11 / 14
・一発の弾丸
しおりを挟む
ここは西部開拓期のとある酒場。まだ昼間だと言うのに、店は酒飲みで賑わっている。
酒場の片隅の席で、二人のガンマンが酒を飲んでいた。
「なぁ、ジョージ。一つ俺とゲームをしないか?」一人のガンマンがウイスキーのグラスを片手に言った。
「ゲームだと? 酔ってるのかマイク。トランプも何も持ってないぜ?」
怪訝な様子のジョージにマイクは言い放った。
「そんなもの無くても、オレたちにはこれがあるだろう?」ジョージは腰のホルスターを叩いてみせた。
「おぉ、そりゃ興味があるな! どんなゲームだ?」
「ここに三つの酒瓶がある、これを一番少ない弾数で全て撃ち割った奴の勝ちだ!」
「いいね。やろうぜ!」マイクもノリノリでリボルバーを腰から抜いた。
「せっかくだから何か賭けようぜ」
「そうだな、ここの飲み食い全部奢るってのは?」
「いいね!!」
二人のガンマンは意気揚々とテーブルに瓶を並べる。瓶はそれぞれ三角形の頂点になるように並べた。
そして二人は、瓶から五メートル程のところで並び立った。
「まずは俺からだ」マイクは銃の狙いを定めると、三つの瓶に正確に一発ずつ命中させた。
「どうだ!」
「やるなぁ」
銃声を聴いて、酒場の人達が集まってきた。二人の周りにはいつの間にかオーディエンスで人だかりが出来ていた。
「次は俺だ!」ジョージは新たに並べた三つの瓶に向かって二発の弾丸を発射した。
最初の一発は、二つの瓶が一直線上に並ぶような角度で発射され、二つの瓶を一度に貫いた。そして続く二発目で3本目の瓶を破壊した。
「どうだマイク! 俺の勝ちだな!」
「くそぅ、一発で二本割るとは、予想外だったぜ」
二人の勝負が決した時、背後から見知らぬ男が話しかけてきた。
「俺もそのゲームに参加していいかな?」
ボロのマントを纏い、埃まみれのテンガロンハットを被ったニヒルな表情の男だった。
「いいけど、二発より少ない弾数で三つの瓶を撃ち抜けるのか?」ジョージが言った。
「そうだぜ、タイになったら二人に奢らないといけないじゃんか!」マイクも焦った様子で男に抗議した。
「心配するな、俺が引き金を引くのは一回だけだ。瓶を並べてくれ」
自信に満ちた男の言い草に押されて、二人はテーブルの上に瓶を並べた直した。もちろん、瓶の配置は最初のままだ。
パァァン!!!!!
渇いた銃声が一発、店内に響いた。
瓶は三つとも全て粉々に砕け散っていた。
ゲームに勝った謎の男は、二人にたらふく酒と食事を奢ってもらった後、颯爽と店を後にした。
なぜ、一発の銃弾で三つの瓶を割る事が出来た?
答えは次ページで↓
【解説】
男が撃ったのは瓶ではなく、瓶が置かれていたテーブルの脚だった。
バランスを失ったテーブルは倒れ、乗っていた瓶は地面に叩きつけられて割れてしまった。
酒場の片隅の席で、二人のガンマンが酒を飲んでいた。
「なぁ、ジョージ。一つ俺とゲームをしないか?」一人のガンマンがウイスキーのグラスを片手に言った。
「ゲームだと? 酔ってるのかマイク。トランプも何も持ってないぜ?」
怪訝な様子のジョージにマイクは言い放った。
「そんなもの無くても、オレたちにはこれがあるだろう?」ジョージは腰のホルスターを叩いてみせた。
「おぉ、そりゃ興味があるな! どんなゲームだ?」
「ここに三つの酒瓶がある、これを一番少ない弾数で全て撃ち割った奴の勝ちだ!」
「いいね。やろうぜ!」マイクもノリノリでリボルバーを腰から抜いた。
「せっかくだから何か賭けようぜ」
「そうだな、ここの飲み食い全部奢るってのは?」
「いいね!!」
二人のガンマンは意気揚々とテーブルに瓶を並べる。瓶はそれぞれ三角形の頂点になるように並べた。
そして二人は、瓶から五メートル程のところで並び立った。
「まずは俺からだ」マイクは銃の狙いを定めると、三つの瓶に正確に一発ずつ命中させた。
「どうだ!」
「やるなぁ」
銃声を聴いて、酒場の人達が集まってきた。二人の周りにはいつの間にかオーディエンスで人だかりが出来ていた。
「次は俺だ!」ジョージは新たに並べた三つの瓶に向かって二発の弾丸を発射した。
最初の一発は、二つの瓶が一直線上に並ぶような角度で発射され、二つの瓶を一度に貫いた。そして続く二発目で3本目の瓶を破壊した。
「どうだマイク! 俺の勝ちだな!」
「くそぅ、一発で二本割るとは、予想外だったぜ」
二人の勝負が決した時、背後から見知らぬ男が話しかけてきた。
「俺もそのゲームに参加していいかな?」
ボロのマントを纏い、埃まみれのテンガロンハットを被ったニヒルな表情の男だった。
「いいけど、二発より少ない弾数で三つの瓶を撃ち抜けるのか?」ジョージが言った。
「そうだぜ、タイになったら二人に奢らないといけないじゃんか!」マイクも焦った様子で男に抗議した。
「心配するな、俺が引き金を引くのは一回だけだ。瓶を並べてくれ」
自信に満ちた男の言い草に押されて、二人はテーブルの上に瓶を並べた直した。もちろん、瓶の配置は最初のままだ。
パァァン!!!!!
渇いた銃声が一発、店内に響いた。
瓶は三つとも全て粉々に砕け散っていた。
ゲームに勝った謎の男は、二人にたらふく酒と食事を奢ってもらった後、颯爽と店を後にした。
なぜ、一発の銃弾で三つの瓶を割る事が出来た?
答えは次ページで↓
【解説】
男が撃ったのは瓶ではなく、瓶が置かれていたテーブルの脚だった。
バランスを失ったテーブルは倒れ、乗っていた瓶は地面に叩きつけられて割れてしまった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる