、でも、ディランさんといると余計に汚く思えてつらい。まぁ汚れてるんだけどさ。」
「朝からすみませんでした。もう出ます。父上様、約束守れそうにありません。ごめんなさい」
俺は、それだけ言うと荷物を持ってすぐに出た。
「えっ、なんで?ゼロさみしいよ。」
「そうよ、あなた、私に内緒とはどういうこと?」
「い、いや、すまん。」
「こいつか?ディランが原因か?」
「ゼロ、何でだ?俺がしつこいからか?」
「私がディランお兄様とくっつけようとしたから?」
「ごめん。」
「とにかく、一人暮らしを今日からすることになったから。」
「納得いかん。俺は、嫌だ」
「ディランが嫌だと言っても、もう決まったことだ。部屋も借りた。」
「なぜだ。」
「ゼロどうして?」
「ダメだ。行かせない。俺は、ゼロが好きなんだよ。」
「そうよ。ディランお兄様の何がダメなの?」
「お前らいい加減にしなさい。」
あー、俺のせいで喧嘩になってしまう。ディランさんがダメじゃないんだ。俺がふさわしくないのに。話そう。嫌われてもいいじゃないか。俺は、もともと何ももってないゼロなんだから。
「ごめんなさい。今までありがとうございました。俺の話を聞いて下さい。 たぶん、これを聞けば分かるから。嫌いになるよ。でも大丈夫、嫌われて当たり前だから、」
「そんなことない」
「ディランさん聞いて、最後まで。」
「分かった。」
「俺は、俺は、捨て子なんだ。親の顔も知らない。児童養護施設っていう、捨て子や親からの暴力、親から育児放棄された子どもが住んだりする施設で18歳まで住んでいた。18歳以上は、施設を出ないと行けない決まりがあって、そこからは、寮のある場所で働いていた。でも。不況で仕事が失くなって、住むところもなくなった。だけど、働かないと生きて行けないから、アルバイトっていう正社員じゃないけど、短期契約の仕事をすることしたんだ。でも、働くためには、履歴書っていう自分の今までのことを書いた紙を提出するんだよね。履歴書には、住所が必要なんだけれど、寮も追い出されたし、住むところがなかった。だから、嘘の住所を書いたんだ。住むとこなくても、向こうの世界では、24時間開いているお店があってねそこや公園で暮らしてた。お金を貯めるために、部屋を借りるために。だけど、悪いことするとばれるんだよな、バレて仕事くびになった。何回も同じことが繰り返されて、お金が底をついた。」
「だから、だから、仕方なく、 か からだを売った。部屋を借りるためのお金100万を貯めるために。だけど、日々の食事とかにお金かかるし、すぐには、お金は、貯まらなかった。」
「2年近く体を売る生活をしていたんだ。こっちに来るときにナイフで刺された。刺されたけど、そういうこととは関係なくて不審者にやられただけだけどな。」
「こっちで言う男娼をしていたんだよ。俺は。」
「だから、ごめんなさい。顔は、きれいに見えても体は、真っ黒なんだ、汚いんだ。」
「ディランさんのせいじゃないんだ、でも、ディランさんといると余計に汚く思えてつらい。まぁ汚れてるんだけどさ。」
「朝からすみませんでした。もう出ます。父上様、約束守れそうにありません。ごめんなさい」
俺は、それだけ言うと荷物を持ってすぐに出た。
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