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◆天使と悪魔
しおりを挟む悪魔受け
ナディル・アルバート
天使攻め
アーサー・クラーク
◇◇◇
この世界には、天使と悪魔の二種類の人種がいる。昔、天使と悪魔はとても仲が悪く、いつも争いばかりをしていた。ある時、神様が互いに助け合って暮らすことを言い放ち、誰も神様には逆らえず、その通りに暮らしてきた。
僕、ナディル・アルバートは、悪魔族の一人。
天使7、悪魔3の学園に通っている生徒である。
この学園は天使族が多いせいか圧倒的に天使の権力が高いのが現状である。
「ナディル、来い」
「は、はい!」
低い声で僕を呼んだのは、天使族の中でもズバ抜けてエリートのアーサー・クラークだった。
アーサー君はとてもカッコいい顔立ちをしている。
それに比べて僕は悪魔の中では底辺であり、所謂出来損ないである。アルバート家は、悪魔族の中でも優秀クラスに入るが僕はダメダメの悪魔。悪戯とか恐ろしくてできない。自分でも悪魔向いていないと思ってしまうほど。
「お前、髪が少し乱れているぞ。しっかりしろ」
アーサー君は、僕の髪を綺麗にただす。
「ご、ごめんなさい。寝坊してそのまま…」
次からはきちんと鏡を見て、誰にも不快に思われないようにしないといけない。
「お前アルバート家だろ。恥ずかしくないのか?」
さっきも説明したが、アルバート家は悪魔族の中ではトップの位置。そんな僕は一族の恥さらしである。
血の繋がりだけ。
僕自身には、何もない。
だから、言い返すなんてことなく、黙るしかなかった。だって、アーサー君の言葉は本当だから。
「チッ。出来損ないのお前は、俺から離れるなよ」
「は、はい!」
アーサー君の命令は絶対。
アーサー君から離れると僕はすぐにみんなから馬鹿にされるに違いない。
この学園に入学した時から僕はアーサー君と一緒にいる。アーサー君のおかげで今は平穏な生活が送れているのは間違いないので感謝している。出来損ないの僕なんてすぐにつまみ出されるに決まっている。
「んん、っぁ」
今日は、部屋に来いとのことで、アーサー君の寮の部屋にお邪魔した時だった。
悪魔は天使の体液を得ることで力がつくとアーサー君が教えてくれた。
それ以来、定期的に体液をもらっている。
「淫魔みてぇだな」
いんま…?僕は悪魔だよ。
そう考える暇も与えず、アーサー君からの快楽に溺れた。
「お前キスするとき、歯が当たる」
悪魔族は、八重歯が他よりやや発達している。
「ご、ごめんなさい。あ、明日歯医者に行ってとってきます!」
「いや、しなくていいから」
「あ、ありがとうございます…?」
アーサー君は、優しいところもあって僕は助けられてばかりだ。
「あと尻尾がエロい」
「と、とってきます!」
そう言うと、深いため息をつかれた。
「はぁ…たく、お前って奴は学習しろよな。そんなことしなくていいって」
なぜか飽きられられてしまった。
「そんなことより、続きするぞ」
押し倒されて、両脚を無理やり開かされる。
「は、恥ずかしいです」
「いつもしていることだろ」
再び、お互いが繋がった。
激しく腰を振るアーサー君は止まることを知らない。
「んぁ、っ」
乱れていく自分。
「…っ、中に出すッ!」
「んンっ、!!」
アーサー君のが僕の中にたくさんそそがれるのがわかる。
こんなに体液をもらっていいのだろうか。僕は日々アーサー君に感謝する他ない。
「お前はこれから一生俺のもんだからな」
そう言って、キスをした。
【アーサーside】
俺は、天使族の中でもトップの存在。
物心ついた時から、周りが俺に対して媚を売ってくるのがわかった。
小さい頃、あるパーティーがあった。それは天使と悪魔が親睦を深めることが目的である。
両親に連れられて、参加したのはいいもののつまらない。
すると、俺の目の前を一人の悪魔族が通り過ぎて行った。俺と同じくらいの悪魔族の男の子。
親の後をちょこちょこと追いつくのに必死についてきていた。
目を奪われた。
聞いた話によると、悪魔の中で最上級のアルバート家。緊張して話しかけることすらできなかった。
忘れられない1日になり、親の権力を使い、この子のことを調べた。
ナディル・アルバート。
人との付き合いが苦手。オドオドした感じは今と変わらない。
実は小さい頃から俺がお前を知っていたなんてアイツは知らない。
ましては、体液を与えることで悪魔は力を得ると嘘をついている。ナディルはそれを信じている。
性行為は天使族にとってそれはもう俺らは将来を誓いあったということになる。
それはナディルは知らないだろう。
ナディルは、最初に俺が目をつけたから俺のもの。
とても美しい容姿で密かに人気のあるナディル。性格も良い。行動がいちいち可愛い。
一人で野放しにすると、大変なことになるため、俺がずっとそばにいる。
そしたら、誰も近づかないし、助かる。
「アーサー君が僕と仲良くしてくれてとても有難いよ」
ナディルはそう言って、ふわっと笑顔を見せる。悪魔だけど、天使かよ。
もう一生、大切にするから。
【完】
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